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2019年02月18日 | 編集後記
不正をしない。
私たちは、介護保険に関わる仕事をしていますので、保険請求はもとより、介護保険の運営基準や労務に関するルールを守って仕事をしています。
その事務量やその手続きの多さは、本当に年々ひどくなります。しかも、事務量が増えたことに対して、介護報酬はその分の増加を認めていません。いわば相対的に介護報酬が減らされているのです。
なのに、昨今の行政(厚労省や財務省)のありようは、頭に来ます。
「もりかけ」問題では、文書を改ざんし、統計の数値はルールを守らずに集計され、実態と違う状況で失業保険などが支払われ、障害者雇用については水増しの報告書が各省から上がっています。
このような実態があるならば、まじめにその指示に従って事業を運営している私たちは、本当にばかばかしくなります。
このような不正は、今に始まったことではないのでしょうか?国の役人がこのような状況では、ほかの都道府県、市区町村、はどうなんでしょうか。多くの人はまじめに働いているのでしょうが、氷山の一角と考えることもできます。
この国は、大きな嘘に騙されているように思います。政治家の不正は昔からで半ばあきらめていますが、少なくとも行政の人たちには「大きな嘘はこれだ。」と言うことを勇気を持って言ってもらいたいです。そして、本当に国民のためになる施策を作ってもらいたいと強く思います。
2019年02月18日 | とちの実
Aさんは小康状態を保ち、現在色々ありますが少しずつ状態は良くなっております。良くなったり悪くなったりを繰り返すのかもしれませんが、10年以上とちの実に居ていただいている入居者さんなで、かつ、3年以上担当者でもあることからもこの先も見続ける事で自分の気持ちにも人生観にも影響があるのかもしれない。と、今からでもそう思う次第であります。
自分の家族の看取りをするにはまだ早い状況とはいえ、自分の未来がどうなるかは完全には分かりません。自分が老人と言われる年齢になるであろう2050年を見据えて自分で積極的に孤独を楽しみ、その独りと付き合っていく時代になっていくのか、それとも、小規模コミュニティをそれぞれの個が作ることでやはり人同士での付き合いが復活していくのか。それとも、ネットスペースやVRの発展形を使うことで老人が自分のアバターを持ってそれでリアルコミュニケーションを作っていく時代なのか。
それとも国家衰退により、そういった未来が幻想になるくらいの状況が待っているのか。考えは尽きませんが、どういった未来になったとしても自分がそれを受ける側になるという老いるということは将来確実にやってくる未来です。
2019年02月15日 | つげの実
つげの実の入居者さんは、現在、90歳以上の方が4人いらっしゃいます。
皆さん、お元気で、よく歩かれる方、よく食べられる方、よくお話される方たちばかりです。
先日、そのなかのお一人に、夜勤のときに、就寝される前に一緒にお部屋に行き、
「今日一日どうでしたか」とお聞きすると、
「今日も一日、無事に過ごすことができてよかったです。ありがとうございました。」
とのお返事がありました。
ぼくは、その日は夕方からでしたので、日中のご様子をみていわけでもなかったですし、特別に何かを行ったということも聞いてはいなかったのですが、そのようにご返答してくださいました。
もっともっと毎日を素敵に過ごしていただきたいと思いながら、ご支援をさせていただけることを考えてはおります
が、このようなお言葉をいただけるのは、介護職にとってとても幸せなことと感じております。
先週末には、その方のお誕生日でした。
つげの実でも、ささやかではありましたが、お誕生日会を開かせていただきました。
前日には、妹様と娘様ご夫婦がご来所され、プレゼントをもらい、外食に行かれました。当日には、息子様がご来所され、ずっとお部屋でお話をされ、楽しいお時間を過ごされておりました。
お元気にお誕生日を迎えることができ、たくさんの方たちからお祝いをしていただけることがとても素晴らしいことであると感じました。
2019年02月15日 | ぶなの実::ぶなの実3F
ぶなの実Aユニットでお世話になっております内田と申します。ぶなの実に来て6ヶ月が経ち、ここでの生活にも慣れてきて、入居者さんとの関係性が少しずつですが築けて来た今日この頃です。11月には入居者さん全員で東京駅の丸ビルで美味しい鰻を堪能し、スカイバスに乗り東京観光をする事が出来ました。以前居たグループホームでは全員でお出掛けをした事がなかったので、とても楽しく貴重な体験が出来、様々な発見がありました。いつかはお泊まり旅行を実現させたいなと…。
そんな中で今日はある日の出来事をお話したいと思います。Aさんといつものお買い物に行った時のことです。私は「フルーチェはどこかな?」としばらくバタバタしながら探しているとAさんが店員さんに「フルーチェはどこですか?」と聞いてくださったのです。そして「こっちにあるみたいよ」と教えて下さったのです。いつものAさんなら「早くしなさいよ、まだなの?」と言った様なさっぱりされている性格なので驚きと共に、スタッフを助けようと店員さんに聞いて下さる優しさに感動してしまいました。これがやはりグループホームでの醍醐味だなと改めて感じることが出来ました。この経験を忘れずにまた新しい事にチャレンジしていきたいと思います。
2019年01月22日 | 編集後記
遅くなりましたが、新年のご挨拶を申し上げます。
明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。
NPO法人ミニケアホームきみさんちも、今年で開設から20年になります。さまざまな方との出会いにより、練馬区の片隅で始めてから20年です。早いものです。入居者さん、ご家族、職員、地域の方々、本当にお世話になりました。
本当に感謝しています。また、今後ともよろしくお願いいたします。
あの頃想像していた状況に達しているところもあれば、思いもよらないことや思うに任せないところなどもあります。しかし、おかげさまで頑張ってこられました。
これから先、さまざまな課題があることは、想像に難くありません。しかし、私たちの仕事は「人」の生活を支えるという普遍的な要素を持つ仕事だと考えています。
まだまだ様々な試みを行って、「人」の生活に貢献していきたいと考えています。
2019年01月22日 | ぶなの実::ぶなの実3F
私がぶなの実Aユニットに配属されて3年が経ちました。最初はご入居者とスタッフの関係性が出来上がっていて、私は余所者のような気がしていました。その時のスタッフたちはぶなの実では先輩で、そこにご入居されている方々のことをよく知っていました。私はスタッフに聞きながらご入居者の方々とコミュニケーションをとりながら、日々支援にあたっていました。
あれから3年が経過し、残念ながらその時配属されていたスタッフは一人もいません。そしてAユニットでは一番の古株になってしまいました。新しいスタッフが入ってくるとご入居者の入居当時の様子は伝え聞いたものや私が知っている年数分のご入居者の様子を伝えていくことをしています。有難いことに私が配属されてから、ご入居されている方々のご様子はお一人、歩けていた方が車椅子になられたこと以外は大きくお変わりありません。素晴らしいことに90代男性の要介護度が以前より数字が少なく判定されたり、改善という表現が当たっているかはわかりませんが、とにかく皆さまお元気で過ごされています。
グループホームでの生活で、お力添えはさせていただいていますが、ご入居者の生きる力が漲っているのがわかります。ご入居者に負けないよう私も4年目のぶなの実での仕事を頑張ろうと思います。
2019年01月22日 | とちの実
いつも洗濯物に精を出すAさん。じつは男性の入居者です。変わったのはここ1年ほど前からでした。以前は女性入居者同士で洗濯物を干したり畳んだりとしており、そこで井戸端会議的な感じの会話をされている様子で、横で手持ち無沙汰な感じでテレビを観ているAさんでしたが、ここ1年程、入退院される方がおり、変わって行うようになったのがAさんでした。
こちらから声をかけてお願いすると「いやだよ。」と断られるのですが、取り込まれた洗濯物を置いておくとご自身から畳まれるようになりました。
始めは1日に1度程度でしたが、徐々に増えていき、洗濯が終えたものがあると干すようになりました。
畳み方はとても丁寧で、自分と一緒に畳んでいると「それじゃあ。ダメだよ。」と突っ込まれてしまいました。
ただここでちょっとした問題がありました。女性の入居者やスタッフから干し方について『これはこう干して!』と言われる様子がありました。テレビで夫婦共働きとなり、家事も分担にとありますが、世の奥様方は旦那さんの家事の仕方にイライラしている。と言う内容をそのまま観ている感じでした。それだけスタッフとの関係もできていらっしゃるAさんです。それでもめげずに洗濯物をされている様子が続いています。
今では朝起きて、居間に来られると洗濯から始まる1日となりました。
2019年01月22日 | つげの実
つげの実で二番目に長く働いてたМ さんが一身上の都合により退職しました。
急な出来事で受け入れられず、さみしくて不安でいっぱいで動揺を隠せません。
いつも入居者の方と真剣に向き合うМ さんの姿に見習うところが沢山あり、時には厳しく時には優しく、М さんがいると空気がピリッと引き締まるので安心して仕事が出来ました。
わたしが失敗した時、М さんに話していて思わず涙したこともありました。その時、一生懸命励ましてくれたことを今でも覚えています。
やっと色々話せるようになってきたところだったので本当に残念です。
でもМ さんと働く中、悩み、励まし合い、作り上げた絆は消える事はありません。
大切な絆をありがとうございました。
そして今は、大変な状況の中だけど残ったメンバーと一緒に乗り越えていきたいです。