先日、担当する入居者さんのプラン目標が更新の時期になったのですが、改めてケアプラン作成の難しさを痛感しました。
ケアプランというのは、簡単にいうと入居者さんとその家族の希望や課題に対し、どのようなケアが必要なのか、ケアするに当たりどのようにアプローチしたら良いか、というものになります。その人がその人らしく生活するためにはプラン目標を決めて、詳細項目ごとにプランを定めてケアをしていきます。
このプラン目標を基本的に半年で見直して行くので、その際に入居者さんと面談をするのですが、希望や要望を引き出すのに一苦労します。認知症の方なので質問が堂々巡りになったり、話題が別の方向に行ったりと、なかなか難しいのですが、そこはこちらもプロなので、少ない情報からご本人がどのように思われているのか考察をします。
職員ひとりではなく、職員間で情報を出し合い、チームで考えてプラン目標を立てて実施しているプランが適切かどうか、実施内容から評価して適切なプランを立てて実施し評価する、というサイクルとなります。
認知症の方なので、出来ることが徐々に出来なくなる中、入居者さんが地域の中で自立した生活を送るための支援はどのようなプランが良いのか、どの程度介入、介助が必要なのか、ここの見極めが難しいと感じるところです。
介助が増えると、出来なくなることが一気に進んでしまいますが、介助を減らすと、不安感を与え精神状態が悪くなり、行動心理症状や事故に繋がってしまいます。
プラン目標を立てたが実情に合うかどうか、プラン目標に対しプランを実施出来ていたのか、ご本人の能力や尊厳が損なわれていないかなど。
半年後の入居者さんの姿を想像してプラン目標を立てていければと思います。