理由があり紙袋ひとつで三年程前に入居されたOさん男性74歳。
弱音を吐いたことがなかったOさんが、他界する1週間前に私の顔を見て「俺は、もうダメだ。半ば終わりに近づいている。辛い。寂しい。俺の人生は、つまらなかったな。」と言うのです。
今まで楽しかった思い出は何ですか?と質問すると「仲間と酒を飲んでいる時だな。」と答える。
Oさんが持参したアルバムの中に仕事仲間と温泉旅行で楽しそうにしている姿を拝見した事があります。
仕事第一で、お酒が好きだったOさんでした。
仕事を引退した後も、仕事の事が気になり一日中外を歩き回る事もありました。
Oさんが最後に残した言葉には、どんな意味があるのか?今も考えます。
つげの実で、良い時も悪い時も一緒に生きた歴史を築く事が出来て良かったです。
Oさん、ありがとうございました。