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【カレーを求めて】  つげの実 蔵田

2020年10月13日 | つげの実

その日の夕食のメニューは、カレーになりました。
そのために入居者さんと買い物に行く事になりました。他にも買うものはあったのですが、夕食で一番必要だったのは、カレー粉でしたが、買うのを忘れて帰ってきました。
一緒に行った入居者さんと顔をあわせて笑っていると、居間にいらした入居者さんやスタッフも笑ってくれました。あらためて買いにいったのですが、なんと、また買うのを忘れて帰ってきてしまいました。再び、入居者さんと笑い合い、居間にいた入居者さんたちも笑ってくださいました。
二度も一緒に行ってくださった入居者さんにも感謝ですが、そのことを笑ってみてくださった入居者さんたちの優しさにも心が温まりました。
忘れる事も悪いことではないんだな、と感じました。
今、いろいろと大変なときですが、いつも笑顔で、笑い合える日が続くことができればと思っております。

19:25 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2020年10月13日 | 編集後記

最近、些細なことですがとても気になることがあります。喫茶店でたまに仕事をするのですが、まあまあ大きい喫茶店で隣に2回同じ女性が座ったのです。1度目は私が先に座っていて、2度目は私が後から座りました。
なんということは無い話ですが、不思議な感じがしました。それ以上のことは無いのですが、長年生きていると、ちょっとしたことが気になることがあります。例えば、大切なものを壊してしまったり無くしてしまった時、自分の身代わりになってくれたのだ。などと考えてしまいます。この考えは、母親が行っていたことの受け売りですが、そうやって、何かをなくして何かを失わな意。という力関係を具体的に自分でイメージすることにより、そのダメージからの距離を確保し自分を冷静に保つのかもしれません。
私より長生きさんの入居者さんにこのことを今度聞いてみたい思います。みなさん、何と答えられるでしょうか。とても気になります。
こんなにSNSが流行っていますが、自分の周りに起きる些細なことの積み重ねみたいなことは、起きた後はSNSで伝えられますが、そう思う瞬間は伝えることができません。
このちょっとした瞬間の積み重ねが、生きていくには大切だなーと感じることがあります。みなさんも、日常的に感じるこのちょっとした瞬間を心にとめて、大切にしてみてはどうでしょうか?

19:25 | Posted by jizai

【敬老会】  ぶなの実 内田

2020年10月13日 | ぶなの実::ぶなの実3F

日頃の感謝の意を込めまして、敬老会を開催させていただきました。
まずは、豪華なお寿司です。皆さん、お寿司をご堪能されておりました。
普段、ミキサー食の方もお寿司の際は刻み食で提供させて頂いております。お好きなお寿司はなぜかむせ込みなく召し上がって頂けるのです。
そしてお寿司が食べ終わった頃に、私が「ショートケーキもあるのですが、まだお寿司を召し上がったばかりなので、もう少ししてから食べましょうか」とお聞きすると、皆さん声をそろえて、「まだまだいけるわよ」「ケーキは別腹よね」と。そして、ケーキをペロリと完食されておりました。
私でもお寿司でお腹がいっぱいになっていたのに…。食欲があるというのはいつまでもお元気でいられる証拠ですね。
次に職員から、入居者さんにプレゼントをお渡ししました。今年は「いつもありがとう」「いつまでもお元気で」等のメッセージの入ったどら焼です。「あら~、最近はこういうのがあるのね」と喜んで頂けました。
最後にカラオケ大会を実施いたしました。最初は盛り上げ役をいつもして下さるKさんの「サントワマミー」です。そしてIさんの十八番の「同期の桜」、Oさんも恥ずかしがりながら「糸」、そして9月に入居されたEさんも大きな声で「川の流れのように」を歌って下さいました。皆さん、思い思いの曲を歌って下さり、最後は皆さんで「ヤングマン」です。「Y、M、C、A」と声が合わさる様子が最高でした。
これからもますますお元気で過ごしていただきたいと心から願っております。
コロナウイルスに負けずに頑張っていきたいと思います。

19:24 | Posted by jizai

【新しい発見】  とちの実 小谷野

2020年10月13日 | とちの実

療法の中に回想療法というものがあります。
昔の写真やアルバムを見て当時のことを思い出したりその事を話したりといったことをします。
例えば旅行に行った写真を見て「この時こうだったね。ああだったね。」などと話しをすることに似ています。
写真やアルバムの他にも音楽も該当し、年代によって流行った曲を聴くと当時を思い出すといった感じです。
とちの実では時々、居間でYouTubeを使って音楽を聴いてもらうのですが、70年代ぐらいになると何となく聴いたことがあるという方がほとんどなってしまいます。たまには最近の曲聴いてみますか?となりました。やはりよく分からないという雰囲気になってしまいましたが、以前、ご家族の方からEXILEが好きだったと聞いていた入居者のAさんが居たのでEXILEの曲を流し、聞いてみると「よく分からない」と答えられましたが、少し笑顔になっていました。曲の途中で席を立たれて部屋に戻る時に少し手を上げてヒラヒラと踊るような事をされ、その様子を見た他の入居者様からも「あらやだ。
奥さんもう一度やってみて」とリクエストがありました。ですが、恥ずかしがり屋な方のため断って戻られてしまいました。
が、なかなかそんな様子を目にする事が無い方なので嬉しかった場面でした。その後、音楽は演歌や民謡に切り替えて残られた方に楽しんでもらいました。
なかなか代わり映えの無い日常で新しい事や変化があると職員として、失敗する事が多いのですが、このような場面に出くわすと入居者様本来の姿を見せていただく機会となるので、これからも挑戦していきたいと思います。

19:24 | Posted by jizai

【2020年夏】   ぶなの実 森田

2020年09月14日 | ぶなの実::ぶなの実3F

梅雨があけ、毎日猛暑が続いておりますが皆さまお元気でしょうか。この異常気象、いったいぜんたいどうなっているのでしょうか??
国道17号、122号の交差点付近にあるぶなの実。この環境下で、西日が入るお部屋はさらに高温となり、冷房を点けていても25度以下(いやもっと低くしないといけない部屋も)の設定にしなくては全然効果がありません。建物自体に熱が溜まりやすい状態となっています。ニュースでは屋内で熱中症になる方が多いといいます。本当にそうです。ご自分で喉の渇きを訴えられない方が多いので、常に水分摂取量を確認し、今は半ば強制的に飲んで頂いています(涙)。
この暑さでもスタッフは常時マスク必須です。入居者さんは外出時の屋内だけはマスク着用です。
こんな状況ですがぶなの実の入居者さんはお元気で過ごしてくださっています。食欲もおありで、何よりです。この号のどっこしょが発行されるころには猛暑日がなくなっていることを祈ります。
では皆さま、ご自愛ください。

09:44 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2020年09月14日 | 編集後記

手塚治虫の書いた作品に『火の鳥』があります。様々な作品が作られているのですが。その中に、源義経を題材にしたものがあったと思います。話はエピソードから始まります。
 蟻の世界で種類の違うふた種類の蟻が、餌をめぐって争いを起こしているシーン、またあるときは、小さいころに仲良く育てられた犬と猿が、大きくなってそれぞれのボスになり、やはり縄張り争いが必要となり争いを起こしてしまうという話です。
 義経と頼朝は実の兄弟(異母兄弟)であるにもかかわらず、最初のころは、義経の活躍もあり平家を追い落とすのですが、それ以降の義経と頼朝は、兄弟であるが故の残酷さを感じます。
 今は、兄弟での争いではありませんが、政治の世界が非常にドタバタとしています。
 政治家は菅さんで一致でしょうけど、まだまだ、残りの二人の動きを気にしている人たちもいることでしょう。そこには、猿と犬の争いに似たものを感じてしまいます。
 それぞれの、支援者を集めているように見えて、実は支援者たちに抱えあげられている人もいるのではないでしょうか。
 いつの時代も、どこの集団にも権力争いは尽きません。しかし、誰かをけなすのではなく、ほんのちょっぴり許容するだけで何かが変わるのではないでしょうか。
 私は、今回の総裁選挙で、そのような姿を見せてもらえたらと心から願います。本当に力で抑え付けるのではなく、正々堂々と戦った間であれば、その戦いが終わったらノーサイドです。お互いの健闘を心から認めてその姿を褒めあってもばちは当たらないと思うのです。
 安倍さんが政治を仕切って、7年と8カ月がありました。この長い期間に政治家も進歩したのではないでしょうか?その進歩した姿を、ぜひ私たちに権力争いではなく、ノーサイドの姿で見せてもらいたいものです。

09:44 | Posted by jizai

【現在のコロナの影響】  つげの実 山越

2020年09月14日 | つげの実

8月に入ってからもコロナウィルスは治まる事はありませんがつげの実の皆さんは元気に過ごされています。
しかし、今日まで入居者の方々と職員の努力もあり、つげの実からコロナに感染した入居者の方を出していません。
現在、東京ではコロナウィルスに感染している方が沢山いますがコロナ感染者をだしていないという結果に助けられています。
まだまだ気を抜くには早いですが引き続き気をつけていけたらと思います。
当たり前のように外で買物したり外食したりする機会が少なくなって新型コロナで行動制限されてこんなに辛いこととは思いもしません。
つげの実の皆様と外に出かけたり散歩に行く時はマスクを着用して貰い十分に気を付けて行きたいと思います。
自分も引き続きコロナウィルスにならないように気を付けて行きたいと思います。

09:43 | Posted by jizai

【コロナ渦の平穏】  とちの実 渡邉

2020年09月14日 | とちの実

2020年の幕開けから、世界中の多くの人々が想定することのなかった感染症との戦いがはじまり収束の目処もなく真夏に突入してしまいました。長期に渡り様々な人々が疲弊しながらも生きていこうとしています。私も、このグループホームへ支援に通う身、徹底して「感染しない、させない」を念じながら感染予防対策そして健康管理、そして行動制限して、日々気を張っています。どこを見てもマスクを装着した人々。耳にするのはコロナ関連のニュース。置かれている事態は、先の見えないトンネルの中にいる様です。

グループホームとちの実のドアを開けると、「おはようございます」と入居者さんの明るい声が迎えてくれます。皆さんは感染予防の為のマスクを装着し続けることが困難な為、この事態の最中ですが、屋内ではコロナ以前の生活をされています。
しかし、職員がマスクを装着が必須の為、当初「マスクしていて、何いってるのか、わからないわ」とヒソヒソ声が聞こえたりしました。できるだけ側で伝わるように話しをするようにしています。今は、慣れてきたのか概ね違和感は無いようです。
居間で常についているテレビからは新型コロナのニュースがしきりに聞こえています。また新聞の記事をみて「コロナ怖いわね」「俳優の〇〇さんコロナで亡くなったって、寂しいね」「きちんと予防しなくちゃ」など関心はあるのですが、時間が経つと忘れてしまっています。中には耳にしてもあまり関心が無い方もいらっしゃいます。
 外出の機会が少なくなっている為、近所を散歩したり、テレビ体操をされたりします。家政作業では、役割を分担し、体を動かして過ごされています。「何かすることないですか」「わたしそれやります」と毎日お元気な声が聞こえます。
 食事やおやつは「美味しい?」と尋ねると「美味しい」とすぐに返答をくださる方、ニコニコうなずきながら目を細めている方もいます。献立によっては「こんなのもの食べたこと初めて」とか「ここのご飯は美味しい」とか、毎食楽しみに、元気に食事をされています。
 暮らしは、食べて、片付けて、掃除して・・・お風呂にはいって、洗濯して、テレビ見て居眠りして、おやつを食べて、歌って、しりとりをして、寝間着に着替えて床につく・・・目覚めると「おはようございます」と皆が声を掛け合います。
平穏な毎日が繰り返されています。この環境の中で、関わりながら時間が経過するのですが、夕方の「今日の都内感染者数〇〇◯人」と居間のテレビからアナウンスされると、はっと現実に引き戻されたような気持ちになります。

入居者さんは皆さん、100%媒介者になることがないお元気な方々です。
入居者さんの笑顔と平穏を守るために、職員ひとりひとりが「感染しない、させない」事を守り続けたいです。

09:43 | Posted by jizai

【感情との向き合いかた】  とちの実 中島

2020年08月11日 | とちの実

少し古いデータになりますが、2014年にベルギーのルーヴェン・カトリック大学が学生233人を対象に感情の持続時間について調査を行いました。感情を27種類に分類し、それぞれの持続時間について、悲しみ120時間、憎しみ60時間、喜び35時間、不安24時間、安心感8時間、怒り2時間、苛立ち1.3時間・・・等といった結果を確認しています。
サンプルの人数は少ないですが、面白い研究だなと思いました。
私達は仕事上、入居者さん、仲間の職員といった沢山の人達の感情と向き合わないといけません。何より自分の感情とも、いやがうえでも向き合わされます。暴れ馬のような自分の感情をどうにか御(ぎょ)したいと、観察と探求を日々続けています。
さて、ここから先は私見になりますが、私達はその感情が持続している間、無意識的にその感情を維持するための出来事を探し続けるようです。
例えば、仕事で仲間と上手く連携がとれずに苛立ちを覚えたとしましょうか。すると、その苛立ちのキッカケは過ぎ去ったとしても、苛立った気持ちの残っているその1.3時間のあいだ、私達の心は苛立ちの種を他に探し続けます。それは例えば仕事を終えて電車に乗ったときに、ドアの前で陣取っている人に向けて再燃をするかもしれません。普段だったらそこまで気にならないはずなのに。
あるいは、技術的な未熟さから入居者さんと上手くコミュニケーションがとれずにイライラを募らせている職員がいたとしましょう。当人のイライラした心は、重箱の隅でもつつくかのように、そのイライラした心を更に刺激するための材料を探します。そして、「給料が安い!福利厚生が足りない!」といった方向に行き先を見い出すかもしれません。
悩ましいことに、こういったことに自分で気付ける人はなかなか存在しないようです。本人にそれを指摘しても普通は受け入れられません。ですから周囲の人が遠回しに気づかせてあげる必要があります。
さて、これが認知症状態の人だとまた話が少し変わってくるようです。
特定の感情を維持するための出来事を探すと同時に、出来事をご自分の記憶の中から新たに「創造」をなさることが見受けられます。
例えば、夕方になって「そろそろ家に帰らないと。でもどうやって帰ったらいいのか分からない」という不安な気持ちが現れたとしましょう。支援者の働きかけにより、帰宅することに関しての不安が一時的に解消をしたとしても、継続している不安な感情は、新たに不安の種を創造するかもしれません。例えば、「バッグに入れていたはずの財布がない」という困りごと(客観的にはお財布は最初から存在しない)として現れるかもしれません。
結局、こういった場面における支援のポイントは、本人が抱えている感情にどう向き合って対応するか、ということに帰着するわけです。
ですので、私としては相手が入居者さんでも、職員でも、自分自身でも、感情と出来事(あるいは感情と思考)は、ときに切り離したり、くっつけたりをしながら、それと向き合うように心がけています。
人間の心って奥が深なぁと、いつもいつも感じています。

11:53 | Posted by jizai

【つげの実で毎日台所に立つご入居の女性】  つげの実 徳永

2020年08月11日 | つげの実

コロナコロナで憂鬱の毎日ですね。
当たり前の日々が懐かしい位です。
私事ですがつげの実での入職がそろそろ1年となります。
まだまだ半人前でご入居の方に助けられてばかりです。
前年度の4月、右も左も分からず入職したばかりの私にとてもお元気な女性が台所に立つ姿が印象的でした。
明るく面倒みが良いkさんは365日休む事無く、多い時には10人分の食事をお一人で作ります。
毎日、毎食です。
凄い事ですよね。
私には絶対に不可能な事です。
kさんは台所仕事は嫌いじゃないんだよ、と明るく応えます。
時には朝5時から南瓜を煮たり、きんぴらを作る等とても働き物です。
そんなkさんが最近足を骨折されて、私達職員はとても心配しました。
kさんは答えます。
ちょっと、怪我しただけさ。みんな大げさなんだよ、と。
幸いkさんの足は良化され、いつもの様に元気にスタスタ歩かれ、今日も台所で美味しい料理を振舞って下さいました。
いつまでもお元気でいて下さいね。
これからもつげの実の台所をどうか宜しくお願い致します。

11:53 | Posted by jizai