log

【時を経ても、決して消えない記憶に触れて。】  とちの実 倉島

2020年05月26日 | とちの実

ある早朝、早起きをした三名の入居者さんのお話の中で。
時間も早く、付近が閑静な住宅街な事から、皆この辺りは静かねぇ。と言った会話が続く中、一人がお歌でも歌いましょうか。と切り出した途端、この曲知っているかしら?これはどうかしら?と話に花が咲き始めた頃、徐々に時代が遡り、戦時中の歌が出始めました。そこから話題は皆さんの幼少期の話へと変わっていきます。蒸したさつま芋がご馳走だった事や、農家へ食べ物を分けて貰いに人が集まったこと、疎開をしている間に都会は軒並み焼け野原と化した事など、とても平成生まれの私にとっては想像し難く壮絶な物ばかりでした。あまり思い出したく無い記憶もあるかもしれませんが、今を生きる私達が目を逸らさず、伝え聞き、後の世代に語り継ぐ事が大切なのだと気付かされた気がしました。まだ介護の世界に入り三ヶ月足らずの身ですが、この少子高齢化の時代に自分に何が出来るのか、何を必要とされているのか、今一度考え直す、良い機会を頂いた一時になりました。

10:34 | Posted by jizai

【編集後記】

2020年05月26日 | 編集後記

 新型コロナの自粛の間に、うちの会社も少し変化したところがあります。それは、綺麗になった事業所があるのです。事業所の散らかったスタッフスペースが、見違えるようにきれいになりました。
 まるで、さなぎから、きれいな成虫の蝶に姿を変えたみたいです。
 姿を変えるのは、大変なことです。昆虫のさなぎから成虫になるとき、実は自分の体を溶かして、自分を作り変えるのです。その生命力は大きなもので、昆虫にとっては、生きるか死ぬか。と言う瞬間です。
 確かに、事業所をきれいにするのは、そこまでの体力はいらないでしょうが、今回のかたずけは、そのくらいのインパクトがあるものでした。
 ほかの事業所も、たまりにたまった使わなくなった資料や、かたずいていない衣類などがあると思います。
 新型コロナの自粛生活を利用して、入居者さんと一緒にこれは要るのかな?とかたずけをしてみてください。

10:33 | Posted by jizai

【新型コロナの影響】  つげの実 新山

2020年05月26日 | つげの実

3月から生活が一変。
新型コロナの登場で全ての歯車が狂いだしてしまったのです。
しかし、今日まで入居者の方々とご家族、職員お一人一の努力があり、つげの実からひとりもコロナに感染した入居者の方を出していません。
みなさん頑張ってくれているおかげだなと感謝しています。
本当にありがとうございます。
自粛、自粛でストレス爆発寸前で、もう不安でいっぱいでしたが、コロナ感染者をだしていないという結果に助けられています。
まだまだ気を抜くには早いですが引き続き気をつけていけたらと思います。
当たり前のように外で買物したり外食したり好きな洋服を買ったり大事な人にお話したり・・・新型コロナで行動制限されてこんなに辛いこととは思いもしませんでした。
人間は、行動制限されると辛いものなんだと気付かせてもらいました。
この経験から仕事で何かいかせたらと思います。
そして泣いたり笑ったりすることでストレスは軽減します。

10:33 | Posted by jizai

【新型コロナウイルス影響の中】  とちの実 小谷野

2020年05月06日 | とちの実

新型コロナウイルスの影響でスーパーなどの買い物は職員が対応しており、入居者様の外出の機会が減ってしまっています。
例年恒例行事だったお花見も今年は中止とさせていただきました。
また、訪問は医療関係者のみと対応をしているで、ご家族との面会も断らせてもらっています。
入居者様に不便な生活を、また、ご家族の中には不安に思われている方もいらっしゃると思います。
ですが、ご家族にはケアプランと一緒に1ヶ月間でどのような生活をされているかを、文章と写真で報告させていただいているのですが、その返信にご家族から一言、職員に対して、感謝のお言葉をいただけると、このような状況の中、やりがいを抱く1つになっています。
屋内でしたが、花屋で花飾りを頼み、その花でお花見という形でパーティー的な事をさせていただきました。
今の状況がいつまで続くか不透明な状態ですが、入居者様に笑顔になっていただく機会を増やし、その様子をご家族に報告し安心してもらえるよう支援していきたいと思います。

10:29 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2020年05月06日 | 編集後記

みなさん、新型コロナの猛威が巷を席巻していますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
巷は、ゴールデンウィークですが、自粛でおうちでゆっくりしてらっしゃる方も、ストレスがたまってたまりませんと言ってらっしゃる方もあると思います。
それは、入居者さんたちも同じで、買い物や3密の場所へ出かけられないためにストレスがたまっていらっしゃる姿は、何とも心が痛くなります。
このような、流行性の肺炎を伴うコロナウィルスの蔓延は、皆様も初めてのことですが、私たちの法人も初めての体験です。何か対策を、と考えても手洗い・マスクぐらいが関の山で結局は人ごみを避けるぐらいの予防しかありません。
そして、入居者さんたちを支えている職員は、毎日電車で通っているものばかりで、その予防策の手薄さの中で働き続けてくれています。テレビで、医療従事者の話はよく出ていますが、薬剤師、介護職、訪問看護士・相談員などのことも、取り上げてほしいです。
肺炎は、高齢者がなると死を予感させる病気となります。その高齢者を日々支えている人がいることが、本当に真剣に考えられているのか。この世の中ゴールデンウィークの中、問いただしてみたいと強く思います。

10:26 | Posted by jizai

【気配りMさん】  つげの実 蔵田

2020年05月06日 | つげの実

前号でも、新しく入られた男性入居者さんのことをご紹介させていただきましたが、2月にも新しく男性の入居者さんがご入居されました。
現在、つげの実には2名の男性入居者さんがいらっしゃいます。
約3年ほど、女性入居者さんたちだけでの生活が続いておりましたので、また違った雰囲気の毎日と感じております。
Mさんは、86歳ですが、とても目鼻立ちがしっかりとされていて、昔、このような感じの俳優さんがいたのではないかというほどの白髪のかっこいいお方です。
そして、皆に気配りができる優しい方です。
テーブルの椅子がなかなか引けずにいる女性入居者さんがいると、すぐに近寄り、椅子を引いてあげ、安全に座るまで見守っている姿をよく見かけます。Mさんも食事が終わり自分の食器を洗いに行こうとするときに隣の入居者さんのものも、「ついでだから一緒に洗ってくるよ」と言われております。そうすると、それを見ていた他の入居者さんから、「自分のことは自分でするんだよ」と怒られていることが時折ありますが、次の日もまた同じ声かけをされている微笑ましい光景があります。
新聞を読むこと、テレビのニュースを見る事がお好きなご様子で、新聞の記事やニュースの話題を隣や近くにいる入居者さんだれにでも気軽に話しかけ楽しく談笑していることもよくみかけます。
だれにでも同じようにできていることが素晴らしいことだと感じます。
まだまだお元気ですし、これからも毎日を皆さんと楽しくお過ごしいただけたらと思っております。

10:25 | Posted by jizai

【やっぱり外は良い!】  ぶなの実 森田

2020年05月06日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ファイル 478-1.jpg今年の春のぶなの実の皆さまは体調こそ崩されることはありませんが、このご時世のため買い物や喫茶店へ行くことができません。その代わりに散歩へ出ることを心がけてはいますが、散歩へ出る回数は以前の買い物へ出かけるよりも遥かに少ないのが毎日気がかりです。その理由は職員の入れ替わりがあり、そこまでのスキルが備わっていないということなのですが、かなり危機感を抱いています。
ある日、久し振りに外へ出たIさん。失語症があり発語が聞き取りづらいのですが、外へ出て風を感じた途端に「あー。良かった。あー。良かった。いいね~。いいね~。」とはっきりとした口調で仰り、前へ前へと進んでいきました。
この状況が続くと入居者さんの姿が変わっていきます。そうならないよう職員一丸となり、事故を防ぎ、この生活を維持出来るよう支援していけるよう職員のスキルをあげていきたいです。
ぶなの実の入居者さん、政府が言っている一律10万円現金給付を楽しみにしています。ここの部分だけは聞こえているようです(笑)。

10:25 | Posted by jizai

【居間で集う】  とちの実  渡邉

2020年04月07日 | とちの実

2019~2020年の年末年始にかけて、新しいご入居者さんが3名入所され3~4ヶ月過ぎようとしています。
ご入所当初、Aさんは帰宅願望が強く「帰ります。うちの者誰が迎えに来るかしら」とかなりの頻度で職員に質問されました。対応しても不穏があり落ち着きがありませんでした。いまでも、「何時に迎えにくるかしら」と口にされますが、同時期に入所されたBさん、Cさんと居間で会話をされている時間も長くなり、この間は、帰らなければならない事を忘れているようです。
BさんとCさんも、入所前はお部屋に閉じこもりがちの方だと聞いていましたが、意外と居間で長く過ごされています。それはAさんが日頃からよくおしゃべりをする方なので、Aさんの側で一緒にお茶をのんでお話をされています。
ご自分の加減でそれぞれの居室に戻ったり、居間にきたりされています。

ただ気になることは、この入所間もないご入居者さんに以前からいるDさんが加わったテーブルの座席はなぜか固定されたかのようになっており、古い入居者さんとの関わりが無いわけでは無いですが、少なく感じます。悪いふうに言うと他の人を寄せ付けないような空気を感じます。または、同時期に加わった者同士肩をよせあっているのでしょうか?

ただ、あまりにも同じメンバーで長い時間会話をしていると、帰宅願望があるAさんの不穏が現れたとき皆が影響され、それぞれが言いたい放題になって、「また同じことを言っている」とか、「帰らない、ここにいるはずだ」というようなみんなが頭の上にはてなマーク?をつけて会話をするので、不穏の渦が出来てきます。そうなる前に職員の介入が必要になってくる状況が発生することも、少なくはありません。

以前からいる方と新しいご入居者さんとの、コミニティー形成が課題とも思われますが、まだまだスタートしたばかりだし、それぞれ、その方らしく毎日のペースで過ごされていると思いますので、当面はこの居間でのご様子は見守らせて頂きたいと思います。

2020年の春は、新型肺炎の拡大でとんでもない自体になっていますが、近所の公園でも花見はできると思いますので、ご入居者さんが健やかに、明るい毎日過ごせるように努力したいと思います。

15:27 | Posted by jizai

【Sさんとの思い出】  つげの実 山越

2020年04月07日 | つげの実

つげの実に新しく男性の入居者様が入居されました。
食事をする前に「いただきます」、なにかすると「ありがとう」など言われています。
困っている利用者様を気になり、食器など台所まで運んでくれたりしています。
野球を見るのが好きで、球場に見に行った事があると話しをされていました。
「遊ばなきゃだめだよ、どうせなら遊んだほうがいいじゃない?」と、外に散歩に行かれたり、買物などにも積極的に行ってくれて、重たい荷物などを持ってくれます。家族の方が面会に来ると駅の方まで散歩に行かれて気分転換されています。帰ってきた時に「何処に行ってきたんですか」と聞くと、照れくさそうに分からないと答えていました。今度、出かける時は一緒に行こうと誘ってくれます。「いつでもどうぞ」と話しをされた事がありました。
普段と違ったSさんの一面を発見する事ができました。
現在、コロナウィルスの為に、人の少ないところを散歩に出かけるぐらいしかできませんが、落ち着いてきましたら色んな所に行ってみようと思いました。

15:27 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2020年04月07日 | 編集後記

美しい桜が咲き、暖かい日が多くなってきましたが、新型コロナウイルスで自粛のモードが強くなり入居者さんたちにもご迷惑をおかけしています。
 このような時は、少しほかのことを考えてみましょう。
 人は、なぜイライラするのか。
 これは、各事業所の中で研修をしているところでもあるのですが、深呼吸や6秒間怒りの感情を抑えて対応する。と言う方法を取っています。
 ですが、まだ足りないと思います。
 私は、やはり諦念と言う概念を理解すべきだと思います。この諦念と言う概念は、諦めとは違います。
 入居者さんの生活に大きく入り込み、それを左右する私たちの仕事は、やもすると、自分たちが入居者さんを思い通りに動かしているような気になってしまいます。そのような考え方を捨てて、まずは、入居者さんたちが何をしたいのか、何をしたくないのか、何をしなければならないのか。を正確に知っておく必要があります。
 そして、一人の人間が生活しているという自覚を持って、その方の生活の支援を行う必要があります。このことをしっかり考えて、人と向き合えば、そこにあるのは、説明と同意の連続です。一人の人間ですから、思ったようにならないことなど山ほどあります。ですが、それを焦らずに繰り返していけば、その入居者さんと意志が通じ合い、こちらのことを理解してくれるようになります。
 この状況になるまで、長い時間がかかりますが、それを目指して私たちは日々苛立たずに頑張っていくのだと思います 。

15:27 | Posted by jizai