立秋も過ぎましたが、体温越えの気温が続いています。暑さを嘆く、お決まりの挨拶を交わす気力すら萎えてきそうですね。そんな強い日差しの下、きみさんちの川沿いの桜並木では、落ち葉が目立ってきました。もちろん、暦の上の秋を感じ取ったわけではなく、あまりに暑さがひどく水分不足に陥ると、自ら葉を落として水分の消失を防ぐのだそうです。桜も夏バテする暑さを痛感する一方、植物の持つ自然のメカニズムの妙にも驚かされます。大切な葉を失うことで、より大切なものを守る。人間も同じ自然の一部なら、喪失や衰えに見えるものも、もっと奥の深いプロセスなのかもしれません。
この桜の夏バテですが、いったん葉を落とした後、環境条件が良くなると、もう一度、葉をつけることがあるそうです。翌年の花のためにもうひと踏ん張りするとか。そして、ついでにもう一花咲かせることすらあるとか。自然に学ぶことは多いようですね。