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【昨年はありがとうございました】 とちの実 三上

2010年01月23日 | とちの実

明けましておめでとうございます。
原稿を書いている本日はまだ2009年の12月なのですが、皆様のお手元に通信が届く頃はたぶん年が明けているかと思いまして新年の挨拶とさせていただきます。
私は昨年の今時期も同じような内容の原稿を書いているのですが確か去年はインフルエンザの話題を書いていたと思いました。
今のところ入居者の皆さんやスタッフもなんとかインフルエンザにかからずにこのまま冬を乗り切りれそうな感じですが、まだまだ油断は禁物といったところです。
一年を振り返ると、とちの実にとっても私個人としても、別れと出会いの年でもありました。
6月にKさんが病気で亡くなり、その数ヶ月後Iさんが入居されました。Sさんもとても素敵な方でしたがIさんも本当に素敵な方です。Iさんも今となってはとちの実になくてはならない存在になりました。入院をされた方もいましたが今は無事に戻られて元気にお過ごしになっています。無事に退院できて本当に良かったと思っています。
いろいろあった一年ではありましたが全員で無事にお正月を迎えることができそうなのでホッっと一安心といいますか・・本当に嬉しく思います。
また、ご近所の皆様、習い事の先生や生徒の皆様、クリニックの先生方、買い物先での店員の皆様、福祉事務所や消防署の皆様にも本当にお世話になりました。その中でも防犯パトロールはSさんの楽しみの一つで、パトロールから帰ってくると楽しそうに内容を話してくれす。その嬉しそうに話してくれる表情を見るとご近所の皆様に本当に良くしていただいているのが伝わってきます。他の入居者の方もどっこいしょを配りに行く時にご近所の方から優しく声をかけていただいたり、運営推進会議にも参加していただき本当にありがとうございます。運営推進会議はご近所の方のお話を聞くことができる貴重な機会ととても勉強になります。
習い事の先生方や生徒さんにも本当に親切にしていただいて、Yさんも楽しく習い事が続けられるのは皆様にとても親切にしていただいているおかげだと感謝しています。
買い物先でもいつも店員の皆様に笑顔で声をかけていただけるのが有難く、心温まるひと時でもあります。皆様いつも本当にありがとうございます今年もまたお世話になりますがどうぞよろしくお願い致します。
どうか皆様の心に喜び溢れる一年となりますように。

10:25 | Posted by admin

【イソップ童話の魅力】 つげの実 蔵田

2010年01月10日 | つげの実

イソップ物語の童話に「北風と太陽」というものがあります。
これは、ご存知のかたも多いかと思いますが、北風が太陽に力自慢の話をして北風が「ぼくは、どんなものでも簡単にふきとばすことができる。世界で一番強いのはぼくだ。」と太陽にいいます。
でも太陽は「きみはたしかに力持ちだけど一番っていうのはどうかな」ということになりふたりは力くらべをすることになります。
対象は、ハイキングをしていた一人の旅人で、着ている服を脱がしたほうが勝ちということになります。
まず、北風が力いっぱい風を吹きかけ旅人の服を脱がそうとしますが、服を脱ぐどころか「さむい、さむい」といって持っていたコートをまといはじめました。
北風はなおも強い風を吹きかけますが、いっこうに脱ぐことはなく、北風は諦めました。
次は太陽の番で太陽はさんさんとした輝きを見せ、あたりをみるみるうちに暖かくしていきました。そうすると、旅人は暑さのあまり着ていた服を全部自分から脱いで、近くに流れていた川に飛び込んで水浴びをしたという物語です。
結果は、太陽の圧勝ですが、旅人は、暑いということを自分自身で感じて納得して服を脱いだということです。
北風には、力はあるのかもしれませんが、心はありませんでした。
太陽のほうは、結果的には力はあったのかもしれませんが、そのプロセスの中で心の暖かさというものを感じます。
この場合はどうしたら気持ちよく服を脱いでくれるだろうという心の温かさです。
イソップ物語の童話には物語を通じていろいろな教訓のようなものを伝え教えてくれているとおもいます。「アリとキリギリス」だったら遊んでばかりではいけない、この「北風と太陽」では人は納得しないと行動はおこさないということだと思います。
納得、という気持ちができるまでには、まずは相手を自分を認める、受け入れるということからはじまっているのではないかと感じてます。
最後になりましたが、今年もどうぞよろしくおねがいいたします。

10:21 | Posted by admin

【身体の感覚】   つげの実アパート 礒田

2010年01月03日 | つげの実アパート

普段 入居者の方々と接していると、老化に伴って身体が衰えていくということをあらためて感じます。少し油断すると猛スピードで筋力低下がみられたり、反射の感覚が鈍るということを体現されています。同時にふと思うのですが、私たちの世代が高齢者世代になる頃には、もっと身体的に脆くなっているのではないか・・・と。
一緒に階段を上っていても息切れしているのは私の方だったりします(汗)
身体能力もさることながら、身体の感覚としても行く末を案じます。昔の人より人間の五感を今はあまり使わなくなってきているのではないでしょうか。
ある方が、冷蔵庫の中でしばらく眠らせておいた食品がありました。食べられるのかどうか確認する際、私は賞味期限の表示をチェックします。その方はまず目で見て、臭いを嗅いで、少し味見をしました。どこまで見えているかなどは別として、身体を如何に使っていないかがこの差に象徴されています。
現在では、数字や言葉の情報を頼りに世界が動いています。何かの商品を売るためにこんなに効果がありましたとグラフや数値化してみせる。その人自身の信用として財産はいくらと数値で示す・・・言葉や数値化された情報で問題を解決していくことは単純に時間が短縮されて便利なのかもしれませんが、逆に偏った操作もしやすいですよね。昨今の偽装問題は記憶に新しいところです。
自然界の生物でもある人間本来の感覚が失われていくのはどうなのでしょうか?これもある意味進化と呼ぶべきなのでしょうか?!
でもやはり私は『介護度いくつのだれそれさん』という情報ばかりに気をとられずに、その人を私自身の感覚を使って感じたいと思います。

15:05 | Posted by admin