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【よろしくおねがいします。】 つげの実 川端

2010年06月10日 | つげの実

2月から、つげの実で働くことになりました川端と申します。宜しくお願い致します。
つげの実で働き始めてから約3ヶ月になりますが、入居者さん達との共同生活にもお陰様で随分慣れてきました。
入居者さん達とは食事作りや買い物など楽しい雰囲気で毎日を過ごしています。音楽を流すと歌ってくれたり、冗談を言って楽しませてくれる入居者さんや、料理の事を色々教えてくれる入居者さんもいて勉強になります。
これからもつげの実での生活を楽しく過ごせるように心掛けていきたいと思っております。仲間のスタッフにも色々教えてもらいながら頑張っていきたいと思いますので、どうか宜しくお願いします。

10:23 | Posted by admin

【もう1年…】   つげの実アパート 礒田

2010年06月03日 | つげの実アパート

ちょうどこの原稿を書いている1ヶ月前(4月17日)の朝、東京では41年ぶりの降雪でうっすら雪景色でした。そのお陰か今年は桜が長持ちしたとか・・・2週間後のゴールデンウィークでは夏のような暑さでした。例年に比べ寒暖の差が激しく、毎日何を着ればいいのかと天気予報をチェックしながらも、まだ出番があるかもしれないと自宅の部屋には厚手のコートがぶら下がったままで(笑)もうすぐ6月がやってきます・・・
昨年の6月4日、とちの実で生活されていたK.Sさんがお亡くなりになりました。
その日はめずらしく日記を書いたのでした。
ありがとう
さっきSさんの訃報を聞きました。
Sさんとは4年前に出会いました。
いままで出会った人の中で、いちばん短期間で私のココロを開いた人だと思います。
トイレもお風呂も一緒に入ったことがあります。
いつも森羅万象、自然に対して感動することを体現している方でした。
いつも創意工夫で自分を表現していました。
いつもつつんでくれました。
いつもあまえさせてくれました。
4年後に他界してしまうとわかっていたら私は接し方が変わっただろうか・・・自問してみる。
何も変わらないし、後悔はない。
Sさん、出会ってくれてありがとう。
ほんとうに ありがとうございます。
ご冥福をお祈り致します。
K.Sさんと出会わなければ、感じなかったことがたくさんあります。
そして、ご家族にとってのK.Sさんと、私にとってのK.Sさんは違うのだろうと思います。
でも同じK.Sさんなのです。
そんな出会いと別れが以前にもありました。今後もあるのでしょう。
人はいろんな形でつながり、そしてはなれていく。波のような生命の営みを感じます。

15:08 | Posted by admin

【祖母の教え】 とちの実 片岡

2010年05月23日 | とちの実

今年1月の終わりに、ずっと子供の頃から一緒に住んでいた祖母を亡くしました。享年89歳でした。お坊さんのお話では、享年というのは数え年で言うそうです。祖母は3月に89歳の誕生日を迎える予定でしたが、残念ながら88歳で逝きました。
祖母は、戦後とても貧乏をしながら苦労して父達4人の子供を育てました。夫であった祖父は、お酒が好きで短気、「女は口答えするな」という昔の男でした。
そんな祖母は、とにかく倹約を第一とし、趣味もなく、オシャレも大してせず、地味で堅実で心配性な人でした。良き妻、良き母であったと思います。
でも、嫁姑問題は形は様々ながら、どのお宅でもありますように、嫁である私の母は、若い頃はそれなりに悩み、苦労したようです。
例えば、祖母は水を最小限に使う人で、無駄遣いしないことはとても良いのですが、お皿の裏側はべったべた、ということが多かったり、ぼろぼろの古タオルやシーツを縫い直したヘンテコなエプロンをして外を歩いたり、母や私にしてみれば、「もう少し何とかならないの?」と言いたくなってしまうところもありました。
若い頃母が苦労したことを知っている私は、つい母の味方をしてしまうし、身内の良くないところで、ついずけずけと祖母にものを言うことも多く、私はあまり可愛くない孫だったと思います。
祖母はお正月まで元気でした。おじやおば、私のいとこ達が集まり、祖母は子と孫とひ孫に囲まれ、いつも通りの正月を迎えました。
ところが、同じ月の半ば、急に体調を崩し、入院。8日の後、お空へ行ってしまいました。
身内の死ですから、悲しいに決まっていますが、自分で思っていた以上に悲しくて困りました。正直、「こんな仕事しながら、自分のおばあちゃんには何もしてあげられなかった」と妙な罪悪感を感じたり、夕食のテーブルを見て、「あれ?おばあちゃん、何でいないのかな?」と不思議な気持ちになったり、「人って、あんなにあっさり死んじゃうんだ」とがっかりしたり。
祖母が入院して、「助からない可能性が高い」と分かり、急遽夜勤を交代してもらい、病院にそのまま母とおばと泊り込んだとき、私は母に言いました。
「おばあちゃん、もしホントにこのまま死んじゃったらさ、おばあちゃんの一生って、幸せだったかな?おばあちゃんにしか分からないことだけど、どうなんだろね」と。
祖母が亡くなるまでの間、病室には子と孫とひ孫が毎日毎日代わる代わる訪れては、「おばあちゃん」と呼びかけていました。
祖母が果たして旅立つ瞬間、どんな思いでいたのか私には分かりません。ただ、祖母がひとつ私に教えてくれたのは、「死ぬ時に悔いのないように生きる」ということです。失敗もある。悲しみも怒りもある。でも、懸命に生きる。欠点があっても、かっこ悪くても、真面目に生きる。もがいて、あがいて、生きる。
祖母が最後にくれた私へのお年玉で、お小遣いで、教えであったと思います。

10:28 | Posted by admin

【旅行での一場面】 つげの実 森川

2010年05月10日 | つげの実

実は昨年11月に、つげの実では日帰り旅行がありました。しかしながら、どっこいしょの担当がなかなか私に順番がこなくて、ご報告できませんでした。今回の旅行の計画担当者は私でしたので、今更ながらご報告させて頂きたいと思います。
昨年11月10日が日帰り旅行の日でした。この計画は、入居者さんにお話を聞いたり、入居者さんが常日頃関心を持たれている物事を考えたり、そして日帰りで予算内に行ける範囲を検討、正直なところ折り合いが大変でした。
その分、やりがいもありましたが。
結果は、銀座の高級(?)お寿司レストランでランチ、その後は天井のない観光バス「スカイバス」に乗り、皇居や銀座の町を見学する、という内容になりました。理由を書くと長くなってしまいますので、簡潔に・・・お寿司はお好きな入居者さんが多い事と、スカイバスは「皇居を見る」というとピンとくる入居者さんが多かったからです。
11月という事で、気温や天候が気になるところでしたが、なんとこの日は上着を脱ぎたくなるほどの暖かさ。これはラッキーでした。
お寿司のレストランは、つげの実団体で一区切りの席を用意して下さり、落ち着いた席でした。店内はどちらかというと洋風レストランのようでキレイなお店でした。何より、席に座ると、私の前にいたFさんを始め、何名かの入居者さんが緊張されておりました。Fさんとは私もお付き合いが長いのですが、出先で緊張されている姿は初めて見ました。それくらい、高級感のあるお店だったのです。
小さなグラスで食前酒で乾杯、このお酒は飲みやすく、側にいたYさんと「美味しいね」と言いながら、あっという間に飲み干してしまいました。実はこの「あっという間」はその後も続きました。というのも、こちらのお店は「寿司懐石+フレンチ」という名目で、お寿司の懐石料理が中心でした。お寿司に和やフレンチの味付け、何より、フレンチ料理のような大きなお皿に、懐石のちょこんとしたお料理。一皿をあっという間に食べ終わってしまいました。入居者さんもそれぞれ、すぐに召し上がる方、味わって少しずつ召し上がる方、それぞれでした。ちょこんと出ては食べ終わり、またちょこんと出ての繰り返し。最後は握り寿司の食べ放題サービスもついていましたが、その頃には皆さん、お腹一杯になっているご様子でした。せっかくなので、KさんやSさんと、ウニやイクラなどの新鮮なネタを頂きましたが、
本当にお腹一杯でした。
そして、今回メインのスカイバス。これは銀座の町を見下ろす光景が不思議な感覚でした。確かに暖かかったのですが、天井がないため風が強く、女性陣は髪の毛が乱れるのを気にされていました。その中でも、私の近くにいたTさんは、髪の毛を乱しながらも、ギリギリの電車の高架下を潜ったり、楽器屋の前に飾ってあった大きなクリスマスツリーを見て、喜んで下さっていたのが印象的です。最後に皇居の手前のレストハウスで休憩をしました。私もやや疲労感がありました
が、Sさんがドリンクバーからコーヒーを入れて下さったのは、美味しくて、同時にこの旅行がスケジュール通りに終わった嬉しい気持ちで一杯になりました。

10:23 | Posted by admin

【恋、してますか?】   つげの実アパート 礒田

2010年05月03日 | つげの実アパート

恋愛経験が多い方が良いとか悪いとかの問題ではないのですが、この仕事をするのには『深く人を愛する』経験はあった方がいいのではないかと思います。
それが、実らなかった。悲しい結末だった。とても大きな成長があった。今現在、世界がバラ色なんです・・・などなど私の遠い記憶を辿ってみますと(笑)・・・
片思いのときは、一目見るだけで幸せな気持ちになれました。次に近づきたいと思い、その人の情報が何でもいいから知りたいと思います。そして相手を目の前にすると恥ずかしいけれど共通の話題を見つけようと努力したり、何が好みなのか人を使って聞き出したり、その情報を元にさりげなく会話を弾ませようとしてみたり・・・
実は、私たちの仕事と共通点があったりします。残念ながら10代の頃のようなトキメキはありませんが(違うドキドキ感はあります) 『相手を深く知る』という点ではまったく同じなのです。
昔、同級生の男子が恋愛マニュアル本を熱心に読んでいるのを見て寒気がしました。マニュアル通りに動くことが返って嫌われるということがまだわからなかった。若いってすばらしい(笑) こんな経験もこの仕事に活かせます!!
そしてチヤホヤされてモテた人より、モテなくて苦労した人の方が発揮できるかもしれません(笑)
(入居者さんが) 夢に出てくることもありますし、休みの日も頭から離れないこともあるでしょう!デートのプランを考えたり、何をプレゼントすれば喜んでくれるのかワクワクしながら考えます。
恋愛経験がない・・・という人もご安心ください。入居者の方々が、それぞれの立場に合った『深く人を愛する』経験を手伝ってくれるのですから。

15:08 | Posted by admin

【よろしくお願いします】 とちの実 西田

2010年04月23日 | とちの実

はじめまして、二月からとちの実でお世話になっています西田です。
勢いに任せて飛び込んだこの世界、見ること聞くこと新しい事ばかりの毎日に一日があっという間に過ぎていきます。そんななか入居者さんとスタッフの皆さんに支えられてなんとか一日一日過ごしています。
介護の仕事というと、人を助ける仕事だとよく言われますが、一方的に誰かを助けているわけではなく、誰かを支えたら誰かに支えられているのだという事を、この仕事を始めて強く感じています。当たり前の事なのでしょうが、支え合いを忘れがちな時勢に、このような想いを改めて感じる事ができる環境に居る事に感謝しています。
入居者さんのありがとうと笑顔に胸があたたかくなります。
私も同じような優しい気持ちを返せるように、初心と笑顔を忘れずに頑張りたいと思います。
まだまだ未熟な私ですが、皆様よろしくお願いします。

10:27 | Posted by admin

【感謝】 つげの実 佐藤

2010年04月10日 | つげの実

私事で恐縮ですが、この度子どもを授かりまして、退職することに致しました。
このどっこいしょの記事で結婚のご報告をさせていただいたのが半年前。遅ればせながらのご報告ですが、無事に結婚式・披露宴を終えることができました。
「当日はあっという間だよ」と先輩花嫁さんからアドバイスを受けていましたが、本当に当日はあっという間でした。
でも、後日写真などを見ながら当日を振り返ると、両親や家族、親族、当日来てくださった大事なお客様たち、今まで支えてくださった方たちに感謝の想いでいっぱいになります。
結婚するにあたって改めて両親への想いを綴ると、3人兄妹の末っ子の私は初めての女の子ということもあり、昔から甘やかされそれに甘えて育ってきたのですが、ここまでたくさんの愛情を注いで育ててくれた両親へ感謝と尊敬の想いでいっぱいになっていました。自分が大人になるに連れて、両親が「当たり前」にしてきたこと、自分が「当たり前」だと思っていたことが、全く「当たり前」ではないことに気が付いたのでした。父が「当たり前の事を当たり前にするのが一番難しい」と言っていたことがあります。「子は親の背中を見て育つ」とは言いますが、そのような後ろ姿を見せてくれた両親に本当に感謝です。
そしてまた、人の親になろうとしているこれからが、「親になってみて親の気持ちがわかる」事だと思います。自分が家庭を持つ身になり、母親になろうとしている今、より両親に感謝の想いが強くなると共に、より素直にその想いを伝えられる気がします。そして、両親が見せてくれたような立派な親に自分もなりたいと思っています。
最後に、このどっこいしょを配布する度に快く受け取ってくださった商店街の皆さま、この場を借りてお礼を申し上げます。これからもつげの実をよろしくお願いします。
また、今まで支えてくださったご家族の皆さま、法人内の皆さん、そしてつげの実の入居者とスタッフの皆さん。今までお世話になった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。今まで本当にお世話にな
りました。ありがとうございました。
きっとまたひょっこりとやって来ることがあると思いますので、そのときにはどうぞかまってやってください。よろしくお願いします(笑)

10:23 | Posted by admin

【本当の優しさ】   つげの実アパート 礒田

2010年04月03日 | つげの実アパート

以前の話です。
ある入居者さんと一緒にコンビニで買い物をしていました。
昼食時の買い物だったと思います。自分の食べたいものを自分の足で店まで行き、自分で選び購入する。この方にとっては、段々と難しくなってきているときでした。
私たちの感覚からすると、とても時間がかかります。すると店員の方が「かわいそうだよ、若い者がやってあげなさいよ」という内容のことを言いました。果たして「かわいそう」なことなのでしょうか?
この内容は、うちの法人で働く上で必ず考えないといけない問題です(笑)
介護保険法に基づくグループホーム(指定認知症対応型共同生活介護)の基本方針では、『要介護者であって認知症状態にあるものについて、共同生活住居において、家庭的な環境と地域住民との交流の下で 入浴、排泄、食事等の介護、その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができることを目指すものでなければならない。』とされています。いわゆる『自立支援』です。
例えば、足を骨折して入院、車椅子を使用した生活になりました。当然、足の筋力が低下します。そして退院後、元の生活へ戻るには筋力をつけるためにリハビリをすることになりますが、ジムのような設備の整った環境でリハビリをするのではなく、それを日常生活の中で工夫して取り入れていくのがグループホームの環境になります。
具体的には、足の筋力低下なら歩く場面を増やす、階段の上り下りをする場面を多く作る・・・といっても「やってください」「はいわかりました」とはいきませんからいろいろとスタッフは工夫するわけです。何かを忘れたフリをして取りに行ってもらう・・・(迫真の演技で仮病を使うと、皆さん心配して手伝ってくれたりします)でも同じ手段はそう通用しません。選手交代で違うスタッフが別の方法を試みます・・・家庭的でゆったりしたようにみえるグループホームの生活の水面下で実は、スタッフの汗と涙の努力があるのです。
階段を上り下りさせられる入居者さんは、そのときにそれをするかしないかで先の生活が変わってしまうのです。
その先を筋力低下のまま車椅子生活で過ごすのか(もう二度と歩けなくなるかもしれません)、自分の足で自立した生活を送れるのか?自分に置き換えるとどうでしょうか?
介護と称して何かを手伝う、代行することは実は簡単なことです。早く物事が進みますし、そのときは感謝されたりします。でもその人の『有する能力を奪う行為』になることを周知していただきたいと思います。
同時に有する能力を維持させる為には、何らかの努力が必要になります。すると、嫌な役回りに徹しないといけない場面も出てくるわけです。スタッフには精神的な強さも求められるのです。
本当の優しさとは何でしょうか・・・いつも考えてしまいます。
自立支援という名目はあるものの、ふと疑問を感じることもあります。それは自分の中での逃げ道になっている場合もあったりしますので、自問自答は繰り返し続きます・・・
いろんな形で支援する側はもちろん、いつも見守ってくださる方々にもあらためて考えるきっかけになれば幸いです。

15:07 | Posted by admin

【「ポンコツになりつつも・・・」―セルフ・ケア(自分でケアする・自分をケアする)について―】 とちの実 佐久間

2010年03月23日 | とちの実

長く福祉職をしていて、利用者もだんだんと加齢してくるのですが、当然に自分自身も加齢してきて、身体能力が徐々にですが低下してきます。かつてのように、タバコをバンバン吸って、酒でメートルをあげて、腹いっぱいご飯を食べてエネルギーを補給し、残業と休日出勤も辞さないでガンガン仕事をこなしていくということが出来なくなってきたことで自ずと自覚せざるをえないようです。
タバコを吸い続けることくらいは、実にささやかな欲望であると思い、確信的に吸い続けていたんですが、職業遂行上どうしても注意力が散漫になってしまうのと疲れやすくなるのでタバコは断ちました。学生時代から文筆が嫌いでなく、「チェーンスモーク状態でないといい文章は書けないのだ!」と豪語していたんですが、吸わなければ吸わないなりに文章は出来上がります。酒については、もともと体質的に飲んだ翌日は疲労感が激しくともなうので、次第に執着が無くなり、飲んでも年に2~3回でしかもビールをコップに半分といったところとなりました。また、最近はやりのノンアルコールビールでも気分は満足ですし、アルコール分1%以下のホッピー(原液のみ)という飲み物で酔って顔を赤らめてしまったりしています(これは体質が敏感になってきているということだと思います)。食欲については、非番で食べないときは、一日一食でもokで、食べ過ぎないようにして、夜もさっさと早寝してしまうと翌日は、至って体の調子もよく気分も最高という具合です。昨年の夏には、心臓の不整脈が悪化してしまいカテーテル・アブレーション(焼灼術)という手術をしたので、勤務上は自分の守備範囲をしっかり確実にしておきたいというところです。
これらのことは、自分への負荷を減少させたということで、普通に当たり前に言われていることをバカにしないで行っている、そういう現況にあるということです。
その一方で、積極的には、自分へのケアにあてる時間を大幅に増やしています。柱としては、ストレッチ体操を行なっています。腰痛対策は、ほぼ自分でコントロールできるようになり、このことが自分の精神的なコントロールに多大に良く影響しています(この件については、すでに以前に「どっこいしょ」に書いているのではしょります)。休日の朝は、走ったり歩いたりしながら3kmほどながします。体が温まって、一日過ごすエンジンがかかります。それと、ややお腹が張りやすく排便間隔が開いてくる傾向が出てきたんですが、これは、今までお年寄りのお腹の状態をケアしてきた経験を生かして、前夜から休日にかけて、腹部マッサージで大腸の中の便を送りながら、排便を促します。
お薬は使わなくてもコントロールは良好です。今年にはいって20年来の痔(軽いものだったんですが)が治ってきたのは意外なことでした。
あと、寝る前の歯のケアに時間をかけています。美味しいものを、おいしく食べられるという当たり前のレベルの幸福は大事にしているということです。かかりつけの歯医者の指導が厳しいというのもあります。口の中の衛生を保つというのは、なかなか面倒なことですが、「ピンポイントで磨ける歯ブラシ」というのがあって、それが使えるようになると、格段にいい状態で歯磨きができるようになります。以前に比して、歯茎の痛みもなくなり、歯茎も引き締まり、歯もつるつるで気分がよいものです。研磨剤の入ったねりハミガキは使わずに、うがいにも使う薬用マウスウォッシュ液を薄めて歯磨きにつかうという指導を受けていますのでそのとおりにしています。
入院して手術をするというようなことは、自分で行うセルフ・ケアの限界を知らしめてくれるいい機会で、他人による、医学的な、外科的療法によるケアということです。が、そのことで、自分の体をより大切にするということの重大性が改めて認識されるといえます。せっかく手術までしたのだから、という気持ちも出てきます。
自分の体の状態をコントロールできるということ、そのことは、自分の精神の状態をコントロールできるということでもあります。福祉職は、おとしよりである利用者の体や精神の状態をコントロールすること=最善の状態を維持していくことが仕事を遂行していく大きな基底をなしているのですが、それを続けることで、自分自身のケアにもその経験がとても役立つということです。コントロールされるというとなんだか胡散臭いと受け取る方もいますが、人間は、野生の極北の世界で自給自足の生活しているのでもないかぎり、所詮は、多かれ少なかれ他人や社会にコントロールされて生きているのであって、選択の仕方と自覚の度合いの問題です。他人の意見を受け入れる人=他人の力をあてにできる=協力しながら生きられる、という繋がりのことです。身体的にも知的にも、能力の低下した利用者を支える方法が、自分自身の生きる知恵に繋がるということです。
人間は、機械のように、壊れたところを交換すればケア終了という単純なものではありません。また、機械のように存在する目的が決定されているのでもありません。ですから、自分のケアの仕方をよく考えることで、また、自分の体や精神状態を維持する方法を通じて、利用者の心の状態もふくめたケアの仕方をよりよく発見できるのだといえると考えています。そういう意味で、グループホームで学んだことを活用して、セルフ・ケアで自分に学び、利用者に再度還していきたいです。

10:27 | Posted by admin

【夜勤での出来事】 つげの実 久能

2010年03月10日 | つげの実

冬季オリンピックの話題でもちきりですが、皆様はいかがでしょうか?
昨夏の北京、その前のアテネ、次のロンドンと出てきますが人一倍厚着で寒がりな私は見ているだけで凍ってきます。
先日、夜勤の時の話になりますが。
ある入居者様が、動揺しながら不安を口にして居室から出てこられました。
あまりそのような事がない方なので、落着かれるまでとても心配でしたが不安な理由を尋ねると、「妻がそこの駅に着ているから迎えにいかなければ・・」とおっしゃいました。普段からとても優しい方なので瞬時に奥様をお迎えに行かれる微笑ましい映像が頭に飛び込
んだのと、その方の口から妻という言葉を初めて聞いた事にとても嬉しく思いました。
つげの実での勤務はあっとゆう間の一年が過ぎスタッフ、入居者様の入れ替えがありました。私自身少しは余裕がでてきたと甘えずにステップアップしていかなければならないと感じています。

10:22 | Posted by admin