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【これからの価値観】   つげの実アパート 礒田

2010年12月03日 | つげの実アパート

今年の夏は暑かったですね~!
つい先日も体育の日は最高気温が29℃と夏日でした!!
もう10月も後半・・・朝・晩が冷えてきました。少しあの酷暑が懐かしい日々です(笑)
その暑い頃、毎日の通勤で地下街を通る私は 地下街を埋め尽くす某デパートのポスターに違和感を抱いていました。
“人間共通 もらうと うれしい” お中元を意識してのポスターなのでしょうが・・・
この広告を作成するのにあたって、いろんなプロジェクトチームなるものが存在したのだと思います。
上記のキャッチコピーも会議で議論を重ね決まったのでしょう。
『如何に購買意欲を掻き立てることができるか?』
チームは一丸となり目的に向って、あれこれと思案する中いろんなドラマが生まれ、そこでの結束を深めたりするのでしょう。
それを否定するつもりはないのですが・・・
『消費』を目的とする価値観に疑問を感じます。
未曾有の不況といわれる中、世界中でいろんなことを見直すことになっているのは当然の流れなのでしょう。
2009年4月に公開された『降りてゆく生き方』という映画があります。
武田鉄矢主演にもかかわらず、各地の住民団体による自主上映だけに頼った“自然環境と人の心の再生”がテーマの作品で 現在も全国各地のローカルな場所で上映中です。
高度経済成長期を『昇る』のに対し、これからは『降りてゆく生き方』の選択を提示しています。「あなたは何を大事にしたいですか?どういうときに幸せを感じますか?」と問いかけられているようでした。
人は、何かを手に入れたいという欲望が原動力になることもあります。でも何かを手に入れるだけでは得られない幸福感もあります。たとえば、グループホームでの生活の中でその幸福感を共有できると感じることがあります。
これからの時代を生きる上で、私たちは最先端に立たされているのではないかと思うのです。皆さんも一緒に考えてみませんか。

15:11 | Posted by admin

【祖母への想い】 とちの実 西田

2010年11月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の西田です。日に日に秋の色が濃くなり、段々と肌寒い日が増えてまいりました。
私事ですが、この時期になると祖母のことを思い出します。
祖母は、少女のような感性を持った、花の好きな穏やかな人でした。当時私は祖父母の介護に追われ、先の見えない毎日に自分の将来を見ることが出来ずにいました。祖母とは、幼い頃からそりが合わず、いさかいの耐えない関係でしたが、それでも祖母のことをとても大切に思っていました。しかし、介護を必要とする祖母を次第に疎ましく思うようになっていき、私は自分を見失っていきました。それでも私は私を頼る祖母から離れる事が出来ず、葛藤の中共に暮らしましたが、最後まで祖母を受け入れる事が出来ませんでした。色々と思うことがたくさんたくさんあったまま、何一つ解消されずに、冬の気配が近づく頃、祖母は他界し、私の祖母との時間は止まりました。
あれから四年の月日が流れ、今、縁あって私は介護の仕事をしています。
巡り合わせと思っています。
人生は面白いです。
入居されている皆様に触れて、止まっていた時間が少しずつ動き出していることを感じています。私の中の祖母と、再び向き合う時がきたのでしょうか。
この仕事を通じて、とちの実で暮らす皆様と、これから、何を感じどんなことを思うのか、楽しみ、学んでいければと思っています。
祖母への想いも、形を変えていく気がしています。

10:33 | Posted by admin

【皆様こんにちは。】 つげの実 久能

2010年11月10日 | つげの実

つげの実の久能と申します。どっこいしょを書かせて頂くのは今回で3回目になり、つげの実の皆様との生活も2年が経ちます。
私個人は、8月にお休みを頂き、友人とタイに旅行をして参りました。今回で7、8回目?だと思います。特別にここが好きと言うわけではないのですが??
物価が日本の1/3なので3倍楽しみたいというノリだけかもしれません。今回はバンコクから車で2時間程度のビーチ、パタヤという場所に滞在しました。日本では湘南的な感じでしょうか・
暑さは相当覚悟していましたが、日本の猛暑は、ハンパない“と外に出て実感した感じです。真夏に東南アジアに涼みに行った印象で、それはそれでかなりの衝撃的な事です。
パタヤというのは、バンコクよりも田舎であり、さらに物価が安くプール付きのホテルも1泊2千円で泊まれるほどです。国内では免許が無いと乗れませんがジェットスキーも格安で乗れてしまいます。そん
な遊びも言葉が通じなくほぼジャスチャーの交渉です。未だに「ありがとう“」しか話せません。でも、それでなんとかなってしまうのです。通じなくても真剣に話せばなんとかなります。
それがきっと面白いのでしょうか・アジアの旅は?
つげの実では11月に葛西臨海公園でバーベキュー会を予定しています。機会があれば良いご報告ができればと思います。
他愛もない話で失礼致しました・・・・・
タイの変な仏像様ですが・・
現地の方は真剣に参拝しています。

10:27 | Posted by admin

【散歩道】   ぶなの実3F 国谷

2010年11月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

始めまして。ぶなの実で入居者さん方に名前を忘れられたら、一緒に指を出し『1、2、3、4、5、6、、、7!!ななっ!?』あっ!ななちゃんだぁー!と毎日恒例のように行ってる国谷です(笑)それがやけに楽しくて。少しでも覚えてもらえる事に日々感謝をしてます。
ぶなの実に来て三ヶ月になります。スタッフの皆とは、オープン前の準備を入れると四ヶ月になりますね。仕事を新たにスタートする時は不安が沢山ありました。ですが、今こうして勤め新たなスタートを前進してる楽しさ、喜びが毎日新鮮で私にとって入居者さんが恋人の様に。。。逢うのが楽しみです。
去年の3月横浜から東京に来てウダウダと三ヶ月経ち、四ヶ月経ち、やっとたどり着いたぶなの実っ!!
スタッフとの新たな出会い。入居者さんとの新たな出会い。新たなスタート。その前までは『感情、嬉しさ、楽しさ、笑顔』などわからずに生きていました。けれど、新たなスタートで笑顔ってこんなに楽しくて、こんなに悔しいと思う気持ちにもなり、自分にとって初めて思った気持ちでもあります。最近では入居者さんに『待つ』と言う意味や行動を教わりました。簡単なようで難しい。それを自分なりにマイペースに壁を乗り越えまた。新たな壁に打ちあたり悩み、泣き、笑い、考え、進んで行く事に気がつきました。私は一人ではなく入居者さん、スタッフ、共に教わり、叱られ一歩踏み出して行きたいです。もう一歩きしたく、最近では、入居者さんと一緒に楽しく写真ビデオに写り、一緒に見て笑い合いたいと思っています。(笑)
散歩をしている道乗りの中、石に躓きそれは、単なる小さな石であっても私にとって大きな岩みたいにでかい壁。
飛ぶのではなくスコップで時間がかかってても少しずつ崩し、どう進むのか一歩前進、前に進む新たな道を散歩中です。散歩は楽しいです。

15:40 | Posted by admin

【ある日、ふと思うこと】   ぶなの実1F 木村

2010年11月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

私は、高齢の猫を2匹飼ってます。私にとっては、大切な家族の一員です。マイペースな猫は、遊び、鳴き、食べ、気ままに過ごしてるように見えるのですが、それでも毎日、何かを訴えかけて来ます。言葉が通じない為、いったい何が望みなんだろう…と考えます。
同時に思うのは、利用者さんはどうしたら望み通り過ごされるのか…と、言う事です。水分摂取一つ取っても、脱水症状を起こさせない為に水分を取って頂かないといけない。もちろん、自立支援を目的としてるので「飲んで下さい」とは言えない。それでも、水分を取って頂くようにもっていく。それは「トイレが近くなるから水分は取りたくない」と言う、利用者さんの望みとは反してますが、脱水症状で倒れたら大変です。こんな細かい事に対してでも、利用者さんの「気まま」に過ごして頂けない事もある。でも、あくまでも、利用者さんの希望と利用者さんの為になる事が必ずしも一致しない。これが、見守り介護の日常生活の難しさだと思います。その中で、少しでも利用者さんの「望み」に近い生活に協力して、笑顔を見たいと思います。

15:39 | Posted by admin

【“さようなら”の語源を探る】   つげの実アパート 礒田

2010年11月03日 | つげの実アパート

私はわからないことがあればすぐに人に聞いていたので、「自分で辞書で調べなさい」とよく言われていました。
今は辞書を引っ張り出さなくても、パソコン(インターネット)ですぐに調べることができる有難い時代になりました。
それでもまだ、肝心なことがわからなかったりします。(探し方がわるいのか?)
ある日、つげの実アパートにお住まいのMさんと一緒に歯科受診した際のこと。待っている間に何気なく手に取った雑誌に紹介されていた『日本のこころの教育』(境野勝悟 著)
という本が気になり読んでみることにしました。ある高校の全校生徒及びその父兄の前で著者が講演した内容をまとめたもので、昭和7年生まれのかつて国語の教師であった著者が、まだ若いころに「さようならの意味をしらべなさい」と言われ困ってしまいます。日本人にもかかわらず自国の挨拶の語源がわからない・・・私も気になりパソコンで検索してみましたが、なかなかわかりませんでした。
Mさんは普段からラジオをよく聞いています。私もMさんの影響でラジオ生活になりました。映像がないので、天気予報は集中して聞かないと聞き逃してしまうのです。如何に視覚の情報に頼っていたのか実感しました。
それからはMさんとのラジオ談義がひそかな楽しみだったりします。
先日Mさんが「なんだか眠れなくて深夜の番組を聞いていたんだけど、ラフカディオ・ハーンって知ってる?」と話し始めました。
実は上記の本に、ラフカディオ・ハーンさんの話が登場します。(明治の中期に来日し、日本に帰化して小泉八雲となった人物)私はうれしくなり、本の話をしました。
なぜ日本では、別れ際に「さようなら」と言うのか?なぜ「おとうさん・おかあさん」と呼ぶのか?日本の国旗はなぜ日の丸になったのか?・・・そして日本人とは何か?という問題に発展してゆきます。
私たちの祖先はどのような想いで人生を送ってきたのだろうか・・・と読み進めていく内に、名も知らぬ方々の人生が連綿と受け継がれて現在の自分が在るということを実感し、日本人としての私がとても意味深いものになってゆきました。
昔の日本人は朝日を拝んでいたといいます。そんな話をMさんとしていると「そういえば私のおばあさんは太陽に手を合わせていた」とのこと。
今まで誰もこのようなことを教えてはくれませんでした。Mさんをきっかけに大切なことを知った者として、多くの日本人に知ってもらいたい。どうか興味を持った方はまずご自身で調べてみてください。(諸説ありますが、あまり納得できるものがありません)
もちろん、この本の貸し出しも受け付けますよ(笑)

15:10 | Posted by admin

【地域の防災訓練に参加して】 とちの実 村松

2010年10月23日 | とちの実

9月1日と言えば「関東大震災」があった日です。とちの実周辺の町内会では9月4日に「防災訓練」がありました。とちの実からは入居者さん2名と私も参加させていただきました(とは言え入居者さん1名と私は途中退場でしたが)。
まずは班長さんのご自宅前に集合し、非常食が用意してある小学校へ移動です。そして1人1人に乾パンと水を支給されました。その後体育館に移動し、消防署からの防災訓練のビデオ観賞やAEDの実践練習などを行ったあとは最後に炊き出しのカレーが支給されて終了、帰路に着くという行程でした。
想像していたよりも沢山の方々が参加されていて、とちの実では車椅子移動の方も参加されたのですが、皆さまのお力もあり2階にある体育館へ移動することができました。
とちの実の入居者さん、スタッフもこの地域の一員として生活させていただいている実感を得ることが出来ました。本当に地域の皆さまありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
今度は私ごとの話ですが、今年になりとちの実は2件のテレビ取材を受ける機会がありました。その中でよく質問されることがあります。「なぜグループホームが必要なんですか」と聞かれます。
テレビの取材と言えば、前もって教えてくれるものだと思っている私はそれを唐突に聞かれるのです。とちの実の管理者として5年働いていますし、これを書いている私もどうかと思うのですが、なぜ私が特養(大型施設)からグループホームに辿り着いたかは動物的感が一番強いのですが「だってこれが入居者さんにとって今一番いい場所なんだもん」と勝手に思っていました。
とちの実の9名の方々はこの小さなコミュニティの中で毎日生活をされ、献立決めや買い物、食事作り、入居者さん同士の助け合いなどを通じて入居者さんそれぞれの生きる力を発揮させ生活を続けています。それをまた違う機会に使ってスタッフも一緒に楽しんだりもします。それを私たちは沢山知り、支援が必要な時は何気なく手助けをしたり、介助をします。
この仕事をするようになって自分の生活にも反映させていただくことがたくさんあります(例えば人への伝え方や何故今自分がイラッとしたのかなとか振り返ることをするようになりました)。私はよく入居者さんに手のひらで転がされている感じがすることがあります。皆さん私の倍以上の人生を歩んでいますので、それは当り前のことなのです。笑わせたり、笑わせられたり・・・。上記に書いた「防災訓練」の参加もそうですが、こうした当たり前の生活がグループホームでは可能なのです。「当たり前」って??とお思いの方、今まさに自分たちが生活していることだと思います。認知症の状態になったって好きな物だって食べるし、映画だって行くし、寄席にだって行くし、プロレスだって観るベ!と、皆さん楽しまれています。

10:32 | Posted by admin

【食事の献立】 つげの実 宮松

2010年10月10日 | つげの実

毎回昼食時、夕食時になると買い物に行く前に決まって入居者の皆様に「何が食べたい?献立何にしようか?
何が好き?」とよく尋ねます。皆さんは決まって口をそろえて「何でもいいよ」という返事が9割がた返ってきます。こういう場合は伺ったほうもかなり困ってしまいます。(かと言って難しい献立を言われても戸惑いますが)
最初の頃は、何か聞き出そう、聞き出そうと必死で、あ~あ、また何でもいいよと言われたか~と思っていました(今でも思いますが)。が、よく考えてみると私も家族などに今日は何にする?どこで食べる?と聞かれる事があります。その返答は何でもいいとまでではありませんが、すぐには〇〇が食べたいとはでてこないで、う~ん、どうしようかーと逆に相手に聞き返したりしてしまいます。
「昔はね、物のない時代だったから好き嫌いは言っていられなかったんだよ」とある入居者様に言われます。そういえば私の母も同じ様な事を言っていたような気がします。(そう言っている母は意外と好き嫌いが多いのはどうなのでしょう・・・)
あと、「そんなの八百屋に行ってから考えてお買い得な物を見つけて決めればいいんだよ」と言われる事もあります。なるほど、そりゃそうだ。最初から決めてかからなくても工夫して、お得な食材を見つけて「今日はこれにしようか」でもいいのだ。
入居者様のWさん曰く、「人間、食べる事が一番大変なんだよ」
なるほど、奥が深いお言葉であります・・・・・。

10:26 | Posted by admin

【作業バランス】   ぶなの実1F 佐藤

2010年10月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

こんにちは。ぶなの実 一、二階のユニットのチーフとなりました佐藤と申します。宜しくお願い致します。
突然ですが、僕が入居者様の生活を見る時に 一つの尺度として「作業バランス」を使用しています。
これは、人間が行う全ての作業は「仕事(生産)」「余暇」「休息」に分ける事ができ、このバランスが崩れると誰でも健康ではなくなるというものです。(この場合の健康とはWHOが言うところの健康です)
仕事が何にもなくて、毎日休みばかりでも不健康ですし、仕事がたくさんありすぎて、仕事と休息しかできない状態も不健康と言えます。高齢者の多くは、この作業不均衡の状態に陥りやすいので、一人一人それぞれに合った生活を送れるようにスタッフ一同支援していくよう励んでおります。
実は、この作業不均衡になり易い職種として、僕達、介護職が入っているのです。(他には医療職、教職員、飲食等)これは、かなり大変な事態だと思っています。こいつを回避するにはいかに 充実した休息をとれるか、そのように工夫出来るかが鍵になっていきます。
例えば 休みの日に飲みに行くとして、課題を残したまま飲みに行く事と、前日に頑張って課題を何も無い状態にして、飲みに行く事では充足感がまったく違うし、その場に大好きな女の子がいたら更に充足感は十倍は増します。
そんな風に、どう過ごせば自分がいかにエンジョイできるかを考える事は、入居者の生活をより良いものにしていく作業に繋がっていくのかな、と思います。(因みに僕が最近、一番エンジョイ出来た事は、彼女と生まれて初めてメイド喫茶に行った事でその日は1日笑いっぱなしでした)
勿論、入居者様の事を一番に考えていますが、一緒に働いてくれるスタッフも、健康でハッピーに過ごせる職場にできればよいな、と、ふと帰りの電車で考えた事を徒然に書いてみました。
今後とも、ぶなの実を宜しくお願い致します。

15:39 | Posted by admin

【ぶなの実で想うこと】   ぶなの実3F 大和田

2010年10月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

初めまして、ぶなの実Aユニットで働かせていただいています、大和田です。
ぶなの実がオープンして、早いもので4ヶ月目になりました。現在は女性8名、男性1名、計9名のお部屋も埋まり、賑やかで笑いのたえない日々を送っています。
皆さん、いろいろな表情を見せてくださいます。生活の中で、入居者様同士が互いに思いやり、時には言い合い、笑ったり、泣いたりと、そんな瞬間が、私はほほえましく思えます。
ある時、入居者のNさんが、当時は歩いてトイレまで行けるはずがないと思っていたのですが、朝方、歩行器を使ってご自身で行っていたのです。私は、Nさんに聞きました。そうしたら、「一人で行ったよー」と。
危険も伴いますが、その時、私はとても頼もしく思えました。
「一人で歩きたいと思う意欲」「自分で出来ることはするという意志」を感じたからです。Nさんが持っている力を、これからも支援していきたいです。
今は少しずつ、歩行練習をしていますが、いつかきっと歩ける日が来るんじゃないかと待ち望んでいます。私は、介護の仕事を初めてから、いつも思う事があります。
「今日という日はもう来ないのだから、この瞬間を大事に、1日1日大切に過ごしていきたい」と。
これからも、ぶなの実の入居者様と共に笑って生きたいのです。

15:39 | Posted by admin