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【地域密着型生活】   つげの実アパート 礒田

2011年01月03日 | つげの実アパート

グループホームは2005年の介護保険法改正に伴い“地域密着型サービス”と位置付けられました。利用したい方々が住み慣れた地域で介護サービスを受けることが出来るようにと設立されたようですが、グループホームは数自体が少なく、自分の住んでいる市区町村以外の施設には空きがあっても入居できないということになり、困っている方々も実際いらっしゃいます。色々疑問が残るこの“地域密着型サービス”ですが、私たちのグループホームに入居されている方々の生活はやはり“地域密着型”の生活を営んでおられます。
ご近所さんとのご挨拶にはじまり、馴染みのお店での買い物や町内会の回覧板など・・・そこで生活をしていく上で『あたりまえ』のことです。
・・・が、自分自身についてはどうなのだろうか?とグループホームで働き始めたときからずっと疑問に思っていました。
世帯数の多いマンションで暮らす私は、隣人の顔も知りませんでしたし、出入りの激しいエレベーターでは無言で素通りする人も多く挨拶も返ってこなかったり、ゴミだしのルールを守らない人も多かったり・・・どこか“希薄な生活”を感じていました。
「仕事とプライベートは別」という言葉がありますが、この仕事はその境界がはっきりしません。『生活』と言う点においては同じだからです。
入居者の方々と生活を共にしていると、自分の生き方を問われます。私自身が入居者の方々から自立支援を受けていたようです(笑)
いろんなタイミングが重なり、昨年10月に引越ししました。すぐ下に大家さんが住んでいる4世帯のみのアパートです。
ご近所の皆さんが声をかけてくれます。同じ階に住む若いカップルさんに先日リンゴをいただきました。大家さんへは毎月手渡しで家賃を支払います。3歳の娘にと毎回お菓子をいただきます。洗濯物を干しながらお向かいさんとご挨拶・・・
入社6年目にして、入居者の方々と同じ“地域密着型生活”をスタートさせたのでした。
何か自分の中で一歩進めた気がします。これからも、入居者の方々との生活が私の中でゆっくりと熟成していくことだと思います。どうぞ本年もよろしくお願い致します。

15:14 | Posted by admin

【敬老会】 とちの実 仲座

2010年12月23日 | とちの実

皆様お元気でお過ごしでしょうか?とちの実の仲座です。
話しは2ヶ月遡って敬老会の話しになるのですが、始めて企画を担当するという事で先輩スタッフからいろいろアドバイスをもらいながら入居者の皆さんとお寿司を食べ、懐かしい童謡などを歌いながら会を楽しむ事ができました。皆さんはお笑いがお好きだという事で「ドリフの大爆笑」のDVD(3枚組・スペシャル版!!)を、そして映像を見る事が困難なT・Kさんにはアロマのお花をプレゼントしました。これがなかなか良くて、皆さんの余暇のひとときに流すのですが、かなり笑って観てくれています。私自身、ドリフは小学生の時にテレビで観ていてすごく面白かったのですが、思春期を越えた頃にはドリフなんて古いという生意気な意識もあってか、オチが予想出来て全然面白くないと思っていました(好きな方、すいません)。。。
ですが!!この年になってホームで久しぶりにちらっと見るとベタなコントが逆にすごく新鮮で面白くて、世代を問わず笑わせてくれるなんて本当にすごいと感激しました。見た目でのリアクションが単純でわかりやすいので、すぐ笑えるポイントがたくさんあるんですね。
人は笑うと脳が刺激され、身体の活性化や免疫力がアップすると言われているそうです。それ以上に私は心のお薬にもなると思うので、皆さんにはいつでもたくさん心から笑っていてほしいと思いました。思ってみれば私はとちの実ではT・Kさんの笑顔だけまだ拝見した事がありません。ですが、T・Kさんの穏やかな表情の時には笑顔を少し想像する事ができます。きっと素敵な笑顔だったのだろうと思います。
最近、とちの実では残念ながら風邪が流行ってしまい、体調不良の方が何人かいらっしゃいましたが、持ち前の明るさで風邪なんて吹き飛ばしてまた早く9人の元気な笑顔で居間を温かくしてもらえるように私達スタッフも笑顔でいながら気を引き締めていきたいと思います。皆様もどうかお身体には気をつけて下さいね。それでは、また。

10:33 | Posted by admin

【今年を振り返って】 つげの実 川端

2010年12月10日 | つげの実

こんにちは。つげの実で働いてから2回目のどっこいしょです。
今年は、つげの実でいろいろな体験をさせていただきました。入居者さんの誕生会にも3回も参加する事ができました。
先日は、つげの実の旅行で葛西臨海公園に行ってバーベキューをしました。入居者さん達もみなさん楽しんでくれました。観覧車に乗り、景色も楽しみました。私にとっても初めてのつげの実の旅行だったので良い思い出となりました。外で食べる料理も、いつもより美味しかったです。入居者の皆さんもスタッフも沢山食べてお腹一杯になってしまいました。
日常生活では、調理や洗濯などの家事を入居者さん協力してやっていただいています。
みなさん食べ物の好き嫌いが殆どないようで、残さず食べてくれます。
2011年も、入居者さんと楽しく生活していきたいと思っております。宜しくお願いします。

10:27 | Posted by admin

【唄っていいねぇ~】   ぶなの実3F 西村

2010年12月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実では時々ご入居者の皆さんと唄を歌っています。スタッフが何気なく歌い始めると、すぐに一緒に合わせて歌ってくださいます。唱歌や昔の流行歌を思いつくまま選曲していますが、途中歌詞が思い出せなく中断してしまい、「何だっけ?」「えーと」「あら出てこない」(笑)と、なります。そんな時、何方かに振ってみます。ある時は今ひとつ乗りの悪いIさんに、「Iさん、李香蘭の蘇州夜曲ってデダシはどうでしたっけ?」と尋ねると、ニヤリと笑みをうかべ、ゆっくりと「君がみむねに~♪抱かれて聞くは~♯」と最後まで独唱され拍手喝采でした。またまた中断したときは、歌ってはいてもあまり声を出さないSさんに尋ねました。「浦島太郎の歌って?えーと?」Sさんは少し照れながら、「昔、むかし♪浦島は~」これまた最後まで独唱、皆さんから自然に拍手がおこりました。
唄は嚥下体操や脳トレーニングによいとされていますが、なによりも気持ちを明るくしてくれるようです。
昔の流行歌には皆さんそれぞれに思い出がおありで、〔談話室ぶなの実〕に様変わりする事があります。語らう時の表情はとても素敵で、至福の時代(とき)を過ごしたお話しは傾聴する者も幸せな気持ちになります。
「昔の唄はいいねぇ~」「こうして一緒に皆で歌えるのが又いいのよぉ~」とおっしゃいます。
わたしが八十歳ぐらいになったとき!? 果たして一緒に唄える歌があるのかしらん?

15:41 | Posted by admin

【「距離」】   ぶなの実1F 鈴木(佳)

2010年12月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

「初めまして、~です」…と言う書き出し以外にいいフレーズはないものだろうか?…ありましたが、ふざけ過ぎると指摘を受けそうなのでやめときます。
Bユニットには鈴木が2人。私は女子の方です。ぶなの実Bユニットが開設して二ヶ月…まだ?二ヶ月??
というのが正直な今の気持ち。仕事をしに家を出て、家に(と言うには近代的な建物ですが)行く。
鈴木「オハヨ~」、Aさん「おかえり~」と…朝8時。複雑です。
家族間では、十代の頃からおもに週末(に、限らず)こんな会話はよくありました。笑…が、状況が違うため複雑。
開設当初は入居者さんが一人でした。入居者さん目線で比較的若い私達が出入りし、一緒に食事作りをし、夜中も朝起きてきても何故か居る。。。
「あっ!住んでると思われてるっ!」Aさんは、今も私達はぶなの実に住んでいると思われている様です。住んだほうが楽だ…と思った事もあります。未経験で慣れない仕事で疲れていたようです。
既婚者なので帰らないわけにはいきません。支援を待っている旦那がいます。笑~
と、この例に限らず、非常に入居者さんとの距離感が難しい。
きちんと話してみたほうが良いのか?入居当初の不安定な状態で、悪い方に向かわないだろうか?「距離感」って、介護という仕事をしている限り消えない課題なのかなぁ…と、思う夜勤明け。目の下にはクマサン。答えがあるのか?ないのかも…う~ん。
今はまだ、見つかりそうにないので…そろそろ帰ろうかな。

15:40 | Posted by admin

【これからの価値観】   つげの実アパート 礒田

2010年12月03日 | つげの実アパート

今年の夏は暑かったですね~!
つい先日も体育の日は最高気温が29℃と夏日でした!!
もう10月も後半・・・朝・晩が冷えてきました。少しあの酷暑が懐かしい日々です(笑)
その暑い頃、毎日の通勤で地下街を通る私は 地下街を埋め尽くす某デパートのポスターに違和感を抱いていました。
“人間共通 もらうと うれしい” お中元を意識してのポスターなのでしょうが・・・
この広告を作成するのにあたって、いろんなプロジェクトチームなるものが存在したのだと思います。
上記のキャッチコピーも会議で議論を重ね決まったのでしょう。
『如何に購買意欲を掻き立てることができるか?』
チームは一丸となり目的に向って、あれこれと思案する中いろんなドラマが生まれ、そこでの結束を深めたりするのでしょう。
それを否定するつもりはないのですが・・・
『消費』を目的とする価値観に疑問を感じます。
未曾有の不況といわれる中、世界中でいろんなことを見直すことになっているのは当然の流れなのでしょう。
2009年4月に公開された『降りてゆく生き方』という映画があります。
武田鉄矢主演にもかかわらず、各地の住民団体による自主上映だけに頼った“自然環境と人の心の再生”がテーマの作品で 現在も全国各地のローカルな場所で上映中です。
高度経済成長期を『昇る』のに対し、これからは『降りてゆく生き方』の選択を提示しています。「あなたは何を大事にしたいですか?どういうときに幸せを感じますか?」と問いかけられているようでした。
人は、何かを手に入れたいという欲望が原動力になることもあります。でも何かを手に入れるだけでは得られない幸福感もあります。たとえば、グループホームでの生活の中でその幸福感を共有できると感じることがあります。
これからの時代を生きる上で、私たちは最先端に立たされているのではないかと思うのです。皆さんも一緒に考えてみませんか。

15:11 | Posted by admin

【祖母への想い】 とちの実 西田

2010年11月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の西田です。日に日に秋の色が濃くなり、段々と肌寒い日が増えてまいりました。
私事ですが、この時期になると祖母のことを思い出します。
祖母は、少女のような感性を持った、花の好きな穏やかな人でした。当時私は祖父母の介護に追われ、先の見えない毎日に自分の将来を見ることが出来ずにいました。祖母とは、幼い頃からそりが合わず、いさかいの耐えない関係でしたが、それでも祖母のことをとても大切に思っていました。しかし、介護を必要とする祖母を次第に疎ましく思うようになっていき、私は自分を見失っていきました。それでも私は私を頼る祖母から離れる事が出来ず、葛藤の中共に暮らしましたが、最後まで祖母を受け入れる事が出来ませんでした。色々と思うことがたくさんたくさんあったまま、何一つ解消されずに、冬の気配が近づく頃、祖母は他界し、私の祖母との時間は止まりました。
あれから四年の月日が流れ、今、縁あって私は介護の仕事をしています。
巡り合わせと思っています。
人生は面白いです。
入居されている皆様に触れて、止まっていた時間が少しずつ動き出していることを感じています。私の中の祖母と、再び向き合う時がきたのでしょうか。
この仕事を通じて、とちの実で暮らす皆様と、これから、何を感じどんなことを思うのか、楽しみ、学んでいければと思っています。
祖母への想いも、形を変えていく気がしています。

10:33 | Posted by admin

【皆様こんにちは。】 つげの実 久能

2010年11月10日 | つげの実

つげの実の久能と申します。どっこいしょを書かせて頂くのは今回で3回目になり、つげの実の皆様との生活も2年が経ちます。
私個人は、8月にお休みを頂き、友人とタイに旅行をして参りました。今回で7、8回目?だと思います。特別にここが好きと言うわけではないのですが??
物価が日本の1/3なので3倍楽しみたいというノリだけかもしれません。今回はバンコクから車で2時間程度のビーチ、パタヤという場所に滞在しました。日本では湘南的な感じでしょうか・
暑さは相当覚悟していましたが、日本の猛暑は、ハンパない“と外に出て実感した感じです。真夏に東南アジアに涼みに行った印象で、それはそれでかなりの衝撃的な事です。
パタヤというのは、バンコクよりも田舎であり、さらに物価が安くプール付きのホテルも1泊2千円で泊まれるほどです。国内では免許が無いと乗れませんがジェットスキーも格安で乗れてしまいます。そん
な遊びも言葉が通じなくほぼジャスチャーの交渉です。未だに「ありがとう“」しか話せません。でも、それでなんとかなってしまうのです。通じなくても真剣に話せばなんとかなります。
それがきっと面白いのでしょうか・アジアの旅は?
つげの実では11月に葛西臨海公園でバーベキュー会を予定しています。機会があれば良いご報告ができればと思います。
他愛もない話で失礼致しました・・・・・
タイの変な仏像様ですが・・
現地の方は真剣に参拝しています。

10:27 | Posted by admin

【散歩道】   ぶなの実3F 国谷

2010年11月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

始めまして。ぶなの実で入居者さん方に名前を忘れられたら、一緒に指を出し『1、2、3、4、5、6、、、7!!ななっ!?』あっ!ななちゃんだぁー!と毎日恒例のように行ってる国谷です(笑)それがやけに楽しくて。少しでも覚えてもらえる事に日々感謝をしてます。
ぶなの実に来て三ヶ月になります。スタッフの皆とは、オープン前の準備を入れると四ヶ月になりますね。仕事を新たにスタートする時は不安が沢山ありました。ですが、今こうして勤め新たなスタートを前進してる楽しさ、喜びが毎日新鮮で私にとって入居者さんが恋人の様に。。。逢うのが楽しみです。
去年の3月横浜から東京に来てウダウダと三ヶ月経ち、四ヶ月経ち、やっとたどり着いたぶなの実っ!!
スタッフとの新たな出会い。入居者さんとの新たな出会い。新たなスタート。その前までは『感情、嬉しさ、楽しさ、笑顔』などわからずに生きていました。けれど、新たなスタートで笑顔ってこんなに楽しくて、こんなに悔しいと思う気持ちにもなり、自分にとって初めて思った気持ちでもあります。最近では入居者さんに『待つ』と言う意味や行動を教わりました。簡単なようで難しい。それを自分なりにマイペースに壁を乗り越えまた。新たな壁に打ちあたり悩み、泣き、笑い、考え、進んで行く事に気がつきました。私は一人ではなく入居者さん、スタッフ、共に教わり、叱られ一歩踏み出して行きたいです。もう一歩きしたく、最近では、入居者さんと一緒に楽しく写真ビデオに写り、一緒に見て笑い合いたいと思っています。(笑)
散歩をしている道乗りの中、石に躓きそれは、単なる小さな石であっても私にとって大きな岩みたいにでかい壁。
飛ぶのではなくスコップで時間がかかってても少しずつ崩し、どう進むのか一歩前進、前に進む新たな道を散歩中です。散歩は楽しいです。

15:40 | Posted by admin

【ある日、ふと思うこと】   ぶなの実1F 木村

2010年11月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

私は、高齢の猫を2匹飼ってます。私にとっては、大切な家族の一員です。マイペースな猫は、遊び、鳴き、食べ、気ままに過ごしてるように見えるのですが、それでも毎日、何かを訴えかけて来ます。言葉が通じない為、いったい何が望みなんだろう…と考えます。
同時に思うのは、利用者さんはどうしたら望み通り過ごされるのか…と、言う事です。水分摂取一つ取っても、脱水症状を起こさせない為に水分を取って頂かないといけない。もちろん、自立支援を目的としてるので「飲んで下さい」とは言えない。それでも、水分を取って頂くようにもっていく。それは「トイレが近くなるから水分は取りたくない」と言う、利用者さんの望みとは反してますが、脱水症状で倒れたら大変です。こんな細かい事に対してでも、利用者さんの「気まま」に過ごして頂けない事もある。でも、あくまでも、利用者さんの希望と利用者さんの為になる事が必ずしも一致しない。これが、見守り介護の日常生活の難しさだと思います。その中で、少しでも利用者さんの「望み」に近い生活に協力して、笑顔を見たいと思います。

15:39 | Posted by admin