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【自宅訪問】   ぶなの実3F 小原

2012年02月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

12月にOさんの以前住んでいた自宅へ行ってきました。
何故そうなったかは、良くお家に妹さんが居るから帰りたいと言っていた事や、以前使っていた仕事道具を支援に使えないかと考えたからです。
自宅へ帰ったからといってすぐに問題が解決するものではないと思っていますが、少し気が楽になるのであれば…私が運転し、お家に到着。
さっそく、
「住んでいた兄弟は?」
という話。
私が、「もうおりませんよ…」としばし同じやりとり。
そして2階に兄や妹の部屋があると2階へ。
いないのを確認して、持ち帰りたい物をカバンへ詰め、階段を降りる。
歩行状態があまり良い方ではないので、どうするのかな?と思っていたら「座っております!」
と宣言してから、一段ずつ座って降りる…なるほどこれならまず転ばない。
1階でまたあれこれ話し、最終的に落ち着いたようで帰ってきました。
…と思いきや、ぶなの実に戻ってくるなり「ここ前と同じ場所じゃない。」と、しかめっつら。さらには、「広島の本家へ帰る」
Oさんがぶなの実が居心地のいい場所と思い、生活して頂けるにはまだまだ先が長そうです。
居心地の良いと思って生活して頂けるよう、長い目で支援していきたいと思います。

15:57 | Posted by admin

【門出】   とちの実 中島

2012年02月02日 | とちの実

こんにちは、とちの実の中島です。
この原稿を書いている今は新年の一月です。先日、とちの実では新年会を開きました。
入居者さんに豪華なお寿司を召し上がって頂いたり、プレゼントを贈らせて頂きました。みんなで歌をうたったり、例年通り大変盛り上がりました。
三箇日を少し過ぎての話ですが、Sさんと二人で近くの神社へ初詣デートに行ったときのこと、二人で神社を歩いているときに、ふと、むかーし何処かの神社で神主さんに聞いた言葉を思い出しました。
「小さな門出を積み重ねた人に、大きな門出がやってくる」だそうです。続きは聞き流してしまいましたが、あれはどういう意味だったんだろう。
新しい年の始まり。これは一つの門出と言えると思います。また、私達が迎える一日一日も、同じくそうかもしれません。
一日一日を真新しい気持ちで迎える。過去の反省すべきことは反省し、嫌な気持ちは持ち越さない。周りの皆と今在るすべてに感謝の気持ちを忘れない。こんな日々の積み重ねで人は成長していく・・・ってことなのかな、と、私の隣で掌を合わせていた、人生の大先輩たるSさんの顔を見ながら考えました。
皆さんにとって平安で実り多い一年となりますように。

18:02 | Posted by admin

【出会い】   つげの実 山越

2012年01月14日 | つげの実

つげの実で働いて1年半以上がたちましたが、今年一年はあっという間な一年でしたが、いい思い出も作る事ができました。
12月に高校の同窓会に行ってきましたが、高校を卒業して12年がたった今でも学校が変わりなく、懐かしい事だらけでしたが、一番嬉しかったのはクラスの皆に会えた事です。
高校時代の仲間は、結婚している人や子供までいる人、仕事で悩んでいる人もいろいろいましたが、教室でお酒をのんだりするその日だけは、何もかも忘れて盛り上がりました。
一番はずかしかったのは昔のビデオ集を見た事です。それを見ながら笑ったり、時には泣いたりと、やはり友達は大切なのだと感じました。中々仕事の事で頭がいっぱいになりますが、友達の輪をこれからも広げて行こうと思い、今度は友達と一緒に出かける事になりました。話してみると、簡単にできるのも仲間だからと感じました。これからも友達を大切にしていこうと思いました。
今年はあともう少しで終り2012年を迎えます。毎年毎年いい思い出が残らない事が多いですが、来年こそはいい思い出ができるように元気に頑張っていきます。

01:45 | Posted by admin

【Tさんの日常】   ぶなの実1F 鈴木勇

2012年01月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

28歳を越えて以降、1日も1ヵ月も1年も早く感じてきました…。
ぶなの実で仕事をして約1年半たちます。
仕事をしていて挫けそうになることがあります。主に支援のこと、自分が思っていることを上手く説明できないこと、食べて、祈って(瞑想)、飲んでもストレス発散されない時です。
そんな時はある女性が私に言った言葉を思い出します。
「向き不向きをどう乗り越えるかは自分次第」
聞かされた時は心の中に溜まった不安な気持ちや逃げ出したくなる気持ちがスーッと抜けていきました。
「自分に向いてないな…。」って思うことでもまず、やろう!という気持ちになります。今でも仕事を続けていられるのはこの言葉のおかげです。
ぶなの実に入居して1年以上たつTさんは毎日朝から「何が何だかわからない!」と言い自身の頭を叩きます。
この行為は1年以上たっても変わらず、いつもどのような言葉をかけようか悩んでいました。黙って頭を撫でてみたり、「頭を1回叩く度に細胞が800個なくなるみたいです」と訳のわからないこと言ってみたり、今ではもう何も言わず、他の入居者さんが自然に「やめなさい」と言うのを待つようになりました。
誰もいなければ、「Tさん、ここはホームの中だけど、外にいると思ってごらんなさい、太陽の光、気持ちいい風、知らない人、南無大師、南無大師」と私は言います。
でも反応は薄いです。「誰よ!?知らない人って!」と言われます。
そんなTさんですが、外にいる時は凄く穏やかになります。太陽の光を浴び、風を感じ、深呼吸しているTさんは幸せそうに見えます。近所の方と話をしてぶなの実に戻ってくるのが日常です。この日常が変わらなければいいな~って私は思います。

15:56 | Posted by admin

【感謝】   ぶなの実3F 西村

2012年01月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

この度ぶなの実を退職することとなりました。
これまで皆さんが何を考え、何をどう感じ、何を望んでいるかを考えてはきましたが、それぞれの方々から支えられ、教えられたりの日々であったと痛感しています。

  • 働き者で何歳になっても女性ということを忘れずにいるチャーミングなYさん。夜中に起きてきて、様々な話しを聴かせてくださいました。

  • 眠いのに、トイレ誘導をした際、謝る私に「いや~あんたも大変だね~」と逆に労いの言葉を掛けてくださったNさん。

  • 外出の際、「前はあそこで休まないとここまで歩けなっかたんですけど、今は一気にここまで歩けるようになったんですね~」と。しっかりご自身の歩行を把握されていた男性のIさん。防災訓練等の皆さんへの素晴らしい挨拶、忘れません。

  • 大らかで、ウィットにとんだ会話に感心させられたIさん。カクアリタイと思わされること多くありました。体調の悪いFさんの背中を黙って擦る姿に涙が出そうになりました。

  • 私の手を握り、ご自身の額につけて「ありがとう」と感謝を表現してくださる笑顔のステキなOさん。

  • 常に孤独を抱え込みながら、辛口トークで強がっているKさん。体調の悪い方の世話をしながら、

  • 夜間のパット交換時、その旨を伝えると、「は~い、すみませ~ん」と返答してくださった失語症のIさん。その一言で私の疲れはフッ飛びました。

  • 「あなた私と一緒に暮らさない?私の家は広いわよ!」と誘ってくださり、「私は働きますよ」と意欲をみせてくださるSさん。

    そしてぶなの実を退去された、お三人。

  • 義姉様の感動的な絆の話にドラマや小説の様だと自らも語ってらした知的なSさん。

  • 自分の洋服にもかかわらず、盗ったと疑いをかけられ、自らそれを隠してしまったNさん。その理由と隠し場所を私にだけ打ち明けてくださったのは、つい昨日のことのように思い出されます。

  • 胃ろうだったTさんは、ベッド上で私が歌った民謡に合いの手を入れてくださいました。

    この原稿を書きながら、涙がこぼれました。皆さん、本当にありがとうございました。
  • どうぞ、いつまでも、いつまでもお元気でお過ごしください。

    15:55 | Posted by admin

    【今を生きていく】   とちの実 星野

    2012年01月02日 | とちの実

    こんにちは。寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。この号がみなさまのお手元に届く頃には、新しい年、2012年になっていることと思います。
    昨年は3・11大震災という悲しい出来事があり、原発事故の対応など、日本にとっては大きな転換を迫られる激動の年であったと思います。
    とちの実では、6年間ほど生活されていた入居者様が亡くなられました。また個人的なことですが、自分の祖母が99歳の誕生日を2週間後に控え、亡くなりました。
    人の死について、考えることの多い年でした。死は人間にとって平等に訪れるけれども、予期していたもの、心の準備のあったもの、一秒後の未来を考えていた矢先にやってくるもの、など様々で、そこは平等ではないと思う。災害や事故で命を奪われた方のこころの在りようを想像すると、無念という言葉が浮かぶ。
    が、しかし、どうなのかわらかない。誰にも死が訪れるのなら、そしてどのように死ぬのかは誰にもわらかないのであるから、人はその時のことを考えるのではなく、今を生きればいいのかも知れない。それでも、災害や事故、戦争や貧困などが人の命を奪っていくのには、大きな虚しさを感じます。
    人間って何なのだろう、何のためにこの世界にいるのかな。生きるってなんだろう、何のために生きるのかな。なんて考えたりするのです。
    わたしは、40歳を前にして、未だにその辺のところが、よくわからないんだな。でも、何のためにという以前に、人が人間として日々の営みを繰り返していることに、とても魅力を感じるし、意義があるようにも思う。
    ある日、テレビで見た、大震災で被災し、船も流されてしまった漁師の方の言葉がこころに残る。「自然の猛威には、こてんぱんにやられた。3月11日は負けた、ギブアップ。でも、その後は負けるわけにはいかないんだ」この言葉に、人間が本来持っている力強さをすごく感じる。いちどは、負けた。でも、その後は負けるわけにいかない。人間の、再生力を感じる。この、人間の生きる力、力強さに、おそらく死の虚無感は消えていくのだろう。
    とちの実の入居者さんと接していると、このような思いを感じることが多い。人間の本当の力強さや、生きていく心構えであるとか、生活を営んでいくことのかけがえのなさとか。
    今を生きていくという感覚が、こころの根っこになるように、日々生きていけたらいいなと思います。

    18:01 | Posted by admin

    【羽田空港に行ってきました!】   とちの実 仲座

    2011年12月23日 | とちの実

    こんにちは。とちの実の仲座です。今回は初めて旅行企画担当になった事を書こうと思います。
    とちの実では10月25日に羽田空港日帰り旅行に行ってきたのですが、私自身初めての企画担当だったので何から手をつけていいのか分からず、てんやわんやでした。でも、チーフをはじめ、先輩スタッフの皆さんで協力してくださりなんとか企画書もでき、いざ出発!!となるとまさかのMさんが乗り気ではなくなっている・・・!!
    私の頭の中では切ないBGMが流れてきそうなほど残念な出来事でしたが、自分の詰めの甘さにやってしまったーと申し訳ない気持ちで一杯でした。
    Mさん、来年はぜひ一緒に行きましょうね♪
    そんなこんなで貸切バスに乗って揺られる事1時間半。
    その間バスの中ではレインボーブリッジやスカイツリー、高層ビル群や京浜運河などを眺め、気持ちも上がってきた所で空港の天ぷらやさんでご飯を食べ・・(Hさんいつも以上に美味しかったのか完食されていましたね)カウンターに座られていたSさん、すごく雰囲気がお似合いでしたよ。
    食後は本日のメインである展望デッキへ。そこでの秋晴れの空と風と景色の心地よさといったら!Yさんもフェンスにしがみついてダイナミックな飛行機を眺められていました。
    ここで私もかなり入居者様達以上に高揚していました。
    いや~良かったね!!とKさんやTさんと話しながら大満足で帰る中、気になるのはMさんやとちの実で皆を待ってて下さっているKさん、残念ながら入院中で参加出来なかったYさんの事だったりホームに着くまでの緊張感もあったりと、あっという間な1日でありました。今回は日帰りでしたが1泊となるともっと日常ではお目にかかれないような表情が見れるのかな?と思うと頑張りたいと思う気持ちに繋がります。
    今回参加された皆さん、本当に素敵な笑顔をありがとうございました^O^

    14:08 | Posted by admin

    【日帰り旅行】   つげの実 蔵田

    2011年12月14日 | つげの実

    11月9日に、つげの実で、日帰りの旅行に行ってまいりました。行き先は、品川のプリンスホテルで、地上38階の景色のよい懐石料理のお店で食事をして、その後に、アクアスタジアムという水族館で、アシカのショーを観覧しました。
    食事は、個室でしたので、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で、少し曇ってはおりましたが、すばらしい景色の中で食事をすることができました。本来は、コース料理で、1つ1つ料理がでてくるのですが、少しいつもとは違った豪華な気分を感じていただきたく、すべて並べていただきました。
    普段は、少しずつ時間をかけて召し上がられるYさんも、すぐにぺロリと召し上がっておられビックリさせられました。
    Fさんは、38階からの景色がとても気に入ったようで、食後、窓越しに座っていつまでも眺めていたいご様子でした。
    アシカショーでは、それぞれ好みの席に座り、愛嬌のあるアシカの動きに、みなさん笑顔が多くみられ、ときには、ステージから、水しぶきも飛んできて、アシカの躍動感ある動きを感じることができました。
    旅行では、毎年そうですが、入居者様たちの、いつもとは違ったお姿や表情を見させていただき、みな楽しんでいらっしゃったと思います。また、みなで元気に行かれたらと願っております。

    01:44 | Posted by admin

    【男気というものです】   ぶなの実1F 鈴木佳

    2011年12月03日 | ぶなの実::ぶなの実1F

    10月末に、ぶなの実Bユニット初の旅行に行ってきました。目的地は日光!小学校の修学旅行以来です。
    初旅行という事もありまして、かなりミラクルな一泊でした。笑が、ミラクルな事もありつつ、ホテルの部屋ではカオスな一夜を明かすという、、、笑
    全てがお初なものですから非常に疲れましたが、とてもよい経験になりました。
    して今回は、その中でも一番のミラクルな出来事をお話ししようかなと。
    二日目は午前中にチェックアウトをし「華厳の滝」に向かいました。
    華厳の滝は入り口からエレベーターに乗ります。エレベーターが着いた先には70段の階段があり、エスカレーターもなく、手すりが付いているだけです。
    70段、、、往復で140段。凶器でもあり、狂気。
    登り切るであろう入居者さんと、途中でリタイヤするであろう入居者さん…と、いった感じに職員もなんとなく予想しておりました。
    ところが!リタイヤするのでは?と思っていたMさんは手すりにつかまりふらつく足に気合を入れて、最後まで登りきったのです。Mさんは盲目の為、日常の発言も、後ろ向きな事が多い方だったのですが、そんなMさん「観光客が多いから、迷惑にならないようにしないと。ここまで連れてきてもらったのだから、登りきりますよ!」とおっしゃったのです。
    階段を登りきると、滝を前に、水しぶきを感じていたのでしょうか、片手を上げ、ゆらゆらと手を動かしていました。
    更に、追加ミラクル!帰りの階段も、手すりにつかまり下りきったのです!
    戻ってきた時のMさんの表情は「どうだ!」と言わんばかりに自信に満ち溢れていました。
    これが、大人の男の余裕、、、美味しそうにソフトクリームを召し上がる姿。。。
    付き添っていたチーフは「男気を感じましたよ!」と興奮気味。
    私はMさんのケア担当なのですが、旅行での担当は別の入居者さんだった為、この現場に居ませんでした、、、チーン。泣
    補足として、私は華厳の滝も見ることなく、旅行担当の入居者さんと、ベンチで日向ぼっこしておりましたとさ。

    15:52 | Posted by admin

    【生きていく力】   ぶなの実3F 大和田

    2011年12月03日 | ぶなの実::ぶなの実3F

    ぶなの実が開設して早いもので約1年半になりました。当時から働いている私は、今現在で12名の入居者様と出会い、いろいろな思い出が甦ります。

    ●目が見えにくいながらも声で聞き分け、スタッフの名前を全員覚えてくれていたSさんは、特別養護老人ホームから病院へ。「大和田さーん」と呼んで頂いた事、嬉しかったです。
    ●経管栄養でがんばり、力強く手を握って時々「おはよう」と言ってくれたTさんは特別養護老人ホームへ行き、お亡くなりになりました。あの朝は「今日も1日がんばろう」という気持ちにさせてくれました。
    ●胃がんでお亡くなりになったNさんは、最後に私と一緒に誕生会で、巣鴨地蔵まで行きました。今思えば、痛みをこらえながらも笑顔でいてくれたのですね。犬や子供が大好きだった事、印象的でした。

    この3名の方は、もうぶなの実にはいらっしゃいませんが、元気をたくさん頂きました。ありがとうございました。
    私事ですが、10月に母の親友が事故に遭い、1ヶ月以上経った今でも意識が戻りません。私にとっても、第2の母の様に親しい関係の方です。
    目は開きませんが、かすかに口や手は動き「まだ生きていたい」という想いが、手の温かさや握ってくれる力の強さで分かります。「生きていく力」はすごい!
    現在、入居されている9名のぶなの実の皆さんも入・退院を繰り返される方が多いですが、奇跡を何度も見せてくれます。支えていきたい方が、私の周りにはたくさんいらっしゃいます。そしてまた、私も多くの方に支えられて、生きています。奇跡を信じて、私に出来る事は力になりたいと、毎日を送っています。
    皆さん、これからも宜しくお願いします!

    15:52 | Posted by admin