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【楽しいですよ、おかげさまで】  ぶなの実3F 前倉

2017年11月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F

お世話になり半年が経ちますが、相変わらず思いとは違う出来事の連続で、利用者さんにも、教えて頂く先輩方にも、未だにたくさんの感動を頂いています。
利用者さんのその瞬間のご意思と、もう少し先の幸せが相反する場面に悩み続け、ただただ時間ばかりかけていたときに、それぞれの利用者さんとの「関係性」について考えてみようというアドバイスを頂き、新たな試行錯誤の機会を得ることができました。「親しく」というのはプライベートでかなり苦手な分野なのですが、それでも鼓舞して続けてみると同僚ができた、というように喜んで一緒に働いて下さる方がいて、ご機嫌を伺って損ねてきた方が頼りになる先生風に接すると安心され、コイツには愚痴を吐き出せるし嫌いなお風呂は断れると逃げ道にされ(ナメられ)、一生懸命お願いすると嫌になるけれど四の五の言わず当然、という顔をすると「お前に任せた」と言わんばかりに信頼して下さって…等々、十人五十色の私との「関係性」に注目していくうちに、業務や社交辞令ではない、家族のやりとりのような遠慮のない雰囲気を感じてもらえてるのか
なぁと胸が熱くなる瞬間が格段に増えてきました。「大変なお仕事ですね」と労って頂くことが多々ありますが、その度に返す「楽しいですよ、おかげさまで」という言葉は結構本気なのです。
これから寒くなっていきますが、一緒に笑いながら風邪を吹き飛ばせるよう自身と皆さまの体調に気をつけて、「関係性」も発展させていきたいと思います。

17:00 | Posted by jizai

編集後記  林田

2017年10月31日 | 編集後記

今年の大河ドラマは、西郷隆盛ですね。昨年の大河ドラマは観なかったのですが、今年は見てみようかな、と思っています。
それは、西郷隆盛の名言集にこのようなものを見つけたからです。
「人間がその知恵を働かせるということは、国家や社会のためである。だがそこには人間としての「道」がなければならない。電信を設け、鉄道を敷き、蒸気仕掛けの機械を造る。こういうことは、たしかに耳目を驚かせる。しかし、なぜ電信や鉄道がなくてはならないのか、といった必要の根本を見極めておかなければ、いたずらに開発のための開発に追い込まわされることになる。まして、みだりに外国の盛大を羨んで、利害損得を論じ、家屋の構造から玩具にいたるまで、いちいち外国の真似をして、贅沢の風潮を生じさせ、財産を浪費すれば、国力は疲弊してしまう。それのみならず、人の心も軽薄に流れ、結局は日本そのものが滅んでしまうだろう。」
すでに、日本は手遅れのような気もしたのですが、気を取り直して、これからの世代の方々に少しでも軽薄ではない日本を伝えたいと思いました。

19:07 | Posted by jizai

【素敵な瞬間】  つげの実 新山

2017年10月31日 | つげの実

最近、UさんがNさんとDさんを誘い買い物や散歩にでかけます。
ある日は、UさんがHさんを買いものに誘いその姿を見てIさんやEさんが「え、買い物行くの?私も行く」と席を立ちます。
Uさんがある日、「散歩へ行ってきます」と出かけて行きました。
つげの実に帰って来て汗をかきなら、私の顔緒をみるなり「すごく楽しかったーー。」と、イキイキした笑顔でした。
自分の食べたいものを買いに行く、言いたい事は伝える、時には厳しく優しい。
まわりへの配慮ができていて、とても思いやりがあり、料理の手順を完璧に丁寧に行う。
Uさんが人との関わり合い方をみていると本当に素敵だなと思います。
こんなふうに思えるまで色んな事がありました。「あなたはホント何も出来ない人なのね、新山さんにやらせなさい」など強く指摘され落ち込む日もありました。
やりすぎないように演じていたのに逆効果でした。笑
悩んでは乗り越えての繰り返しですが、つげの実には素敵な瞬間がたくさんあります。
これからもたくさん発見していきたいです。

19:05 | Posted by jizai

10月号の「ぶなの実1F」の記事はありません

2017年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実1F

10月号の「ぶなの実1F」の記事はありません

19:04 | Posted by jizai

【はじめまして】  とちの実 石川

2017年10月31日 | とちの実

4月からとちの実で勤務しています石川です。以前は全く別の業界で働いていましたので資格も経験もありません。今までの仕事はどちらかと言うと受け身でしたが、今ではこちらから発信していかなければなりません。特に時間はとても大切で介助をいかに素早くきちんとできるかを求められ、元々のんびり屋の私はもしかしたらこの仕事は向いていないのかな、と悩んだことが何度もあります。今でも悩むことばかりですが、もう少し頑張ろう、頑張りたい、と思ったことのひとつを書かせていただきます。
笑顔の素敵なAさんですが、ご自分からの意思表示が難しくなってきています。ある日の排泄介助のこと、全て交換しなければならないくらい服が汚れていました。慣れていない私は手際も悪く処理や着替えに物凄い時間が掛かってしまいました。そのためとても疲れた様子で便座に座っているAさんを見て泣きそうになりました。すると突然Aさんから「ごめんね」と言われました。驚きましたが「謝らないでくださいね。私こそごめんなさい。」と言い、全ての着替えを終わらせてお席に戻る時のAさんはホッとしたのか、またいつもの様に元気になっていました。
認知症は言葉の理解力は落ちても感情や表情を読み取る力は残るといいます。
謝ることは全くないAさんに「ごめんね」と言わせてしまう表情をしてしまった私は申し訳なくてとても反省しました。
人間ですから誰でも感情は出てしまうことはあります。しかしこの仕事は出来るだけ自分の感情をコントロールして入居者様が笑顔になれるように私たちも笑顔でいなければならないことに気づかされました。そして今後は入居者様に「ごめんね」と言わせないようにしたいです。
先輩スタッフの介助の様子を見たり経験談を聞いて良いところを真似して自分の物にし、スムーズに的確な支援をしていけたらいいな、と思います。まだまだ出来ていないことばかりですが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
最後に、Aさんはユーミンがお好きとのこと。私も大好きなので、これからは居間でユーミンのCDをたくさん聴きましょうね!

19:03 | Posted by jizai

【Aさんのお迎え】  ぶなの実3F 蝦子

2017年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

今年の夏も、あっという間に過ぎ去ろうとしています。今年は6~7月は雨もあまり降らず、かなり暑い日が続き、8月は雨が16日間降り続き、入居者様もかなり憂鬱な時を過ごされたのではないでしょうか。
入居者様の中に、Aさんという方がいらっしゃいます。私がはじめてぶなの実でお会いした時は、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、何かピリピリしているように見え、なかなか話しかけるきっかけが見つからず、「こんにちは、私は蝦子と申します」位しか言えませんでした。Aさんが居間にいる間は、みなさん静かになりがちです。
私がAさんと楽しく話すようになったのは、ある時パーマ屋さんへお迎えに行ったときからでした。それまでは買い物もほとんど一緒に行った事もありませんでした。先輩方には、Aさんとお話をしてくださいね、と言われていました。
お迎えに伺うとAさんは、私の腕にご自分の腕をからませて楽しそうに戻ってこられました。
ファイル 329-1.jpg
Aさんはお1人で、時たま外に出ていらっしゃる時があります。お迎えに行ったとき私は、早くぶなの実に戻ることだけを考えて接していました。やはりそれでは余計に頑固になってしまいます。
それからは無理に戻らずに、近くのコーヒーショップでお茶を飲んでから戻るようにしています。そのときも私のリュックサックに手を添え、「迷子になるから持ってよぅ」とお茶目なところも見せてくれます。
Aさんだけではありませんが、入居者様とこれからも楽しく生活のお手伝いをしていきたいと思います。

19:03 | Posted by jizai

編集後記

2017年09月30日 | 編集後記

脳(海馬)で記憶することがうまくいかなくなること。これが、アルツハイマー型認知症を中心とする、認知症の症状の特徴です。
うちの入居者さんたちの多くは、この症状が出ます。以前、某大学病院の先生と話したことがあったのですが、その先生は、実行機能障害(段取りを取るような機能です)がその主な症状と言われました。私は、実行機能障害が起きるのは記憶障害が原因だと考えていますので、いまいち議論が噛みあいませんでした。実際どのように考えるか結論は出ていませんが、記憶ができる。記憶をし続ける。と言うことは、その方の人生そのものになりますし、自分とは何を考える情報源になります。アイデンティティと直結するわけです。
そのような意味では、記憶とはとても重要であり、記憶が無くなることに恐怖を感じることは無理のないことです。
そして、記憶は苦しみの原因にもなります。忘れられるならどれだけ楽になるのだろうかと考えることも、私は年々増えているように思います。
忘れることを意識的に行うことは、かなり難しいことです。覚えることは意識的にできることも、ままあるにもかかわらず、忘れることは思うに任せません。そのことが精神をむしばむような気がすることがあります。
しかし、記憶にだけそのこと(人生や生きていること)の価値を付託するのは、記憶に申し訳がないように思うのです。
記憶することは、本来自分の豊かにし周りの人たちと幸せに暮らせるために行うことだと思うのです。
ですので、記憶がとどまらない認知症状態にある方でも、自分が豊かであり、周りの人たちと幸せを分かち合えるなら、記憶の有無と幸不幸がつながらないということも可能なのではないかと考えています。
そして、それらのことを気づかせてくれるのも、それらのことに確信を持たせてもらえるのも、これまで、そして今、一緒に生活をしてもらっている入居者さんたちの存在だと考えます。
自分の力ではどうにもならないことでも、目の前にいてくれる入居者さんたちが、真摯に人生を向き合っている姿に救われることばかりです。本当に、ありがとうございます。(林田)

10:52 | Posted by jizai

【お誕生日のできごとから。】  つげの実 西田

2017年09月30日 | つげの実

つげの実の利用者様は、夏から秋にかけてお誕生日が続きます。
7月は、アイスケーキ、茶月のお寿司、手作りのフルーツポンチでJ様94歳のお誕生日のお祝いをしました。皆さんから「いくつになったの?」「何年生まれ?」「大正生まれすごいねー」「おめでとう!」「ありがとう」とシャンパングラスを持ちながら利用者様同士の会話が行き交ったり素敵な時間でした。
つげの実利用者様の平均年齢は87歳。皆さまとてもお若く見えます。
8月終戦記念日が近づいた頃、利用者様同士でお話されていました。
「なになに?」と私が首をつっこむと「東京大空襲の話をしていたんだよ。原爆も大変だったけど東京もひどくやられたからね・・。」とお話して下さいました。とても実感こもっていました。またゆっくり聞かせて頂こうと思います。
そして8月は、T様86歳のお誕生日を皆さんでお祝いしました。
「この年で祝われてもてれくさいねー。でもこんなに祝ってもらったのはじめてだよ。うれしいね。ありがとう!」と照れながらも皆さまからあたたかい拍手。
アイスケーキにたてられたロウソクをしばらくうっとりした表情で見つめたあとフーッ!と吹き消すTさんがとても印象的でした。
私もおめでとうな年と言えなくなったな・・・なんて言いそうになりますが、そんな事ない。お誕生日を迎えられた素晴らしさを思いきり感じる大切な日と改めて思いました。
Happy Birthdayを楽しみに。

10:50 | Posted by jizai

【変わりゆく日々。】  とちの実 森

2017年09月30日 | とちの実

とちの実に来て、2年が過ぎました。
私の担当のAさんの日々大きな変化に驚きながら過ごしています。
私が働き始めた頃は、朝は洋服に着替えてご自分で降りてこられました。
今は着替えも一人では難しくなりました。
2年前に出来た事が、今はいくつ出来るかな、と思い寂しくなる時もあります。そして、何より寝ることが少なくなり、しかも、私が夜勤の時は起きている事が多く、何でいつも私の時に・・・と思っていました。
そうだ、この際、眠くないなら起きていればいいし、居間が好きなら居間に居ればいい、私も好きにして~と、思うようにしました。少し気持ちは楽になりましたが、この先、次はどうなるかな、と思い日々変わってゆくAさんと過ごしています。

10:48 | Posted by jizai

【我、揺るがず】  ぶなの実1F 伊藤

2017年09月30日 | ぶなの実::ぶなの実1F

皆様がいかがお過ごしでしょうか?ぶなの実Bユニットの伊藤です。
今回は、どんな時でも自分の決めたことには考えをまげず一本気の通ってそれでいて気品があるFさんのお話です。
みなさんも時には、機嫌が悪かったりするときがあります。
ある日の事です。みなさんお食事を摂っているとFさんの隣席で食事を摂っていたTさんと腕がぶつかってしまいました。
「あなたもう少しそっちに行きなさい」と少し口論になり、「私の席のここからここまでの幅から、私は少しもずれてないのよ」と一言。
確かにTさんのほうが少しずれてるみたいです。
お互いの話を聞いてから納得してもらい、落ち着きました。
男性に対しても一歩もひかず、自分の考えは曲げず、我、揺るがず、我、一歩も退かず、我、自己通す
なりの精神力です。
はわわわわ、尊敬です。さすがです。
そんな筋の通ったFさんですが、花壇のお花が大好きでよくお水をあげています。お花にも詳しくよく花言葉や、種類を聞いています。
可憐で素敵です。
時には、「あなたも大変ねー、いつもありがとうねー」と一言。こちらこそありがとうねーです。
いろんな方が生活しているぶなの実Bユニットです。やっぱり一人、一人個性があって人間味があふれていて素敵です。
これからも元気で楽しく生活して行きましょうね。

10:42 | Posted by jizai