平成30年度の報酬改定が概ね決定しました。
認知症対応型共同生活介護の報酬改定は、基本分が据え置き、そのほかは加算の項目が増えた。と言う状況です。
財政がひっ迫する中、加算の項目が、事業所として要望してきたことも含まれていたことを考えると、厚生労働省も、介護事業者・従事者のことをしっかりと考えてくれているとは感じました。
しかし、2点、気になることがあります。
1点目は、介護報酬が最低賃金と連動していないことです。東京近郊では、最低賃金の上昇が進んでいます。
20年前と比べると、100円以上上がったと思います。介護職員のなり手が少ない要因の一つは賃金の安さです。
せめて、介護報酬も最低賃金と連動させるべきだと思います。
2点目は、いまだに仕事の質に関してなかなかその評価が得られないことです。これは、事業者にも責任があるのですが、介護、特に認知症状態にある方を支える職員のケアの質を評価した介護報酬とはなっていません。今後は、そこにフォーカスされるような提言を国に行っていきたいと思っています。
次の改定まで、時間があるようでありません。現在、次の改定の準備に入っています。ぜひ、ご協力をお願いします。(林田)