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【いざ浅草へ】  とちの実 小谷野

2017年07月31日 | とちの実

地方出身のAさん、東京はあまり知らないということでしたが、都内でどこか行きたいところはありますか?と聞くと浅草の三社祭に興味を持たれました。が、祭り当日は人が多すぎるのでその前の3月17日、18日に浅草寺で行われる堂上げ・堂下げというがあるので、3月18日の堂下げに行きました。
堂上げ・堂下げというものはどういうものかというと三社祭で使用する3基の御神輿にそれぞれ神様が浅草神社から乗ってもらい浅草寺に一晩過ごしてもらうといものだそうです。
当日は晴天に恵まれ、仲見世通りも人が多かったのですが浅草寺の境内は、さらに人が多く本堂にも多くの人がいました。浅草寺に着くとちょうど金龍の舞が行われていましたが人の頭しか見られないという状況でした。
人込みを避けるように本堂の前に移動したところ金龍と山車が仲見世通りを通るところに居合わせ目の前で見学することが出来、Aさんもとても喜ばれました。
昼食を召し上がった後、お土産を買いに再度、仲見世通りへ。その際にスカイツリーが良く見える事ができました。
普段はお部屋で過ごされることが多いのですが、今回の外出は楽しく過ごされていました。またこんなふうに外出したいところです。

10:19 | Posted by jizai

【プロとは】  ぶなの実1F 松林

2017年07月31日 | ぶなの実::ぶなの実1F

以前、当法人の代表の林田より「グループホームって何?」「認知症について説明して。」と会議の時などに質問されることがありました。スタッフは殆どが黙ってしまったり、誤った説明をしたことがありました。そこで林田より言われた言葉は「君たちはプロではないの?」という一言でした。続けて「例えば魚屋に魚を買いに行き、店員さんが魚について説明できなかったら、どう思う?」と言う言葉でした。
友達や知人に会うと「グループホームで働いているんだね。グループホームってお年寄りに何でもさせるんでしょ。」と言われることがあります。グループホームという存在の認知度はかなり高くなってはいるものの、正しく理解されていない事を実感する時です。
私たちが勤務するグループホームでは「自立支援」を行っています。グループホームは介護保険法の基本方針の中に「利用者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするものでなけれなばならない。」という一文がありますが、この事が何を示しているのか、をプロとして深く考え続けることができなければ、正しく自立支援が行えないのは当然です。
例えば「Aさん、ご飯を作って頂けますか。」とスタッフに声をかけられ「いいよ。」と応じる入居者さん。「私。自立支援出来ている。」と思いがちです。ここでプロは「Aさんは食事を作る必要がある。」ということをどのように気づくのか。また、献立をどのように考えるのか。食材を見て組み立てられるのか等々、私たちは日々の支援を通し考え、知ります。「ご飯を作っていただけますか。」の一言でその方の「有する能力」を一瞬で奪い去ってしまいかねません。生活の主体はあくまでも入居者さんであり、私たちはあくまでも支援をする立場です。出来なくなっている事を支援するのは当然ですが、入居者さんの「有する能力」をどれだけ知り、それをどれだけ発揮して頂けるか、また3か月先、半年先、1年先と入居者さんがお元気で、「有する能力」を発揮し、生活して頂けるかがこの仕事の難しさでもあり、面白さでもあります。
ここ数年は介護の仕事が初めてというスタッフが入職することが殆どです。人手が足りない中、基本的な介護技術を覚え、そのほか必要な業務を覚え、自立支援を行うというのは容易なことではないと思っています。しかし、様々な理由はあるにしても、この仕事を職業として選んだ以上は世間からプロとして見られます。そうした中で、私は正しく自立支援について伝え、入居者さんを通し、共に考えていく必要があると考えています。グループホームが「なんでもさせているんでしょ。」と言われる日が無くなるよう、プロとしてこの仕事に誇りを持ち続けたいと思います。

10:17 | Posted by jizai

【元ダンサーMさんとのこれから】  ぶなの実3F 森田

2017年07月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

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ぶなの実のご入居者Mさんはその昔、新宿コマ劇場でダンサーをしていたそうです。
81歳になる今でも美貌やスタイルはそのままで、ダンサーだった面影があります。今も足が90度以上あがるのです!!
芸能の世界で過ごされていたMさん、今も夜型人間です。朝ごはんはほとんど召し上がらず、昼から活動開始です。そして夜な夜な自室の整理や深夜テレビの通販ショッピング観賞…が趣味??。
Mさん、少々気が短く、入居者さん同士で衝突することもよくあります。昔の話などを引き出そうとするのですが、今は考えることが苦手なMさんは「どうだっていいじゃない。」と突っぱねられることがしばしばあります。私の伝え方が悪いのか、私のしゃべり方は今風でいうと「上から目線」で話しているのか、気に障ることもよくあるようです。
私はご入居者との関係を築くときにはお互い腹を割って話すといいますか、言いたいことを言い、あるときは喧嘩もし、信頼関係を築いてきました。Mさんとはまだ1年半ほどのお付き合いですが、正直信頼関係を築けてはいません。芸能という世界で生きてこられた方なので、今までの私の通り一辺倒のやり方では難しいのだと痛感しています。私自身がMさんに対して、ネガティブな部分に目を向けてしまうことが多いので、ポジティブな部分にスポットを向けてアプローチをしていき、Mさんとの信頼関係を築いていけるよう支援を続けていきたと思っています。10年以上も当法人で働いてきたのに、まだこんなことを言っていて本当にお恥ずかしい限りです。

10:12 | Posted by jizai

編集後記 林田

2017年06月30日 | 編集後記

昨年「鼻めがねと言う暴力」と言う本を出させていただいて、一年ほど経ちました。
大変ありがたいことに、あちらこちらに講演で呼んでいただきました。読んでいただいた方はお判りでしょうが、虐待に対して書いた本です。講演に呼んでいただくのは大変ありがたいのですが、それだけ虐待が起きていると考えることもできます。全国でどのくらいの虐待が起きているのだろうと考えると、と不安を感じることもあります。
しかし、これまでのことでわかってきていることもあります。
虐待を無くすには、「虐待を絶対に起こさない。」と言う強い意思と意志を持ち、地道に継続して取り組むしかないということです。
私たちの仕事の素晴らしさ、つまり、認知症状態にある人の素晴らしさを理解したいのなら、虐待をなくすための不断の努力をしなければならないと改めて思います。
(林田)

17:18 | Posted by jizai

【優しいスタッフ】  つげの実 蔵田

2017年06月30日 | つげの実

今回は、あるスタッフと入居者さんたちとの関わりということのお話をします。
そのスタッフは、3年目ほどの非常勤の方なのですが、
とにかく優しいということです。入社当初もそうだったのですが、ずっとその優しさは変わらず続いております。ぼくは、そのスタッフに入社して間もないころに、こんなことを言った事がありました。
「この仕事は、優しいことは大事なこと、必要なことだとは思うが、優しすぎるとときには入居者さんたちの力を奪ってしまい、いつまでも元気でいられなくなってしまうこともある。」と。
約3年が経ち、この言葉は考えさせられる結果となりました。
そのスタッフが台所で洗い物をしていると、1人の入居者さんがそれを見ていて近くに来て「手伝おっか」「手伝うよ」と言って一緒に台所で行っている姿を幾度となく、見ておりました。
もう一人の入居者さんは、そのスタッフが出勤してくると、「○○さんだ、○○さんだ」と言ってうれしそうに喜ばれます。退勤する時には「また来て下さいね、また来て下さいね」とお見送りをされます。
ぼくらは、ついつい多くの言葉をかけ過ぎてしまったり、自分のことは自分で、自分で考えて、と安易に言ってしまうことがありますが、本当に親切に丁寧に関係性を築いていくとそれはかならず相手や周りの人たちには伝わるものということをあらためて気付かされました。
その気付きは、グループホームで仕事をして入居者さんたちと一緒に生活をしているからではないかと感じております。
これからも大切なことをより多く感じられるようになれればと思っております。

17:13 | Posted by jizai

【言葉から伝わる気持ち】  とちの実 渡邉

2017年06月30日 | とちの実

先日、お誕生日をむかえられ、94歳になられたA様と電車を利用して、美術館へご一緒しました。
A様は、日頃から気温の変化に敏感で、ちょっとでも風がふいて、寒さを感じたら「お~寒い」と極寒にさらされている様な声で身体を縮こませる方です。
この日は、やや風も吹いていたので、万全な防寒対策をして出掛けました。
また、ほんのわずかな刺激でも 顔をしかめて「いたっ 痛たいよ」と口癖のようにもうされるので、車椅子をご利用さるA様が移動中の、段差や坂道で嫌な気持ちにならないように、背後から耳元へ声かけしてまいりました。

しかし、心配していたワードは全く発言されなかったのです。冷たい雨が降った前日と一変した晴天となり、久々の遠出が、お気持ちを晴れ晴れとさせたでしょうか。

常に穏やかでいらしゃり、こちらからお話はかけをしなくても、「おお、いい天気だ」「暖かいね」と何度もおっしゃられ、にこやかな表情をされました。また、観覧中も作品の前で「おぉ~ 」「立派だねぇ」と言って、目を大きくしたり細めたりしてご覧になりました。

それから、 隣接した場所にあるパノラマの景色が望めるレストランで昼休憩をしました。
こちらでは座席に移動し、注文した料理を待っている間に、ゆっくりと左右を見渡し「おお、雄大な景色だね」「もう、桜が咲くのか 」などとおっしやいました。冒頭にもお話はしたようにA様はとても表現力がある発言をされるので、これらの言葉の発音も感情豊かでした。

帰り道、後少しでとちの実に、たどり着こうとした時、A様から「疲れてないか?ご苦労だったな」と声をかけていただきました。車椅子を押していたのでその時の表情は拝見できませんでしたが、そのお声の様子から今日の出来事を満喫していただけたのではと感じ取れました。本当にご一緒して良かった。喜ばしい気持ちになりました。

17:11 | Posted by jizai

【Fさん笑顔の焼きそば】  ぶなの実1F 松林

2017年06月30日 | ぶなの実::ぶなの実1F

Fさんは普段、自分からお話をされることはあまりないのですが、ちょっぴり毒舌でハッキリと物を仰る方です。
髪の毛が伸び髪の根元が白く目立ってきているときに一緒に鏡を見て「そろそろ染めて髪を切ったほうがよさそうだね。」と私が言うと「何ってんだよ。こんなババァきれいにしたって誰も見ちゃいないって。」と仰るので「ババァだから綺麗にしたほうが良いんじゃない?」と返すと「そうか、そうだな。ハハハハ。」と大きな声で笑う…年に数回ある美容院に行く前のやり取りです。
そのFさんは美味しいものが大好き。ある時、「ごちそうが食べられるとしたら何が食べたい?」と聞くと「ビフテキ」と一言。にっこり笑うのですが表情は硬いままです。
ある日、焼きそばを作ることになり席を外していたFさんにそのことを伝えると「焼きそばなの?」と仰り、美容院のやり取りやビフテキの時には見られなかった笑顔を見せられました。するとFさんが「あの屋台で売っている焼きそばが旨いんだよなぁ~。よく子供の頃はあんな所で売っているものなんか食べちゃダメだ。って言われたけど、内緒で買ってさ。またあの、新聞紙に包まれているのがたまらないんだよなぁ。」ととても穏やかな表情で感情をたくさん込めてお話をされます。その後、数回皆さんと焼きそばを作ることがあったのですが、同じ話をいつも嬉しそうにしてくださいます。
歩くことが億劫なFさんですが、今度お祭りに出かけて焼きそばを新聞紙に包んで持ち帰ってみたいなと思いました。そのときはどんな笑顔を見せてくださるか楽しみです。

17:08 | Posted by jizai

【はじめまして】  ぶなの実3F 前倉

2017年06月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F

はじめまして、前倉と申します。ぶなの実Aユニットで数多くの生活に触れることができ、その多さ故に悩みもてんこ盛りでした。忙しい諸先輩方へのしつこい相談(この場をお借りしてお詫び申し上げます)、介護に関わる力学や心理学、体験などの本を読み漁り、実践しては失敗を重ね、脳細胞と身体をフル空回りさせている間に1月以上経ちました。
中でも当初から増え続ける悩みの1つに「ご意思」があります。食後間もなく質問される次の献立…等に代表される間の悪いご意思の確認は誰のためのものなのか。少しずつですが、積み重ねられた嗜好や生活背景、現在の体調や感じ方に注目する高い関心を持ち続ける力と、心のこもったささやかなはからいを身につけていくことで、誘導や強制の入らない心地よいご意思に添うことに繋がるということを、諸先輩方の対応を見て感じはじめました。ここ1月のたった一つの成果です。長い闘いになりそうですが楽しみです。よろしくお願いいたします。

17:02 | Posted by jizai

編集後記 林田

2017年05月31日 | 編集後記

気が付くと、建物のあちらこちらにガタが来ましています。
最近だけでも、ユニットバスの交換や床の張り替え、エアコンの交換などです。グループホームと言うと、ケアをしているイメージが大きいですが、生活の場なので建物に関することもいろいろなことが起きます。
特養で働いていた時は、清掃業者が入っていて事務所に営繕担当がいて。なんて感じだったのですが、グループホームはすべて自分たちで対応します。(ユニットバスは業者さんに頼みますが、業者さんとのやり取りは管理者がしました)
このようなことは、グループホームの仕事に書かれているわけではないです。いっつも誰かがやってくれたら。と思うのですが。(林田)

17:58 | Posted by jizai

【出会いと別れ】  つげの実 新山

2017年05月31日 | つげの実

4月より、のんびり家2階からつげの実へ移動になりました。
のんびり家での最終日の仕事もそろそろ終わる頃、MさんとYさんの娘さんがわざわざ来訪されて私にお手紙を書いてきてくれました。
本当に嬉しい瞬間でした。別れる時は母親または祖母と別れるような気持で言葉にできない瞬間でもありました。
最後の挨拶をするとTさんが「先生なんで行っちゃうの?ダメ!!」と険しい表情をしながらも涙を流してくれました。
色々振り返り、私は、約6年間のんびり家で働いてきて本当に良かったと心から思えて感謝する事が出来ました。
のんびり家の職員、入居者方、ご家族の方、本当にお世話になりました。
先日、最後にのんびり家のどっこいしょ記事を書いて同じような記事を書いた記憶がありますが・・・笑つげの実で、新しい出会いがありました。
また、ドラマが始まる予感がしています。日々、感謝の気持ちを忘れずに仕事や生活できたらなと思います。

17:25 | Posted by jizai