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2017年10月31日 | とちの実
4月からとちの実で勤務しています石川です。以前は全く別の業界で働いていましたので資格も経験もありません。今までの仕事はどちらかと言うと受け身でしたが、今ではこちらから発信していかなければなりません。特に時間はとても大切で介助をいかに素早くきちんとできるかを求められ、元々のんびり屋の私はもしかしたらこの仕事は向いていないのかな、と悩んだことが何度もあります。今でも悩むことばかりですが、もう少し頑張ろう、頑張りたい、と思ったことのひとつを書かせていただきます。
笑顔の素敵なAさんですが、ご自分からの意思表示が難しくなってきています。ある日の排泄介助のこと、全て交換しなければならないくらい服が汚れていました。慣れていない私は手際も悪く処理や着替えに物凄い時間が掛かってしまいました。そのためとても疲れた様子で便座に座っているAさんを見て泣きそうになりました。すると突然Aさんから「ごめんね」と言われました。驚きましたが「謝らないでくださいね。私こそごめんなさい。」と言い、全ての着替えを終わらせてお席に戻る時のAさんはホッとしたのか、またいつもの様に元気になっていました。
認知症は言葉の理解力は落ちても感情や表情を読み取る力は残るといいます。
謝ることは全くないAさんに「ごめんね」と言わせてしまう表情をしてしまった私は申し訳なくてとても反省しました。
人間ですから誰でも感情は出てしまうことはあります。しかしこの仕事は出来るだけ自分の感情をコントロールして入居者様が笑顔になれるように私たちも笑顔でいなければならないことに気づかされました。そして今後は入居者様に「ごめんね」と言わせないようにしたいです。
先輩スタッフの介助の様子を見たり経験談を聞いて良いところを真似して自分の物にし、スムーズに的確な支援をしていけたらいいな、と思います。まだまだ出来ていないことばかりですが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
最後に、Aさんはユーミンがお好きとのこと。私も大好きなので、これからは居間でユーミンのCDをたくさん聴きましょうね!
2017年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F
今年の夏も、あっという間に過ぎ去ろうとしています。今年は6~7月は雨もあまり降らず、かなり暑い日が続き、8月は雨が16日間降り続き、入居者様もかなり憂鬱な時を過ごされたのではないでしょうか。
入居者様の中に、Aさんという方がいらっしゃいます。私がはじめてぶなの実でお会いした時は、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、何かピリピリしているように見え、なかなか話しかけるきっかけが見つからず、「こんにちは、私は蝦子と申します」位しか言えませんでした。Aさんが居間にいる間は、みなさん静かになりがちです。
私がAさんと楽しく話すようになったのは、ある時パーマ屋さんへお迎えに行ったときからでした。それまでは買い物もほとんど一緒に行った事もありませんでした。先輩方には、Aさんとお話をしてくださいね、と言われていました。
お迎えに伺うとAさんは、私の腕にご自分の腕をからませて楽しそうに戻ってこられました。
Aさんはお1人で、時たま外に出ていらっしゃる時があります。お迎えに行ったとき私は、早くぶなの実に戻ることだけを考えて接していました。やはりそれでは余計に頑固になってしまいます。
それからは無理に戻らずに、近くのコーヒーショップでお茶を飲んでから戻るようにしています。そのときも私のリュックサックに手を添え、「迷子になるから持ってよぅ」とお茶目なところも見せてくれます。
Aさんだけではありませんが、入居者様とこれからも楽しく生活のお手伝いをしていきたいと思います。
2017年09月30日 | 編集後記
脳(海馬)で記憶することがうまくいかなくなること。これが、アルツハイマー型認知症を中心とする、認知症の症状の特徴です。
うちの入居者さんたちの多くは、この症状が出ます。以前、某大学病院の先生と話したことがあったのですが、その先生は、実行機能障害(段取りを取るような機能です)がその主な症状と言われました。私は、実行機能障害が起きるのは記憶障害が原因だと考えていますので、いまいち議論が噛みあいませんでした。実際どのように考えるか結論は出ていませんが、記憶ができる。記憶をし続ける。と言うことは、その方の人生そのものになりますし、自分とは何を考える情報源になります。アイデンティティと直結するわけです。
そのような意味では、記憶とはとても重要であり、記憶が無くなることに恐怖を感じることは無理のないことです。
そして、記憶は苦しみの原因にもなります。忘れられるならどれだけ楽になるのだろうかと考えることも、私は年々増えているように思います。
忘れることを意識的に行うことは、かなり難しいことです。覚えることは意識的にできることも、ままあるにもかかわらず、忘れることは思うに任せません。そのことが精神をむしばむような気がすることがあります。
しかし、記憶にだけそのこと(人生や生きていること)の価値を付託するのは、記憶に申し訳がないように思うのです。
記憶することは、本来自分の豊かにし周りの人たちと幸せに暮らせるために行うことだと思うのです。
ですので、記憶がとどまらない認知症状態にある方でも、自分が豊かであり、周りの人たちと幸せを分かち合えるなら、記憶の有無と幸不幸がつながらないということも可能なのではないかと考えています。
そして、それらのことを気づかせてくれるのも、それらのことに確信を持たせてもらえるのも、これまで、そして今、一緒に生活をしてもらっている入居者さんたちの存在だと考えます。
自分の力ではどうにもならないことでも、目の前にいてくれる入居者さんたちが、真摯に人生を向き合っている姿に救われることばかりです。本当に、ありがとうございます。(林田)
2017年09月30日 | つげの実
つげの実の利用者様は、夏から秋にかけてお誕生日が続きます。
7月は、アイスケーキ、茶月のお寿司、手作りのフルーツポンチでJ様94歳のお誕生日のお祝いをしました。皆さんから「いくつになったの?」「何年生まれ?」「大正生まれすごいねー」「おめでとう!」「ありがとう」とシャンパングラスを持ちながら利用者様同士の会話が行き交ったり素敵な時間でした。
つげの実利用者様の平均年齢は87歳。皆さまとてもお若く見えます。
8月終戦記念日が近づいた頃、利用者様同士でお話されていました。
「なになに?」と私が首をつっこむと「東京大空襲の話をしていたんだよ。原爆も大変だったけど東京もひどくやられたからね・・。」とお話して下さいました。とても実感こもっていました。またゆっくり聞かせて頂こうと思います。
そして8月は、T様86歳のお誕生日を皆さんでお祝いしました。
「この年で祝われてもてれくさいねー。でもこんなに祝ってもらったのはじめてだよ。うれしいね。ありがとう!」と照れながらも皆さまからあたたかい拍手。
アイスケーキにたてられたロウソクをしばらくうっとりした表情で見つめたあとフーッ!と吹き消すTさんがとても印象的でした。
私もおめでとうな年と言えなくなったな・・・なんて言いそうになりますが、そんな事ない。お誕生日を迎えられた素晴らしさを思いきり感じる大切な日と改めて思いました。
Happy Birthdayを楽しみに。
2017年09月30日 | とちの実
とちの実に来て、2年が過ぎました。
私の担当のAさんの日々大きな変化に驚きながら過ごしています。
私が働き始めた頃は、朝は洋服に着替えてご自分で降りてこられました。
今は着替えも一人では難しくなりました。
2年前に出来た事が、今はいくつ出来るかな、と思い寂しくなる時もあります。そして、何より寝ることが少なくなり、しかも、私が夜勤の時は起きている事が多く、何でいつも私の時に・・・と思っていました。
そうだ、この際、眠くないなら起きていればいいし、居間が好きなら居間に居ればいい、私も好きにして~と、思うようにしました。少し気持ちは楽になりましたが、この先、次はどうなるかな、と思い日々変わってゆくAさんと過ごしています。
2017年09月30日 | ぶなの実::ぶなの実1F
皆様がいかがお過ごしでしょうか?ぶなの実Bユニットの伊藤です。
今回は、どんな時でも自分の決めたことには考えをまげず一本気の通ってそれでいて気品があるFさんのお話です。
みなさんも時には、機嫌が悪かったりするときがあります。
ある日の事です。みなさんお食事を摂っているとFさんの隣席で食事を摂っていたTさんと腕がぶつかってしまいました。
「あなたもう少しそっちに行きなさい」と少し口論になり、「私の席のここからここまでの幅から、私は少しもずれてないのよ」と一言。
確かにTさんのほうが少しずれてるみたいです。
お互いの話を聞いてから納得してもらい、落ち着きました。
男性に対しても一歩もひかず、自分の考えは曲げず、我、揺るがず、我、一歩も退かず、我、自己通す
なりの精神力です。
はわわわわ、尊敬です。さすがです。
そんな筋の通ったFさんですが、花壇のお花が大好きでよくお水をあげています。お花にも詳しくよく花言葉や、種類を聞いています。
可憐で素敵です。
時には、「あなたも大変ねー、いつもありがとうねー」と一言。こちらこそありがとうねーです。
いろんな方が生活しているぶなの実Bユニットです。やっぱり一人、一人個性があって人間味があふれていて素敵です。
これからも元気で楽しく生活して行きましょうね。
2017年09月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F
どうもこんにちは、今回は5月にIさんと野球観戦へ行った時のお話をさせて頂きます。
Iさんは前にもAユニット全員で野球観戦に行った事があり、その時に帰るのを嫌がるくらい楽しまれていたというお話を聞いたので誕生日外出に野球観戦しに行きました。
自分はなぜテレビで野球を観れるのにわざわざみんな球場へ見に来るのだろうかと不思議に思っていたのですが、いざ観戦してみると野球が始まる前のいろんなイベントとか、ホームラン、ファールボールの飛んでくる迫力とか、応援しえる人の声とか球場へ来ないと感じられない空気があるんだなと感じました。なのでその空気を自分達も楽しむ為に一緒にジャイアンツのユニフォームを着て、フライドポテトとジュースを片手に観戦しました。
今回は帰るのを嫌がったりはしませんでしたので、きっと楽しんでくれていたと思います。
2017年08月31日 | 編集後記
私は、子供のころから歴史が好きで、今もよく読む本は歴史ものが多いです。
最初に好きになったのは、中国の歴史で、興味を持っている方も多いと思いますが、三国志から興味を持ちました。それから、中国のほかの時代の歴史、そして日本の歴史へと興味を持ち続けています。
歴史小説ですから、作者の方の考え方なども紛れ込みますし、歴史の資料を読んでいても、それを作った人の立場が反映されていて、「正しい」と思い込むと、大きな間違いを起こします。
よく言われるように、「歴史は勝者が作ったもの。」などともいわれるほどです。
ですから、できるだけ様々な角度からその時代を検証した資料や小説を読むと、考え方や価値観の違いから、人間と言うものが浮き彫りになります。
その、時代を超えた人間臭さみたいなものに触れた時に、歴史が過去の情報の集積物から、現在のこの私の中にある葛藤や苦しみ、充実感などとつながり、生き生きと頭の中で歴史上の人物が動き出すような気がするのです。
日々を過ごしていると、自分の生き様が歴史の一部であるという実感などはさらさらないです。しかし、このあまたの今を生きる人たちは紛れもなく、歴史を作っていっていると考えます。
そう考えると、日々生きている意義を実感できるように思います。
いま、ヒストリエという漫画を読んでいます。珍しくアレキサンダー大王、アケメネス朝ペルシャの時代の話です。
日本では、あんまり漫画にはなっていないと思います。
漫画ですから、それこそ脚色も多いと思いますが、文化や価値観が日本や中国とまた異なりますので、大変興味深いです。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
2017年08月31日 | つげの実
まず新しく7月からKさんがつげの実に入られこれで9名となりました。
Kさんは明るい方で洗濯畳や料理まで出来る方で直ぐにつげの実の生活になじんでいます此間、KさんとSさんとでお昼ご飯の話になり2人で冷蔵庫の中を見ながら食材を選んで相談していました。
冷蔵庫の中をみながらその日のお昼は何にしようかと話し合っていました。
2人とも食材を切りながら「この野菜は炒めた方がいい」など分担して作業に取り組んでいたらお買い物に行きたいと話されていたのでサカガミに一緒行くと先程に作られていた食材に合う物を探していた二人は本当に仲がいいと思いました。
帰ってきてからもKさんとSさんと一緒に昼食作りを手伝いました。
色々と包丁の切り方や炒めるのも何でも出来るようで僕の方が教えて貰ってばっかりで色んな作り方があるのではと勉強になりました。
またしもふり商店街では7月22日には縁日がある事もお話しています暑い日が続きますが2人にとって初めての縁日になりますので気をつけて楽しんで頂ければと思います。