前回、タイガーマスク現象についてふれました。その後、自分の住んでいる地域では児童養護施設はどこにあるのだろうかと調べてみました。私の住んでいる区のホームページには2ヶ所の情報が記載されていました。そのうちの1箇所は、私が毎日利用する駐輪場のすぐそばにありました。そこは“○○学園”と小さめの看板がある割には登校している気配はなく、入り口付近は駐車場になっていて大きな木が覆い茂っており、施設自体が見えないので以前から気にはなっていたのでした。
普段は人が出入りしている姿はなく、ごく稀に中から中学生と思われる生徒や小学生数人で登校している姿を見たことがあります。中学生の生徒は親でない大人の人に付き添われて歩いていることもありました。今にして思えば、納得がいきます。
私は今まで3年近く“○○学園”を知らなかったのです。私の中では景色としてしか存在していなかったのです。
ある人気バンドグループの歌詞が頭に浮かびました。
『子供らを被害者に加害者にもせずに この街で暮らすため まず何をすべきだろう?』
はじめて聞いたときから 歌詞が私の中に突き刺さった歌です。
このタイミングで“○○学園”を知った私は自分に何ができるか考えてみました。
*ここで生活している人たちには事情はそれぞれあるとして、社会へ旅立つ日がいつか来る。心配や不安があるのではないだろうか。
*顔を合わせたとき、見知らぬ大人が挨拶をしたら不信に思うだろうか?
*そもそも面識のない人とは挨拶しない世の中って幸せなのだろうか?都会生活では仕方がないのか??
*無意識に続けている世の中の習慣が、子ども(次世代)に影響を与えていると自覚している人はどれだけいるのだろう?
*私はその他大勢のひとりでもあり、未来を担う子ども達の環境にもなっている…
考えれば考えるほど、何もできない自分に気付きました。考えて何もできないより、とりあえず物資をすぐに寄付することのほうが大切なのかもしれない…
まだ何もできないでいる私ですが、考え続けたいと思います。