4月からとちの実で勤務しています石川です。以前は全く別の業界で働いていましたので資格も経験もありません。今までの仕事はどちらかと言うと受け身でしたが、今ではこちらから発信していかなければなりません。特に時間はとても大切で介助をいかに素早くきちんとできるかを求められ、元々のんびり屋の私はもしかしたらこの仕事は向いていないのかな、と悩んだことが何度もあります。今でも悩むことばかりですが、もう少し頑張ろう、頑張りたい、と思ったことのひとつを書かせていただきます。
笑顔の素敵なAさんですが、ご自分からの意思表示が難しくなってきています。ある日の排泄介助のこと、全て交換しなければならないくらい服が汚れていました。慣れていない私は手際も悪く処理や着替えに物凄い時間が掛かってしまいました。そのためとても疲れた様子で便座に座っているAさんを見て泣きそうになりました。すると突然Aさんから「ごめんね」と言われました。驚きましたが「謝らないでくださいね。私こそごめんなさい。」と言い、全ての着替えを終わらせてお席に戻る時のAさんはホッとしたのか、またいつもの様に元気になっていました。
認知症は言葉の理解力は落ちても感情や表情を読み取る力は残るといいます。
謝ることは全くないAさんに「ごめんね」と言わせてしまう表情をしてしまった私は申し訳なくてとても反省しました。
人間ですから誰でも感情は出てしまうことはあります。しかしこの仕事は出来るだけ自分の感情をコントロールして入居者様が笑顔になれるように私たちも笑顔でいなければならないことに気づかされました。そして今後は入居者様に「ごめんね」と言わせないようにしたいです。
先輩スタッフの介助の様子を見たり経験談を聞いて良いところを真似して自分の物にし、スムーズに的確な支援をしていけたらいいな、と思います。まだまだ出来ていないことばかりですが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
最後に、Aさんはユーミンがお好きとのこと。私も大好きなので、これからは居間でユーミンのCDをたくさん聴きましょうね!