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【食べること】  とちの実 中島

2016年04月10日 | とちの実

もう何年も前のこと。朝食の席にて、ある男性の入居者さん(Aさん)が、しかめっ面をしてご飯をかきこんで食べておられるのを見ました。ときどきそういったご様子がありました。あまり美味しく食べているようには見えない。取り立てて食前に気を悪くするようなことはなかったと思うし、嫌いな料理を食べているわけでもない。こちらでは計り知れないお気持ちがあったのでしょう。 じつは私はこのAさんが美味しくなさそうに朝食を食べる姿が好きでした。食べたくないときは食べないという選択も、ときによいと思います。それはAさんもよくお分かりだったと思います。しかしAさんは食べる。頑張って食べる・・・。 私はAさんのその姿から「俺は何がなんでも生き抜くぞ!」という決意を感じて、胸にぐっときたのをよく覚えています。 私達はできるだけ、入居者さんに美味しく楽しく食べてもらえるように支援をしますが、頑張って食べる、というのもいいものだなと、そのときに思った次第です。
それから何年かしてAさんは食べることが難しくなり、また、私達の力では支えることができないご状態となり、とちの実をご退去されました。あれほど食べて生きる意思を表出していたAさんを最後まで支援できなかったことは本当に申し訳なく、歯がゆく、落ち込みました。他にもっとできることがあったのではないかと。
食べることについて、Aさんから学んだことは今、私ほかとちの実の職員のバックボーンになっています。生活支援の中でも食事に関することはとりわけウェートが大きく、幅広く奥も深いです。また、ご
高齢の方にとっての思わぬ危険も隠れています。入居者さんに能力を発揮してもらい、安全に楽しく美味しく食べて頂けるよう、今後とも支援の質の向上を目指していきたいと思います。

16:03 | Posted by admin

ぶなの実1F 松林

2016年04月10日 | ぶなの実::ぶなの実1F

ぶなの実Bユニットに昨年の7月に新しい入居者さんがご入居されました。
Oさんは長野県のご出身です。
ご入居された日にお部屋にお邪魔させて頂くと今や国民的アイドルの嵐の相葉君のうちわが飾られていました。そう、相葉君のファンなのです。
相葉君のどんなところが好きなのか聞いたところ「普通なところが良いのよ」とのこと。同じ嵐の某メンバーがぶなの実の近くの出身らしいよ、と話したところ「あの子は顔が整いすぎだから好きじゃない」とのこと。今年に入り同じ事務所の先輩グループの解散騒動についてのニュースをじっくりご覧になり、「とっとと解散しちゃえばいいのよ」と熟女コメンテーター顔負けのコメントをされていました。ちなみにこのグループの一番人気のあの人についても「整いすぎていて好きじゃない」とのことでした。
嵐ファンのスタッフがいないので嵐の話がなかなかできないのですが、今度一緒にCDを聞いたり、DVDを見るなど好きなことをずっと楽しめる時間を作っていきたいと思います。

16:02 | Posted by admin

つげの実 蔵田

2016年04月10日 | つげの実

つげの実は、2005年の9月に開設されておかげさまで10年が経ちました。
当初は7名のご入居者様たちが生活をされておりましたが、定員が9名に変更になり、今ご入居されている方たちも合わせまして、24名の方たちがご入居されておりました。
開設当初からご入居されている方も2名いらっしゃいます。
今つげの実で生活をされている方たちをのぞかれますと、そのほかの方たちは、なんらかのご事情でご退去されました。
ご退去というと、病院や他の施設に行かれたり、残念ですがお亡くなりになられたりということが多かったのですが、お二人の方は、ご自宅にお帰りになりました。
お一人の方はだんな様と娘様と3人でお暮らしになることになりました。
約1年間のつげの実での生活でしたが、足腰が丈夫になり、長い距離を歩くことができるようになり、当初にくらべると、精神的にも落ち着いて安定してお過ごしになられておりました。
もう一人の方も息子様とお暮らしになることになり、この前出勤途中に、息子様と手をつながれて散歩をされているお姿をお見かけいたしました。
ぼくは、この仕事をはじめ、つげの実で入居者様たちのご支援をさせていただくことになったときに、今はいろいろなご事情があり、つげの実にご入居されているけれど、ここでの生活を通じて、またご自宅や住み慣れた場所にもどってお暮らしになっていただければよいことだな、と思っておりました。
それが、今回現実のものとなったことは、お別れは寂しいことではありましたが、よかったことではないかと思っております。
どちらの方も、同じ地域にご自宅がありますので、これからは、同じ地域の一員として、ご近所の方として、関わりをもたせていただければと思っております。

16:01 | Posted by admin

ぶなの実3F 森田

2016年04月10日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実Aユニットに今年1月から配属になりました。森田と申します。
すでに4ヶ月が過ぎ、お花見の季節となしました。皆さまお花見は楽しまれましたか。
そして私の話ですが、既存のグループホームに途中から飛び込むのは転校生になった気分です。入居者さんでも直ぐに私を受け入れて下さる方やそうではない方…。私がいることで不機嫌になられたり…。こちらとしてもとても落ち込みます。
しかし最近になりKさんが私の前でおどけてみせたり、冗談を仰ってくださるのです。
何がきっかけかわかりませんが、この瞬間は「ギョギョーッ!!何だ今のは??」と?マークなのですが、私の心は躍っています。そして私も一緒におどけてしまいます。やっとぶなの実の入居者さんに受け入れていただけたんだと思う瞬間でした。
入居者さんも私も一緒におどけられる瞬間がこれからも沢山ありますように…。これからもよろしくお願い致します。

16:01 | Posted by admin

【初めまして】  ぶなの実3F 樫本

2014年12月09日 | ぶなの実::ぶなの実3F

こんにちは。ぶなの実3階の樫本です。9月に入社して、これが初めて書くどっこいしょになります。
ここへ来る以前は、地元のデイサービスに勤めていたのですが、常に時間に追われ利用者さん1人1人とお話する機会がなかなか作れず、また『ご本人にやってもらうのが理想』とは言いながらも時間短縮の為に全てを職員がやってしまう事が殆どでした。そしてその状態が普通・当たり前だと感じるようになっていたのです。(あくまで私が以前勤めていたデイサービスでの話です。)
それがここ、ぶなの実では、私が「南瓜が固くて切れないよ~」と言えば、男性入居者のTさんが「私にお任せください」と腕まくりをしながら台所に来てくださったりだとか、女性入居者のCさんが「ほれ、こっちにかしてみな」と言って、まるで母親のように教えてくださいます。
入居者さんと一緒に行う調理は、正直に言うと簡単ではありませんが、その分楽しい時間になります。以前の職場では考えられなかった光景です。
デイサービスとグループホームでは優先する物事の順位や時間も違いますから、どちらの方がよりよいという事はありませんが、私が楽しく働けるのは断然こちらの方だと思うのです。
入社して3ヶ月を越えたこれからが壁にぶつかったりと大変な時期になるでしょうが、これからも皆さんとの楽しい毎日が続いていってほしいなと思います。

08:21 | Posted by admin

【つげの実に新しくご入居されました】  つげの実 宮松

2014年12月09日 | つげの実

12月上旬、つげの実に新しく男性のかたがご入居されました。
つげの実は、女性8名、男性1名と「女の園」であります。女性の中に男性ひとりというのは、男性側からは、どのように感じられるのでしょうか。ハーレム状態です。
嬉しさ、気恥ずかしさ、気にしないよー、うーん・・・一度ご本人に伺ってみたいです。
数日前、私が重いリビングテーブルをズルズルガタガタと運んでいると、後ろから、スッとさりげなく手を貸して一緒に運んでくださいました。この何気ない気配り、何も言わずスッと手を差しのべる・・・。このような男性に私は弱いのです(笑)。
いや、ほとんどの女性は、大きな優しさを感じることと思います。ジェントルマンです。ヨイショしすぎですかね(笑)。
こちらの男性の入居者様には、娘さんがいらっしゃるとの事で、そういった環境も関係していらっしゃるのでしょうか。
これからも、男性らしさを発揮していただいて、良い意味で頼られる存在になっていただければと思ったりしています。「○○さーん、お願~い。よしきた!まかせとけ!」みたいな(笑)。

08:20 | Posted by admin

【介護の現場から見る衆議委員選挙】  とちの実 小谷野

2014年12月09日 | とちの実

12月14日に選挙がありました。各政党のマニフェストを見比べて思ったことを書いてみようと思います。
今回の解散理由として消費税10%増加を見送り、アベノミックスの見直しとしています。
個人的な意見として消費税増加には賛成の意見を持っています。その理由として増税分で「保育士・介護職員の処遇改善」「待機児童解消」「低所得の高齢者支援」の取り組みを行うはずだったのですが、今回の見送りに伴いこれらの問題も先送りになりました。
人員も確保しにくく、離職率の高い職業で「人材育成する時間が持てない」というのが現場で思うことが多く、離職して違う職業に付いている知り合いも何人かいます。
続けている知り合いに話を聞くとどこも同じで「人材が育たない。」と聞くことが多くあります。下が育たず、現状の職員が疲弊していくという悪循環がどこでもあるのが現場で働く職員の現状です。
2025年には5人に一人が高齢者となる日本です。はっきり言って「待ったなし」の状態が続きます。これらの問題に特効薬はなく、地道にコツコツとやっていくしかないです。
政治家の方々にはしっかりやってもらいたいと思い、投票してきました。

08:17 | Posted by admin

【編集後記】 林田

2014年12月09日 | 編集後記

最近、皆さんもライン(Line)やフェイスブック、ツイッターなどをされていることと思います。いわゆるSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。便利ですし、新しい出会いや自分を表現するなど多様な楽しみ方があります。
ですが、先日東京都のGH協議会の研修にて、入居者の情報をラインで共有しているという発表がありました。
そのことに、私は危惧を抱きました。
職場の情報を各職員の個人端末でいつでも見ることができる。もし、落としたりほかの人が見たらそれは守秘義務違反ですし、先日もラインの成りすましが問題となっていました。
便利なものには必ず落とし穴があります。 職場の情報などの取り扱いも厳密にしなければと考えています。

08:16 | Posted by admin

【つげの実に新しくご入居されました】  つげの実 宮松

2014年12月09日 | つげの実

12月上旬、つげの実に新しく男性のかたがご入居されました。
つげの実は、女性8名、男性1名と「女の園」であります。女性の中に男性ひとりというのは、男性側からは、どのように感じられるのでしょうか。ハーレム状態です。
嬉しさ、気恥ずかしさ、気にしないよー、うーん・・・一度ご本人に伺ってみたいです。
数日前、私が重いリビングテーブルをズルズルガタガタと運んでいると、後ろから、スッとさりげなく手を貸して一緒に運んでくださいました。この何気ない気配り、何も言わずスッと手を差しのべる・・・。このような男性に私は弱いのです(笑)。
いや、ほとんどの女性は、大きな優しさを感じることと思います。ジェントルマンです。ヨイショしすぎですかね(笑)。
こちらの男性の入居者様には、娘さんがいらっしゃるとの事で、そういった環境も関係していらっしゃるのでしょうか。
これからも、男性らしさを発揮していただいて、良い意味で頼られる存在になっていただければと思ったりしています。「○○さーん、お願~い。よしきた!まかせとけ!」みたいな(笑)。

08:16 | Posted by admin

【編集後記】11月 林田

2014年11月26日 | 編集後記

毎年、事業所の旅行に同行させてもらうのですが、今年はのんびり家とつげの実の旅行に行きました。
他の事業所も様々なところに行っているのですが、なかなか時間が取れずにこの2事業所だけになりました。のんびり家の方は、一緒にちょっと食事をしただけで、水族館まで行けなかったのでとても残念でしたが、つげの実は、運転手として旅行全行程をいっしょにすることができました。
グループホームを立ち上げて、最初の旅行は当然きみさんちでした。富士山の5合目まで行ったのが最初だったように思います。そのあと、中華街と続いて、そのころにはのんびり家、お寺のよこと事業所が増えましたので、様々なところへ行きました。
本当に、様々なハプニングや日頃見ることのできない入居者さんの底力を感じることができ、とてもいい思い出です。
かなでも、夜中にパンを買いたいと言われ、遠くの街の明かりを見つめ「あそこまで歩く。連れて行って。」と言われたことがありました。私が寝たふりをすると、足の裏を杖でくすぐられ、それでも寝たふりをしていると、杖で床や壁をたたかれ、「一人で寝かさない。みんな起こしてやる!!」と言われました。また、この方と違う方ですが、旅行先で「帰ります」と言われ、高速道路を逆方向へ歩かれたときなど、今でも掌に汗が出るぐらい明確に覚えています。
ですが、お2人とも旅行から帰ってくるときには「楽しかったわね」と言われ翌日には覚えていらっしゃらない。ということは同じでした。
旅行に行くことは、ご本人にとっては、覚えてなかったり、行った先で不安になられたりとリスクも高いのですが、やはり、ご本人のことをよく知り人間関係をきちんと構築することができれば、旅行中も楽しんでいただき、帰ってきてからも明確な記憶がないものの楽しかった気分は残されたりします。また、何よりもスタッフに余裕ができ、帰ってきてからのスタッフたちは、一回り大きくなることがほとんどです。
今年、つげの実の旅行に同行して、違うことを考えました。私自身が自分の直接ケアする力を試すことができ、入居者さんのことについて知らないことが多く、そのことをスタッフに尋ね、数時間で自分が成長していくことを感じたのです。
自分の中に、過去の力と今の力を合わせることで直接支援する力を成長させることができ、以前追い込まれて掌に汗をかくような状況でもそれを楽しめたりしました。
そして、何よりも考えたのは、私が釈迦利器にならなくてもつげの実のスタッフたちだけで、十分利用者さんに対応しているプロの姿をうれしく見られたこと、ほかの事業所も私が旅行に同行しなくても、旅行を無事に、楽しんで帰ってくることができるようになったということでした。
本当に、こんなにうれしいことはありませんでした。
今の私は、職員と一緒に成長できていることが旅行を通して感じとり、また違う次元でこの仕事をとらえ、入居者さんとの生活を楽しめるようになったと感じています。(林田)

14:50 | Posted by admin