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【編集後記】  理事長 志寒

2026年01月06日 | 編集後記

新年あけましておめでとうございます。今年は午年です。午年は躍動・成功・勝負の年になるのだとか。確かに縁起が良い言葉ですが、むしろ何事もない平穏な一年を望みたいと思います。
昨年の“今年の漢字”は「熊」でした。全国で相次いだ熊被害は、人の領域と熊の領域があいまいになり、熊が人の領域に侵入することに慣れてしまったからだといわれています。そして、その原因は山村部の人口減少や、温暖化による環境の変化などが挙げられています。しかし、どちらも突然始まったものではなく、じわじわと進行していたものです。緩やかな、量的な変化だと思っていたものが、突然、ある時点で劇的な、質的変化になってしまう。存外、そうした変化は熊以外にも、今この時点で、多くの分野で進行しているのかもしれません。
日常の変化を見逃さず、些細な出来事を拾い続ける。そんな一年を送りたいと思います。

18:18 | Posted by jizai

【はじめまして】  とちの実 ジュウジュウナイ

2026年01月06日 | とちの実

皆さんこんにちは。いつもお世話になっております。9月から介護職員として入社したジュウジュウナイと申します。出身はミャンマーで皆さんも私の国を知っていると思います。
日本に来て2年間経ったけれど、まだまだ学ぶことがたくさんあります。入社してから皆さんに優しく色々なことを教えていただきました。転職する前にどんな人に会えるかどうかを心配していましたが、皆さんの優しさと入居者様の笑顔を見てほっとしました。今後とも皆さんと一緒に頑張って行きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

17:28 | Posted by jizai

【働き者のNさん】  ぶなの実 大塚

2026年01月06日 | ぶなの実::ぶなの実3F

先日、悲しいお別れがありました。11月9日にNさんが永眠されました。享年95歳でした。いつも4階に行くと掃除をして下さっていたNさん。Nさんが座っているのはほとんど見たことがありません。いつも「暇だから、何か仕事ない?」と仰っていました。また、仕事をお願いすると「ありがたや~。ありがたや~」と感謝をされます。今日はそんなNさんの事を少しお話ししたいと思います。
Nさんは2023年4月にご入居されました。ご入居前の面談記録を見て、驚いたのを今でも覚えています。なんと93歳!
ぶなの実では90歳を超えてからのご入居は今までなかったのです。最初、お会いするまではドキドキでした。ですが、その不安もNさんにお会いすると一気に吹き飛びました。歩き方もスタスタ歩き、食欲も旺盛、お話しも大好きで沢山お話をして下さいました。ご自身でもお話し好きが分かっていたのか、話が長くなってくると「以上、終わり!!」と話を切り上げていました。今では他の入居者さんや職員も話が終わった際には「以上、終わり」と話を締める事もあります。
また、Nさんに私が結婚した事をご報告した時には涙して喜んで下さったのを今でもはっきりと覚えています。「結婚する前は良く目を開けて見極め、結婚してからは目を瞑って耐えるのよ」とアドバイスも下さいました。私の結婚指輪を見るたびに「またそんなキラキラさせて~。でもあなたの方がもっとキラキラしているか!あっはっは~」と笑っておられました。また、「ここでも料理作って、家でもやらなきゃいけないのでしょ。大変ね」と気遣って下さいました。私が「ここではNさんが沢山やって下さるから、全然大変じゃないですよ」と伝えると、ゴマを擦る真似をして「またまた~、そんな上手い事言って。わしからは何にも出ないぞ」とよく仰っていました。
ファイル 664-1.jpeg ファイル 664-2.jpeg ファイル 664-3.jpeg ファイル 664-4.jpeg Nさんと過ごした日々はかけがえのない時間となりました。ここには書ききれないほどの沢山の思い出があります。節分の際には鬼を演じきられていました。Nさんの鬼は一味違います。最初は威勢よく「諸君、今年も鬼がやって来た!心しておくように」と仰っていましたが、皆さんに感謝の気持ちと優しさ、またユーモアを伝えてくれる鬼でした。笑いの絶えない豆まきでした。そんな優しい鬼が見られないのがとても残念です。おそらく天国から見守ってくれている事でしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

17:25 | Posted by jizai

【初めまして】  ぶなの実 テー

2026年01月06日 | ぶなの実::ぶなの実3F

今日は初めてのどっこいしょ投稿なので、自分の事について紹介したいと思います。
私の名前はテーテーウェンと申します。ミャンマー人です。
昨年の6月24日からぶなの実で勤務しています。
働く時にはスタッフの皆さんが分からない事を色々と丁寧に教えてくれたので早く慣れる事が出来ました。
1ヵ月に1回、ケース会議を行っています。
会議後には皆と一緒にマクドナルドでご飯を食べて、バスに乗って池袋に行き、ボウリングをやって過ごすのが楽しみです。皆と沢山お話が出来て、とても嬉しいです。
ファイル 665-1.jpeg ぶなの実の入居者さんたちともカルタをやったり、カラオケをやったり、テレビで美空ひばりの歌を聞いたり、体操も楽しみです。美空ひばりの曲は私も少し歌えるようになってきました。
私はこれからもずっとぶなの実で働きたいです。
入居者さんが少しでも楽しくぶなの実で過ごせるように、スタッフの皆と力を合わせて頑張っていきたいです。これからもよろしくお願いします。
写真はいつも優しくしてくれるSさんです。いつも可愛がってくれます。

17:16 | Posted by jizai

【編集後記】  理事長 志寒

2025年12月17日 | 編集後記

仕事の合間に首を回すとパキパキと音が鳴る季節になってきました。冷えが感じることが多くなってきましたね。私は冷えで首や肩が強烈にこる難儀な体質です。一度、整形外科に診ていただいたのですが、首の軟骨がすり減っているうえに、腕につながる神経の出口が狭いとのこと。では、治療法は?とたずねると、治りませんので辛いときは温めては?とアドバイスされました。しかし、厚手のものやハイネック、マフラーを巻くと今度はそれで凝るんですよね。
年齢を重ねることで生じる、後戻りのない、かつ、否定的な変化を老化と定義するそうです。何とも慈悲のない言葉ですが、このパキパキ体質も老化なのでしょう。うまく付き合うしかないと、入居者さんの様子を伺うと、既にチャンチャンコを着こみ、ふわふわのひざ掛けを腰に巻いて重装備。しかも、その格好で床の掃除を入念にしておられます。さすがと感じざるを得ません。
まもなく新年がやってきます。老化と成熟は紙一重、よりよい一年を迎えましょう。

17:23 | Posted by jizai

【次々と浮かんでくる「問い」】  とちの実 小此木

2025年12月17日 | とちの実

酷暑の夏が過ぎ、気がつけば夜間には澄んだ空気に秋の月と星々が目に映ります。入居者様も夏から冬への装いへと変化しております。私は「とちの実」に勤務をはじめてから半年のパートタイマーです。
就労を開始してから今までの期間は「問い」ばかりが浮かび上がっています(そして、それは今も続いております)。
その「問い」の一例としてですが、約2か月前にSさんが入居いたしました。Sさんは自分が「とちの実」に居る経緯や理由を質問されます。自分がここに居る理由を明確化できない不安があり、その不安に対する質問だと思います。その質問に対して言葉を介したコミュニケーションだけでなく、視線や表情を介したコミュニケーションを介すると不安が和らぐように感じられます(しかし、これはあくまでも主観であり実質的に不安が和らいでいるのかは不明です)。そこで言葉だけでない包括的なコミュニケーションを模索してみたりします。しかし包括的なコミュニケーションとはいえ、それはSさんにとっては事象への対処の断片的なものでしかないのかもしれません。それでもその断片的なものが繋がっていくことにより何かを形作っていくとしたら、その形作られたものが日々の暮らし(生活)になっていくのかもしれないと思ったりします。
またSさんに限らずに、入居者様の断片的な言葉や仕草から認知症に伴った認識や不安をどのように受容しようか考えます。すると「受容ってなんだろう」という問いが同時にたちあらわれます。受容とは字義通りにうけとれば、受け・容れるということです。その受け容れるということは受動的な行為だと思います。そこでグループホームの職員としての役割が自立支援に伴うものであるのならば、自立支援とは受動的な行為なのかなと考えたりします。
就労が終わり帰路の車中ではこのような考えが、浮かんでは消え浮かんでは消えてを繰り返します。
もし「問い」が入居者様との関係性を構築しようとすることから生まれるのであれば、「問い」は日々の暮らしの中で次々と浮かび上がっていくものかもしれません。それでも問い続けることを少しだけ楽しく感じています。

17:05 | Posted by jizai

【編集後記】  理事長 志寒

2025年11月15日 | 編集後記

涼しさもすでに寒さに変わり、気が早くクリスマスの装飾の店舗が見られるようになってきました。晩秋と呼ぼうか、初冬と呼ぶか、いささか半端な季節ではありますが、晩秋という言葉で思い出す映画があります。「晩秋~Dad~」はS.スピルバーグ監督が総指揮をとったヒューマンドラマです。仕事一筋だった主人公が母の急病をきっかけに実家に戻り、父のガン発覚と父の生き方の変化と向き合う中で、家族との関係や自身の生き方を見直すといった内容です。その老父を名優ジャック・レモンが演じています。その老父が終末を前にしてアクティブに生き方を変換した姿に、穏やかに終末を迎えてほしい家族が戸惑い、衝突するのですが、その際の老父のセリフが印象的なのです。
『死は誰にでもやってくる。死ぬことは罪ではない。むしろ生きないことの方が罪なんだよ』
死や老化そのものを否定し、それを予兆させる機能の低下に抗うことも生物の本質かもしれません。しかし、それに向き合い、生きることの意味を問い直すことができるのも、心を持った人間の本質だと信じています。朽ちていく落ち葉も目立つこの晩秋だからこそ、噛みしめたい言葉です。

16:30 | Posted by jizai

【日々精進】  とちの実 林

2025年11月15日 | とちの実

暑かったり涼しかったりと、難しい気温が続いております。
そんな中、とちの実に新たな入居者様がいらっしゃいました。新しく来られた多くの方に共通しているのが「今いる場所がどこなのかわからない」「なぜ自分はここにいるのか」などです。
職員としてはそういった不安を取り除くのが重要なのですが、これが難しい。
まぁ普通に考えて、知らない人がいくら耳障りのいい言葉を並べたって誰が信じるんだという話ではあります。これに関しては未だに正解がわかりません。
わからないなりに自身や入居者と向き合っていくしかないというのが正直な現状です。信頼関係のようなものがある程度蓄積されれば、相手方も今よりは安心して話を聞き入れてくれるだろう。と思いながら日々精進です。

16:29 | Posted by jizai

【何歳になっても女性なんだから】  ぶなの実 宝田

2025年11月15日 | ぶなの実::ぶなの実3F

どうもこんにちは、ぶなの実の宝田です。
この記事を書いているのは10月半ばなので、大分涼しくなって過ごし易くなってきましたね~。でも寒暖差があるので体調には気を付けていきましょう!
さて、9月19日に新しくTさんがご入居されました。女性で年齢は93歳です。
入居されて4日目に入居者二人とTさんがお話ししていた内容が面白かったので書きたいと思います。その入居者二人は70代半ばでぶなの実では一番若く、今回はAさん、Bさんと呼びます。
Tさん「ねぇ私の化粧ポーチどこに置いてきちゃったのかしら」Aさん「あら化粧なんてするの?」Tさん「当り前じゃない!何歳になっても女性なんだから!」Bさん「でもここに居る人達誰も化粧なんてしてないわよ~、私ももうずいぶんしてないわ」Tさん「駄目よ化粧はしなきゃ!私はまず化粧水と乳液つけて、眉毛は描かないと無いし、ファンデーションしないと顔色も悪いし、アイライン引かないと目もちっちゃいんだから」Aさん「そんなばっちり化粧するってことは好きな男でもいるの?」Tさん「男なんてもんはダメ!女から金とかをむしり取るだけ取っていなくなっちゃうんだから!」と話したところで僕が横に居る事に気付き、Tさん「女を食い物にしちゃだめよ?」僕「はい!」A,B「大笑い」
これからもどんな話題で話が展開されていくのか楽しみです。

16:29 | Posted by jizai

【編集後記】  理事長 志寒

2025年10月14日 | 編集後記

ようやく涼しさを感じる日々がやってきました。日本は夏と冬の二季となるという予測もありますが、夏が長かった分、あっというまに年の瀬が迫ってくるような気がしますね。
そのうち、寒さを嘆くような日和もやってくるのでしょうか。夏には暑さを嘆いて冬を思い、冬には寒さを憂いて夏を思う。昔は人間とはたいそう勝手なものだと思っていましたが、近頃ではその時どきの思いは誠実なものではないかとも思うようになりました。若い日の選択を振り返ってみて、いくら幼いことと悔いても、その時に抱いた思いは真摯なものでした。なぜあんなに悩んでいたのだろうと、今となって不思議に思っても、あの頃の苦悩の純粋さを愚かとは言えないのでしょう。自然の季節と同じく人生の季節も、その暑さ、その寒さを味わいながら、時には嘆くことすらも必然なのでしょうか。
さて、今はそれなりに悩みつつ、喜びつつ、介護の仕事をしている私ですが、いざ、自分が介護される側になった季節には、どのような思いを抱くのでしょうか。

14:09 | Posted by jizai