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【コロナ感染対応において】  とちの実 小谷野

2022年12月31日 | とちの実

コロナ禍になり、もう3年になるのですが、とちの実では今まで入居者さんに感染することなく過ごしてきたのですが、11月末に入居者さんでコロナ感染が発生という自体になりました。保健所、医療連携機関の指導のもと部屋で隔離対応としていただきました。
感染された方は部屋で隔離は勿論なのですが、その他の入居者さん達も感染リスクがあるため各部屋で待機として対応させていただきました。
幸いにも隔離対応中に各入居者さんに部屋で過ごしていただいたので、感染も広がらず最短の期間でコロナ対応が終了しました。
ただ部屋からなるべく出ないようにしていただいた事から、隔離対応期間中はストレスを感じているようで、いつ頃終わるのかなど何度か聞いてこられる方もいました。
隔離対応中、トイレなどで部屋から出てこられ、他の入居者さんと会うと話し込むような様子もあったり、涙ぐむような様子も見られたりしました。
また、普段だと居間で過ごす時は椅子に座った姿勢で過ごす事が多い方が、ベッド上で過ごす時間が増えてしまっていたので、身体能力等に影響が出てこないかなど、コロナ感染対応後の様子にも気をつけていく点がいくつかありますが、認知機能の低下も気になるところで、普段は何かと音や匂い、テレビなどの視覚効果など、脳に刺激がある生活をしてもらっていますが、隔離期間中はその刺激の低下があったので、認知機能も見ていく点になると思います。
コロナ対応終了後の通常生活に戻り、調理や洗濯物などは変わらない様子で行われていますが、怒りっぽくなった方や被害妄想がある方など、今までは見られてない様子が見られるなど影響が見られ始めており、小さな変化も含め身体面、精神面と両方を見ていく必要があります。
これからもコロナ感染に気をつけて行こうと思います。

10:50 | Posted by jizai

【頑張れる言葉】  とちの実 渡邉

2022年11月30日 | とちの実

私は、12月で一つ歳を重ねますが、最近なんだが歳をとったなあと感じるのは、何をするにも「よいっしょ」と言ってしまうことです。
目が冷めて起き上がるときに発してしまい、「あっ、言わないようにしよう」と心の声があるのですが、数分も経たないうちに「よいっしょ」と言っています。一日に数え切れない程です。
気をつけようと思っているときいつも思い出すのは、とちの実の入居者さんのことです。Aさんも口癖のように「よいっしょ」とおっしゃっています。
Bさんは、それを上回る勢いで「どっこいしょ」を連発しています。Bさんは右足を患っており、装具をつけ杖を使って歩行されます。人一倍慎重になっているのか、一歩一歩前に進む度に「いち、にい、さん~」といっていたのですが、いつしか「どっこいしょ」に変わっていました。最近は少し節がついて「どっこいしょ~、どっこいしょ~」と歌っているようです。
Bさんは、日常から歌がお好きで、小節をきかせていろんな歌を歌われ、お上手です。
Bさん作のどっこいしょ節で調子を取って、マイペースに歩いておられます。
この光景を日常、何度も拝見しますが、微笑ましくなります。
「どっこいしょ」や「よいしょ」は日本独特の言葉のようです。囃子言葉で「調子をとる言葉です」
この言葉が自然とでるということは、勢いを自分に付けているということなんだなと感じています。頑張っている証拠だと思います。
私は、「よいっしょ」と発することを悔やんでいたのですが、自分に気合をいれて、頑張っているのだと思い直すことにしました。
そして「どっこいしょ」はこのコラムのタイトルでもあります。
とちの実で新たな「囃子言葉=頑張る言葉」がでてくることを楽しみにしています。

17:09 | Posted by jizai

【ラーメンがきっかけかもしれない】  とちの実 中島

2022年10月31日 | とちの実

入居者のAさんはとっても健康志向。同じく健康マニアの私とで話が盛り上がります。アレを食べると○○病の予防にいい、とか。まるで昔のみのもんたさんのテレビのようです。Aさんはご自宅にいらした頃はインスタントラーメンなどほとんど食べたこともなくて作り方も知らなかったのだそうです。そのままラーメンの話で盛り上がっているときに、私はふと自分がとちの実に初めて来たときのことを思い出しました。
もう15年以上も前の話になるのですが、代表の林田の面接を受けた後、そのままとちの実にお邪魔をして入居者さんの生活の様子と当時の職員さんたちの支援を見学させてもらいました。ちょうどお昼時、そんなに長居するつもりはなかったのですが、とある入居者さんに「あなたも食べていきなさいよ。」とラーメンをすすめられて頂きました。それがよくあるサッポロ一番みたいなインスタントラーメンでしたので、色んな意味で家庭的なのだなぁと驚いたものです(これもアリなのかー!と)。入居者さんも自宅にいるように過ごされていて、グループホームっていいなと思いました。それでとちの実で仕事をさせて頂こうと決意したのでした。あのときの選択は正しかったです。ご縁に感謝感謝。

17:24 | Posted by jizai

【みんなさん、こんにちは】  とちの実 テー

2022年09月30日 | とちの実

とちの実のテーです。私はミャンマー人です。
今やっているかいごについてかきたいと思います。
今の仕事は本当におもしろくてまいにち、べんきょうがいっぱいです。
仕事する前に日本語をぺらぺら話したい気もちだけです。
日本の料理は、ぜんぜんわかなかったです。たべたこともなかったです。
うたもしらなかったです。おばあさんたちがすきなうたもしらないです。
うたのなまえかいて、ユーチューでしらべてしらべていっしょにうたえるようにききました。
ときどき買い物行って話ながらたのしかったです。
まいにち りようしゃさんと しょくじをつくるとき話ながらつくったの料理をあじみたのしいです。りようしゃさんが じぶんでできることをやれるようにおてつだいをして あんしんで たのしくするのが私の仕事です。
まだもしらない事べんきょうしてまいにちがんばりたいです。
私はこの仕事をえらべたことが事が良いおもいます。

11:50 | Posted by jizai

【みんなさん、こんにちは!とちの実のヤダナーです。】  とちの実 ヤダナー

2022年08月31日 | とちの実

私はミャンマーじんです。
今やっている かいごの仕事について書きたいと思います。
今の仕事は私はとてもたのしいです。
りようしゃさんと一緒に買い物に行ったり、料理を作ったりをやります。
ときどきミャンマーの料理作くるときに、りようしゃさんとスタッフがおもしろくて、りようしゃさんはよく食べましたから楽しくなりました。
一緒に歌うとき、りようしゃさんの笑顔が見れて幸せでした。
さいきん、〇〇○さんのためにサプライズバースデーパーティーをしましたので、みんなでたのしんでいました。○○○さんがなみだがとまなかった。そしてありがとうと言いました。
かいごのしごとは、りようしゃさんのせいかつをするだけじゃない。りようしゃさんの心を幸のためにてつだいます。
これからりょうしゃさんの生活をサポートし、ともに生活していければと思います。

11:05 | Posted by jizai

【文明】  とちの実 林

2022年07月31日 | とちの実

コロナが少し落ち着いてきたと思った矢先に6月が己の仕事内容を忘れた働きをしていた2022年。
エアコン代の節約などと言っている場合ではなく、文明の利器をフル活用せねばこの夏を乗り切れるかも怪しいこの頃。
お年寄りが多いグループホームといえど、その文明の利器を活用する方ももちろんいらっしゃいます。主に携帯電話です。
ご家族やご友人とお話したいという想いから、よく携帯電話を触られている入居者Aさんがいます。Aさんが職員に操作方法を尋ねながら操作している姿を見て、ふと思った事を口走ってしまう。
「携帯の操作って難しいでしょう?続けられて凄いですね。最近の機械は僕でもよくわからない物も多くなってきましたよ」
「私もよくわかってないし、全然覚えられてないです。でも娘や友達とできるだけお話したいから」
笑いながらAさんは言われます。彼女は認知症の度合いも比較的軽く、入居前の生活を色濃く覚えている方です。最初の頃は脱走を試みたり、帰りたいと懇願してきたり、泣いたりと色々ありました。それでも今はグループホームという場所で精一杯前向きに過ごされています。そう考えると我々のやってきた事にもしっかりと意味があったのだと実感できます。
「年齢を重ねても新しい文明の利器を使いこなそうとしているのは凄いと思いますよ。」
素直に告げるとAさんはどこか恥ずかしそうに笑って
「ありがとうございます。なんだかお話していたらお腹が空いてきちゃった。久しぶりにカステラ食べたいですね」
いつの間にか文明堂の話になっていた。

11:01 | Posted by jizai

【数年振りの日常の光景。】  とちの実  倉島

2022年06月30日 | とちの実

とちの実では毎年小旅行や近所の農家さんでの収穫作業等の外出企画を立て皆さんでお出かけをしています。
しかし自分がとちの実に来てから二年と三ヶ月ほど、丁度新型コロナウィルス感染症と重なり遠出は叶わず、中止となっておりました。
ですが今年の3月、蔓延防止等重点措置が解除され、5月頃には感染者数も減少傾向と、待てば海路の日和あり。と言った所でしょうか?
早速5月末日、万全の感染予防対策の上、石神井公園へピクニックとなりました。
普段は部屋に籠もりがちな方の動植物を見て驚く姿や、いつも何をしたらいいかと問い、自身から何かがしたいと主張をされない方が何かに興味を持ち、野原や水辺に歩いていく光景を始めて目の当たりにしました。
そんな当たり前の光景も見られず、お買い物さえ時間帯を考慮しなければならないこんな現状がいつまで続くのだろうかと考えながらも、少し慣れて来てしまっている事に気付かされた企画となりました。
皆さんともっと長くもっと遠くまで行ける日はいつ来るだろうかと考えているこの頃です。

10:43 | Posted by jizai

【お身体はお大事に】  とちの実  小谷野

2022年05月31日 | とちの実

すごく個人的な事ですが、先日風邪をひき数日休ませていただきました。新型コロナの感染対策は日頃から気をつけていたので、熱が出た時は『なんで?』と思いと『やってしまった!』との思いがありました。シフト制の勤務体制なので、欠勤となると同僚に負担をかけてしまうので、申し訳ない思いでいっぱいでした。
話は変わりますが、コロナ禍の世の中になってから施設職員に体調不良から新型コロナウイルス検査を受けた場合は行政に報告することになりました。
以前から感染症(ノロウイルスなど)に罹患すると報告していたかもしれませんがその辺の業務に関しては関わった事が無いので詳しくは分からず、すみません。ただこのご時世、発熱があるとコロナウイルスにかかっていないか検査すると思うので迂闊に風邪を引けなくなりました。
通常業務に加えてこれらの業務が急遽行わなければならず、人員が欠けて忙しい状況下なのでかなりの負担になったりします。今回、自分は陰性だったのですが、陽性となると報告する資料作成が増えるので、なお負担となってしまいます。行政としても今後の課題と対策として必要なデータを取ることとはいえ、少し待ってほしいというのが現場の声かなと思っています。
話はPCR検査結果が病院から連絡があった時(病院に受診して2日後)に戻るのですか、医師から電話で陰性でしたとありました。この時、「その後どうですか?」と聞かれたので、39度前後の発熱が2日続き、今は下がりましたが、頭痛がある事を伝えると、「そうですか。お大事して下さい」とだけで終わってしまいました。電話なので、診断は出来ないのは分かるのですが、ちょっとモヤッとした思いをしました。皆さんお身体はお大事にして下さい。

10:42 | Posted by jizai

【心の余裕】  とちの実  渡邉

2022年04月30日 | とちの実

未知の感染症の報道が初めて日本に流れたのは2019年12月末でした。
世界が未曾有の事態に陥り、社会や暮らしの中に制限が課せられました。
人類がこの試練を強いられている最中、2022年2月ロシアがウクライナに軍事侵攻がはじまりました。この上、まさか戦争が始まるとは耳を疑いました。これに対して無力でいる事も考えされます。この背景の中、生活をしている私たちはどこかスッキリと晴れない、モヤモヤとした気持ち、なにか分からない不安なものが根底にあり、毎日を慌ただしく過ごしています。
しかし、とちの実では、これらの事が何事もなかった様に思えてしまいます。
 ご入居者さんはコロナや戦争も、テレビを見て口には出されますが、その重大さは一瞬、その後、語ることはほぼありません。日常生活を一生懸命行うことのほうが大事の様です。
 ご自身が、どうしたら良いのかよくわからない不安な状況があるにも関わらず、ご入居者さん同士が声を掛け合うと話を合わせている事、また噛み合っていないけれどその場をしのいでいる様子も、これまでの人生で、人と人との関わりを大切にしてきたことの現れでしょうか?または、世代的に集団で過ごす事を多く経験し、協調性があるからでしょうか?年を重ね、いろんな思いを持たれた方々です。習慣も違う赤の他人同士が、生活を共にされ暮らしていることはすごいことだと関心しています。
しかし、この狭い空間は、時々それぞれの思いや考えが行き違い小さなトラブルが発生します。
Aさんが、Bさんのふざけた言動に「大嫌い、バーカ」と言います。それでも気持ちが収まらないと物に当たります。お茶の入ったコップをガンとテーブルに叩きつけた事もありました。この様な状態は、さすがに私達の介入が必要です。険悪な状態が数時間続くことはありませんがまた同じことを繰り返す日々です。
 また、Cさんは、目についた物を自身の洋服の中に収集されます。向かいの座席にいるDさんのスリッパが他の物に見えてそれをいつの間にか、懐に入れているのです。Dさんも、Cさんに言われたままにすぐに差し出してしまうのです。
他にも、使った食器を洋服の中に入れてしまい、それを見ていたEさんが注意をするのですが、話が伝わらなくお互いが悶々とした状態になるのです。
 私たちは、ADLの状態で起こりやすい転倒や誤嚥などの事故も含めて可能な限り先回りのケアをすることが必要です。
 ところが、今年になってコロナの影響で、人員不足で支援が思うようにできない状況があり、これまでにない疲労感が心身ともに現れたと言っても過言ではありません。言い訳ではありませんが予測した対応が不十分になった事もあったかもしれません。
ただ、忙しい時ほど、慎重に、慌てずという気持ちを持たないといけないとこれまでも心がけていました。これまで以上に、入居者さんの生活史や、個性を知り得ること、視野を広げて観察できるようになりたいです。だれもがこんなご時世で暮らしづらいですが、心に余裕をもって対応できるようになりたいと感じています。落ち着いた対応が、入居者さんの安心に結びつき平穏な日常を提供できると考えています。

10:40 | Posted by jizai

【グループホームのよいところは、入居者さんがいつでも外出できることです!】 とちの実 中島

2022年03月31日 | とちの実

・・・とはいえ、ここ数年でこの「いつでも」がけっこう難しくなってしまいました。コロナの影響もありますが、職員の人員不足も大きいです。
外に行きたいという入居者さんのご要望にはできるかぎりお応えしていますが、職員のほうから積極的に外出にお誘いすることはなかなかできていません。
ファイル 565-1.jpgただ最近は新しい職員が入職したり、若手の職員達もだいぶ仕事に慣れてきてくれているおかげで、お散歩やお買い物の機会がいくらか増えました。
この日はAさんと二人でお散歩がてら、郵便を出しに行きました(Aさんの書かれたお手紙です)。Aさんは体力があってそこそこ長い距離を歩かれますが、周囲に気を取られてよろけることがあります。この日はいつもよりも少し前傾姿勢に見えたので、私はAさんの斜め前方を歩かせてもらっての見守りです。するととちの実を出てすぐの道路の小さな凹凸につま先が引っかかり、おっとっと! しかし自力で私の肩に掴まってくださりセーフでした(すり足の傾向が強くなっているのかな。今回のは今後の支援に活かさねばなりません)。都内で桜がちらほら咲き始めた頃でしたので、様子を見てみましたがまだほとん蕾の状態でした。また来ましょうね。
ファイル 565-2.jpg翌週、今度はBさんと近所の公園までお散歩です。Bさん、息を切らしながらも頑張って歩かれました。公園の桜が満開に近い状態で咲いていました。「満開だわ。素晴らしい。高級住宅地だわ。このへんに住みたい。」と大絶賛。Bさんと一緒にベンチに座って桜を見上げ、やはりグループホームはいつでも外出できていいなと思いました。
来年の春は全員でお花見に行けるといいです。

10:00 | Posted by jizai