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【じゃがいも掘り】  とちの実 中島

2019年10月31日 | とちの実

今年もご近所さんが、畑でのじゃがいも掘りに招待をしてくださいました。
参加者された入居者さんは、去年に続きAさん、そして今回初のBさんです。
ご近所の子どもたちと、そのお父さんお母さんも参加をされています。
Aさんは昨年は子どもたちが活躍するのを遠巻きに見ていらっしゃることが多かったのですが、今年は積極的に畑の中に入っていかれ、芋をせっせと拾われました(転んでしまわれるのではないかとヒヤヒヤしました・・・)。
Bさんはいつも、とちの実の植え込みや鉢植えの世話をしてくださるくらい土いじりや植物がお好きです。
私が毎年声をかけてきて、今回やっと参加をされました。子どもたちに芋掘りの指示を出したり、「トマト美味そうだな~」と畑の中を見回したりと非日常を楽しまれたようでした。子供達がフシギそーにBさんを見ていて、なんだか微笑ましかったです。

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たくさんのじゃがいもと、野菜のお裾分けを頂きました。
肉じゃがやポテトサラダにして美味しく頂いています。
今年も有り難うございました!

08:53 | Posted by jizai

【お買い物】  とちの実  佐藤

2019年09月30日 | とちの実

太陽がアスファルトを焼くように、照りつる季節になりました。
この季節は熱中症や夏バテが心配です。
しかしながら、晴れる日が多く外出する機会の多い季節でもあります。
真夏の太陽の日差しを定位置の座席から感じ、Mさんが私に向かって話し始めました。
Mさん「外出したいな、買い物の予定はあるの?」とMさん。
一緒に夕飯の買い出しに出かける事を提案しました。
Mさん「間食のお菓子でも買い行くか」と。
買い出しに一緒に出かけると、Mさんは若い頃、この季節は、海に出かけたと話始めました。
Mさん「昔は真夏の暑さを海で感じたけど、今は暑すぎて遠出をしたくない。少し過ごし易い季節になったら、散策してもいいな」
私「秋になったら紅葉でも観に行きますか?」
Mさん「過ごしやすい季節になったら、行きたいね」
私「秋口になったら、行きますか?」
Mさん「そうだね、海はだめでも公園に紅葉くらいだったら行けるな」
グループホームからスーパーまでの道のり
Mさん「暑くてしょうがないな、この季節は。。。」
私「暑いですね。。。この時期は何を楽しみにしてましたか?」
Mさん「この時期は、甲子園と海だな」
私「野球好きなんですか?」
Mさん「野球見るのは好きだけど、やるのは苦手だね」
私「笑、少し運動がてらキャッチボールでもしますか?」
Mさん「笑、気が向いたらね」
そんな他愛もない会話をしているとスーパーに到着。
スーパーに着くやいなや小さい子供のように、お菓子コーナーへ歩を進めました。
好きなテレビ番組を見る時のオヤツを微笑みながら選んでいました。
ご自分で食べる物を選ぶ事も楽しいようです。
普段、面倒くさがりなMさんですが、買い物で外出する時は、気分が良いのか昔の事を話してくれます。
イタズラッぽく可愛い少年のような笑顔で昔の事を話す時Mさんは楽しそうです。
グループホーム内では思春期の少年のようなMさんですが、外出がMさんの今までの記憶を鮮明にしてくれるのだなと感じました。
外出し、ご自分の脚で歩く事や外の空気を肌で感じることが、脳と体に良い影響を与え、脳の老化・体の健康状態を改善していくのだなと知りました。

09:37 | Posted by jizai

【紫陽花】  とちの実 平畑

2019年08月16日 | とちの実

とちの実の玄関の近くに紫陽花の花が綺麗に咲いておりました。
実は、入居者様に言われるまで気が付きませんでした。毎年咲いているようで、去年5月にお仕事をさせていただいていたのですが、綺麗に咲いていたのも気が付かずに、過ごしておりました。「紫陽花の前で写真を撮りませんか?」っと声をかけ写真を撮りました。お花を見ると自然と笑顔になられておりました。
毎日、Aさんが手入れをしたり、水やりをしていたのを見かけたので、紫陽花だったんだと気が付きました。だから、大きい綺麗な紫陽花ができたのかな?っと思いました。
紫陽花の見える位置に座られているBさんは「紫陽花綺麗だね。嬉しくなっちゃう」っとお話されて、他の入居者様にも話しかけたりしているのを見かけました。お花は自然と笑顔にしてくれる魔法だなっと思いました。来年も綺麗に咲くのが楽しみです。

07:50 | Posted by jizai

【きゅうりが育っています】  とちの実 小谷野

2019年07月27日 | とちの実

毎年ご近所の方からきゅうりやトマトの苗をいただいてとちの実で育てています。今年もきゅうりの苗をいただき、育てていますが、職員はそこまで手が回らず、入居者様が水やりをされ世話をされていますが、その中心がAさんです。
5月のゴールデンウィーク空けから育て始めますが、天候によってはなかなか花を付けるまで日数がかかる事もあるのですが、今年は早速小さな花が一つ咲き、実がなる様子がありました。ちょっとした散歩の時やお買い物から帰ってくるときに発育具合を見て、入居者様と一緒にホッコリさせてもらっています。
その事をAさんに言うと自慢気に「俺が世話してるから。」とありますが、お礼を言うと照れくさそうにされます。これから8月初旬頃まではそんなAさんの姿が見られるかなと思います。
ファイル 435-1.jpeg何本かきゅうりが取れたら酢の物とかにして皆さんといただこうと思うので、この後もきゅうりのお世話をお願いしたいと思います。
6月8日撮影
ファイル 435-2.jpeg
6月19日撮影

17:13 | Posted by jizai

【名前を呼んで・・・】  とちの実 渡邉

2019年06月15日 | とちの実

私たちは日常生活何気ない場面でも名前を呼ばれる、以外なところで名前を覚えてもらえている。当たり前の様だが、「あの~」とかって呼ばれるよりも、ちょっと嬉しい気持ちになることはどなたも感じている事と思います。
とちの実で、私がふれあわせて頂いたご入居者様は現在進行形を含めて16名いらっしゃいます。意思疎通が出来ない方もおいでましたが、自立度が高い方でも覚えてくださることは難しく、私のアプローチの仕方が消極的だったのかもしれませんが、名前を覚えて呼んでくださることは、とても貴重な事と考えます。
現在ご入居されている方の内、3名の方が私を名前で呼んでくださいます。A様は私だけでなく、他の職員の名前もメモを取って覚えてくださいました。姿が見えない職員を「〇〇さんは帰ったの?」などと気にしてくださいます。B様は、とても自立度が高く身の回りのことはほとんどお一人でされるので、余程必要にかられて質問しないと事がすすまない時だけに「渡邉さん、〇〇〇〇ですか?」と声をかけてくださいます。C様は、入社間際はあまり声をかけてくださいませんでしたが、数ヶ月後に「渡邉さん、ならナベちゃんだ」と相性で呼んでくださいました。しかし残念なことにここ数年はあまり相性どころか、名前すらよんでもらえなくなっています。C様との関係性に変化が起きたからだと思います。C様は行動範囲が広く、マイペースにお過ごしの時期に、転倒、怪我、食事の管理など様々なことで関わる事が多く有る方でした。職員の中にはわがままを聞いてあげる役割の者や、注意する者がおり、私は後者でその都度、親に注意するような態度になってしまったからではないいかと考えています。C様が私を呼びたくなくなったお気持ちも私の中では理解出来ています。ただ、関わってきた年月が経ち、名前をよばれなくても楽しく会話をすることが出来ています。現在、食事介助をさせていただいておりますが「これ美味しいね」「これなんなの」と嬉しそうに召し上がってくださる姿をみて、一緒に嬉しい気持ちになっています。
名前を呼んでくださる方が数少ない中、今年になってこの人数にいれてよいのか?おまけのような嬉しい出来事がありました。とちの実で一番長くいらっしゃるD様は、私と何度もお誕生日企画などで外出などをしていただいたのですが、私の名前は存じないのではないかと思っていました。ところが、普段ほとんど自発的にお話しされないのですが高熱を出された数日後に、とてもテンションが高くなり、流暢にご自分からいろんな事をお話しされる事がある中で「渡邉さん」っと、言ってくださった事が1度ありとても驚きました。これまでD様が元職員さんの名前を時々口にすることがあったので、ちょっと羨ましいなと思いながらも、自分自身でアピールすることはなかったのです。もしかして家族様がご面会されている時に私の名前が話題の中に入っていたことでおぼえてくださったのかなと思っています。
名前ごときですが、こんな嬉しい気持ちになったり、少し寂しい気持ちになったりするものだと考えさせられています。今後は、積極的にアプローチして、誠実に向きあっていけば名前を呼んでいただける事が可能になると信じて、皆様と関わっていきたいと思っています。

08:20 | Posted by jizai

【舞い上がった話】  とちの実 中島

2019年05月28日 | とちの実

今回のこの記事は夜勤の時間に書いています。夜勤の仕事は忙しいです。入居者さん全員を職員一人で見ながら、日中にできなかった部分の掃除や洗濯、調理器具や食器、共用部分の消毒、事務処理などを行ないます。まして管理者兼ケアマネジャーなどやっていると、お茶を飲んで休憩する暇すらないことも珍しくないです。急病や事故などの緊急事態にも常に備えていないといけないので緊張感も高いです。 でも中には楽しいことが沢山ありまして、今回はそれを一つ紹介したいと思います。
Aさんは入居されて4年。ご入居当初はお気持ちの落ち込むことが多くありました。入浴をするのが難しく、手のリハビリのためにと文字を書くことを勧めるも難色を示される。「死にたい」と呟かれることもしばしばありました。 しかし現在は共同生活での入居者さん同士の支え合いと、担当職員を中心とした地道なケアの甲斐あって、ご自分からお風呂に入りたいと仰ったり、他の女性入居者さんとコンビで食器の片付けをしたりと、意欲的な面を見せてくださることが増えました。なにより笑顔がステキです。
いまのAさんは夜寝る前にリビングにやってきてアイスクリームを食べるという習慣をお持ちです。ある日の夜、私がリビングの隣にある他の入居者さんのお部屋での介助をしていると、いつものようにAさんがやってきてアイスを召し上がり、歯磨きをしてお部屋に戻って行かれる様子が(音で)伺えました。 そして介助を終えた私がリビングに行くと、テーブルの上に何かが置いてあります。はて、何だろう?
ファイル 427-1.jpeg(注)この写真はイメージです。
ファイル 427-2.jpeg見るとペーパータオルにホワイトボードマーカーで書かれた書き置きでした(実物)。
「アイスクリームいただきました」と書こうとされたようです。字を書くことをあれだけ敬遠しておられたAさんが、リビングにある物で工夫して書いてくださったことと、私が入居者さんからお手紙をもらうのが初めてだったことが重なり、嬉しくて舞い上がってしました。
ファイル 427-3.jpegその後も時々、書き置きを残してくださることがあって、夜勤のときに楽しみになっています。
おやすみなさい!(中島)

16:57 | Posted by jizai

【散歩】  とちの実 青野

2019年05月06日 | とちの実

樹々から芽吹く若葉が美しい季節になりました。心地よい春の風に誘われて、ふらっと散歩に出かけたくなる今日この頃です。
「散歩」とは、気晴らしや健康などのために、ぶらぶらと歩くことを言うそうです。では、どのように健康に良いのかというと、例えば、血流が良くなり冷え性が改善されたり、骨粗しょう症の予防になったりします。また、歩くことで記憶を司る海馬の働きが活性化され、認知症の予防につながると言わているのです。
ぶらぶらと歩くだけで、心や身体だけでなく、脳の健康にもつながると知ると、ちょっと得した気分になります。
さて、わたしは先日Aさんと一緒に、10分ほどの散歩をしながら、とちの実の裏にあるテニススクール内のバラ園を見てきました。こちらの地主さんは、バラを育てる名人なのだそうで、春を過ぎると見事なバラ園がお目見えします。この時は、暖かくなったとはいえまだ2月末。さすがにバラの姿はないので、プランターに植えてある可愛らしいパンジーの花を愛でて、ゆっくりと帰宅することにしました。
その帰り道のこと。とあるお宅の庭に、立派な一本の紅梅がありました。それを見たAさんの表情はぱぁっと明るくなり、「綺麗ねぇ。わたし、バラよりも紅梅の方が良いわ。」とおっしゃり、しばらくの間、目を細めて眺めていました。
それから何度かは、この時の紅梅の美しさを思い出し話題にしたほどですから、Aさんのなかでよほど印象に残ったのでしょう。
しかし、それから二週間後、Aさんは浴槽に浸かりながら不意に、「わたしは、花の中でバラとパンジーが一番好きだねぇ。」と呟いたのです。
わたしは、その言葉に一瞬戸惑いました。ですが、紅梅を愛おしそうに眺めるAさんも、浴槽で呟いたAさんも知ることができ、「10分の散歩をとおしてでも、色々と楽しい気づきがあるものだなぁ。」と、しみじみ思い嬉しい気持ちになったのです。
Aさん、いつか綺麗に咲いたバラを見に散歩に行きましょうね。

08:28 | Posted by jizai

【入社してのご入居者様とのイベント】  とちの実 平畑

2019年04月05日 | とちの実

入社してから2月で9ヶ月がたちます。なかなかイベントに参加できずにいましたが、2月3日ご入居者様と一緒に節分する事ができました。
その日はあいにくの寒さでしたが、男性のスタッフが鬼になり、鬼退治ができました。福は内、鬼は外と皆様思いをぶつけておられました。
ご飯を食べてすぐにお部屋に戻る方も楽しそうに参加する事ができ、皆さまとてもいい笑顔を見ることができました。
あとは、皆さんと恵方巻きを食べました。さすがに一本丸々とはいきませんが、美味しいと言って食べておられました。
私は、皆様の笑顔を見ると嫌なことが吹っ飛んで元気がでます。これからもご入居者様の元気な笑顔をみて頑張っていきたいと思いました。

09:37 | Posted by jizai

【外出は楽しいイベント】  とちの実 森

2019年03月08日 | とちの実

私の担当のAさんと誕生日外出に行きました。3回目のお出かけです。
最近のAさんは、自立歩行は出来ないので、車椅子で近くのカラオケに行きました。元々、音楽が好きなAさん、前回も歌を楽しみました。
さて、今回も喜んでくれるか、心配していました。好きそうな音楽を、たくさんかけて、私も大きな声で、歌いました。
嬉しそうに声を発したり思い出の曲だったのでしょう、涙を浮かべたりと、色々な顔が見られました。
ロコモコランチを食べて、プリンパフェを「美味しい」と言いながら、パクパク食べていました。日常生活ではストレスが溜まる事も多いと思います。数時間でもいつもと違う場所で、楽しく過ごせた事が良かったと思います。私も外に出ることが大好きです。元気な時は、毎日のように買い物に行けたりしましたが、最近はどうしても出ることが少なくなってしまいます。
又、楽しい時間を共有出来たら、良いなぁーと考えています。

14:11 | Posted by jizai

【自分に置き換えて】  とちの実 松本

2019年02月18日 | とちの実

Aさんは小康状態を保ち、現在色々ありますが少しずつ状態は良くなっております。良くなったり悪くなったりを繰り返すのかもしれませんが、10年以上とちの実に居ていただいている入居者さんなで、かつ、3年以上担当者でもあることからもこの先も見続ける事で自分の気持ちにも人生観にも影響があるのかもしれない。と、今からでもそう思う次第であります。
自分の家族の看取りをするにはまだ早い状況とはいえ、自分の未来がどうなるかは完全には分かりません。自分が老人と言われる年齢になるであろう2050年を見据えて自分で積極的に孤独を楽しみ、その独りと付き合っていく時代になっていくのか、それとも、小規模コミュニティをそれぞれの個が作ることでやはり人同士での付き合いが復活していくのか。それとも、ネットスペースやVRの発展形を使うことで老人が自分のアバターを持ってそれでリアルコミュニケーションを作っていく時代なのか。
それとも国家衰退により、そういった未来が幻想になるくらいの状況が待っているのか。考えは尽きませんが、どういった未来になったとしても自分がそれを受ける側になるという老いるということは将来確実にやってくる未来です。

08:52 | Posted by jizai