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【景色】  とちの実 林

2025年04月17日 | とちの実

先日、母方の祖母が介護施設に入居する事になりました。
私の母は息子とは違い凄く真面目でしっかりしており、祖母はその上位互換といった印象でした。しかし真面目な性格が災いしたのか、周りに迷惑をかけたくないとマンションで一人暮らしをしていた祖母ですが、ある時転倒して足を骨折してしまい半日以上倒れたままであったそうです。その時はセコムが異常を察知してくれたお陰で事なきを得ましたが、祖母はそのまま入院。手術が出来る年齢でもなく、リハビリはしていたようですが治るのはかなり先になるそうです。
上記の理由で一人暮らしが不可能になった祖母の介護をする事に抵抗はありませんでした。
所謂おばあちゃんっ子でしたし、この仕事での学んだ事も多少なり活かせるのかなと漠然と考えていたのです。
両親が当然のように介護施設の情報を集めているのを目の当たりにして私は理解が出来ませんでした。自分の親を知らんヤツに預けるって意味わかんないでしょ、普通に考えて。
私の母を施設に預ける事を想像すると尚更理解できず、腹も立ってきます。
ですがそれは母も同じでした。それでも24時間毎日介護は無理なのだ、と。『仕方なく』なのだと。

そりゃそうだ。生みの親で育ての親、母にとっての母なのだ。
そしてそれは、ここで暮らしている人達、その家族にも当て嵌まる事です。
世界中の介護施設は祈りの場なのだ。離れてしまうがどうか幸せに過ごしてくれ、と祈られて入居しているのだ。
カッコつけた言い方をしていますが、ハッキリ言ってしまうと『仕方なく』居る人もいるということ。そう感じた時に自分達が、入居者の方達に何をしてあげるべきで、何をしてあげられるのか。
自分は、祈りにどう応えれば良いのか。祖母に何を祈れば納得できるのか。
確かな事は、その祈りは届いていると私は伝えて欲しいのです。

考えも文章もまとまらないです。
とちの実 林

09:51 | Posted by jizai