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【皆の笑顔。】 とちの実 森

2018年03月28日 | とちの実

今年のお正月は、初めて担当になり、元旦に皆でおせち料理を頂きました。
お正月らしいお花を飾り、女性の入居者さんは、「きれいだね、松があるからお正月らしね」と、喜んでくれました。
綺麗に盛り付けられたおせち料理を、皆さんお腹いっぱい食べました。そして、11日に新年会をすることになりました。
お寿司を食べて、プレゼントを配ることになりました。プレゼントの中身はそれぞれで、その人が使えるものにしました。タオルやカップ、お皿とそれぞれでした。プレゼントを配る時の、皆さんのキラキラした目がとても印象に残
ます。貰った袋をしっかりと握っている人、すぐに開けて隣の人と見せ合う人、皆さんそれぞれに楽しそうでした。
悩んで選んだ物もありましたので、良かったと思いました。
その後、カルタをしたり、紙のピーピー笛で遊んだりしました。やっぱり、何歳になっても女性は、お花とプレゼントが好きという事ですね。
ステキな笑顔が見られた一日でした。

18:37 | Posted by jizai

【そろそろ、アラフォー。胃は重く】  とちの実 松本

2018年02月28日 | とちの実

またまた、Aさんのお話が続きます。悪いことは重なるものなのでしょうか。今度は脳梗塞で入院しておりました。麻痺が残った状態ではありますが、幸い全麻痺等ではなく、入院中のリハビリで大分症状は収まりました。手足の動きは若干ぎこちないものの、自分で字を書いたりする程度には回復してきており、退院後も本人が強い意志で歩けるようになる気持ちが残っております。
気持ちが先走ることもあってか、調子がそんなに悪くない時などは、スタッフが見ていないタイミング等で立ち上がって歩こうとしたり、若干の無茶をしようとされることも見受けられますが、それも本人の気持ちが残っているからだと考えると(勿論、言うべき所は言いますが)、気持ちの芽を摘み取るような気持ちにはなれません。
こちらの思惑で指示的に動かす等は出来るわけがないですし、やっちゃいけない。頭の何処かに常に置いておいて、今後も気をつけながらAさんとは付き合っていきたいと思います。そろそろ担当を初めて2年半になりますが、ある程度心の動きや考え方も掴めてきたかな、と、少しは自信を持って言う事ができます。そろそろ、とちの実で働き始めて3年。成長はやや遅いかもしれないですが、しっかりと進めていきたいと思います。

08:43 | Posted by jizai

【10年目を迎えて】  とちの実 小谷野

2018年01月31日 | とちの実

個人的なことですが、この仕事を始めて昨年の11月で10年目を迎えました。
やり始めた頃はここまで続けられているとは考えられませんでした。
介護は正直に言ってキツイ仕事です。生活リズムが崩れるし、身体のあっちこっちの痛みを抱えてやっているのが個人的な実情だったりします。
10年目を迎えて、なぜこの仕事を続けているのだろうと考えると、よく分からないんですよね。この仕事を志している人や職に就いている人の意見で『やりがいがある。』『楽しいから。』といった言葉を聞かれると思うのですが、漠然としていて、具体的ではないんですね。自分にとっての『やりがい』『楽しいこと』ってなんだろう。なんだったんだろうと。
そんな時は『初心に帰って』など言われるのですが、転職活動をしていてたまたまこの業界に誘われたので、『初心に帰って』と言われるともっと前に戻らないといけないのですが、実家が飲食業を生業にしていて、学生の頃から手伝ったりしていたのがきっかけで、料理興味を持つようになりしました。
料理好きになったきっかけは、忙しい両親にかわり料理を作って『おいしい』と喜んでもらったのが始めだったように思えます。
事業所としては『自立支援』ということで入居者さんが主体で料理を作っていますが、忙しいときはチャチャっと作って食事を提供してしまいます。何かと賑やかな居間が食事中は静かになって、キレイに召し上がれていると、心の中でガッツポーズをしています。
でもそれだけで続けてこられたかなと思うと違うかなと。
事業所では月に1回、職員が集まって入居者1人1人について話しあうのですが、様々な意見が出て毎回、時間が足りなくなってしまいます。
『どうしたらここでの生活が良いものになるかを考えるから』だと思います。
それが『幸せ』に繋がっていければ幸いです。
それがこの仕事の『やりがい』かなと10年目にして思った事でした。

09:01 | Posted by jizai

【畑に行ってきました】  とちの実 中島

2017年12月31日 | とちの実

ご近所さんのご厚意で毎年、畑でのジャガイモ掘りに参加をさせて頂いています。今年の夏もお誘いを頂き、行ってきました。昨年はBさんCさんとで行きましたが、今年は畑の場所が変わったのと、車椅子が入れないといった事情などあって、Aさんと私の二人だけでの参加です。お天気にも気温にも恵まれ、ご近所さんと、お孫さん達と一緒に近くの畑へ行ってきました。
Aさんは一昨年にも一緒に行きました。そのときはジャガイモの山の前にしゃがんで「よってらっしゃ、よってらっしゃい」とはしゃいでいらっしゃいましたが、この二年間でそれなりに認知症が進みました。今年は楽しく参加することができるのだろうかと少し心配をしていましたが、今回も大好物(笑)である子供たちに会って大喜びされ、デコボコした畑の中をひょいひょいと身軽に歩いて、掘り返したジャガイモを拾い上げていらっしゃいました。二年前のように集中力は続かず、あまり落ち着かないご様子も途中から伺えましたが、Aさんも私も、土と触れ合ってとても癒やされた一時を過ごすことができました。お誘いをいただき、本当に感謝です。ありがとうございました。
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(おすそ分けをしてもらったジャガイモは煮物やポテトサラダにして皆で美味しく頂きました。)

08:14 | Posted by jizai

【年に1度の旅行】  とちの実 渡邉

2017年11月30日 | とちの実

毎年10月にとちの実の、大きなイベントとして旅行があります。私は、ありがたい事に5回もご一緒させていただいています。前回は全員参加の一泊旅行で、とても大変でしたが、やりがいもあり皆様の笑顔もたくさんいただきました。
今回も、入居者様にお代わりはなかったのですが、残念ながら、全員参加という事にはなりませんでした。
お二人が体調を考慮して欠席、お一人は参加をしたくないと断られ、あと、お一人は当日ドタキャンで、出発間際に不参加となりました。あの手この手で誘うも、かたくなに拒否され、断念しました。
結果、ご入居者様5名と、職員3名で東京スカイツリーへ観光にいきました。
お留守の方の事を思うと後ろ髪を引かれるおもいでしたが、出席されたかたが、楽しく安全に、旅を堪能できるよう気持ちをきりかえて向かいました。
お天気にも恵まれ、往路の介護タクシーの中では、車窓を眺め、お菓子をつまみながら楽しく会話もはずみました。皆さんとても生き生きした様子です。
目的地に着いて、早速展望台へ向かいました、皆さん多くは語られませんが、非日常な様子にやや緊張ぎみでワクワク感をもった表情と、ここはどこ?見たいなと、借りてきた猫状態の表情が交差しているように見えました。
今回に限らず、いつも旅行時に思うのですが、皆様の社会的な意識が強くなるのか、排泄の支援をさせていただく方々も、失禁等も少なく、トイレ休憩でしっかり自然排泄をされる事にいつも関心しています。
そして、昼食も通常の量よりはるかに多めですが、もりもりと完食される様子は、見ていて気持ちいいしほほえましいです。今年も、それぞれが好きな物を注文し、食後のデザートもいただいてお腹一杯になられたと思います。
ゆっくりと、食事を堪能してもらい帰路に向かいました。
ここまで、事故もなく皆様が楽しまれ、予定がこなされ、少しほっとしてしまったのか私は帰りの介護タクシーの中で、うつらうつらしてしまいました。しかし、ご入居者様は、疲れた様子も見せず、目をぱっちり明けて、外の景色を眺めながら帰宅されました。
ご入居者様が、楽しんでいただけるように企画実行する旅行ですが、職員の方が新たな発見や、人のパワーに感動させられる旅行でした。
次回は全員参加を目指して、よい企画ができればと思います。

17:03 | Posted by jizai

【はじめまして】  とちの実 石川

2017年10月31日 | とちの実

4月からとちの実で勤務しています石川です。以前は全く別の業界で働いていましたので資格も経験もありません。今までの仕事はどちらかと言うと受け身でしたが、今ではこちらから発信していかなければなりません。特に時間はとても大切で介助をいかに素早くきちんとできるかを求められ、元々のんびり屋の私はもしかしたらこの仕事は向いていないのかな、と悩んだことが何度もあります。今でも悩むことばかりですが、もう少し頑張ろう、頑張りたい、と思ったことのひとつを書かせていただきます。
笑顔の素敵なAさんですが、ご自分からの意思表示が難しくなってきています。ある日の排泄介助のこと、全て交換しなければならないくらい服が汚れていました。慣れていない私は手際も悪く処理や着替えに物凄い時間が掛かってしまいました。そのためとても疲れた様子で便座に座っているAさんを見て泣きそうになりました。すると突然Aさんから「ごめんね」と言われました。驚きましたが「謝らないでくださいね。私こそごめんなさい。」と言い、全ての着替えを終わらせてお席に戻る時のAさんはホッとしたのか、またいつもの様に元気になっていました。
認知症は言葉の理解力は落ちても感情や表情を読み取る力は残るといいます。
謝ることは全くないAさんに「ごめんね」と言わせてしまう表情をしてしまった私は申し訳なくてとても反省しました。
人間ですから誰でも感情は出てしまうことはあります。しかしこの仕事は出来るだけ自分の感情をコントロールして入居者様が笑顔になれるように私たちも笑顔でいなければならないことに気づかされました。そして今後は入居者様に「ごめんね」と言わせないようにしたいです。
先輩スタッフの介助の様子を見たり経験談を聞いて良いところを真似して自分の物にし、スムーズに的確な支援をしていけたらいいな、と思います。まだまだ出来ていないことばかりですが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
最後に、Aさんはユーミンがお好きとのこと。私も大好きなので、これからは居間でユーミンのCDをたくさん聴きましょうね!

19:03 | Posted by jizai

【変わりゆく日々。】  とちの実 森

2017年09月30日 | とちの実

とちの実に来て、2年が過ぎました。
私の担当のAさんの日々大きな変化に驚きながら過ごしています。
私が働き始めた頃は、朝は洋服に着替えてご自分で降りてこられました。
今は着替えも一人では難しくなりました。
2年前に出来た事が、今はいくつ出来るかな、と思い寂しくなる時もあります。そして、何より寝ることが少なくなり、しかも、私が夜勤の時は起きている事が多く、何でいつも私の時に・・・と思っていました。
そうだ、この際、眠くないなら起きていればいいし、居間が好きなら居間に居ればいい、私も好きにして~と、思うようにしました。少し気持ちは楽になりましたが、この先、次はどうなるかな、と思い日々変わってゆくAさんと過ごしています。

10:48 | Posted by jizai

【人間万事――ではありませんが】  とちの実 松本

2017年08月31日 | とちの実

続いてAさんのお話となります。残念なことにその後すぐに転倒して入院しておりました。幸い命に関わる怪我ではなかったものの、長く寝ておられた反動か足の筋力が弱り、日常の家事仕事が一人で出来ることが大分減ってしまいました。
とはいえ、年齢を考えるとまだ脚力の筋肉をリハビリで取り戻せば出来ることは沢山あります。なので、家事の相当量は相変わらず自分でやっておりますし、また、入院中や退院後は他の入居者さんが好意でそれらの作業を代わって頂いているおかげか、自分だけが多く作業をしているという気持ちもなくなり、気分が塞ぎがちなことも減りました。
そのため、食事もみんなで取る事も再び増えてきており、食生活は退院後の方がバランスが良くなっているようです。1人で今まで出来る事が多かった分、お願いしていた作業も多かった為かストレスも大分溜まっていた感じもあったAさんですが、怪我が原因でストレスが分散して却って落ち着く事が増えてきたというのは不運でもあり、幸運でもあります。後は、足の筋力が戻ってきて気持ちを保ったまま今までの作業が出来るのが一番だよね。と、思いながら今回は筆を置きたいと思います。

10:23 | Posted by jizai

【いざ浅草へ】  とちの実 小谷野

2017年07月31日 | とちの実

地方出身のAさん、東京はあまり知らないということでしたが、都内でどこか行きたいところはありますか?と聞くと浅草の三社祭に興味を持たれました。が、祭り当日は人が多すぎるのでその前の3月17日、18日に浅草寺で行われる堂上げ・堂下げというがあるので、3月18日の堂下げに行きました。
堂上げ・堂下げというものはどういうものかというと三社祭で使用する3基の御神輿にそれぞれ神様が浅草神社から乗ってもらい浅草寺に一晩過ごしてもらうといものだそうです。
当日は晴天に恵まれ、仲見世通りも人が多かったのですが浅草寺の境内は、さらに人が多く本堂にも多くの人がいました。浅草寺に着くとちょうど金龍の舞が行われていましたが人の頭しか見られないという状況でした。
人込みを避けるように本堂の前に移動したところ金龍と山車が仲見世通りを通るところに居合わせ目の前で見学することが出来、Aさんもとても喜ばれました。
昼食を召し上がった後、お土産を買いに再度、仲見世通りへ。その際にスカイツリーが良く見える事ができました。
普段はお部屋で過ごされることが多いのですが、今回の外出は楽しく過ごされていました。またこんなふうに外出したいところです。

10:19 | Posted by jizai

【言葉から伝わる気持ち】  とちの実 渡邉

2017年06月30日 | とちの実

先日、お誕生日をむかえられ、94歳になられたA様と電車を利用して、美術館へご一緒しました。
A様は、日頃から気温の変化に敏感で、ちょっとでも風がふいて、寒さを感じたら「お~寒い」と極寒にさらされている様な声で身体を縮こませる方です。
この日は、やや風も吹いていたので、万全な防寒対策をして出掛けました。
また、ほんのわずかな刺激でも 顔をしかめて「いたっ 痛たいよ」と口癖のようにもうされるので、車椅子をご利用さるA様が移動中の、段差や坂道で嫌な気持ちにならないように、背後から耳元へ声かけしてまいりました。

しかし、心配していたワードは全く発言されなかったのです。冷たい雨が降った前日と一変した晴天となり、久々の遠出が、お気持ちを晴れ晴れとさせたでしょうか。

常に穏やかでいらしゃり、こちらからお話はかけをしなくても、「おお、いい天気だ」「暖かいね」と何度もおっしゃられ、にこやかな表情をされました。また、観覧中も作品の前で「おぉ~ 」「立派だねぇ」と言って、目を大きくしたり細めたりしてご覧になりました。

それから、 隣接した場所にあるパノラマの景色が望めるレストランで昼休憩をしました。
こちらでは座席に移動し、注文した料理を待っている間に、ゆっくりと左右を見渡し「おお、雄大な景色だね」「もう、桜が咲くのか 」などとおっしやいました。冒頭にもお話はしたようにA様はとても表現力がある発言をされるので、これらの言葉の発音も感情豊かでした。

帰り道、後少しでとちの実に、たどり着こうとした時、A様から「疲れてないか?ご苦労だったな」と声をかけていただきました。車椅子を押していたのでその時の表情は拝見できませんでしたが、そのお声の様子から今日の出来事を満喫していただけたのではと感じ取れました。本当にご一緒して良かった。喜ばしい気持ちになりました。

17:11 | Posted by jizai