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【13年で6回】   とちの実 星野  2011年8月

2011年08月23日 | とちの実

こんにちは。とちの実の星野です。
連日、異常なくらいの暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。この原稿を書いている今日は7月18日。「どっこいしょ」になってみなさまのお手元に届く頃には、暑さも大分落ち着いているのではと思います。が、つくづく思うに、日本の夏は、こんなにも暑かったか?
数年前まで、エアコンなしの生活でも何とかしのげていたし(逆にエアコンが嫌いでした。今では体が抵抗を覚えない)、何となく夏の風物は歓迎したい気分だったし、熱中症という言葉も聞きなれなする。今や、熱中症になって病院に搬送される方は年々増え続けているし、日本の夏が暑いいっぽうで、中国の方では夏の盛りに雪が降っているという・・・。ほんとうに、この先、日本(世界も)はどうなってしまうのか、この地球で生きていけるのか(って、大袈裟ですかね)、少々心配になってしまいます。この異常気象は、わたしたち地球に住むものの努力で何とかなるものなのでしょうか。そうであってほしいと思います。
さて、話はほんとうにまったく変わりますが、「引越し貧乏」という言葉がありますね。最近、自分はまさしくそれだなあと思えてきました。ここ13年で、6回、引越しています。引越しが好きなわけではないのですが、気づくと、新しい町に移り住んでいたりします。引越しする1番の理由は、夫婦喧嘩がうるさくて、苦情がきたりして住みづらくなるからです(な~んて、冗談です。喧嘩なんてしません)。で、1番の理由は、まあ、何年か住み続けると、何となく新しい
環境に身を置きたくなるんでしょうねえ・・・。他の理由もありますが、それは後述します。新しい住処が決まり、引越しが住み、片付けも段取りがつくと、まず、その町の役所に、届出を出しに行くのですが、役所という所は、みな同じようでいて、それぞれに個性があることに気づきました。役所の造りとか、職員さんのの雰囲気とか、食堂のメニューとか、トイレの使用方法とか。新しい町っていうのは、はじめのうちはどきどきしますね。まだ家の周辺でも、行く道が開拓されていませんから、新たな発見がたくさんある。歩くルートも幾通りか開拓されてきたころには、馴染みのお店もできてくる。知っている町が増える、という意味では、住処を転々とするのもいいものだと思います。しかし、「住処」にまつわる疑問や不満っていうのも、実はたくさんあったりして・・・。
先日、賃貸住宅の更新時の更新料は違法か有効か、といった裁判があり、興味を引きました。結果、有効であり、妥当であるといった結果だったのですが、ちょっとがっくりです(引越しばかりなので更新料とかあまり払うことないですが。逆にそれがあるから引越しするとも言える)。日本では、民間の賃貸住宅を住処にしている人が数多くいると思います。若い人などはほとんどそうなのではないでしょうか。家賃の安めの公団住宅とかは入るのが難しいし、かといって自分の家を持てる人が一体どのくらいいるというのでしょう。日本の住宅事情はかなり悪い。部屋を借りるのも、借り続けるのもにも大金がかかる。そして、賃借人に厳しい。たいていの不動産屋さんで入居審査とかあるし。審査に通らない人はどこにも住めないのかしら・・・。
日本の若い人は、家の家賃を払うために仕事しているようなものだ。もう少し安心して住処を確保できる環境を整えるべきだ。などなど、どこかの新聞に書いてありました。わりと同感です。大金をかけて引越ししているわたしがこんなこと言うのは変か・・・、わたしの場合、引越しするための貯金のような・・・。お金の使い道、考えた方がいいかな。でも、きっと、いつかは気に入ったどこかに定住するのだと思っています。その頃には、もう少し、日本の住宅事情がよくなっていますように。

14:07 | Posted by admin

【人生の師】   とちの実 鈴木

2011年07月23日 | とちの実

6月6日 Hさんが永眠されました。享年93歳でした。Hさんは、とちの実のオープン直後である6年前の6月6日に入所された方です。なぜか6という数字が並び、この数にHさんのメッセージがこめられている気がして、辞書を見てみると、「六感」という文字が目に飛び込んできました。意味を見ると「五感以上にあって五感を超えたもの 理屈では説明のつかない鋭く本質を掴む心の動き、勘、直感」と書いてありました。
Hさんはとても鋭い勘をとても持っておられた方で、私が仕事の段取りを気にして何かをお願いした時には、まるで心の動きを読まれてるかのように応じてもらえなかったり、そのことを指摘をされたりしました。他にもスタッフが退職される前に「○○さん辞めるんですか?」と尋ねられるなど、不思議な力に驚かされた事が何回かありました。
そんなHさんは、元幼稚園の先生で、園長先生にまでなられ50年近く教育現場で働いてこられたという経歴の持ち主でした。何に対しても、手を抜かず全身全霊で頑張られ、周りの方の状況も気にして声をかけたりと、本当に先生というイメージがぴったりな方でした。 Hさんの言葉には重みがあり、とても為になる事を沢山教えて下さいました。 中でも特に印象深いことがあります。
ある日文章が上手く書けず悩んでいた私が、Hさんに教えてもらおうと聞いたところ「文章に上手い下手なんておかしいですね。心込めて伝えようとすれば必ず相手に伝わります。それが一番ですよ。あなたは本当に心を込めているのかしら?」と言われました。人と接する介護職の私は、相手のことを思っていると思い込んでいるだけで、果たして心がきちんとこもっていたのだろうか?と。 文章を書くという意味で聞いた事ではありましたが、深く考えさせられる言葉でした。Hさんのこの言葉は、今も私が生きていく上で、大切にしていきたいものになっています。
Hさんは、ときに歯に衣を着せぬ、なかなか厳しい発言とされる方でしたが、その中には愛を感じられる素晴らしさがあり、これからも私の心の中で人生の師(先生)として生き続けることでしょう。「Hさん、本当に色々と教えて下さりありがとうございました。」
これからは肩の力を抜いてゆっくりと天国で休んでほしいなと思いますが、天国でもきっと子供達に色々教えたり、歌を唄ってあげたりと頑張っておられるような気がします。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

14:06 | Posted by admin

【私にできる事】   とちの実 仲座

2011年06月23日 | とちの実

どうも、とちの実の仲座です。
皆様にこのどっこいしょが読まれている頃には、あの恐ろしい震災からもう3ヶ月あまりが経っているのでしょうか。
地震後は今までよりも一層強く、この今という瞬間を感じられる自分の命や温かくて美味しいご飯、雨風がしのげる家、私を支えてくれている大切な家族や友達、恋人が無事に生きている、温かい入居者様や職員達がいるというだけで本当に感謝の気持ちと幸せを感じます。また、だからこその恩返しだったり、何か役に立っていきたいと思います。とは言っても大それたことはできませんが、私自身できる事から始めて、それがなんらかの形になって誰かの笑顔に繋げられたらと思います。
あと、もう一つ強く感じた事。。。
それはやっぱりこの世の人生何が起こるかわからない事です。
ならば後悔しないような生き方を!と考えてみましたが、私の場合、自分の事だけでいっぱいになりがちなので(;д;)、身近な存在の人達にもっと優しく接する事や離れて暮らしている家族に対してもこまめに連絡を送るという初歩的な事が私にとっては悔いの無い生き方に繋がっていくなと感じました。
また、とちの実には人生の大先輩がたくさんいらっしゃるのでそれだけでもすごく心強いです。そんな皆さんと1日1日を楽しく笑って大切に過ごしていこうと思います。
どうか皆様の1日1日が幸せなものでありますように。。。

14:06 | Posted by admin

【あっという間】 とちの実 西田

2011年05月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の西田です。
去年の今頃、はじめましてとどっこいしょで挨拶をさせていただき、それからもう1年。どっこいしょも3回目。あっという間の1年でした。至らぬことが多いながらも、とちの実という場所にだいぶ馴染んできたように思っています。
去年はみんなで川越に一泊旅行に行きました。初めてのマンツー外出は緊張で胃と心臓が痛くなりました。夜勤は毎回眠いです。献立決めは苦手です。お天気の日のお買い物は幸せです。笑ったり怒ったり、まだまだ一年ですが、色んなことを経験しました。
あたりまえのことですが、入居されている皆さん、スタッフの皆さん、ご近所の皆さん、とちの実に関わるみんなの生活の一部が重なり、そのすべてでとちの実という場所を作っているのだと感じます。そんななかに私という存在も加われているのかな、と思うとちょっと面白くて嬉しく思う最近です。
今年はどんなことがあるのかな。
楽しいことが多いといいな。
大震災があり、胸を痛めることの多いこのごろですが、とちの実のみんなの変わらぬ笑顔に元気をもらっています。荒波を越えて生きてきた人生の先輩方は強いです。
焦らずマイペースにこれからもみんなと日々を過ごしていけたらと思います。
2年目もがんばるぞー。

14:05 | Posted by admin

【東北魂で頑張ろう!】  とちの実 村松

2011年04月23日 | とちの実

私の父の生まれは岩手県宮古市です。今回の東北関東大震災で、父の兄妹たちが震災・津波の被害に遭いました。そして私にとって従兄のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちも同じく被害に遭いました。通信手段は寸断されていますが、ネットで安否確認が出来ました。一時は叔母夫婦の安否が1週間以上経っても分からず気が気ではありませんでした。
私自身は4人兄弟で、私が高校生までは家族全員で毎年夏休みには宮古市へ帰っていました。宮古市は海や山、川があり自然豊かな場所です。夜は夏でも満天な星空…幼い時に川で河童を見たことがあります(笑)!?本当です! 特に海は浄土ヶ浜という所が素晴らしく綺麗であります。秋は秋刀魚、冬は新巻鮭…また自然豊かな宮古市に戻れると信じています!
今回の地震でとちの実の入居者さん、スタッフは元気です!今更ながら、当たり前のことが有難いということ、本当に色々なことに感謝感謝です。微力ながら今自分ができること、これから何が大切なのかを考えて活きていこうと。東北魂で頑張ろう!
この災害で犠牲になられた方々に対し、深くお悔やみ申し上げます。

10:39 | Posted by admin

【鋭敏な心】 とちの実 中島

2011年03月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の中島です。今回は最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
~認知症の人の歴史を学びませんか 宮崎和加子-著 田辺順一-写真・文~
訪問看護を経て、認知症グループホームの開設や運営に携わってこられた宮崎和加子氏と共に約四十年間の認知症の人の歴史を振り返るという内容です。認知症になったお年寄りが座敷牢のような場所で人生を終えざるをえなかったような時代のこと、特別養護老人ホームでの認知症の人の受け入れ、身体拘束の禁止、認知症グループホームの試み・・・と、認知症の人を取り巻く状況のがどう変わってきたのかを読むことができます。 また、認知症の人だけでなく支援が必要な人々の生活・生きることの支援のあり方を根本から作り上げ、体系的に確立していくという日常生活支援学の提唱など、これからの社会を考えていく上でも大変な示唆に富んだ内容です。後半は写真家の田邊順一氏の"写真が物語る認知症の人の歴史"となっていて、当時のお年寄りの置かれた状況を、写真と文で垣間見ることができます。枕元に立つこともできないほどに隙間なく並んだベッドに寝かされた大勢の人達、ベッドに縛り付けられた人、つなぎ服を着せられ鉄格子の前に立つ人の姿に当時の介護の現場を知らない私は大変な衝撃を受けました。
しかし、これらの状況が必要悪とされていたこの時代でも進歩的な人達はおられたのですね。行動抑制の廃止のための"縛らない実践"や、QOLを高める取り組み等をはじめられ、それが現在までの認知症の人を取り巻く社会の動きへと繋がっているようです。
そこで、もし自分がこの時代のこれらの施設で仕事をしていたらどうしていただろう、と考えます。最初は「気の毒だな。なんとかならないものか・・」と思いながらも日々をくり返し、その感覚を麻痺させていただろうと思うのです。当時現場で働いていた先輩方はきっと色々な想いで頑張っておられたのだろうと思います。
ふと気付けば、介護・自立支援に関わる仕事を始めて五年が過ぎていました。離職率の高いこの世界では割と古い部類か、中堅くらいになっているかもしれません(年数だけは)。 時々、この仕事を続けていく者にとって最も重要なものは何だろうかと考えます。私は、心の鋭敏さを大事にしたいと思うのです。どこかに矛盾が潜んでいるとしたら、それに気付いて声を上げることのできる心の鋭敏さです。進歩的であることに繋がると思います。
では、どうやったら鋭敏でいられるのか。そうありたいと思っていればいいのでしょうか? ではなくて、自分の鈍さと向き合っていくしかないと思うのです。普段から自分のしたことを省みて、習慣のわだちに嵌まらないこと。また、心を鈍らせていくものについてよく考えること。 ちっぽけな私ですが、微微々々力ながらも歴史の歯車を全ての人にとって好ましい方向に、少しでも進める手伝いができればな、と願います。
本の紹介から脱線して随分ありきたりなことを書いてしまったような気もしますが、気持ちを新たにさせてくれた一冊でした。巻末近くの、グループホームで暮らす方々のナチュラルな笑顔にとてもホッとさせられます。皆さまも読まれてみてはいかがでしょうか。

10:38 | Posted by admin

【季節は巡り】 とちの実 星野

2011年02月23日 | とちの実

とちの実で過ごした4年間(これからもですが)。勤務初日に、みなで初詣に行ったのが思い出されます(元旦だったのです)。
あの頃は、みなさんまだまだ健脚でした(寒いなか結構歩いたのです)。
その年の5月に、一緒に初詣に行ったOさんが亡くなった。いつも思い出す、近くの公園に散歩に行った時のこと。
ご家族に手を引かれ、公園を歩いている姿を。時たま、にこっと笑う目の表情を。Oさんがご病気と闘っていた時に、深い 苦悩があったそうだが、きちんと向き合って対処しようとしていたと、後で聞いた。その姿を想像すると、あの笑顔がかけがえのないものに思えてくる。
翌々年にはSさんが亡くなった。独特の世界観をお持ちだったSさんは、一緒にいて本当に心が和んだ。亡くなる直前、わたしはSさんの傍にいた。酸素マスクをし、呼吸するのもやっとの状態だった。耳もとで話しかけると、偶然か目から涙がこぼれた。一生、忘れられない出来事。
Oさん、Sさんの写真が、今でもとちの実のリビングに飾ってある。時たま、その写真を見る。
退去されたKさんから届いた年賀状。お元気そうです。Kさんからは、大事なことをいろいろ教わった。しんのある、まっすぐな方だった。人生の先輩と言うにふさわしい方だった。Kさんのように年を重ねたい、と思った。口癖は、「人生、勉強」だった。
そして、今、とちの実で生活されている方は、女性5名、男性4名。みなさんの個性が集い、響きあい、今のとちの実を作り出しています。
誤嚥性肺炎で入院し、胃ろうになったTさんは、以前のように食べることができない。わたしはそのことを常に自分に置きかえて考えてみたい。それが難しいとしても、その姿勢を持ち続けていたい。
Hさんは一昨年夏の、食べられない、飲めないということから端を発した衰弱から復活した、強靭な生命力をお持ちの方。ずっと変わることのないコミュニケーションの達人でもある。
Sさんはとちの実では一番お若いが、複雑な病気を抱えている。毎日、格闘している。自分の心と、身体と。でも、笑顔を忘れない素敵な方。
Yさんはいつもマイペース。毎日、ゆったりした時間の中にいる。Yさんの本棚に、「私の脇役人生」という本がある。
懐深く、自分も他人も、すべてをありのままに受け入れることが出来る方。そして、とても優しい方。
Hさんは、とちの実で一番長く人生を歩んでこられた方。Hさんの言動には、高い批判精神を感じる。良い意味でのネガティブさに、共感を覚えることが多い。わたしは元来、ネガティブなのだ。ネガティブさは、理想の高いことの現われのように思う。物事を深く理解しようとし、探究してゆこうとする姿勢に、共感。
Kさんのすべてを超越した明るさは、例えば夜勤の日の夜、緊張した心にもたらしてくれるひとすじの救い。それですべては救われる思いがする。その笑顔は、仏様のように眩しい。
Nさんは入居当初から、ほとんど変わらない。6年の歳月を経てなお、心も身体も変わらない。常に高い社会性を持って、共同生活を営んでゆこうという意欲の衰えない方だ。
Iさんが入居して1年半程経った。Iさんと関わっていると、人に歴史あり、という言葉が頭をよぎる。表には出さないが、自信に裏付けられた信念が垣間見える時がある。
Tさんは、男性最年長の93歳。穏やかな物腰や、すっとした居ずまいから、歩んできた道のりを想像するに、いつも冷静でどんとした方だったのではと思う。お若い時に苦労されたらしいが、それらを乗り越えてきた力強さを感じる。その時のTさんは、「頼りになる日本のお父さん(と言っても今の日本のお父さんではなく)」という感じだ。
9名のみなさんと、新年を迎えた。まずは、みなさんの健康を祈りたい。
そして、これからもとちの実で過ごしていく。すでにスタッフとしてはベテラン(?)の部類に入ってしまったわたしですが、経験におもねることなく、日々新たな発見が出来るように、精進して参ります。

10:35 | Posted by admin

【健康への感謝】 とちの実 鈴木

2011年01月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の鈴木です。
今回は11月に1週間入院した時の事を書きたいと思います。
術後2日目体を動かすようにと言われラウンジに行った時、同年代の抗癌治療を受けている女性と知り合いお話をしました。お互いの病気の事など話した後「入院して良かったでしょ」と唐突に言われ「えっ」と戸惑うと、(女性)「入院して自由に動けること健康である事が、とても有難くとても幸せだなと感じる事が出来たでしょ」と言われました。
同室の女性も抗癌治療で入院している方で、私が「退院したら一番何がしたいですか?」
との問いかけに(女性)「おもいっきり家事がしたいわ」(私)「主婦の鏡ですね」(女性)「そんなんじゃないわよ。体調がこんなだから外泊(一時退院)しても家事一つ出来なくて・・日頃当たり前に出ている事が本当に幸せな事なんだと思うようになったからかもね」と言われました。
2人の女性との出会いは、どこか健康である事を軽視していた私にとって、心を強く打たれる会話でした。実体験の中でも術後自由のきかない体や痛み、目の前のおトイレに行く事も大変だったという経験もし、改めて健康である事に感謝し、今出来る事を後回しにする事なく、ひとつひとつ大事に悔いのない生き方をしていけるよう努力したいと思います。
入居者さんの支援でも健康状態に一層配慮し、食事作り・買い物・散歩・旅行など生活全般を、生き生きと楽しんでもらえるようなお手伝いをしていきたいと思います。
日ごとに寒さお増していますが、皆様もお体にはくれぐれも気をつけてお過ごし下さい。
★入院療養中は、入居者さんとそのご家族、スタッフ他、色々な方の優しさに支えられて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。心よりお礼を申し上げます。

10:35 | Posted by admin

【敬老会】 とちの実 仲座

2010年12月23日 | とちの実

皆様お元気でお過ごしでしょうか?とちの実の仲座です。
話しは2ヶ月遡って敬老会の話しになるのですが、始めて企画を担当するという事で先輩スタッフからいろいろアドバイスをもらいながら入居者の皆さんとお寿司を食べ、懐かしい童謡などを歌いながら会を楽しむ事ができました。皆さんはお笑いがお好きだという事で「ドリフの大爆笑」のDVD(3枚組・スペシャル版!!)を、そして映像を見る事が困難なT・Kさんにはアロマのお花をプレゼントしました。これがなかなか良くて、皆さんの余暇のひとときに流すのですが、かなり笑って観てくれています。私自身、ドリフは小学生の時にテレビで観ていてすごく面白かったのですが、思春期を越えた頃にはドリフなんて古いという生意気な意識もあってか、オチが予想出来て全然面白くないと思っていました(好きな方、すいません)。。。
ですが!!この年になってホームで久しぶりにちらっと見るとベタなコントが逆にすごく新鮮で面白くて、世代を問わず笑わせてくれるなんて本当にすごいと感激しました。見た目でのリアクションが単純でわかりやすいので、すぐ笑えるポイントがたくさんあるんですね。
人は笑うと脳が刺激され、身体の活性化や免疫力がアップすると言われているそうです。それ以上に私は心のお薬にもなると思うので、皆さんにはいつでもたくさん心から笑っていてほしいと思いました。思ってみれば私はとちの実ではT・Kさんの笑顔だけまだ拝見した事がありません。ですが、T・Kさんの穏やかな表情の時には笑顔を少し想像する事ができます。きっと素敵な笑顔だったのだろうと思います。
最近、とちの実では残念ながら風邪が流行ってしまい、体調不良の方が何人かいらっしゃいましたが、持ち前の明るさで風邪なんて吹き飛ばしてまた早く9人の元気な笑顔で居間を温かくしてもらえるように私達スタッフも笑顔でいながら気を引き締めていきたいと思います。皆様もどうかお身体には気をつけて下さいね。それでは、また。

10:33 | Posted by admin

【祖母への想い】 とちの実 西田

2010年11月23日 | とちの実

こんにちは、とちの実の西田です。日に日に秋の色が濃くなり、段々と肌寒い日が増えてまいりました。
私事ですが、この時期になると祖母のことを思い出します。
祖母は、少女のような感性を持った、花の好きな穏やかな人でした。当時私は祖父母の介護に追われ、先の見えない毎日に自分の将来を見ることが出来ずにいました。祖母とは、幼い頃からそりが合わず、いさかいの耐えない関係でしたが、それでも祖母のことをとても大切に思っていました。しかし、介護を必要とする祖母を次第に疎ましく思うようになっていき、私は自分を見失っていきました。それでも私は私を頼る祖母から離れる事が出来ず、葛藤の中共に暮らしましたが、最後まで祖母を受け入れる事が出来ませんでした。色々と思うことがたくさんたくさんあったまま、何一つ解消されずに、冬の気配が近づく頃、祖母は他界し、私の祖母との時間は止まりました。
あれから四年の月日が流れ、今、縁あって私は介護の仕事をしています。
巡り合わせと思っています。
人生は面白いです。
入居されている皆様に触れて、止まっていた時間が少しずつ動き出していることを感じています。私の中の祖母と、再び向き合う時がきたのでしょうか。
この仕事を通じて、とちの実で暮らす皆様と、これから、何を感じどんなことを思うのか、楽しみ、学んでいければと思っています。
祖母への想いも、形を変えていく気がしています。

10:33 | Posted by admin