毎年、特に冬のこの時期には気をつけてはいたのですが、腰を少し痛くしてしまいました。痛くなるときの行動はある程度自分なりに分かっており、ズボンを履くときか脱ぐときに片足をあげるときか、朝洗面所で顔を洗う時に前かがみになったときです。幸いなことに、痛くて動く事ができないことや仕事ができないということはなかったのでよかったです。
でも、歩き方はぎこちなく、姿勢も上半身と下半身がゆがんでおりました。
なんとか気づかれないようにしようと過ごしていたのですが、入居者さんたちには、すぐにわかってしまったようです。
女性の二人の入居者さんからは、「あの人、大丈夫かしら」「どっか痛いのかしらね」と小さな声で会話している様子が聞こえてきました。
一番早く気づいたのは、一人の男性の入居者さんでした。もうすぐに気づかれました。
そして、僕に「あんた、腰が痛いんか!」と大きな声で言われました。
あらためて、入居者さんたちは、僕らスタッフのことや周りの人たちのことをよく見ているのだな、と思いましたが、それから、この男性の入居者さんは、僕が歩いているのを見るたびに「あんた、腰痛いんか!」と大きな声で言われておりました。
とても心配してくださっている気持ちが伝わり、実際の行動でも「わしが荷物持ってやる」「わしが洗濯物やっといてあげるから、あんたは座ってなさい」や「蔵田さん、腰が痛いみたいだから、私と一緒に買い物行ってくれる」と別のスタッフに話されている入居者さんもいらっしゃいました。
以前、けがをしていないのに、手に包帯を巻いて、活動量が増えるようにというご支援をさせていただいたことがありましたが、今回は、現実として行っていただいてしまいました。
おかげさまで、今はすっかりよくなりましたが、また一つ、入居者さんたちに助けていただきました。ありがとうございました。