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【編集後記】  理事長 志寒

2024年12月03日 | 編集後記

ある日、ある事業所に向かっているときの光景です。
買い物にでも行くのでしょうか、その事業所の職員が二人の入居者さんと歩いていました。職員が真ん中、両手で手をつなぎ、三人が並んで、それぞれが笑顔です。高齢の女性が二人、若い女性が一人。歳も違えば、血もつながってそうでもない。はたから見れば、どんな関係がわかりづらい三人組ですが、まるでいつもそうして生活しているか のように、握っている手を揺らしながら歩いています。
ファイル 625-1.jpgもちろん、職員にとっては業務の一環で、気を張って常に入居者さんの安全確保や状態観察を行っているのでしょう。しかし、職員自身も入居者さんも笑顔で、私はそのあまりに自然なふるまいに、しばらく目を奪われていました。
今年の一月に、共生社会の実現を推進するための認知症基本法が施行されました。そこには「新しい認知症観」がうたわれていますが、はたして新しい認知症観とはなんでしょうか?いわく“なにもできなくなるわけではない”、“能力のある存在である”、“希望をもって生きることができる”など、どれも本当は人間にとって当たり前のことです。いま問い直されているのは、認知症や認知症状態にある人ではなく私たちの方です。必要なのは一定以上で定型の認知機能を前提にしない、そんな人間観なのでしょう。
その新しい人間観が育まれたとき。この三人のような不思議な関係性。そんな風景がありふれたものになっていくのではないのでしょうか。

22:42 | Posted by jizai

【編集後記】  理事長 志寒

2024年11月08日 | 編集後記

秋も深まりましたが、秋といえば食欲の秋ですね。 歳がばれてしまいますが、その昔「クイズ地球まるかじり」という番組をよく見ていました。そのプログラムの中でも「一発逆転ごはんですよ」というコーナーがお気に入りで、一般のお宅の食卓を撮影し、その人がお味噌汁やおかずやご飯が並ぶ中で、どの順番で食べるかを当てていくというものでした。
たいていの人は最初の一口はお味噌汁やお漬物が多く、スーパーコピー時計その一口目は簡単すぎるので、二口目や三口目がクイズ に出されるのです。さてはて、あのお漬物は塩辛そうだから、そのまま白ご飯に箸が伸びるだろうとか、揚げ物の次はサラダにいくだろうなとか、推理しながら答えのVTRを待つのです。いま考えると何を夢中になって楽しんでいたのかわかりませんが。
そんなことを思い出しながら、いまは入居者さんの食事風景を見守っています。
Fさんは肉じゃがが好きだから、まずは芋を数口食べるだろうな。でも、のどに詰めないようにお味噌汁にいってほしいな、などと考えながら。そうしていると、普段と違う箸運びから身体の変調に気が付くこともありますし、もし、その人が食事の介助が必要になっても、好きな順番で口に運んで差し上げられるなと思うのです。
それにしても、おいしく食べている光景は心が和みます。いつまでも、この風景が続きますように。

16:26 | Posted by jizai

【編集後記】  理事長 志寒

2024年10月18日 | 編集後記

ある昼下がりにリビングでサスペンスドラマが流れています。それを見ていたとある入居者さんが「悪党はなかなか捕まらないねぇ」と仰いました。そのうち、話の進行に関わらず「悪党は~」と同じ言葉を数分おきに繰り返します。そのお隣の入居者さんがふとしたきっかけで「大泥棒だ」「大泥棒だ」と迫真の表情でコールしはじめました。そして、テレビの中の刑事たちを期待のまなざしで見つめています。
お二人の状況はそれぞれ、記憶障害や注意の持続力の低下、テレビと現実の錯誤など、認知症の症状として説明できるかもしれません。しかし、このお二人は、いまここにおいて、このドラマを最大限に楽しむことにかけては、日本で最高の視聴者だともいえるのではないでしょうか。
認知症とともにありながら、いまここで活き活きと輝くひととき。そんなひとときを積み重ねる事業所でありたいと思いました。

09:44 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2022年01月31日 | 編集後記

今年の桜も終了しましたが、みなさんは、どのような干渉方法を取りましたか?新型コロナが発生して、もう2年が経ちます。飲み会で桜を見に行くこともできませんが、歩いて桜を見るのでも花の美しさは伝わるものです。
私は、通勤途中の桜の木が一番好きで、その木を眺めると「ことしもさいたねー。」と心の中で声をかけます。立ち止まって見ることもほとんどないぐらいの桜の鑑賞時間がそこにあるだけなのですが、私にとってはとても貴重な時間です。
日本には、沢山の桜があります。その桜がいつまで見られるかはわかりませんが、花をめでるという気持ちにさせてくれる木々に感謝をしたいものだと思います。

11:32 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2021年12月31日 | 編集後記

この前You tubeを見ていると、『人志松本の○○な話』をやっていました。面白い話がたくさんあったのですが、中でも千原ジュニアが話していた話は、面白さの中にも人柄のようなものがにじみ出ていて意外と面白かったのです。
私は、千原ジュニアの出ている漫才を見たことがありませんし、個別のトークと言うものも見た事がありませんでした。知っているのはエアガンをたくさんぶら下げて自分の方に向けて、そのドキドキするようなシーンを自分の部屋で行っている。と言う話だけでした。ですが、その『〇〇な話』で話される話は、とても面白くそして演者に思いやりのある発言を繰り返していました。確かに、あだ名はジャックナイフかもしれませんが、とても思いやりのある人だなーと関心をしてしまう話でした。
人には、見た目やあだ名でその人となりを決めてしまうことがあります。ですが、本当にその人のことを知っているかと言うと、実は知ってるつもりになっているということがたくさんあります。
『○○な話』の中の千原ジュニアの素敵な一面を、知ることができた時間でした。

11:00 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2021年11月30日 | 編集後記

鎌倉殿の13人という大河ドラマが流されています。大河ドラマなので、現代のドラマと同じと考えるのもよいと思うのですが、歴史を踏まえているという点では、なかなか面白いのではないかなと思います。
歴史ドラマを見るといつも思うのですが、その時のその人は本当は何を考えていたのだろう?と言うことです。なかなかありえない設定などもあるのですが、歴史古文書などを解説しているものを見ると、意外と現代と違う部分が少ないのではないだろうかと思うこともあります。
そんななか、鎌倉殿の13人で気になるのが、北条政子のことです。
北条雅子は、恋愛結婚です。当時は家というものがあったので、恋愛は自由ではなかったはずですが、まるで、自由恋愛のような結びつきをしています。しかも何の権力もない源頼朝とです。この時の心情をかんがえるだけでも、当時のことを考えると不思議でなりません。また、政子は、夫に先立たれた後、実子である息子たちも死んでしまうのです。なかば諦めるような最期を迎えた将軍もいます。そう思うと、政子はどのような
心境だったのかとその心根を考えると、頭が痛くなります。
どれだけの決意で、鎌倉幕府を作ったのか。その思いの大きさを想像すると、大変なものだっただろうと思います。

09:22 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2021年10月31日 | 編集後記

 新型コロナがやっと収まってきましたね。まだ、私たちの仕事は次の波を予想しながらになるので、まだ人ごみの多いところなどは行かないようにしなければなりません。
 世の中の様子は、これからどうなるのか少し考えてしまいますが、コロナが流行ったこの2年間ぐらいで、大きく変わったことがあると思うのです。それは、人とのつながりがかなり少なくなったことです。
 私たちの仕事は、入居者さんのそばにいることが重要なことなので、それほど大きくは変わりませんが、世の中的には、人と会わなくなった方も多いのではないでしょうか。この人と会わなくなった期間で、インプットをするしかなかったのかなと思います。そう考えると、コロナの期間も貴重だったのだなと思えます。
 掃き出すばかりでは、人としてやせ細ってしまいますので、今しかできないことをたくさんやってインプットをどんどん促進していきましょう。
 そして、コロナが終息した時に、積極的に動けるような土台をしっかりと作り上げておく必要があると思います。

12:14 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2021年10月10日 | 編集後記

古い物には、味があり独特の良さがあると思うのですが、最近は、そういっていられないことがあるようです。
地球が温暖化しだして、もう20年ほどになるでしょうか。最初のうちは、あまり関係の無いものだと思っていました。ですが、ここ数年温暖化が顕著になっていると思います。そこで問題なのが、車です。私は今移動の中心を車に頼っているのですが、古い車でして燃費が悪いのです。ものすごく悪いわけではないですが、最近の車からするとやはり見劣りします。ガソリン代も安くなくなっているので、どうしたものかな。と考えているところなのですが、古い物には古い物の良さもあるので、なかなか手放せません。
ですが、そうこうしているうちに、2030年は来てしまいます。新車のガソリン車は販売されなくなるのでしょうか。
今生きている子供たちとその子供たちもその子供たちの時代に生活しにくい環境を作らないためには、電気自動車も仕方ないかもしれません。
ですので、今は少しでも温室効果ガスを出さないような生活を続けていく必要があると思います。
日本に住んでいると、温室効果ガスの影響は暑さぐらいしかわかりませんが、世界中を見渡すと、飲み水に事欠く場所がたくさんあります。みなさんも、地球の上に住んでいるので、地球のことを少しは考えてみませんか。

06:28 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2021年09月23日 | 編集後記

温暖化が、目に見えて影響を私達に与えだしと思いませんか?単純に暑さが厳しいだけではなく、雨もすごいことになっています。以前は10年20年に一度ぐらいだった洪水が、2年に一度ぐらいの頻度で起きています。
今年は九州で洪水被害が出ましたが、私は、子供のころに九州の田んぼの真ん中で育ったので、その時目の前の田んぼが水没し一面の水に覆われたことを今でも覚えています。わずか数センチの床で床下浸水をしなかったのですが、あの時は、本当に危なかったです。ですが、今回の雨の降り方を見ているとその時よりも勢いが増しているので、もし今あの時の状況を考えると、床下浸水は防げなかっただろうなと思ってしまいます。
東京もうかうかはできません。多摩川沿いの武蔵小杉あたりが水没したのは、去年のことだったと思います。
ヨーロッパでは、いま、温暖化対策が強く叫ばれています。2050年までに温暖化ガスの排出をゼロにしようと運動を進めているそうです。その運動の中心にいるのは、20代30代の若い人たちだそうです。私も、遅ればせながら何かできないかと考えている毎日です。温暖化ガスの排出ゼロを目指して、うちの周りのちょっとしたことから改善できないかと思います。

09:52 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2021年08月30日 | 編集後記

最近の毎日は、相変わらずコロナのせいで外部の人と会う機会が少ないです。そこで、最近ZOOMを使った研修などが増えてきました。準備が必要なので、回数的に多くは無いですが、それでも徐々に増えてきています。
このZOOMですが、私はどうも早く研修が終わる傾向にあります。人によっては、従来より長くなる人もいるらしいのですが、私は、会場で話すより早く話が終わることが多く閉口してしまいます。
このZOOMでの話は、話し合いの場でも違いがあります。画面上に常に顔が出ている状態では、疲れるのです。実際に会って話し合いをする場合は、顔を突き合わせて話をするのは、2時間のうちの20分ぐらいでしょうか。
それ以外は、ほかの人が話している方を注目してるので、目が合うことはありません。それが、ZOOMでは、そうはいきません。実際は常に私が見られているわけではないのですが、見られているように思えて疲れてしまうのです。
コロナが終息した後は、どのような世界になるかわかりませんが、ZOOMはある一定割合活用されるでしょう。とても憂鬱なのですが、これも社会が変わったと諦めるしかないのでしょうか。

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22:28 | Posted by jizai