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【SさんとIさんの思い出】  つげの実 山越

2016年11月30日 | つげの実

お昼ご飯は何が食べたいですか?
と尋ねると、にっこり笑いながらカツ丼が食べたいと話されていたので、先日、お昼ご飯を一緒に扇家(そば屋)に行きました。
いつもは、冗談をいいながら話してくれるSさんなのに、その時だけは真剣に献立表をみながら、色々なメニューが多く、こんなにいっぱいあるのかと、驚かれていました。
蕎麦系から丼物まで食材があり、悩んでいたので、先ほどカツ丼が食べたいと話されていましたよね、と話すと、あまりお腹が空いていないだよな、と言いながらも真剣に選んでいました。
Iさんはすでに選ばれていたので、Sさんに「何でもいいのよ、食べたい物を選びなさいよ」などとアドバイスしていました
が、結局、もり蕎麦を選ばれていました。
初めはどのくらい召し上がるのか様子を見ていましたが、きちんと綺麗に召し上がっていました。
Sさんは「こぼしたりしたらお店の人に迷惑になるだろう」と言いながら食べていた所に、僕が少し手助けをしようとすると、恥ずかしそうに自分で出来るから大丈夫と照れていました。
帰り道に、こんなにおいしい蕎麦屋があるのかと、びっくりされていましたが「霜降り商店街にはまだまだ美味しいお店があるんですよ」と話すと、興味が出てきたのかも知れません。また食べに行きましょうねと話すと、嬉しそうに「また今度な」と言いながら冗談を言っていました。
今回は蕎麦屋に行きましたが、まだまだ美味しいお店はいっぱいありますので、色んなお店に行き、少しでも興味を持って頂ければ嬉しいと思いました。

08:52 | Posted by jizai

【いつもの調理風景】  つげの実 蔵田

2016年10月31日 | つげの実

つげの実は、2階に7名、3階に2名の入居者様がいらっしゃいます。
以前は、グループホームとは別に4階に高齢者向けのアパートもありました。
そのアパートにいた方がつげの実に移られることもありました。
現在もその方は、つげの実で生活をされております。
その方は、今年で84歳になられますが、早朝5時ぐらいに起床され、朝食のお米とぎをされます。そして冷蔵庫から食材を選び、調理を始められます。
野菜中心のメニューが多いのですが、調味料もご自分で調整して作り、切って煮込んでと1時間以上かけてお作りになられます。
だしをとられるときによくかつお節を使われるのですが、そのかつお節も削ってあるものではなく、削り節を削って使用されております。
この光景をよく夜勤のときに見させていただいているのですが、とても心が温まり励まされます。
また、出来上がったものを充実した表情で美味しそうに召し上がられております。
その方は、長年看護婦さんをされて、お忙しい日々を過ごされていたので、本格的に料理を始められたのが、60歳を過ぎてからとのことでした。
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毎月「きょうの料理」という本を購入されて勉強されていたとのことでした。
よくその方は、「気力、体力、集中力」といわれるのですが、この言葉どおりにずっと長年取り組まれていたことは、すばらしいことと思いますし、学ぶべきことが数多くありました。
これからも、ご自分の意思と意欲を大切にして、たくさんのお料理を拝見させてください。

10:08 | Posted by jizai

9月号の「つげの実」の記事はありません

2016年09月31日 | つげの実

9月号の「つげの実」の記事はありません

10:53 | Posted by jizai

【「食」について】  つげの実 宮松

2016年08月31日 | つげの実

介護のお仕事に就きましてから、日ごろ常々「食」について考える事がたくさんあります。
①献立について。②利用者様の好物について。③誤嚥防止の食材。④味付け。⑤歯の具合による加工方法。
①の献立につきましては、毎回、利用者様に何を召し上がりたいかたずねます。
何でもいいよ(大体がこのパターンですが…)、お寿司!、お肉!うなぎがいいねぇ~。今日は大根が1本もあるか
ら、これを使ってさつま揚げと煮付けましょうか。など個々の方々によって、さまざまな返答があります。毎日同じ利
用者様に尋ねると、決まってお寿司!と張り切っておっしゃいます(笑)。毎回お寿司であきないですか?とよく伺う
のですが、かなりの大好物のようで、いつの間にかぺロリと召し上がっていらっしゃいます。
②の好物につきましては、普段の利用者の食事風景を拝見していて食事のすすみ具合や、介助が必要な利用
者様も食事介助をしていると、「あ、これお好きなのかな、すすみが早いな」など感じる事があります。
③誤嚥防止の食材としては、職員として普段心がけている事ですが、やはり食事の際の飲み込み具合、食べや
すい物、食べにくい物、食材の固さにも気を配ります。
だいたい利用者様と調理をさせていただくのですが、やはりそこは上記のような職員の配慮が必要になってきま
す。なるべく繊維質の食材は避けて、噛みつぶしやすいよう通常より軟らかめに仕上げることを考えます。
④の味付けは、利用者様のすすみ具合を見ていると、はっきりとした味付けや甘辛い味付けのメニューがすすみ
がよいと感じる事が多々あります。ただ、自身としましては血圧の事を考えますと塩分はちょっと…と思ってしまい
ますが。
⑤の歯に関しましては、やはりご高齢になりますと、全入れ歯、部分入れ歯、歯茎のみ、残りのご自分の歯が数本、
など様々です。常食でも召し上がる方、細かく刻みで食べられる方、フードプロセッサ―で跡形もなくとろみを付けて
食べられる方、様々です。
以上の事に限らず、様々な視点から利用者様が召し上がりたいものを、なおかつ栄養
面が偏らないものをと試行錯誤しています。今思うのは、この仕事をするのでしたら、
管理栄養士の資格が欲しかったな―と、もっと若いころに学んでおけばよかったなーと
思っております。

10:02 | Posted by admin

【毎日の食卓】  つげの実 西田

2016年06月14日 | つげの実

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夕方近くになると「夕ご飯なににしましょうか」のお献立を考え始めます。
「なんでもいいよ」「好き嫌いないから」と仰りながらもお好きな物をあげていきながら、夕食の献立が決まる時もあれば、お店に行って献立が決まる時もあったり様々です。
食材が揃うと利用者様で手分けして、食材の下ごしらえ。
千切りがとても上手な方、じゃがいもの皮むきを数人でせっせと手際よく行っている姿を拝見すると「さすがだなー」と思います。
煮物の味付けも「酒、醤油、みりん、砂糖」で何度も味見をしながら「おいしい!」と納得の味に。薄味の方、濃いめの味の方でカラ―がでますが、それぞれの「ご家庭の味」なのだと思います。
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私は、これまでの私生活で肉じゃがを作る時は、最初から肉をドーンと入れて煮込んでいました。ある日利用者様に「そうじゃなくて肉は最後にいれるの。そうするとやわらかくできるのよ」と教えていただきました。本当にお肉はジューシーで美味しくて。すっかり私は、煮物の肉は「最後にいれる」派になりました。
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気候も暖かくなり利用者様のお身体も動きやすくなって、積極的に台所にいらして下さり、煮込みの味付けをして下さる利用者様もいらっしゃいます。私は調味料を出す係の助手をさせていただきながら「ん!おいしい!」と利用者様納得の味になった瞬間がとても大好きです。今日のお献立はなんでしょう。

09:36 | Posted by admin

【Rさんとの思い出】  つげの実 山越

2016年05月15日 | つげの実

4月に入りだんだん暖かくなってきました。
駒込のしもふり商店街でも毎年桜が咲くのを見る事が出来ます。
商店街の雰囲気もいつもと違っていて、新しいお店ができたりしてしもふり商店街の景色も大分変わってしまったと話されていました。
Rさんも歩く意識がしっかりとされ、「シルバーカーで歩く力がついた」とご自分も驚かれています。
いろいろな所に行くのもコーヒーを飲みに行く事もお好きなので、喫茶店に行くと、大変混雑していました。とても残念がっていらっしゃったので、つげの実に戻って私がコーヒーを入れてさしあげました。
染井銀座にもいろいろと新しいお店ができたので、たくさん歩かれました。つげ実に戻ってきた時はお疲れのご様子でしたが、とてもよい散歩になったのかと思っています。
Rさんは出かけるのが好きな方なので、色んなところに行ければいいなと考えています。
ホームでは、頑張りすぎて疲れてしまう事が多く見られていますが、たまには息抜きをして気分転換されたとおもいました。また誕生日の外出も考えていますのでRさんにとてもいい思い出が作れるように企画して行きたいと思います。

11:36 | Posted by admin

つげの実 蔵田

2016年04月10日 | つげの実

つげの実は、2005年の9月に開設されておかげさまで10年が経ちました。
当初は7名のご入居者様たちが生活をされておりましたが、定員が9名に変更になり、今ご入居されている方たちも合わせまして、24名の方たちがご入居されておりました。
開設当初からご入居されている方も2名いらっしゃいます。
今つげの実で生活をされている方たちをのぞかれますと、そのほかの方たちは、なんらかのご事情でご退去されました。
ご退去というと、病院や他の施設に行かれたり、残念ですがお亡くなりになられたりということが多かったのですが、お二人の方は、ご自宅にお帰りになりました。
お一人の方はだんな様と娘様と3人でお暮らしになることになりました。
約1年間のつげの実での生活でしたが、足腰が丈夫になり、長い距離を歩くことができるようになり、当初にくらべると、精神的にも落ち着いて安定してお過ごしになられておりました。
もう一人の方も息子様とお暮らしになることになり、この前出勤途中に、息子様と手をつながれて散歩をされているお姿をお見かけいたしました。
ぼくは、この仕事をはじめ、つげの実で入居者様たちのご支援をさせていただくことになったときに、今はいろいろなご事情があり、つげの実にご入居されているけれど、ここでの生活を通じて、またご自宅や住み慣れた場所にもどってお暮らしになっていただければよいことだな、と思っておりました。
それが、今回現実のものとなったことは、お別れは寂しいことではありましたが、よかったことではないかと思っております。
どちらの方も、同じ地域にご自宅がありますので、これからは、同じ地域の一員として、ご近所の方として、関わりをもたせていただければと思っております。

16:01 | Posted by admin

【つげの実に新しくご入居されました】  つげの実 宮松

2014年12月09日 | つげの実

12月上旬、つげの実に新しく男性のかたがご入居されました。
つげの実は、女性8名、男性1名と「女の園」であります。女性の中に男性ひとりというのは、男性側からは、どのように感じられるのでしょうか。ハーレム状態です。
嬉しさ、気恥ずかしさ、気にしないよー、うーん・・・一度ご本人に伺ってみたいです。
数日前、私が重いリビングテーブルをズルズルガタガタと運んでいると、後ろから、スッとさりげなく手を貸して一緒に運んでくださいました。この何気ない気配り、何も言わずスッと手を差しのべる・・・。このような男性に私は弱いのです(笑)。
いや、ほとんどの女性は、大きな優しさを感じることと思います。ジェントルマンです。ヨイショしすぎですかね(笑)。
こちらの男性の入居者様には、娘さんがいらっしゃるとの事で、そういった環境も関係していらっしゃるのでしょうか。
これからも、男性らしさを発揮していただいて、良い意味で頼られる存在になっていただければと思ったりしています。「○○さーん、お願~い。よしきた!まかせとけ!」みたいな(笑)。

08:20 | Posted by admin

【つげの実に新しくご入居されました】  つげの実 宮松

2014年12月09日 | つげの実

12月上旬、つげの実に新しく男性のかたがご入居されました。
つげの実は、女性8名、男性1名と「女の園」であります。女性の中に男性ひとりというのは、男性側からは、どのように感じられるのでしょうか。ハーレム状態です。
嬉しさ、気恥ずかしさ、気にしないよー、うーん・・・一度ご本人に伺ってみたいです。
数日前、私が重いリビングテーブルをズルズルガタガタと運んでいると、後ろから、スッとさりげなく手を貸して一緒に運んでくださいました。この何気ない気配り、何も言わずスッと手を差しのべる・・・。このような男性に私は弱いのです(笑)。
いや、ほとんどの女性は、大きな優しさを感じることと思います。ジェントルマンです。ヨイショしすぎですかね(笑)。
こちらの男性の入居者様には、娘さんがいらっしゃるとの事で、そういった環境も関係していらっしゃるのでしょうか。
これからも、男性らしさを発揮していただいて、良い意味で頼られる存在になっていただければと思ったりしています。「○○さーん、お願~い。よしきた!まかせとけ!」みたいな(笑)。

08:16 | Posted by admin

【秋さんぽ】  つげの実 西田

2014年11月25日 | つげの実

秋晴れの日曜日。利用者様同士で「今日はお天気いいから、散歩に行きますか」とお話されていました。
お昼過ぎた頃、お話されていた3人の利用者様のスタンバイOK!
私もお仲間にいれていただき、女史4人の気まま秋散歩のスタート。
つげの実の玄関をでたところで「さて・・どこ行きましょうか」「あっち行こう」「そうね。たまには商店街と反対方向もいいわねー」と言いながら道を行くと「旧古河庭園」のバラ祭りの看板が見えてきて「旧古河庭園」に行く事になりました。お天気の良い日曜日という事もあって、駅から庭園に向かう人もたくさん。庭園に着くとお祭りムードでいるだけでワクワクしてきました。
バラ柄の雑貨屋さんに魅了されて「見ているだけでもいいわー」と楽しそうに雑貨屋さんテントを堪能のBさん。そうこうしていたら、庭園ボランティアの男性の方が「砂利道だから庭園中までお手伝いしますよ」とお声かけて下さり、車椅子ご利用していたRさんも「ありがとうございます」とニッコリ。
庭園に入ると色々な種類の秋バラが咲いていました。Rさんは、バラの種類に詳しくゆっくり巡りながらお話くださいました。
庭園の中にある邸宅を見ながらBさんは「どんな伯爵の方が住んでいたんでしょうね・・」と思いを馳せながら、中を覗いてみたりして少しだけタイムスリップ。庭園をぐるり巡ると「期間限定バラアイス」の看板を発見!
「おいしそうねー!」と元気にYさん。ベンチに腰かけて皆で薔薇の香りがほんのりするバラアイスを堪能しました。心地よい風の日陰でのんびりな時間。
「バラ雑貨をもう一度見たいわー」とBさんの提案で、「じゃーそこを見ながら帰りましょうか」と帰路へ。
つげの実に近くなると「お昼アイスだけじゃお腹すくわねー」「商店街を通ってかえりましょ」「いいねー。グーだね」と言いながら買い物して戻った秋さんぽでした。
これから、寒い季節にはいりますが、冬晴れの日に冬さんぽも楽しみです。

14:37 | Posted by admin