夕方近くになると「夕ご飯なににしましょうか」のお献立を考え始めます。
「なんでもいいよ」「好き嫌いないから」と仰りながらもお好きな物をあげていきながら、夕食の献立が決まる時もあれば、お店に行って献立が決まる時もあったり様々です。
食材が揃うと利用者様で手分けして、食材の下ごしらえ。
千切りがとても上手な方、じゃがいもの皮むきを数人でせっせと手際よく行っている姿を拝見すると「さすがだなー」と思います。
煮物の味付けも「酒、醤油、みりん、砂糖」で何度も味見をしながら「おいしい!」と納得の味に。薄味の方、濃いめの味の方でカラ―がでますが、それぞれの「ご家庭の味」なのだと思います。
私は、これまでの私生活で肉じゃがを作る時は、最初から肉をドーンと入れて煮込んでいました。ある日利用者様に「そうじゃなくて肉は最後にいれるの。そうするとやわらかくできるのよ」と教えていただきました。本当にお肉はジューシーで美味しくて。すっかり私は、煮物の肉は「最後にいれる」派になりました。
気候も暖かくなり利用者様のお身体も動きやすくなって、積極的に台所にいらして下さり、煮込みの味付けをして下さる利用者様もいらっしゃいます。私は調味料を出す係の助手をさせていただきながら「ん!おいしい!」と利用者様納得の味になった瞬間がとても大好きです。今日のお献立はなんでしょう。