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2018年12月27日 | ぶなの実::ぶなの実3F
先日散歩がてらIさんと近くのスーパーに行き、会計後に2人で「すごいね~すごいね~」と言いながら袋づめをしていると、私の知らない、商売人風の紳士がIさんに「あぁ、こんにちはっ!」と威勢よく挨拶される場面に遭遇することができました。普段能ある爪を隠し、一見したい放題のように振舞って「飯はまだか」と繰り返すIさんが、その時はとてもよそ行きの顔で「あ、どうも」と右手を上げられました。はた目には「誰だっけ?」が貼りついていたため、その紳士が「あぁ、わかんないか」と私を見て笑い風のように去っていかれ、結局どこのどなただかは判らず。
しかし、研修や本で盛んに叫ばれている地域活動の大切さにいまいちピンと来ていなかった私が「これがIさんにとってどんな出来事だったのか」を想像すると、少しだけヒントをもらったような気がしました。これから寒くなりますが、風邪をひかないように気をつけながら外のつながりを楽しんでもらえるような環境づくりもしていきたいと改めて感じました。
2018年11月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F
どうもお久し振りです、ぶなの実Aユニットの宝田です。
今回は9月2日にありました避難訓練についてお話したいと思います、年に1度町会の避難訓練がありまして去年はTさんと私の2人で参加したのですが、今年はSさんも参加してくださりTさん、Sさん、私の3人で参加しました。
開催された日はあいにくの雨だったので、炊き出しと消化訓練、煙体験が出来なく残念でしたが、かわりに東京で震災が起きたらどうなるかというビデオを見ました、30年以内に震度7クラスの地震が来る確立は70%(だったはず)ということなので本当にいつきてもおかしくないので働いている最中に地震がおきた時にしっかり対応できるように職員全員で改めて防災グッズの使い方や避難のしかたなどを周知しなければならないなと感じました。これからも安全に皆さまが暮らせるようにしていきたいと思います。
2018年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F
ぶなの実Aユニットで6月より勤務している内田と申します。このぶなの実で働き始めて早3ヶ月、ようやく仕事にも慣れてきてお客様にも「なんか見たことあるような人だな~」と分かってもらえているような、いないような…今日この頃です。
今回はここでの生活を少し書いてみようと思います。「あら、いい天気ね。ちょっと外に行ってみようかしら」と外を眺めるAさん。Aさんと買い物に行くとどんなに重たい物でも半分持って下さいます。「何かやる事ありますか?」
と気さくに声を掛けて下さるOさん。Oさんはいつでも職員を助けて下さるムードメーカーです。「何にもお構いも出来ませんで」と一生懸命に食器を拭いて下さるTさん。Tさんは綺麗なお姉さんの居るカフェに通うのが日課です。
「あなたの笑った顔が好きよ」と満面の笑みで褒めて下さるSさん。Sさんは巨人が大好きです。「はい!!分かった!!!」と布巾をたたんで下さるIさん。Iさんはとっても几帳面で布巾をたたんだら1番です。「初めて見る顔だわね」とじっと私の顔を見つめて下さるNさん。Nさんを笑顔にするのが私の目標です。私が椅子に足をぶつけると「痛くなかった?」と心配して下さるZさん。Zさんは心優しいジェントルマンです。どんな歌でも歌えるYさん。Yさんの歌声がとても素敵です。子供を見ると声を出して笑っているCさん。その笑顔に私は癒されます。
この何気ない生活をいつまでも支えられるように日々精進していきたいと思います。
2018年09月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F
ぶなの実Aユニットでは6月の下旬に、全員ではありませんが入居者さんと、回転寿司屋さんに行って参りました。
回転寿司の店内を皆さまがイメージしますと、車椅子を利用されている方は入店できるものなのか、テーブルに入り込むことが出来るものなのか・・・と疑問に思いませんか?
回転寿司は店舗が2階にあることが多く、必ずしもエレベーターが付いているとは限りません。そして店内で、テーブル席がありますが長椅子になっており、車椅子の方がどこに座ることが出来るのかお店に連絡してお聞きしました。そうしたところ、所謂「お誕生日席」と言われる場所に車椅子の方が入ることが出来るとのことでした。
そして当日は「スシロー環七青井店」さんにお世話になりました。店内は広々としており、車椅子の方が通路側に座っていても後ろにはまだ人が通れるスペースがありました。
そして皆さま、お寿司や茶碗蒸、スイーツまで堪能され帰宅されました。
是非とも皆さま、回転寿司行ってみて下さい!!
2018年08月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F
準備好きな私の希望と夜勤者の少ない状況が続き、半年ほど皆さんの寝起きの素顔に触れることができましたので、今回は少しずつ紹介してみたいと思います。
いつも目を閉じて意志を滅多に示されないNさんは、差し込む日の光に薄目を開け私の顔を見て声に耳を澄まし、お茶を飲む間ひっきりなしに話しかける私の方を見て仕方なさそうに頷いて相槌を打たれます。Cさんは寝癖で大きくなった頭で「おはよう」とニッコリ、私の声掛けに「そう、そうなの」と頷かれ、その後顔を拭いてすっきりすると今度はテレビに話しかけられます。はい次、はい次、とやることに追われるのに長年慣れてきただろうIさんは、私の顔を見て「おはよー」と低く言うと、またやることが始まった、次は何?何でもOKだよ、と言わんばかりによっこらしょっと起き上がり指示を待っておられます。わからないことへの不安に怯え、時に声を荒げることもあるYさんは、たくさん話して気持よく目覚めると、私と一緒に窓の外の朝日にゆっくり手を合わせられます。その間にOさんが身支度を整え、居間に降りてきて状況判断し、まだ終わっていないゴミ出しや朝食の準備をしながら早く起きたIさんとお話しされます。夜更かしが続く日は慌てて降りてこられたのがよくわかります。Zさんは長年の習慣からか、いつも起きてすぐに天気を尋ねられ、現場の仕事ができるのかを心配してからゆっくりと時間をかけて髪を梳かされます。夜中起きてテレビを見ていることが多く「朝が弱いのよ」と笑うAさんは、目を覚まし空が澄み切っている
と嬉しくてしょうがなくて、外を眺めながら何度も「雲ひとつない!木も揺れてない!」と言って喜ばれます。Tさん・Sさんは朝食の時間だとなかなか呼びに来ないスタッフにやきもきされ、降りて来ては「やっぱりまだか」と居室へ戻られ、やっと呼びに来た、まぁまぁ、と居室の中まで歓待し席を勧めて下さいます。居間に揃った皆さんで盛り付け・配膳しながら穏やかに朝食が始まります。モリモリと召し上がって頂く姿に幸せな気分になり、つい私も口数が増えます。
それぞれの入居者さんと個別に向き合う時間の少ない中、朝のこの時間はとても貴重で贅沢で、これからもずっと大切にしていきたいと思います。