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【編集後記】  理事長 志寒

2025年02月04日 | 編集後記

- 庭先掃除をして春を迎えましょう -
ファイル 633-1.jpeg心なしか寒さのゆるむ日がみられるようになってきました。気が早いですが沈丁花のつぼみに春の訪れを感じます。ところが、そうなってくると気になるのが、スギ花粉です。今年はすでに飛散が始まっているようで、私も肌荒れや口の中のいがらっぽさ、鼻のムズムズが始まりかけています。
一昔前は、花粉症は若者特有のものなんてイメージもあり、免疫機能が老化してくると花粉症もおさまるなんて言説もありました。私もそこそこ良い歳になってきましたが、おさまる気配はありません。それどころか、花粉症のご入居者さんもいらっしゃいます。どうもその言説もあやふやなものだったのでしょうか。
日本国民の4割以上といわれるスギ花粉症。もはや国民病といわれるまでになったのは、戦後の住宅需要にこたえるため、スギの大量植林が行われたからだといわれています。高度成長期、これからは人口が増え続け、経済も伸び続ける。その高揚の夢のあとがこのスギ花粉症なのでしょう。今になると、その高揚がうらめしいような、うらやましいような複雑な思いになります。
スギと共に咲く花々もあります。ましてやスギも何も人間を苦しめようと花粉を飛ばすわけでもないでしょう。人口減少社会が叫ばれて久しい現代。その情勢の中で、花粉症も認知症も、うまく付き合っていく必要があることには変わりありませんね。

10:54 | Posted by jizai