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2017年11月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F
お世話になり半年が経ちますが、相変わらず思いとは違う出来事の連続で、利用者さんにも、教えて頂く先輩方にも、未だにたくさんの感動を頂いています。
利用者さんのその瞬間のご意思と、もう少し先の幸せが相反する場面に悩み続け、ただただ時間ばかりかけていたときに、それぞれの利用者さんとの「関係性」について考えてみようというアドバイスを頂き、新たな試行錯誤の機会を得ることができました。「親しく」というのはプライベートでかなり苦手な分野なのですが、それでも鼓舞して続けてみると同僚ができた、というように喜んで一緒に働いて下さる方がいて、ご機嫌を伺って損ねてきた方が頼りになる先生風に接すると安心され、コイツには愚痴を吐き出せるし嫌いなお風呂は断れると逃げ道にされ(ナメられ)、一生懸命お願いすると嫌になるけれど四の五の言わず当然、という顔をすると「お前に任せた」と言わんばかりに信頼して下さって…等々、十人五十色の私との「関係性」に注目していくうちに、業務や社交辞令ではない、家族のやりとりのような遠慮のない雰囲気を感じてもらえてるのか
なぁと胸が熱くなる瞬間が格段に増えてきました。「大変なお仕事ですね」と労って頂くことが多々ありますが、その度に返す「楽しいですよ、おかげさまで」という言葉は結構本気なのです。
これから寒くなっていきますが、一緒に笑いながら風邪を吹き飛ばせるよう自身と皆さまの体調に気をつけて、「関係性」も発展させていきたいと思います。
2017年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F
今年の夏も、あっという間に過ぎ去ろうとしています。今年は6~7月は雨もあまり降らず、かなり暑い日が続き、8月は雨が16日間降り続き、入居者様もかなり憂鬱な時を過ごされたのではないでしょうか。
入居者様の中に、Aさんという方がいらっしゃいます。私がはじめてぶなの実でお会いした時は、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、何かピリピリしているように見え、なかなか話しかけるきっかけが見つからず、「こんにちは、私は蝦子と申します」位しか言えませんでした。Aさんが居間にいる間は、みなさん静かになりがちです。
私がAさんと楽しく話すようになったのは、ある時パーマ屋さんへお迎えに行ったときからでした。それまでは買い物もほとんど一緒に行った事もありませんでした。先輩方には、Aさんとお話をしてくださいね、と言われていました。
お迎えに伺うとAさんは、私の腕にご自分の腕をからませて楽しそうに戻ってこられました。
Aさんはお1人で、時たま外に出ていらっしゃる時があります。お迎えに行ったとき私は、早くぶなの実に戻ることだけを考えて接していました。やはりそれでは余計に頑固になってしまいます。
それからは無理に戻らずに、近くのコーヒーショップでお茶を飲んでから戻るようにしています。そのときも私のリュックサックに手を添え、「迷子になるから持ってよぅ」とお茶目なところも見せてくれます。
Aさんだけではありませんが、入居者様とこれからも楽しく生活のお手伝いをしていきたいと思います。
2017年09月30日 | ぶなの実::ぶなの実1F
皆様がいかがお過ごしでしょうか?ぶなの実Bユニットの伊藤です。
今回は、どんな時でも自分の決めたことには考えをまげず一本気の通ってそれでいて気品があるFさんのお話です。
みなさんも時には、機嫌が悪かったりするときがあります。
ある日の事です。みなさんお食事を摂っているとFさんの隣席で食事を摂っていたTさんと腕がぶつかってしまいました。
「あなたもう少しそっちに行きなさい」と少し口論になり、「私の席のここからここまでの幅から、私は少しもずれてないのよ」と一言。
確かにTさんのほうが少しずれてるみたいです。
お互いの話を聞いてから納得してもらい、落ち着きました。
男性に対しても一歩もひかず、自分の考えは曲げず、我、揺るがず、我、一歩も退かず、我、自己通す
なりの精神力です。
はわわわわ、尊敬です。さすがです。
そんな筋の通ったFさんですが、花壇のお花が大好きでよくお水をあげています。お花にも詳しくよく花言葉や、種類を聞いています。
可憐で素敵です。
時には、「あなたも大変ねー、いつもありがとうねー」と一言。こちらこそありがとうねーです。
いろんな方が生活しているぶなの実Bユニットです。やっぱり一人、一人個性があって人間味があふれていて素敵です。
これからも元気で楽しく生活して行きましょうね。
2017年09月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F
どうもこんにちは、今回は5月にIさんと野球観戦へ行った時のお話をさせて頂きます。
Iさんは前にもAユニット全員で野球観戦に行った事があり、その時に帰るのを嫌がるくらい楽しまれていたというお話を聞いたので誕生日外出に野球観戦しに行きました。
自分はなぜテレビで野球を観れるのにわざわざみんな球場へ見に来るのだろうかと不思議に思っていたのですが、いざ観戦してみると野球が始まる前のいろんなイベントとか、ホームラン、ファールボールの飛んでくる迫力とか、応援しえる人の声とか球場へ来ないと感じられない空気があるんだなと感じました。なのでその空気を自分達も楽しむ為に一緒にジャイアンツのユニフォームを着て、フライドポテトとジュースを片手に観戦しました。
今回は帰るのを嫌がったりはしませんでしたので、きっと楽しんでくれていたと思います。
2017年08月31日 | ぶなの実::ぶなの実1F
この季節、じめじめや雨で私的に嫌な季節がやって参りました。
洗濯物が乾きにくく、尚且つ利用者の方がお外に出れないなど・・・
こうなると不のスパイラルとでも言いましょうか。。。
利用者の方の中には、お外に出れないのでイライラされる方も居たり。
そんな時、どんなことが出来るか考えます。
と言うより、私がしてみたいこと。
それは・・・
映画館の様に、お菓子を食べながら映画を観る。
思い切り泣けるものから、コメディ、アクション、怖いものなど。
みんなと一瞬でも悲しかったり、笑えたりと同じ気持ちになれたらなと思います。
2017年08月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F
5月下旬に、入居者のYさんと誕生日外出に出かけました。
お笑いや落語が好きなYさんのために池袋演芸場に寄席を見に行きました。
最前列で見ることができ、落語と漫才を楽しみました。
Yさんは、落語家さんの話に熱心に耳を傾けられ、笑うところでは思いっきり笑ってとても良い笑顔で楽しんでおられました。
笑いすぎて(笑いすぎだけが原因ではないですが…)調整中の入れ歯を外してしまったことはここだけの話としておきます…。(笑)
最後は、「楽しかったですね、また来たいですね。」ととても満足そうな笑顔で仰っておられました。
帰路はややお疲れの表情でしたが、充実したYさんの笑顔を見ることができ、本当に良かったです。
2017年07月31日 | ぶなの実::ぶなの実1F
以前、当法人の代表の林田より「グループホームって何?」「認知症について説明して。」と会議の時などに質問されることがありました。スタッフは殆どが黙ってしまったり、誤った説明をしたことがありました。そこで林田より言われた言葉は「君たちはプロではないの?」という一言でした。続けて「例えば魚屋に魚を買いに行き、店員さんが魚について説明できなかったら、どう思う?」と言う言葉でした。
友達や知人に会うと「グループホームで働いているんだね。グループホームってお年寄りに何でもさせるんでしょ。」と言われることがあります。グループホームという存在の認知度はかなり高くなってはいるものの、正しく理解されていない事を実感する時です。
私たちが勤務するグループホームでは「自立支援」を行っています。グループホームは介護保険法の基本方針の中に「利用者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするものでなけれなばならない。」という一文がありますが、この事が何を示しているのか、をプロとして深く考え続けることができなければ、正しく自立支援が行えないのは当然です。
例えば「Aさん、ご飯を作って頂けますか。」とスタッフに声をかけられ「いいよ。」と応じる入居者さん。「私。自立支援出来ている。」と思いがちです。ここでプロは「Aさんは食事を作る必要がある。」ということをどのように気づくのか。また、献立をどのように考えるのか。食材を見て組み立てられるのか等々、私たちは日々の支援を通し考え、知ります。「ご飯を作っていただけますか。」の一言でその方の「有する能力」を一瞬で奪い去ってしまいかねません。生活の主体はあくまでも入居者さんであり、私たちはあくまでも支援をする立場です。出来なくなっている事を支援するのは当然ですが、入居者さんの「有する能力」をどれだけ知り、それをどれだけ発揮して頂けるか、また3か月先、半年先、1年先と入居者さんがお元気で、「有する能力」を発揮し、生活して頂けるかがこの仕事の難しさでもあり、面白さでもあります。
ここ数年は介護の仕事が初めてというスタッフが入職することが殆どです。人手が足りない中、基本的な介護技術を覚え、そのほか必要な業務を覚え、自立支援を行うというのは容易なことではないと思っています。しかし、様々な理由はあるにしても、この仕事を職業として選んだ以上は世間からプロとして見られます。そうした中で、私は正しく自立支援について伝え、入居者さんを通し、共に考えていく必要があると考えています。グループホームが「なんでもさせているんでしょ。」と言われる日が無くなるよう、プロとしてこの仕事に誇りを持ち続けたいと思います。
2017年07月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F
ぶなの実のご入居者Mさんはその昔、新宿コマ劇場でダンサーをしていたそうです。
81歳になる今でも美貌やスタイルはそのままで、ダンサーだった面影があります。今も足が90度以上あがるのです!!
芸能の世界で過ごされていたMさん、今も夜型人間です。朝ごはんはほとんど召し上がらず、昼から活動開始です。そして夜な夜な自室の整理や深夜テレビの通販ショッピング観賞…が趣味??。
Mさん、少々気が短く、入居者さん同士で衝突することもよくあります。昔の話などを引き出そうとするのですが、今は考えることが苦手なMさんは「どうだっていいじゃない。」と突っぱねられることがしばしばあります。私の伝え方が悪いのか、私のしゃべり方は今風でいうと「上から目線」で話しているのか、気に障ることもよくあるようです。
私はご入居者との関係を築くときにはお互い腹を割って話すといいますか、言いたいことを言い、あるときは喧嘩もし、信頼関係を築いてきました。Mさんとはまだ1年半ほどのお付き合いですが、正直信頼関係を築けてはいません。芸能という世界で生きてこられた方なので、今までの私の通り一辺倒のやり方では難しいのだと痛感しています。私自身がMさんに対して、ネガティブな部分に目を向けてしまうことが多いので、ポジティブな部分にスポットを向けてアプローチをしていき、Mさんとの信頼関係を築いていけるよう支援を続けていきたと思っています。10年以上も当法人で働いてきたのに、まだこんなことを言っていて本当にお恥ずかしい限りです。