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【篠原演芸場】  ぶなの実 内田

2019年12月18日 | ぶなの実::ぶなの実3F

歌舞伎がお好きなTさんと10月に篠原演芸場という大衆演劇の観覧に行って参りました。
タクシーに乗り、Tさんは「割れんばかりの晴天だね」と満面の笑みでした。篠原劇場に到着すると、「こんな立派な所があるのかい」と驚かれていました。
さて、いざ劇場内へ。予約の時には椅子席が空いておらず、御座席になってしまっていましたが、御座に座ろうと座布団を避けながら、細ーい道を2人でそろりそろりと歩いていると、係の方が透かさずやって来て、「椅子席が空いてますから、良かったらどうぞ」と。係の方の気遣いに心が癒されました。2人でゆったりとした席で観る事が出来ました。その日は台風の次の日であったせいか、椅子席に空席があったそうです。
さて、ショーが始まり、座長が出てくるや否や客席からは「京様〜」という掛け声。Tさんもその様子にビックリされていましたが、着物姿の座長さんをご覧になって「綺麗だねー」ととてもご満悦そうでした。座長さんの綺麗でお淑やかな動作は女である私も惚れてしまいそうでした。
第2部まで観て少し疲れた様子だったため、その日はそこで帰る事にしました。そして、私にこっそりと「また観に来ようね」と囁かれるTさん。普段は控えめなTさんが「また来ようね」と言ってくださった思いを大切に、また機会を見つけて篠原演芸場に来たいと強く思いました。

08:26 | Posted by jizai

【編集後記】  林田

2019年12月18日 | 編集後記

スターウォーズの最終回が行われます。もう行われているかもしれません。
大宇宙を駆け巡り、ハン・ソロ船長が宇宙船を操り、宇宙を駆け回る話です。(今公開されていたものには、ハン・ソロ船長は出ていないと思います)紹介は不要ですね。
そのスターウォーズが、私の中では盛り上がりません。
実際は、全米興行〇位!!などとCMが流れているかもしれませんが、私たちが子供のころに観た夢のような宇宙の話が、どこかにある映画の1シーンになってしまったような気がしてなりません。
いろいろ考えてみたのですが、いくつか思いつくことがありました。ひとつは、宇宙の冒険活劇が増えて特別な感じがしないこと。これは、ほかの映画でもっと刺激的な内容やキャラクターが、活躍する話が増えたために起きたものです。次は、話が長すぎて統一感が無いことです。最初に出ていた人はお亡くなりになった方もいらっしゃいます。第一作目は、今から40年以上前ですから。そして、一番大きな理由は、私が年を取ったのかもしれません。空想の世界に行かなくても現実世界で十分刺激がありますし、現実世界のほうが充実感があります。そう考えると、スターウォーズに悪いところは無いのですが。(笑)
スターウォーズも夢ではなくなってきています。世の中の進み方も早くなっているような気がします。
ここは、落ち着いて空を見上げましょう。何かいいことを思いつくかもしれませんよ。

08:12 | Posted by jizai

【まあ。のんびりいきましょう】  とちの実 小谷野

2019年12月18日 | とちの実

とちの実に今年で88歳になられた入居者様がいます。畑仕事をされていた方なので、足腰はしっかりしており、調理も得意でテキパキ行われています。
誕生日のお祝いに遠出して美味しいものでも食べてもらいたいなと思っていたのですが、4月に足を骨折してしまい、入院となってしまいました。お見舞いに行くと病院食があまり美味しくないとボヤいては、とちの実に帰りたいと言われていました。その後、リハビリ病院に転院しリハビリ生活。当初は10mほどの平行棒を往復するだけで、疲れていた様子がありましたが、1週間ほどするとあまり疲れた様子も無く、平行棒を歩く回数も増えていました。その後もリハビリを続け、フロアを理学療法士さんと一緒に歩かれるまで回復し、とちの実に戻られました。ただ、リハビリ含め約3ヶ月となった入院生活のため、体力の低下が見られており、外出するときは車椅子を押して行き、途中疲れた様子があれば座って移動してもらっています。
そんな生活の中でどんな事がしたいですか?と聞いたところ、「うーん。まあ。のんびりさせてもらっているからね。それで良いよ。」と今の生活に馴染んでいただいているようです。介護職員としては、骨折した以前と同じく元気な生活に戻って欲しいと思っていたのですが、『のんびり』という言葉にどこか焦っている自分が居たのかなと思いました。
今まで大変な人生を送られていた方なので、ここでの生活は『のんびり』とした生活をしていただければと思います。
ただ、来年の誕生日のお祝いでは美味しいものを食べに行ってもらいたいです。

08:11 | Posted by jizai

【篠原演芸場】  ぶなの実 内田

2019年12月18日 | ぶなの実::ぶなの実3F

歌舞伎がお好きなTさんと10月に篠原演芸場という大衆演劇の観覧に行って参りました。
タクシーに乗り、Tさんは「割れんばかりの晴天だね」と満面の笑みでした。篠原劇場に到着すると、「こんな立派な所があるのかい」と驚かれていました。
さて、いざ劇場内へ。予約の時には椅子席が空いておらず、御座席になってしまっていましたが、御座に座ろうと座布団を避けながら、細ーい道を2人でそろりそろりと歩いていると、係の方が透かさずやって来て、「椅子席が空いてますから、良かったらどうぞ」と。係の方の気遣いに心が癒されました。2人でゆったりとした席で観る事が出来ました。その日は台風の次の日であったせいか、椅子席に空席があったそうです。
さて、ショーが始まり、座長が出てくるや否や客席からは「京様〜」という掛け声。Tさんもその様子にビックリされていましたが、着物姿の座長さんをご覧になって「綺麗だねー」ととてもご満悦そうでした。座長さんの綺麗でお淑やかな動作は女である私も惚れてしまいそうでした。
第2部まで観て少し疲れた様子だったため、その日はそこで帰る事にしました。そして、私にこっそりと「また観に来ようね」と囁かれるTさん。普段は控えめなTさんが「また来ようね」と言ってくださった思いを大切に、また機会を見つけて篠原演芸場に来たいと強く思いました。

08:11 | Posted by jizai

【S様の“特別”】  つげの実 蔵田

2019年12月18日 | つげの実

先日、ご入居者のS様と、日本橋にあります三越の特別食堂にいってまいりました。
お誕生日の外出としてでしたが、S様にどちらに行きたいかお聞きましたら、すぐに「三越の中にある特別食堂に行きたい」とのご返答がありました。
そこは、旦那様との思い出の場所で、1ヶ月に2回ぐらいの間隔で車に乗って行かれていたとのことでした。旦那様はいつも和食を注文されていたとのことです。
娘様も一緒に行かれることが多く、洋服はほとんど三越で購入されていたとのことでした。
スタッフから聞いたことですが、S様はこの外出の前の日から、明日は何を着て行こうかしら、と何点かの洋服をスタッフに見せに来られたり、相談されていたとのことでとても楽しみにされていたとのことでした。
今回は、電車を乗り継いでいきましたが、普段の買い物などのときよりもよく歩かれているように感じました。
S様はご入居されて14年経ちますが、また新たな表情や一面を見させて頂くことができました。
私は「特別」と名前が入るようなお店で食事をしたことがありませんでしたので、これもS様のおかげだと感謝しております。
いつまでもお元気でお過ごしになられ、またご一緒にお出掛けができればと思っております。
楽しい時間をありがとうございました。

08:10 | Posted by jizai