log

【喜怒哀楽】  ぶなの実3F 森田

2017年02月28日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ご入居者のKさんは感情表現豊かな方。喜怒哀楽が1日で何回も出てくる。「好き」「嫌い」はっきり仰る。
良い感じ、悪い感じ…表情も豊かだ。好き!と伝えるときは表情も柔和でとろけている。認知症の状態が進み最近では「哀」の感情の時が多い。昔を思い出して「お父ちゃんとお母ちゃんがもういないねん」と、とても悲しい表情で涙を流される。眉毛も八の字になっている。
息がつまり、外へ出た途端「あ~、風が気持ち良い。」と仰り、両手を広げて全身で風を感じている。風を感じて、それを言葉に出来るなんて「素敵だな~」と私は思う。憧れてしまう。
私は旦那の趣味の付き合いで海に行くことが多いのだが、夏は暑いし、冬は寒い。だからほとんど車の中で寝て過ごしている。旦那に何で自然をもっと感じないのだと言われてしまう。私の感情の中には恥ずかしながら「怒」の感情はよく出てくるし、よく表現している。「喜」「楽」の感情を言葉に出すことが恥ずかしさもあり、あまりしない。
Kさんを見習い私も「気持ち良い~」と言ってみたい。
そしてKさんがいつまでも風を感じて「気持ち良い」と言い続けられる支援を目指していきたいと思う。Kさんのツンデレかわいいのです~♪(失礼しました)。

09:08 | Posted by jizai

【グループホームならでは効果?】  ぶなの実3F 宝田

2017年01月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

どうもこんにちは、今回はIさんという男性について話したいと思います。
Iさんとの出会いは自分がまだBユニットの方で働いていた時にAユニットに入居しました。
その時はすれ違う時に挨拶をしたり、何かイベント事をするときに会うくらいだったのですが、その当時は体調を崩して何度か入院をしていて、その度帰ってくる時には体力も落ちてしまっているような状態でした。なので歩く事もあまり出来なく一時期車椅子で生活もしていました。
ですが、その後往診の先生もビックリする程の回復力で、食事形態が経管栄養から刻み食になり、少しずつ歩くようになり、今ではホーム内を掴まりもせず、しっかり歩いておられ、こちらが「そんなに歩いて疲れないかなぁ?」って思うくらいまでになりました。
プログラムの無いグループホームだからこそ、自由に外やホーム内を歩き回り、自分のペースでゆっくりご飯が食べれて、疲れたら昼寝したりテレビをみたりなど、Iさんに合った生活が出来て、それでこんなに元気になれたのかな?って思います。

09:07 | Posted by jizai

【共同生活に必要なもの】  ぶなの実3F 森田

2016年11月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F

今年の秋は長雨が続き、日照時間も少なく気持ち的にも憂鬱な日が多かったように思います。でもぶなの実のご入居者の皆さまは体調も崩されることなくお元気で過ごされています。9月4日には新しい入居者のSさんがご入居されました。これでぶなの実Aユニットは9名全室のご入居者が揃いました。Sさん、歌手の和○ア○子さんの大ファンで、ツーショットで写っている写真が何枚もおありです。
Sさん、久しぶりにご入居された入居者さんなので、8名のご入居者と上手くコミュニケーションをとれるかが心配です。
ぶなの実Aのご入居者は個性豊かな方々ですし、認知症の状態もそれぞれ違いがあります。支援の中で一番頭を悩ませることが、ご入居者同士の人間関係です。当たり前なことですが、どんな状態であろうと人の好きや嫌いはあります。
それを支援する側が苦手な者同士だからと言って、例えば二人のご入居者を離れ離れにして支援することは、共同生活を送っていますのでコミュニティの崩壊に繋がります。私たちの支援はご自分で出来ることはなるべくご自分の力で、ご自分の力で難しいことはスタッフと一緒に行ったりします。コミュニケーションも必要な時はスタッフが繋ぎ合わせることによって、ご入居者同士の助け合いが出来るよう促していきます。自助、共助をこのコミュニティで行っていきます。Sさんがご入居者されたことで、私たちスタッフも共同体の一員として新たに一から見直したい支援ですし、この先も皆さまがお元気でいられるような支援を考え続けていきたいです。
Sさん、今度一緒に「アッ○にひおま○せ」観に行きましょうねひ(笑)

08:53 | Posted by jizai

【6年目の1年生】  ぶなの実3F 宝田

2016年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

どうもお久し振りです、ぶなの実で働き始めて今年の9月で6年になりました。
入った時はまだ22歳だったのに気付けばもう28ですよひそりぁ入居者の方々に「ねぇねぇおじさん」って呼ばれますよね。
そんな私は今年の6月からぶなの実1階のBユニットから3階のAユニットで働くことになりました。
同じ建物とはいえ職員も違えば入居者さんも違います。置いてあるものの位置も違うし外の景色も違うのです。
いままで働いていた職員や入居者さんとの距離がちょっぴり離れて寂しいですが、1階でいろいろ学んだ事を今度は3階でピッチピチの1年生として頑張っていこうと思っています。

08:11 | Posted by jizai

【三年が過ぎて】  ぶなの実3F 前山

2016年09月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実Aユニットに入職して早いもので3年が過ぎました。
その間に、入居者様の顔ぶれも変わり、お亡くなりになられた方もいらっしゃいます。
しかし、この三年間で入居者様方に沢山支えられてこられたなと思うのです。
この仕事をしていて毎日楽しいことばかりではないですが、入居者様のささいな気遣いがとても嬉しかったり、外食で一緒に美味しい物を食べたり、そんな小さな事が日々のモチベーションに繋がっていると感じます。
これからも、入居者様と楽しいことを沢山共有していきたいです。
個人的には、体力がないのでこの夏を無事に乗り切ることができればと思っています…。(笑)

10:51 | Posted by jizai

【焦らず、慌てず、諦めず】  ぶなの実3F 原田

2016年08月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実で働き始めて3年以上経ちますが、その中でも出会ってから現在に至るまでの間、私にとって大切なことを教えていただいた入居者様がいます。Mさんという方です。
Mさんと出会ったのは1年半前になりますが、入居された頃は、思ったことをストレートに表現し、ご自身の考えを強く押し通される方であったので、正直なところ何を話したらよいかわからず、敬遠してしまうことが多かったのです。そしてある日、ちょっとした出来事が起こります。Mさんが突然ご兄弟のいる新橋へ行きたいとおっしゃって、外出されようと下へ行こうとしていました。私が、「いっしょに行きませんか?」と尋ねると、「いいわよ。一人で行くから。」とおっしゃって、そのまま下へ降り一人で駅へ向かわれました。まだ入居されて間もないころであったので、ご自身で戻ってこられるか心配になり、私も後ろから見守りながら付いて行きました。駅に着きご自身できっぷを購入され、そのまま地下鉄に乗り、目的地の手前の駅で降りられ、近くの喫茶店でお茶やコーヒーなどを嗜まれていました。幾度となく私が声をかけると、「来ないでよ。」と言われ、なかなか私の話を聞こうとされませんでした。もう自分の声かけでは聞いてもらえないかもしれないと諦めかけて、何度も代表や当時の管理者に対応方法を相談していました。そして見守ること約2時間。別の喫茶店でお茶を嗜まれていたときに、私は外からMさんの様子を30分ほどでしょうか、待っていたときに、ふとMさんが不安そうな表情をされたのです。私はMさんが寂しいのでは?と感じたので、再びMさんのところへ向かい、「そろそろ暗くなってきたのでどうしましょうか?」と声をかけてみました。すると、「そうね。もう帰ろうかな。でも、どうやったら帰れるかわからない。」とおっしゃったのです。私は「よかったら一緒に帰りましょう。」と話したところ、「ありがとうね。帰ろうか。」とおっしゃったのです。4時間ほど前は私と一緒に行くことを嫌がっていたMさんが、まるで別人のような印象を受け、その時私はとても驚いていたことをはっきりと覚えています。無事にぶなの実に戻り、Mさんは疲れたのかそのまま居室へ戻られました。
何も聞いてもらえなかったときは、焦ったり、慌てたり、諦めようとしましたが、表情や行動が変化する瞬間が、相手の気持ちが切り替わっているサインかもしれません。この瞬間を待つことも、とても大切なことだと感じます。この時に声をかけて会話をすれば、相手の気持ちを掴んでいけることに気付いた良い出来事でした。
今となっては、Mさんもぶなの実の生活に慣れてこられ、私達職員や入居者様と世間話などの会話を楽しんでいます。

10:05 | Posted by admin

【Iさん】  ぶなの実3F

2016年06月14日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実に入社して9月で6年経ちます。
6年の中で楽しかったり辛い事も沢山ありました。
その中で私の支えになってくれた入居者様がおります。
Iさんという方です。
ファイル 251-1.jpg
Iさんは去年の12月20日にぶなの実の居室で亡くなられました。
12月4日に誕生日を迎え98歳でした。
Iさんは私が入社する1ヶ月前にぶなの実に入居しました。
なので5年半ぶなの実で生活をしました。
とても綺麗好きでお洒落で何でも自分でやらなければ気が済まない性格でした。
Iさんとは高尾山や野球観戦等へ本人希望でお出かけしました。
私が常に笑顔でいられたのはIさんのおかげだと思っております。
今、Iさんがいない生活は私にとってとても辛く苦しい毎日です。
心の底からなかなか笑う事が出来ず日々過ごしています。
このままじゃいけないと思いながら葛藤する毎日です。
人生の中でIさんに出会えたのが私の宝物です。
Iさん、沢山の思い出を有り難う。

09:29 | Posted by admin

【Tさんとトロピカルカフェ】  ぶなの実3F 森田

2016年05月15日 | ぶなの実::ぶなの実3F

前号に続きぶなの実の森田です。今回はぶなの実入居者のTさんについてお話しさせていただきます。
Tさんはぶなの実に入居される前はこの近所にお住まいだったそうで、滝野川近辺を歩けばお知り合いによく出会います。最近ではお一人でトロピコカフェへお出かけになります。入居される前にはそこで毎日コーヒーを飲みながらスポーツ新聞を読まれていたそうです。今もトロピコカフェでは馴染みの店員さん、馴染みのお客さんと会話を楽しまれながら、スポーツ新聞を読んでいるようです。
今までは私たちの力不足もあり、お一人での外出は避けていましたが、Tさんが横断歩道を渡り、カフェに行く姿を何度も見守りながら、やっとできるようになりました。
これからもTさんが今まで通りの生活ができるよう支援し、Tさんをきっかけに地域の方々と交流を深められるようにしていけたらと考えています。皆さま、これからもよろしくお願いいたします。

11:31 | Posted by admin

ぶなの実3F 森田

2016年04月10日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実Aユニットに今年1月から配属になりました。森田と申します。
すでに4ヶ月が過ぎ、お花見の季節となしました。皆さまお花見は楽しまれましたか。
そして私の話ですが、既存のグループホームに途中から飛び込むのは転校生になった気分です。入居者さんでも直ぐに私を受け入れて下さる方やそうではない方…。私がいることで不機嫌になられたり…。こちらとしてもとても落ち込みます。
しかし最近になりKさんが私の前でおどけてみせたり、冗談を仰ってくださるのです。
何がきっかけかわかりませんが、この瞬間は「ギョギョーッ!!何だ今のは??」と?マークなのですが、私の心は躍っています。そして私も一緒におどけてしまいます。やっとぶなの実の入居者さんに受け入れていただけたんだと思う瞬間でした。
入居者さんも私も一緒におどけられる瞬間がこれからも沢山ありますように…。これからもよろしくお願い致します。

16:01 | Posted by admin

【初めまして】  ぶなの実3F 樫本

2014年12月09日 | ぶなの実::ぶなの実3F

こんにちは。ぶなの実3階の樫本です。9月に入社して、これが初めて書くどっこいしょになります。
ここへ来る以前は、地元のデイサービスに勤めていたのですが、常に時間に追われ利用者さん1人1人とお話する機会がなかなか作れず、また『ご本人にやってもらうのが理想』とは言いながらも時間短縮の為に全てを職員がやってしまう事が殆どでした。そしてその状態が普通・当たり前だと感じるようになっていたのです。(あくまで私が以前勤めていたデイサービスでの話です。)
それがここ、ぶなの実では、私が「南瓜が固くて切れないよ~」と言えば、男性入居者のTさんが「私にお任せください」と腕まくりをしながら台所に来てくださったりだとか、女性入居者のCさんが「ほれ、こっちにかしてみな」と言って、まるで母親のように教えてくださいます。
入居者さんと一緒に行う調理は、正直に言うと簡単ではありませんが、その分楽しい時間になります。以前の職場では考えられなかった光景です。
デイサービスとグループホームでは優先する物事の順位や時間も違いますから、どちらの方がよりよいという事はありませんが、私が楽しく働けるのは断然こちらの方だと思うのです。
入社して3ヶ月を越えたこれからが壁にぶつかったりと大変な時期になるでしょうが、これからも皆さんとの楽しい毎日が続いていってほしいなと思います。

08:21 | Posted by admin