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【元ダンサーMさんとのこれから】  ぶなの実3F 森田

2017年07月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

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ぶなの実のご入居者Mさんはその昔、新宿コマ劇場でダンサーをしていたそうです。
81歳になる今でも美貌やスタイルはそのままで、ダンサーだった面影があります。今も足が90度以上あがるのです!!
芸能の世界で過ごされていたMさん、今も夜型人間です。朝ごはんはほとんど召し上がらず、昼から活動開始です。そして夜な夜な自室の整理や深夜テレビの通販ショッピング観賞…が趣味??。
Mさん、少々気が短く、入居者さん同士で衝突することもよくあります。昔の話などを引き出そうとするのですが、今は考えることが苦手なMさんは「どうだっていいじゃない。」と突っぱねられることがしばしばあります。私の伝え方が悪いのか、私のしゃべり方は今風でいうと「上から目線」で話しているのか、気に障ることもよくあるようです。
私はご入居者との関係を築くときにはお互い腹を割って話すといいますか、言いたいことを言い、あるときは喧嘩もし、信頼関係を築いてきました。Mさんとはまだ1年半ほどのお付き合いですが、正直信頼関係を築けてはいません。芸能という世界で生きてこられた方なので、今までの私の通り一辺倒のやり方では難しいのだと痛感しています。私自身がMさんに対して、ネガティブな部分に目を向けてしまうことが多いので、ポジティブな部分にスポットを向けてアプローチをしていき、Mさんとの信頼関係を築いていけるよう支援を続けていきたと思っています。10年以上も当法人で働いてきたのに、まだこんなことを言っていて本当にお恥ずかしい限りです。

10:12 | Posted by jizai

【はじめまして】  ぶなの実3F 前倉

2017年06月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F

はじめまして、前倉と申します。ぶなの実Aユニットで数多くの生活に触れることができ、その多さ故に悩みもてんこ盛りでした。忙しい諸先輩方へのしつこい相談(この場をお借りしてお詫び申し上げます)、介護に関わる力学や心理学、体験などの本を読み漁り、実践しては失敗を重ね、脳細胞と身体をフル空回りさせている間に1月以上経ちました。
中でも当初から増え続ける悩みの1つに「ご意思」があります。食後間もなく質問される次の献立…等に代表される間の悪いご意思の確認は誰のためのものなのか。少しずつですが、積み重ねられた嗜好や生活背景、現在の体調や感じ方に注目する高い関心を持ち続ける力と、心のこもったささやかなはからいを身につけていくことで、誘導や強制の入らない心地よいご意思に添うことに繋がるということを、諸先輩方の対応を見て感じはじめました。ここ1月のたった一つの成果です。長い闘いになりそうですが楽しみです。よろしくお願いいたします。

17:02 | Posted by jizai

【初めまして】  ぶなの実3F 蛯子

2017年05月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

初めまして、ぶなの実Aユニットに勤務している蛯子と申します。私がぶなの実で利用者様のお世話をさせていただくようになって早いもので、この4月で1年になろうとしています。初めての勤務の日は本当に緊張したのを覚えています。それは利用者様とどう向き合ったらよいのか、どんな話をしたらよいのかを考えて利用者様が私を受け入れてくれるのかどうか不安でした。そして初めてお会いした日にその不安はなくなりました。利用者様に自己紹介した時、皆さんにこにこしながらお話をしてくださいました。
今1年が経った時思い出すのは初めて買い物に一緒に行ったTさん、買い物の途中で色々お話してくださり、戦争に行ったけど戦地へ行く前に終戦になった話しなど歩きながらしてくださいました。またNさんは食事介助の時、私が「Nさん今日は大好きなお魚ですよ。美味しいですか。」と声を掛けるとNさんは細い目をパッチリと開けて私をじっと見て笑顔を見せてくれたり、うなずいてくれたりします。そういう時が一番嬉しいと思います。
そして私が常に気をつけているのは勤務中はマスクをしているので、利用者様に私とわかるようにマスクをずらし、必ず跪き目を見てお話するようにし、帰る時もなるべく声掛けして帰るようにしています。
私は出来る限り長く利用者様と生活を共にして行きたいと思います。

17:18 | Posted by jizai

【Tさんの誕生日外出】  ぶなの実3F 宝田

2017年04月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F

こんにちは、宝田です、今日はTさんとの事を書こうと思います。
以前からTさんは落語が好きだといっていたので2月3日にAユニットのTさんの誕生日外出で池袋の演芸場へ寄席を観にいきました、落語を聴く事自体が殆ど無かったのでどんな感じなのか全く想像が出来ていないまま会場に入るとそこには超満員の人が!
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「すごいなぁ~毎日こんなに人が一杯になるんだね~」って話をしながら会場に入り席へ座ろうとするが隣同士で座れる場所が無く僕は一番後ろでTさんは僕より2つ前の席へ座りいざ開演。Tさんは少し耳が遠いので聞こえるのか心配でしたが会場も大きくなく、芸人さんもすごく近いので聞こえているようで一安心。落語、漫才、手品、切り紙など寄席なので色々な演目を観れてTさんも大満足のご様子、演目も最後の方になると「それではこれから豆まきをしますので頑張ってとって下さいね!豆の入った袋に当たりくじが入っているものもあるのでとったら確認してください!」と、Tさんも立ち上がりやる気満々で「鬼は外!福は内!」と言いながら頑張って袋をとろうとしていました、僕のところには1個も飛んでこなかったのですがTさんは1個れて帰りの際に中身を確認、残念ながら当たりは入っていませんでした。
会場を出てもTさんの興奮も冷めることなく「いやぁ~直接落語を観に来ることは無かったから楽しかった、また来ましょう」と、また次回も一緒に行ける事を願いながら帰路につきました。

08:03 | Posted by jizai

【故郷の被災地に学ぶ】  ぶなの実3F 前山

2017年03月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実Aの前山です。早いもので2017年がスタートし、1ヶ月が過ぎようとしています。ぶなの実Aの入居者様も今年に入り、大きく体調を崩されることなくお元気にお過ごしです。
昨年末、私の実家のある地域で大火災が起きました。幸いなことに、私の実家は火災の被害には遭いませんでした。友人、知人、親戚で被害に遭った人もいません。
しかし、小さい頃から慣れ親しんだ街が跡形もなく燃えてしまい、大きなショックを受けました。火災直後から、連日テレビで報道されていて、自分の生まれた街が「被災地」と呼ばれている事が信じられないというか、違和感を覚えたように思います。
小さい頃、母と弟と一緒に徒歩や自転車で、商店街を何件か回って買い物をした楽しい記憶がよみがえり、あの町並みが消えてしまったんだなと切ない気持ちにもなりました。
そんな中、商店街で被害の少なかったお店の方々が商売を再開されたり、ボランティアの方々が瓦礫の中から懸命に被害に遭われた方の思い出の品を探す姿をテレビで見て心を打たれました。
また、被害に遭われた地区の皆さんが声を掛け合い避難され、亡くなられた方が居なかったことが本当にすごいことだと思いました。それから、出火元の程近くに介護施設があり、地区の方が車椅子を押すのを手伝ったりされ、皆さんで協力して避難されたそうです。これは、長年の信頼関係、他者を思いやる気持ちが地区の皆さんにあったからこそだと思います。
今年は、今以上に入居者様そして地域の皆さんとの信頼関係を築いていきたいと思っております。
また、地元の復興を心から祈り、自分に出来ることを行っていきたいと思います。

16:23 | Posted by jizai

【喜怒哀楽】  ぶなの実3F 森田

2017年02月28日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ご入居者のKさんは感情表現豊かな方。喜怒哀楽が1日で何回も出てくる。「好き」「嫌い」はっきり仰る。
良い感じ、悪い感じ…表情も豊かだ。好き!と伝えるときは表情も柔和でとろけている。認知症の状態が進み最近では「哀」の感情の時が多い。昔を思い出して「お父ちゃんとお母ちゃんがもういないねん」と、とても悲しい表情で涙を流される。眉毛も八の字になっている。
息がつまり、外へ出た途端「あ~、風が気持ち良い。」と仰り、両手を広げて全身で風を感じている。風を感じて、それを言葉に出来るなんて「素敵だな~」と私は思う。憧れてしまう。
私は旦那の趣味の付き合いで海に行くことが多いのだが、夏は暑いし、冬は寒い。だからほとんど車の中で寝て過ごしている。旦那に何で自然をもっと感じないのだと言われてしまう。私の感情の中には恥ずかしながら「怒」の感情はよく出てくるし、よく表現している。「喜」「楽」の感情を言葉に出すことが恥ずかしさもあり、あまりしない。
Kさんを見習い私も「気持ち良い~」と言ってみたい。
そしてKさんがいつまでも風を感じて「気持ち良い」と言い続けられる支援を目指していきたいと思う。Kさんのツンデレかわいいのです~♪(失礼しました)。

09:08 | Posted by jizai

【グループホームならでは効果?】  ぶなの実3F 宝田

2017年01月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

どうもこんにちは、今回はIさんという男性について話したいと思います。
Iさんとの出会いは自分がまだBユニットの方で働いていた時にAユニットに入居しました。
その時はすれ違う時に挨拶をしたり、何かイベント事をするときに会うくらいだったのですが、その当時は体調を崩して何度か入院をしていて、その度帰ってくる時には体力も落ちてしまっているような状態でした。なので歩く事もあまり出来なく一時期車椅子で生活もしていました。
ですが、その後往診の先生もビックリする程の回復力で、食事形態が経管栄養から刻み食になり、少しずつ歩くようになり、今ではホーム内を掴まりもせず、しっかり歩いておられ、こちらが「そんなに歩いて疲れないかなぁ?」って思うくらいまでになりました。
プログラムの無いグループホームだからこそ、自由に外やホーム内を歩き回り、自分のペースでゆっくりご飯が食べれて、疲れたら昼寝したりテレビをみたりなど、Iさんに合った生活が出来て、それでこんなに元気になれたのかな?って思います。

09:07 | Posted by jizai

【共同生活に必要なもの】  ぶなの実3F 森田

2016年11月30日 | ぶなの実::ぶなの実3F

今年の秋は長雨が続き、日照時間も少なく気持ち的にも憂鬱な日が多かったように思います。でもぶなの実のご入居者の皆さまは体調も崩されることなくお元気で過ごされています。9月4日には新しい入居者のSさんがご入居されました。これでぶなの実Aユニットは9名全室のご入居者が揃いました。Sさん、歌手の和○ア○子さんの大ファンで、ツーショットで写っている写真が何枚もおありです。
Sさん、久しぶりにご入居された入居者さんなので、8名のご入居者と上手くコミュニケーションをとれるかが心配です。
ぶなの実Aのご入居者は個性豊かな方々ですし、認知症の状態もそれぞれ違いがあります。支援の中で一番頭を悩ませることが、ご入居者同士の人間関係です。当たり前なことですが、どんな状態であろうと人の好きや嫌いはあります。
それを支援する側が苦手な者同士だからと言って、例えば二人のご入居者を離れ離れにして支援することは、共同生活を送っていますのでコミュニティの崩壊に繋がります。私たちの支援はご自分で出来ることはなるべくご自分の力で、ご自分の力で難しいことはスタッフと一緒に行ったりします。コミュニケーションも必要な時はスタッフが繋ぎ合わせることによって、ご入居者同士の助け合いが出来るよう促していきます。自助、共助をこのコミュニティで行っていきます。Sさんがご入居者されたことで、私たちスタッフも共同体の一員として新たに一から見直したい支援ですし、この先も皆さまがお元気でいられるような支援を考え続けていきたいです。
Sさん、今度一緒に「アッ○にひおま○せ」観に行きましょうねひ(笑)

08:53 | Posted by jizai

【6年目の1年生】  ぶなの実3F 宝田

2016年10月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

どうもお久し振りです、ぶなの実で働き始めて今年の9月で6年になりました。
入った時はまだ22歳だったのに気付けばもう28ですよひそりぁ入居者の方々に「ねぇねぇおじさん」って呼ばれますよね。
そんな私は今年の6月からぶなの実1階のBユニットから3階のAユニットで働くことになりました。
同じ建物とはいえ職員も違えば入居者さんも違います。置いてあるものの位置も違うし外の景色も違うのです。
いままで働いていた職員や入居者さんとの距離がちょっぴり離れて寂しいですが、1階でいろいろ学んだ事を今度は3階でピッチピチの1年生として頑張っていこうと思っています。

08:11 | Posted by jizai

【三年が過ぎて】  ぶなの実3F 前山

2016年09月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ぶなの実Aユニットに入職して早いもので3年が過ぎました。
その間に、入居者様の顔ぶれも変わり、お亡くなりになられた方もいらっしゃいます。
しかし、この三年間で入居者様方に沢山支えられてこられたなと思うのです。
この仕事をしていて毎日楽しいことばかりではないですが、入居者様のささいな気遣いがとても嬉しかったり、外食で一緒に美味しい物を食べたり、そんな小さな事が日々のモチベーションに繋がっていると感じます。
これからも、入居者様と楽しいことを沢山共有していきたいです。
個人的には、体力がないのでこの夏を無事に乗り切ることができればと思っています…。(笑)

10:51 | Posted by jizai