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【素敵な思い出】  ぶなの実 内田

2023年01月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

昨年のクリスマスの事。
クリスマスケーキ作りをしました。昨年のクリスマスケーキはスポンジケーキに生クリームを塗り、た~っぷりと果物を乗せたフルーツケーキです♪
ケーキを作ろうと生クリームの紙パックを開けようとするのですが、紙パックが硬く中々開けられません。私がしばらく苦戦していると、Aさんが「ほれ、貸してみなさい」と。Aさんが「うーん」と力を入れます。開かない…。それを見ていたOさん。俺なら開けられるぞと自信たっぷりです。さて、どうでしょう。力いっぱい開けようとしてくださいましたが、「あー、ダメだ」と諦めモードです。次こそは私がとKさんの登場です。「うーん。」最初は開きません。「うーん、うーん」と何度か繰り返し、次の瞬間「あ、開いた!!」その瞬間に皆さんから拍手と歓声が!!私が開けられなかった紙パックからこんな歓声が生まれるとはビックリです。
次は盛り付けです。「飾りつけなら私に任せなさい」とSさん。ご自身でどんどんと奇麗に盛り付けてくださいました。それを見たKさんは「やっぱりS先生は凄いわね、教えて、教えて」と隣を見ながら、丁寧に並べてくださいました。フルーツケーキの完成です。
普段はミキサー食のIさんもスポンジケーキは細かく刻んで生クリームをたっぷり乗せると食べられるようで、とてもご満悦なお顔をされていました。
次は毎年クリスマス恒例になりつつあるカラオケです。皆さん、ご自身のお好きな曲を歌われていきます。さて、最後はYさんのお好きな「川の流れのように」です。Yさんはぶなの実開所当初からご入居されているベテランさんです。最近ではお耳が少し遠くなっておられるようで耳元でお話させていただくと頷いてくださることが良くあります。
私が耳元で川の流れのようにを歌うと「うーん、うーん」と涙ぐまれます。その姿を見て、Sさんが「やっぱり当時を思い出したりするのよね」と一緒に耳元で歌ってくださいます。そして、Oさんは立ち上がり、ご自身の歌える最大の声でYさんに聞こえるように歌ってくださいます。Kさんも「あら、Yさん目を開けてよく聞いているわよ」と嬉しそうにされています。
皆さんがYさんのために一生懸命になっている姿にジーンと胸が熱くなりました。やっぱり共同生活っていいなと思えた瞬間でした。このような時間を大切にこれからもぶなの実の皆さまと過ごしていきたいと決心した一日でした。

18:06 | Posted by jizai

【刻一刻と過ぎ去って行く時間。】  とちの実 倉島

2023年01月31日 | とちの実

皆様明けましておめでとう御座います。
昨年も桜が満開だ、今年の夏はそこまで熱くないね、と過ごしているうちにあっという間に過ぎて行きました。入居者の皆様は大晦日には「あらもう?」、新年を迎えると「もうお正月なの!?」と日々、時の速さに驚かれている様子です。そんな時ふと自分は思いました。とある哲学者の提唱した、「ジャネの法則」と言う物をご存知でしょうか?歳の若い者にとっての一年は、生きた時間に占める割合が多いのに対し、高齢者にとっての一年は今までの人生に対し占める時間がとても少なく、過ぎ去っていくのが極めて速く感じる。と言う理論です。まだ三十余年しか生きていない若輩者である自分でさえ時の速さに驚く中、入居者の皆様はどれだけ目まぐるしい時の移ろいを感じているのだろうかと。だからこそそれほど速く過ぎて行く時を、どれだけ充実した後悔の無い人生を送れるようサポートできるのか、改めて熟考し、考え直される年越しとなりました。
追伸:皆様がよく言う「人生○○才過ぎると何倍速」、そこから更に…。なんて会話をしますが、あれ、気の所為では無かったんですね(笑)

18:05 | Posted by jizai