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編集後記  林田

2018年08月31日 | 編集後記

今年は、同じグループホームの経営者と、本当に話を良くしています。
これまで、そのような時間を作ることはあまりなかったのですが、やはり、一つの事業者や法人で解決できないことが多くなりすぎてきたのでしょう。
なかでも、昨今の人手不足は相変わらずです。今年はありがたいことに、新規社員を3名雇用できたので奇跡的ですが、そもそも働き手が少なくなっているので抜本的解決策はなかなか見いだせません。
そんな中、大手のメディカルケアサービスがグループホームをすべて学研に売り渡しました。
これは、私たちの中でもかなり話題となりました。結論から言うと、「私たちとは、事業目的が違うからね。」と言うことになりました。
しかし、事業の売却益を考えるというのも、間違った考え方ではありません。そこにはしっかりとしたビジョンがあったのだと思います。(林田)

17:42 | Posted by jizai

【起きた時の素顔】  ぶなの実3F 前倉

2018年08月31日 | ぶなの実::ぶなの実3F

準備好きな私の希望と夜勤者の少ない状況が続き、半年ほど皆さんの寝起きの素顔に触れることができましたので、今回は少しずつ紹介してみたいと思います。
いつも目を閉じて意志を滅多に示されないNさんは、差し込む日の光に薄目を開け私の顔を見て声に耳を澄まし、お茶を飲む間ひっきりなしに話しかける私の方を見て仕方なさそうに頷いて相槌を打たれます。Cさんは寝癖で大きくなった頭で「おはよう」とニッコリ、私の声掛けに「そう、そうなの」と頷かれ、その後顔を拭いてすっきりすると今度はテレビに話しかけられます。はい次、はい次、とやることに追われるのに長年慣れてきただろうIさんは、私の顔を見て「おはよー」と低く言うと、またやることが始まった、次は何?何でもOKだよ、と言わんばかりによっこらしょっと起き上がり指示を待っておられます。わからないことへの不安に怯え、時に声を荒げることもあるYさんは、たくさん話して気持よく目覚めると、私と一緒に窓の外の朝日にゆっくり手を合わせられます。その間にOさんが身支度を整え、居間に降りてきて状況判断し、まだ終わっていないゴミ出しや朝食の準備をしながら早く起きたIさんとお話しされます。夜更かしが続く日は慌てて降りてこられたのがよくわかります。Zさんは長年の習慣からか、いつも起きてすぐに天気を尋ねられ、現場の仕事ができるのかを心配してからゆっくりと時間をかけて髪を梳かされます。夜中起きてテレビを見ていることが多く「朝が弱いのよ」と笑うAさんは、目を覚まし空が澄み切っている
と嬉しくてしょうがなくて、外を眺めながら何度も「雲ひとつない!木も揺れてない!」と言って喜ばれます。Tさん・Sさんは朝食の時間だとなかなか呼びに来ないスタッフにやきもきされ、降りて来ては「やっぱりまだか」と居室へ戻られ、やっと呼びに来た、まぁまぁ、と居室の中まで歓待し席を勧めて下さいます。居間に揃った皆さんで盛り付け・配膳しながら穏やかに朝食が始まります。モリモリと召し上がって頂く姿に幸せな気分になり、つい私も口数が増えます。
それぞれの入居者さんと個別に向き合う時間の少ない中、朝のこの時間はとても貴重で贅沢で、これからもずっと大切にしていきたいと思います。

17:41 | Posted by jizai

【重なる時はとにかく重なる。人、それを稀によくあるという】  とちの実 松本

2018年08月31日 | とちの実

Aさんの不幸は重なります。診断で確定したわけではないですが、一気に症状の進行が進んでおります。幸いにして、と言うには2年前と比べると大分身体能力も落ちているのでそういう言葉は使ってはよくないと思いますが、一番酷かった状態からは回復してある程度会話やメンタリティは維持している状態を保っております。
本人も希死念慮を訴えられる事も多く、不幸については流石に簡単に慰めるのも難しいとは思いますが、楽しい時はとことん楽しんでいただきたいと思っております。きつい言葉も多いですが、以前に比べて自分の置かれている状態の理解が出来ていて、やはり元々しっかりして病気と長く付き合ってきている方は違うなぁとは思います。
翻って、人の幸せとは。とも思います。希死念慮が一時的な感情に依るものであると同時に、安楽死、尊厳死のシステムがもっと整備されていくにつれ、そのシステムの利用をされる方もいるのではないかな。と思います。
自分でしきい値を決めることで、残された人のことや自分といかにして付き合っていくか。その事を前提とした財産設計等を行うことで、生きているうちのQOLを高めていくスタイル等、色々考えることが出来ると思います。

17:41 | Posted by jizai

【Aさんとの出来事】  つげの実 新山

2018年08月31日 | つげの実

Aさんは、去年の12月中旬につげの実へ入居されました。まもなく半年が経ちます。
初めは車椅子で来訪したのですが、みるみる歩けるようになりました。
今では、食事作りをしたり買い物へ行ったり、他の入居者の方と繋げてお話をするようになりました。
性格は、おっとりしていて話しかけると笑顔で嬉しそうにお話しします。
新山が夜勤の時にお茶を飲みながら雑談中、宝くじの会話になりました。
「Aさん、私は毎年年末に2枚の宝くじを買うんです。そして数億当たる夢を買い、色々想像して楽しむんです。最高3千円当選した時は嬉しかったです。」と話すと、Aさんは、「実はね、以前友人に頼まれて1枚宝くじを仕方なく購入したの。それが当選してびっくり。誰にも言ってないのよ。」と大声を出して大笑いするんです。誰にも話してない事を何故話してくれたんだろうかと考えていると「わたしは欲がないからかなー。」と。当選金は秘密です。笑。
その時、私は欲が深い人間なんだな。きっと大金が当選したらダメ人間になるから当たらないんだと納得してしまいました。
それからAさんは、「私は、もう90歳でね、残りの人生どう生きようかなーって考えるの。あなたは、まだお若いし未来も沢山ある。私は、もっと旅行に行ったり遊べば良かった。」と話しは続きます。
これからAさんと買い物以外で外食へ出かけたり、旅行をして楽しい思い出を作りたいな。
Aさんの希望を叶えるケアがしたい。もっとAさんの事が知りたい。
何を考え何を望みどう生きていくのかを話し合っていきたいです。
この仕事をして7年以上が経ちました。心の成長が出来るこんな良い仕事は無いと思います。

17:41 | Posted by jizai

8月号の「ぶなの実1F」の記事はありません

2018年08月31日 | ぶなの実::ぶなの実1F

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17:40 | Posted by jizai