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とちの実 中島

2017年09月01日 | とちの実

時間がなくてあまり小説は読めないのですが、最近読んだ本を紹介します。
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青春の門シリーズです(写真は第八部の文庫版)。あまりにも有名なお話ですが、私(40代)と同じかそれより下の年代だと、タイトルくらいしか知らないって人が多いのではないでしょうか。初めて週刊誌に連載されたのが1969年だそうです。著者の五木さんは足掛け48年かけて書いていらっしゃいます。
私は実家にたまたま第一部~第三部が置いてあって、それがきっかけで読み始めました(20年以上前です)。 私の生まれ育った地域が第一部の舞台だったこともあって、当時はお話にのめり込みました。第二部の舞台は東京、第三部は北海道、第四部は・・・ええと、どこだったかな。 とにかく主人公の信介(しんすけ)が、いろんな経験をしていく。でもほとんど成長しない(笑)、エンターテイメント小説です。びっくりするくらいベタベタで男子の妄想のようなストーリー展開が盛りだくさんですが、当時(1970年台)の若い人たちはけっこう影響を受けたんだろうなぁと思います。
今のところ第八部までが本として出ていまして、今年の初めからは、二十何年かぶりに週刊誌で連載(第九部 漂流篇)が再開されていています。 御年84歳の五木さん曰く、作家として最後の力を振り絞っての挑戦、だそうです。週刊誌の方は図書館で借りられます。
昔読んだことがあるという人も、そうでない人も、ちょっと読んでみてはいかがでしょうか。おすすめです。

23:37 | Posted by jizai