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【きゅうりが育っています】  とちの実 小谷野

2019年07月27日 | とちの実

毎年ご近所の方からきゅうりやトマトの苗をいただいてとちの実で育てています。今年もきゅうりの苗をいただき、育てていますが、職員はそこまで手が回らず、入居者様が水やりをされ世話をされていますが、その中心がAさんです。
5月のゴールデンウィーク空けから育て始めますが、天候によってはなかなか花を付けるまで日数がかかる事もあるのですが、今年は早速小さな花が一つ咲き、実がなる様子がありました。ちょっとした散歩の時やお買い物から帰ってくるときに発育具合を見て、入居者様と一緒にホッコリさせてもらっています。
その事をAさんに言うと自慢気に「俺が世話してるから。」とありますが、お礼を言うと照れくさそうにされます。これから8月初旬頃まではそんなAさんの姿が見られるかなと思います。
ファイル 435-1.jpeg何本かきゅうりが取れたら酢の物とかにして皆さんといただこうと思うので、この後もきゅうりのお世話をお願いしたいと思います。
6月8日撮影
ファイル 435-2.jpeg
6月19日撮影

17:13 | Posted by jizai

【名前を呼んで・・・】  とちの実 渡邉

2019年06月15日 | とちの実

私たちは日常生活何気ない場面でも名前を呼ばれる、以外なところで名前を覚えてもらえている。当たり前の様だが、「あの~」とかって呼ばれるよりも、ちょっと嬉しい気持ちになることはどなたも感じている事と思います。
とちの実で、私がふれあわせて頂いたご入居者様は現在進行形を含めて16名いらっしゃいます。意思疎通が出来ない方もおいでましたが、自立度が高い方でも覚えてくださることは難しく、私のアプローチの仕方が消極的だったのかもしれませんが、名前を覚えて呼んでくださることは、とても貴重な事と考えます。
現在ご入居されている方の内、3名の方が私を名前で呼んでくださいます。A様は私だけでなく、他の職員の名前もメモを取って覚えてくださいました。姿が見えない職員を「〇〇さんは帰ったの?」などと気にしてくださいます。B様は、とても自立度が高く身の回りのことはほとんどお一人でされるので、余程必要にかられて質問しないと事がすすまない時だけに「渡邉さん、〇〇〇〇ですか?」と声をかけてくださいます。C様は、入社間際はあまり声をかけてくださいませんでしたが、数ヶ月後に「渡邉さん、ならナベちゃんだ」と相性で呼んでくださいました。しかし残念なことにここ数年はあまり相性どころか、名前すらよんでもらえなくなっています。C様との関係性に変化が起きたからだと思います。C様は行動範囲が広く、マイペースにお過ごしの時期に、転倒、怪我、食事の管理など様々なことで関わる事が多く有る方でした。職員の中にはわがままを聞いてあげる役割の者や、注意する者がおり、私は後者でその都度、親に注意するような態度になってしまったからではないいかと考えています。C様が私を呼びたくなくなったお気持ちも私の中では理解出来ています。ただ、関わってきた年月が経ち、名前をよばれなくても楽しく会話をすることが出来ています。現在、食事介助をさせていただいておりますが「これ美味しいね」「これなんなの」と嬉しそうに召し上がってくださる姿をみて、一緒に嬉しい気持ちになっています。
名前を呼んでくださる方が数少ない中、今年になってこの人数にいれてよいのか?おまけのような嬉しい出来事がありました。とちの実で一番長くいらっしゃるD様は、私と何度もお誕生日企画などで外出などをしていただいたのですが、私の名前は存じないのではないかと思っていました。ところが、普段ほとんど自発的にお話しされないのですが高熱を出された数日後に、とてもテンションが高くなり、流暢にご自分からいろんな事をお話しされる事がある中で「渡邉さん」っと、言ってくださった事が1度ありとても驚きました。これまでD様が元職員さんの名前を時々口にすることがあったので、ちょっと羨ましいなと思いながらも、自分自身でアピールすることはなかったのです。もしかして家族様がご面会されている時に私の名前が話題の中に入っていたことでおぼえてくださったのかなと思っています。
名前ごときですが、こんな嬉しい気持ちになったり、少し寂しい気持ちになったりするものだと考えさせられています。今後は、積極的にアプローチして、誠実に向きあっていけば名前を呼んでいただける事が可能になると信じて、皆様と関わっていきたいと思っています。

08:20 | Posted by jizai

【舞い上がった話】  とちの実 中島

2019年05月28日 | とちの実

今回のこの記事は夜勤の時間に書いています。夜勤の仕事は忙しいです。入居者さん全員を職員一人で見ながら、日中にできなかった部分の掃除や洗濯、調理器具や食器、共用部分の消毒、事務処理などを行ないます。まして管理者兼ケアマネジャーなどやっていると、お茶を飲んで休憩する暇すらないことも珍しくないです。急病や事故などの緊急事態にも常に備えていないといけないので緊張感も高いです。 でも中には楽しいことが沢山ありまして、今回はそれを一つ紹介したいと思います。
Aさんは入居されて4年。ご入居当初はお気持ちの落ち込むことが多くありました。入浴をするのが難しく、手のリハビリのためにと文字を書くことを勧めるも難色を示される。「死にたい」と呟かれることもしばしばありました。 しかし現在は共同生活での入居者さん同士の支え合いと、担当職員を中心とした地道なケアの甲斐あって、ご自分からお風呂に入りたいと仰ったり、他の女性入居者さんとコンビで食器の片付けをしたりと、意欲的な面を見せてくださることが増えました。なにより笑顔がステキです。
いまのAさんは夜寝る前にリビングにやってきてアイスクリームを食べるという習慣をお持ちです。ある日の夜、私がリビングの隣にある他の入居者さんのお部屋での介助をしていると、いつものようにAさんがやってきてアイスを召し上がり、歯磨きをしてお部屋に戻って行かれる様子が(音で)伺えました。 そして介助を終えた私がリビングに行くと、テーブルの上に何かが置いてあります。はて、何だろう?
ファイル 427-1.jpeg(注)この写真はイメージです。
ファイル 427-2.jpeg見るとペーパータオルにホワイトボードマーカーで書かれた書き置きでした(実物)。
「アイスクリームいただきました」と書こうとされたようです。字を書くことをあれだけ敬遠しておられたAさんが、リビングにある物で工夫して書いてくださったことと、私が入居者さんからお手紙をもらうのが初めてだったことが重なり、嬉しくて舞い上がってしました。
ファイル 427-3.jpegその後も時々、書き置きを残してくださることがあって、夜勤のときに楽しみになっています。
おやすみなさい!(中島)

16:57 | Posted by jizai

【散歩】  とちの実 青野

2019年05月06日 | とちの実

樹々から芽吹く若葉が美しい季節になりました。心地よい春の風に誘われて、ふらっと散歩に出かけたくなる今日この頃です。
「散歩」とは、気晴らしや健康などのために、ぶらぶらと歩くことを言うそうです。では、どのように健康に良いのかというと、例えば、血流が良くなり冷え性が改善されたり、骨粗しょう症の予防になったりします。また、歩くことで記憶を司る海馬の働きが活性化され、認知症の予防につながると言わているのです。
ぶらぶらと歩くだけで、心や身体だけでなく、脳の健康にもつながると知ると、ちょっと得した気分になります。
さて、わたしは先日Aさんと一緒に、10分ほどの散歩をしながら、とちの実の裏にあるテニススクール内のバラ園を見てきました。こちらの地主さんは、バラを育てる名人なのだそうで、春を過ぎると見事なバラ園がお目見えします。この時は、暖かくなったとはいえまだ2月末。さすがにバラの姿はないので、プランターに植えてある可愛らしいパンジーの花を愛でて、ゆっくりと帰宅することにしました。
その帰り道のこと。とあるお宅の庭に、立派な一本の紅梅がありました。それを見たAさんの表情はぱぁっと明るくなり、「綺麗ねぇ。わたし、バラよりも紅梅の方が良いわ。」とおっしゃり、しばらくの間、目を細めて眺めていました。
それから何度かは、この時の紅梅の美しさを思い出し話題にしたほどですから、Aさんのなかでよほど印象に残ったのでしょう。
しかし、それから二週間後、Aさんは浴槽に浸かりながら不意に、「わたしは、花の中でバラとパンジーが一番好きだねぇ。」と呟いたのです。
わたしは、その言葉に一瞬戸惑いました。ですが、紅梅を愛おしそうに眺めるAさんも、浴槽で呟いたAさんも知ることができ、「10分の散歩をとおしてでも、色々と楽しい気づきがあるものだなぁ。」と、しみじみ思い嬉しい気持ちになったのです。
Aさん、いつか綺麗に咲いたバラを見に散歩に行きましょうね。

08:28 | Posted by jizai

【入社してのご入居者様とのイベント】  とちの実 平畑

2019年04月05日 | とちの実

入社してから2月で9ヶ月がたちます。なかなかイベントに参加できずにいましたが、2月3日ご入居者様と一緒に節分する事ができました。
その日はあいにくの寒さでしたが、男性のスタッフが鬼になり、鬼退治ができました。福は内、鬼は外と皆様思いをぶつけておられました。
ご飯を食べてすぐにお部屋に戻る方も楽しそうに参加する事ができ、皆さまとてもいい笑顔を見ることができました。
あとは、皆さんと恵方巻きを食べました。さすがに一本丸々とはいきませんが、美味しいと言って食べておられました。
私は、皆様の笑顔を見ると嫌なことが吹っ飛んで元気がでます。これからもご入居者様の元気な笑顔をみて頑張っていきたいと思いました。

09:37 | Posted by jizai

【外出は楽しいイベント】  とちの実 森

2019年03月08日 | とちの実

私の担当のAさんと誕生日外出に行きました。3回目のお出かけです。
最近のAさんは、自立歩行は出来ないので、車椅子で近くのカラオケに行きました。元々、音楽が好きなAさん、前回も歌を楽しみました。
さて、今回も喜んでくれるか、心配していました。好きそうな音楽を、たくさんかけて、私も大きな声で、歌いました。
嬉しそうに声を発したり思い出の曲だったのでしょう、涙を浮かべたりと、色々な顔が見られました。
ロコモコランチを食べて、プリンパフェを「美味しい」と言いながら、パクパク食べていました。日常生活ではストレスが溜まる事も多いと思います。数時間でもいつもと違う場所で、楽しく過ごせた事が良かったと思います。私も外に出ることが大好きです。元気な時は、毎日のように買い物に行けたりしましたが、最近はどうしても出ることが少なくなってしまいます。
又、楽しい時間を共有出来たら、良いなぁーと考えています。

14:11 | Posted by jizai

【自分に置き換えて】  とちの実 松本

2019年02月18日 | とちの実

Aさんは小康状態を保ち、現在色々ありますが少しずつ状態は良くなっております。良くなったり悪くなったりを繰り返すのかもしれませんが、10年以上とちの実に居ていただいている入居者さんなで、かつ、3年以上担当者でもあることからもこの先も見続ける事で自分の気持ちにも人生観にも影響があるのかもしれない。と、今からでもそう思う次第であります。
自分の家族の看取りをするにはまだ早い状況とはいえ、自分の未来がどうなるかは完全には分かりません。自分が老人と言われる年齢になるであろう2050年を見据えて自分で積極的に孤独を楽しみ、その独りと付き合っていく時代になっていくのか、それとも、小規模コミュニティをそれぞれの個が作ることでやはり人同士での付き合いが復活していくのか。それとも、ネットスペースやVRの発展形を使うことで老人が自分のアバターを持ってそれでリアルコミュニケーションを作っていく時代なのか。
それとも国家衰退により、そういった未来が幻想になるくらいの状況が待っているのか。考えは尽きませんが、どういった未来になったとしても自分がそれを受ける側になるという老いるということは将来確実にやってくる未来です。

08:52 | Posted by jizai

【洗濯から始まる1日】  とちの実 小谷野

2019年01月22日 | とちの実

いつも洗濯物に精を出すAさん。じつは男性の入居者です。変わったのはここ1年ほど前からでした。以前は女性入居者同士で洗濯物を干したり畳んだりとしており、そこで井戸端会議的な感じの会話をされている様子で、横で手持ち無沙汰な感じでテレビを観ているAさんでしたが、ここ1年程、入退院される方がおり、変わって行うようになったのがAさんでした。
こちらから声をかけてお願いすると「いやだよ。」と断られるのですが、取り込まれた洗濯物を置いておくとご自身から畳まれるようになりました。
始めは1日に1度程度でしたが、徐々に増えていき、洗濯が終えたものがあると干すようになりました。
畳み方はとても丁寧で、自分と一緒に畳んでいると「それじゃあ。ダメだよ。」と突っ込まれてしまいました。
ただここでちょっとした問題がありました。女性の入居者やスタッフから干し方について『これはこう干して!』と言われる様子がありました。テレビで夫婦共働きとなり、家事も分担にとありますが、世の奥様方は旦那さんの家事の仕方にイライラしている。と言う内容をそのまま観ている感じでした。それだけスタッフとの関係もできていらっしゃるAさんです。それでもめげずに洗濯物をされている様子が続いています。
今では朝起きて、居間に来られると洗濯から始まる1日となりました。

14:11 | Posted by jizai

【ささやかな笑顔】  とちの実 渡邉

2018年12月27日 | とちの実

10月10日、とてもよい秋晴れ、本来なら秋の日帰り旅行の予定でしたが、数日後前に、A様が入院されたため、検討した結果中止になりました。
少し以前に、参加予定のB様に「もうすぐ東京タワーに行って、皇居を観光しに行きますよ。美味しいご飯も予約してますよ」と、話をすると大きく目を見開いて「ええっ~連れてってくれるの、楽しみ」と、満面の笑み。私も思わずにこにこしてしまいました。
幸いな事か、中止になった旅行を残念がるご入居者様はいらっしゃらず、その点は胸を傷めずにすみました。ですが、頑張って立てたこの企画を、春のお花見の計画に再検討出来るかと話し合っています。
事前に購入したバス車中でのおやつのお菓子がたくさんあったので、居間に皆さんに集まっていただき、そのお菓子とお茶でしばしの間、ゆっくりと過ごしました。
B様は、今年初めての旅行のはずだったのが実現されませんでしたが、数種類のお菓子に次々と手を伸ばし、「これ、美味しいね」「もう少し食べていい」など、細やかなこのお茶会で表情豊かに、にこにこ過ごされていました。
また、食事の形体がペースト状や刻み食のC様やD様も、溶けるチョコレート菓子等を召し上がり「うぅ~おいしい」と声のトーンを上げて、幾つも召し上がりました。
日常の三度の食事はマイペースというか、途中から食事に対する意識が弱くなり箸が止まるE様の目の前は、個包装になっているソフト煎餅の空の紙ずつみが、あっという間に山のようになっており、「まだ食べるの」と聞くと笑顔で軽くうなずきながらお菓子をとっていました。思わず笑ってしまいました。
予定では不参加のお二人もこの場に同席くださり一緒に召し上がっていただき、F様が「こんな美味しいの久しぶりだよ」と少し嬉し涙を浮かべている様子を見て、微笑ましく笑顔で相槌をうたれていました。
旅行でもきっと皆様のたくさんの笑顔がみられたと思いますが、ほんの少しの時間でもこんなに和やかに楽しい時を過ごしながらいろんな笑顔が拝見できたことに感動しています。

17:25 | Posted by jizai

【ジャガイモ堀り】  とちの実 中島

2018年11月30日 | とちの実

こんにちは。とちの実の中島です。
今年もご近所さんからジャガイモ掘りにお誘いをいただきましたのでご報告を致します。
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畑まで、徒歩3分くらいです。とちの実はよい場所にあるなぁと思います。立地はもちろん、ご近所さんに本当に恵まれています。
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今回参加されたのは、Aさんと、今年ご入居されたBさん、私に、新人職員の平畑です。
AさんもBさんも農業の経験がおありです。お二人とも農業は大変だったと仰いますが、とても誇らしげを表情をされます。

初参加の近所のちびっこ達とお父さんお母さんもいらして、よい交流の機会になったと思います。AさんもBさんも顔をほころばせていらっしゃいました。

たくさんのおすそ分けを頂きました。皆で美味しく頂いています。
今年もご招待を頂き本当にありがとうございました。

14:17 | Posted by jizai