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【編集後記】  林田

2018年12月27日 | 編集後記

今年は、災害の多い年でした。
西日本の水害をご記憶の方も多いと思います。報道では岡山県の情報が多く流れていますが、四国、特に愛媛県も大きな被害が出ています。
中でも、みかん農家の方々の被害は深刻で、土砂崩れでみかんの木が流されたり、みかんを収穫する運搬作業に使うモノレール(小型の荷物運び用)が壊れています。みかんの木が残っていても、モノレールが無いと収穫できず、現在はそのモノレールを作っていた会社が倒産しており、修復の技術や部品が無くて大変困っていると聞きます。
ご多分に漏れず、みかん農家の方々も高齢者の方が多く、これで廃業される方もたくさんいると聞きます。
私の友達の息子さんは、みかん農家を2年ほど前から始めたらしいです。お父さんは、私たちと同じ仕事をされていますし、おじいちゃんもサラリーマンだったと聞きます。ですので、新しくみかん農家になられたのです。
その彼が、ピンチなのです。まだ、2年ぐらいなのですが、みかんの木が流されたのです。現在は、収穫を迎えるミカン畑を譲り受け収穫に励んでいらっしゃるとのことですが、人手が足りなくて大変だということです。
友達が、私に手伝えないかと相談してきたので、福岡組と東京組を集めて(3人ずつですが)2月に行ってきます。
つい、話すときにみかん狩りと言ってしまうのですが、違います。みかんの収穫ボランティアです。大したことはできないでしょうが、頑張ってきます。
みかんはおいしいです。また国産のものがたくさんあります。苦労をされているみかん農家が沢山いらっしゃるので、目にした際は、ぜひ買って食べていただきたい

17:26 | Posted by jizai

【ささやかな笑顔】  とちの実 渡邉

2018年12月27日 | とちの実

10月10日、とてもよい秋晴れ、本来なら秋の日帰り旅行の予定でしたが、数日後前に、A様が入院されたため、検討した結果中止になりました。
少し以前に、参加予定のB様に「もうすぐ東京タワーに行って、皇居を観光しに行きますよ。美味しいご飯も予約してますよ」と、話をすると大きく目を見開いて「ええっ~連れてってくれるの、楽しみ」と、満面の笑み。私も思わずにこにこしてしまいました。
幸いな事か、中止になった旅行を残念がるご入居者様はいらっしゃらず、その点は胸を傷めずにすみました。ですが、頑張って立てたこの企画を、春のお花見の計画に再検討出来るかと話し合っています。
事前に購入したバス車中でのおやつのお菓子がたくさんあったので、居間に皆さんに集まっていただき、そのお菓子とお茶でしばしの間、ゆっくりと過ごしました。
B様は、今年初めての旅行のはずだったのが実現されませんでしたが、数種類のお菓子に次々と手を伸ばし、「これ、美味しいね」「もう少し食べていい」など、細やかなこのお茶会で表情豊かに、にこにこ過ごされていました。
また、食事の形体がペースト状や刻み食のC様やD様も、溶けるチョコレート菓子等を召し上がり「うぅ~おいしい」と声のトーンを上げて、幾つも召し上がりました。
日常の三度の食事はマイペースというか、途中から食事に対する意識が弱くなり箸が止まるE様の目の前は、個包装になっているソフト煎餅の空の紙ずつみが、あっという間に山のようになっており、「まだ食べるの」と聞くと笑顔で軽くうなずきながらお菓子をとっていました。思わず笑ってしまいました。
予定では不参加のお二人もこの場に同席くださり一緒に召し上がっていただき、F様が「こんな美味しいの久しぶりだよ」と少し嬉し涙を浮かべている様子を見て、微笑ましく笑顔で相槌をうたれていました。
旅行でもきっと皆様のたくさんの笑顔がみられたと思いますが、ほんの少しの時間でもこんなに和やかに楽しい時を過ごしながらいろんな笑顔が拝見できたことに感動しています。

17:25 | Posted by jizai

【お誕生日のお祝いと共に】  つげの実 西田

2018年12月27日 | つげの実

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つげの実でお誕生日のお祝いをさせていただく時に、入居者様のお生まれになった年の出来事をふり返ってみることがあります。
大正12年生まれのP様のお祝いの時は、関東大震災があった年でした。
「大震災の時は焼け野原になったんだよね」「95歳なの?すごいねー。おめでとう」「私は、大正14年生まれよ」などなど色々な視点から会話が弾み楽しい時間でした。
今月も昭和15年生まれのU様のお誕生日のお祝いをしました。
昭和15年は・・王貞治さんが生まれた年でもありますとお伝えすると、「えー!あの王さんもそうなの?」と思いがけず嬉しそうにびっくりされていて、私も嬉しくなりました。
小さい頃の思い出とかいかがですか?と伺うとU様は、しばらく考えて「家族みんなでラジオの前に座って終戦宣言をきいたの覚えてる」とお話され、他の入居者様も「そーそー!」と大きく頷かれていました。
「小さい頃サイレンがウーウー鳴ってお父さんが私をおぶって防空壕に行ったの。その時おぶってくれたのが嬉しかったのを覚えてる」とお話されました。「私も逃げたよー。東京は大変だった」「防空壕によく潜ったよね」「あなたは疎開したの?」等々思いがけず戦時中の話題でもちきりになりました。
戦争の大変な中でもご家族のあたたかさは、良い思い出として残っていてとても優しい表情でお話されていました。
皆さんに「当時流行っていた歌はなんですか?」と伺うと、戦争に送りだす時に歌う歌を口を揃えて歌ってくれました。これも切なくなりましたが、その中を生きて来られた逞しい入居者様なんですね。
「今が1番いいねー」と時々耳にします。
私は、戦争を体験していません。ノー天気な自分を痛感しつつ・・・。
戦争のない時代、楽しい事をたくさん感じて頂きたいという想いを大きくしながら、皆さんで「ふるさと」「荒城の月」を元気いっぱい歌ってお祝いの会を終えました。
会を終えると「次は誰の誕生日?」と次の誕生会を皆さん楽しみにされています。
また素敵な思い出と共にお祝いできるのを楽しみにしています。

17:25 | Posted by jizai

12月号の「ぶなの実1F」の記事はありません

2018年12月27日 | ぶなの実::ぶなの実1F

12月号の「ぶなの実1F」の記事はありません

17:24 | Posted by jizai

【地域活動】  ぶなの実 前倉

2018年12月27日 | ぶなの実::ぶなの実3F

先日散歩がてらIさんと近くのスーパーに行き、会計後に2人で「すごいね~すごいね~」と言いながら袋づめをしていると、私の知らない、商売人風の紳士がIさんに「あぁ、こんにちはっ!」と威勢よく挨拶される場面に遭遇することができました。普段能ある爪を隠し、一見したい放題のように振舞って「飯はまだか」と繰り返すIさんが、その時はとてもよそ行きの顔で「あ、どうも」と右手を上げられました。はた目には「誰だっけ?」が貼りついていたため、その紳士が「あぁ、わかんないか」と私を見て笑い風のように去っていかれ、結局どこのどなただかは判らず。
しかし、研修や本で盛んに叫ばれている地域活動の大切さにいまいちピンと来ていなかった私が「これがIさんにとってどんな出来事だったのか」を想像すると、少しだけヒントをもらったような気がしました。これから寒くなりますが、風邪をひかないように気をつけながら外のつながりを楽しんでもらえるような環境づくりもしていきたいと改めて感じました。

17:24 | Posted by jizai