5月に入り、すがすがしい陽気の日が続くようになりました。時には汗ばむような日も度々ありますが、ぶなの実Aユニットの入居者様は相変わらず元気に過ごしています。
さて、今から2ヶ月ほど前になりますが、ぶなの実Aユニットで1名お亡くなりになりました。この方は、ぶなの実の開設から間もない頃に入居されて、現在のぶなの実の入居者様の中では長く入居されておりました。また、私が入職してからお亡くなりになるまで、ケア担当としても支援をさせて頂いた方でしたので、とても思い出深い入居者様の1人となりました。幾つかこの入居者様との思い出の中で、とても印象に残っている出来事がありますので、この場を借りて紹介させて頂きます。
私が入職して間もないある日の夕食の時間、私ともう一人の女性職員が食事介助をしていた時に、その女性職員と仕事や支援のことで話をしていたときです。私達が会話をしていたところをさりげなく見ていたようで、話が終った後、私に「あなたたち、お似合いだよ! 嫁に貰っちゃいなよ!」と言ってきたのです。多少恥ずかしかった部分もありましたが、私たちの事をいつも見ていてくれて、とても思いやりのある方だったなと感じています。
次もある日の夕方、おやつの時間でした。ある男性入居者様が、隣に座っていた女性の入居者様のおやつをつまもうとした時に、「あんた男なんだから我慢しなさいよ! もう、くいしんぼうなんだからぁ」と男性入居者様に声をかけていました。この男性入居者様も食欲が旺盛で、お菓子が余っていればどんどん食べてくれる方でしたので、自分の分も食べられてしまうのではと思っていたのでしょう。
最後に、この方から色々な事を教えて頂くことができて、すごく嬉しく思っております。なかなか難しい話にも耳を傾けてくれたり、食事の下ごしらえを手伝って頂いたりと、とても楽しい時間を一緒に過ごす事ができて本当にありがとうございました。