どうもこんばんは、今回は最近退去してしまったTさんの事を書こうと思います。
Tさんは僕がぶなの実で働き始めた2週間後くらいに入居されました。それからついこの間までの約3年間いろいろありました。その中1つを話したいと思います。
Tさんはお散歩が超大好きな方で、入居当初は1日の4分の1は外出しているような感じでした。なのでどうしても職員の手が空いていなくてお散歩が出来ない時は手が空くまで待っててもらったりしたりもしていました。
ですが出来ることならTさんが散歩したいタイミングに散歩してもらいたいと職員で話し合って、携帯のGPS機能を使ってそれを持って1人で散歩して帰ってこれるようにならないかな?なったら良いよねと。
それから、いつも行く商店街の公園に毎日のように職員と一緒に散歩して、「公園どっちでしたっけ?」とか質問してTさんが「八幡公園はあっちよ」と答えたりして覚えてきたかな?と思った時に、今度は遠方で見守って1人で帰ってこれるか見ていこうってことになり、それから散歩の時はバレない程度の距離からストーカーのように(笑)見守っていって、合計で3~4ヵ月くらい様子を見て。帰って来れそうだねと職員全員で話し合って1人での散歩をチャレンジしました。
遠方見守りの時は電柱の影に隠れたりしてる僕達を、見ている周りの人からの「なにやってんだあとひと・・・」って言う冷たい視線を耐え抜き(笑)商店街のところに住んでるご近所の方たちからの「たいへんねーおつかれさま」と言う労いの言葉に元気をもらい、僕に限っては警官に「ちょっと君なにやってるの?」と、本気で怪しいやつだと思われ必死に説明したり(笑)そうゆうのを乗り越えて1人での散歩を無事帰ってきた時の達成感、喜びは本当にこのグループホームって言う仕事じゃないと得られないものだなぁと思いました。
Tさんの社交性はずば抜けており、僕達が知らないような人たちからも「あら、おばあちゃん今日も元気ね!」と声を掛けられるほどでした。居なくなって切ない気持ちもありますが、きっと次に行った場所でも沢山友達を作ってワイワイやってるんではないかなと僕は思います。