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編集後記

2017年02月28日 | 編集後記

先日、時間があったので録画していたドラマを観ました。そのドラマは、トヨタ自動車をモデルとしたもので、自動車製造に心血を注いだ会社の社長と従業員たちの戦いの話でした。
いろいろ共感できるところが多かったのですが、大きく二つの点でとても共感できました。
一つは、自動車を作り上げていくときの技術力です。日本はよく発想はできないが地道な努力と改善を重ねて、気が付くと世界最高の工業製品を作る。と言われます。
自動車も本当に気が遠くなるような努力で作り上げて北のだということがわかりました。実は、これは、農作物でも家電製品でも同じだと思います。そして、私たちの認知症状態にある方々の生活を支える技術も同様だと思っています。
毎日毎日、地道な努力と新たな発見を繰り返して、入居者さんにグループホームでの生活を続けていただけるかを追及する日々なのです。
次は、規制によって事業自体の継続が困難になっていくシーンでした。
国の規制で乗用車ではなくトラックを作ることを強要されたり、自動車を作ること自体が許可制となったり、今の時代より強烈で暴力的な規制がなされています。
ただ、現在でも、私たちの事業に対し「規制」と言うのは脈々と続いており、介護保険と同時に様々な規制が始まりました。介護保険前から事業をしていた私としては息苦しいこと、この上ありませんし、ケアマネージャーの必須配置や利用者さんを原則区内の方しか受け入れられなくなったことなど、事業運営に大きく影響をすることもたくさんありました。
私たちは、国民の税金と保険料で事業運営をしていますので、規制は止むを得ない部分もありますが、規制が事業の大きな部分にかけられるのなら、その事業は実態と合ったものにしていかなければならないと思います。
その最たるものが介護報酬の設計です。最低賃金が上がるのならば、介護報酬などもそれに合わせてスライドするような制度設計や、都市部と地方の最低賃金の差を介護報酬にも取り入れていくことです。
このままいくと、最低賃金を割ってしまうような介護報酬しか介護職はもらえなくなると思います。
日々、地道に技術を磨き入居者さんの生活や命を守ることをしている職員に対し、適正な介護報酬が出るように、動いていただくことを強く望みます。ご家族や地域の方々にどうぞご理解をいただきたいと思います。(林田)

09:11 | Posted by jizai

【女の戦いパート2】  つげの実 宮松

2017年02月28日 | つげの実

前回に、つげの実女性軍の「女の戦い」をお伝えいたしましたが、再び始まりました。
今度は、数年つげの実で生活されている女性利用者様と、数か月前ご入居されました女性利用者様との出来事です。
リビングで一緒にいらっしゃるとき、いつもではないのですが、お顔を合わせれば険悪な雰囲気になり、バカ!何なのよ!など二人の間に言い合いが始まります。事前にそうなる雰囲気の前に、職員が未然に防ごうと利用者様に話しをしたり、手は尽くしますが、正直言いまして毎回できるものではありません。職員が視界からいなくなるのを見越してか、いつのまにか勃発します。
お二人のやり取りを聞いていると、お互い言い合って最後に自身が言い終わる、つまり最後に言い返さないと気が済まない、私の姉もそうで、口ゲンカをして最後に言葉を発し、言い負かしたということに勝ちを感じるのでしょう。
女性特有の感情と思います。皆が皆とは限りませんが、女性は本来感情的な生き物ですのである程度言い合ってから気が済むみたいな…。ですので、勃発した時は、仲裁はいきなりは入らずに、ある程度言いたい事を言って頂いて、その辺でというところで私は仲裁をしています。
ただ、女性同士の戦いに女性が入ると・・・なお、こじれるような予感がしております・・・。

09:10 | Posted by jizai

【髪は長い友達とはいいますが】  とちの実 松本

2017年02月28日 | とちの実

さて、そろそろとちの実に来て2年になりますが、色々と未だに学ぶことが多く、上長には色々と苦労のかけ通しとなっております。また、上長に少しはおしゃれ等に気を使ってくれと時々言われますが、その際に思わず「いや、だって……この床屋凄くサービスいいですし、安いから……」と言うと「まるでAさんのようだね……」と言われてしまいました。
そう、その行きつけの床屋は、Aさんがいつも通ってる床屋でもありました。
Aさんは普段から家事や掃除をしっかりしています。服も自分で買ったりしており、物持ちも凄くいい方で、服飾のセンスも決して悪くないですが、髪は実用一辺倒で散髪、洗髪、顔剃り、眉剃り等一通り行うその床屋をとても気に入っており、同じく私も髪は基本小奇麗にサッパリとさせたい人なので、その床屋を気に入っております。
すると、だいたい二人とも2ヶ月位毎に「アンタ、あの床屋行ったでしょ。短くなってるわよ?」と言われ、私は「髪切ったね。あの床屋に行ってきたのですね?」と、床屋の話で盛り上がります。
下手するとスタッフが4~5日気づかないのにしっかり気づく辺りは同じ床屋を気に入っているからでもありました。
そんなAさん、ここに来て10年経ちますが、まだまだお元気で過ごしてくださいね。

09:08 | Posted by jizai

【Tさんを紹介します。】  ぶなの実1F 松林

2017年02月28日 | ぶなの実::ぶなの実1F

ぶなの実Bユニットに6月にTさんがご入居されました。
Tさんは新潟県出身です。
Tさん「自分のことは自分で」という思いが強く、ご家族様も法人の理念にご理解をされご入居をされました。新聞に挟まっていた広告をきれいに折り、新聞を置く場所まで歩いて片づける。ティッシュが欲しいときにスタッフに頼まず自分で取りに行く。こぼしたお茶は自分で拭く。うっかり、スタッフが支援をしてしまいがちですが「自分のことは自分で」と思われているTさんの「出来る事の支援」をこれからもたくさん見つけて支援をし、生活の幅を広げていきたいと考えております。
最近では競馬がお好きとのことでスポーツ新聞を近くのコンビニまで歩いて買いに出かけることも少しづつ増えています。赤鉛筆片手に予想をする顔は真剣でした。
余談ですが、ちょっぴり気が短いTさん。ある時斜め向かいに座られている入居者さんがニコニコと手を差し出すと「なんだ、この野郎!」と仰ったので「Tさん今の喋り方荒井注に似ているね」といったところ「はははは。懐かしいな」とその後、ドリフ談議をしたのは言うまでもありません。荒井注がドリフにいたのを知っているなんて、歳がバレますね。

09:08 | Posted by jizai

【喜怒哀楽】  ぶなの実3F 森田

2017年02月28日 | ぶなの実::ぶなの実3F

ご入居者のKさんは感情表現豊かな方。喜怒哀楽が1日で何回も出てくる。「好き」「嫌い」はっきり仰る。
良い感じ、悪い感じ…表情も豊かだ。好き!と伝えるときは表情も柔和でとろけている。認知症の状態が進み最近では「哀」の感情の時が多い。昔を思い出して「お父ちゃんとお母ちゃんがもういないねん」と、とても悲しい表情で涙を流される。眉毛も八の字になっている。
息がつまり、外へ出た途端「あ~、風が気持ち良い。」と仰り、両手を広げて全身で風を感じている。風を感じて、それを言葉に出来るなんて「素敵だな~」と私は思う。憧れてしまう。
私は旦那の趣味の付き合いで海に行くことが多いのだが、夏は暑いし、冬は寒い。だからほとんど車の中で寝て過ごしている。旦那に何で自然をもっと感じないのだと言われてしまう。私の感情の中には恥ずかしながら「怒」の感情はよく出てくるし、よく表現している。「喜」「楽」の感情を言葉に出すことが恥ずかしさもあり、あまりしない。
Kさんを見習い私も「気持ち良い~」と言ってみたい。
そしてKさんがいつまでも風を感じて「気持ち良い」と言い続けられる支援を目指していきたいと思う。Kさんのツンデレかわいいのです~♪(失礼しました)。

09:08 | Posted by jizai