・・・とはいえ、ここ数年でこの「いつでも」がけっこう難しくなってしまいました。コロナの影響もありますが、職員の人員不足も大きいです。
外に行きたいという入居者さんのご要望にはできるかぎりお応えしていますが、職員のほうから積極的に外出にお誘いすることはなかなかできていません。
ただ最近は新しい職員が入職したり、若手の職員達もだいぶ仕事に慣れてきてくれているおかげで、お散歩やお買い物の機会がいくらか増えました。
この日はAさんと二人でお散歩がてら、郵便を出しに行きました(Aさんの書かれたお手紙です)。Aさんは体力があってそこそこ長い距離を歩かれますが、周囲に気を取られてよろけることがあります。この日はいつもよりも少し前傾姿勢に見えたので、私はAさんの斜め前方を歩かせてもらっての見守りです。するととちの実を出てすぐの道路の小さな凹凸につま先が引っかかり、おっとっと! しかし自力で私の肩に掴まってくださりセーフでした(すり足の傾向が強くなっているのかな。今回のは今後の支援に活かさねばなりません)。都内で桜がちらほら咲き始めた頃でしたので、様子を見てみましたがまだほとん蕾の状態でした。また来ましょうね。
翌週、今度はBさんと近所の公園までお散歩です。Bさん、息を切らしながらも頑張って歩かれました。公園の桜が満開に近い状態で咲いていました。「満開だわ。素晴らしい。高級住宅地だわ。このへんに住みたい。」と大絶賛。Bさんと一緒にベンチに座って桜を見上げ、やはりグループホームはいつでも外出できていいなと思いました。
来年の春は全員でお花見に行けるといいです。