つげの実の蔵田です。よろしくおねがいいたします。
今回は、2つのことについて、書かせていただきます。
まずは、今年も11月には、つげの実の皆さんと旅行に行ってまいりました。今年で8回目になりましたが、場所は、立川にあります、昭和記念公園でした。
いよいよ、旅行の1週間ぐらい前になり、週間天気予報をテレビで見ますと、見事なまでに、晴れマークが続いておりました。その天気予報を、入居者さんとみておりましたら、「私は晴れ女だから」と言われており、ぼくも意外に晴れ男だと思っていたので同じ話を笑いながらしておりました。
しかし、2日ぐらい前になりますと、突然、旅行の当日だけ、雨マークに変わってしまいました。
旅行当日、予報どおり、雨でした。出発前、その入居者さんとぼくはお互い無言で顔を見合わせ、天気の話はいたしませんでした。介護タクシーでの移動でしたが、道中は雨がふっておりましたが、昭和記念公園に到着したときには、雨はあがり、よかったです。
昼食は、公園内のレストランで食べました。雨あがりということもあり、他のお客さんはあまりおりませんでしたので、ゆっくりと食べることができました。
レストランを出た後には、園内を一周できる、パークトレインという乗り物に乗りました。
都内よりも、紅葉はすすんでおり、きれいな景色をトレイン内から眺めることができました。びっくりしたのは、なぜかこの時期に、あじさいが咲いていたことでした。
いつも感じ、楽しく思うことは、旅行での入居者さんたちは普段とは一段とちがったいろいろな表情を見せてくださることで元気をいただきます。
今年も旅行に行けて、よかったです。
もう1つは、新しい入居者さんのことです。その方は、10月にご入居されました。
まだ、ご入居されて間がないのですが、その方には、いろいろなことをおしえていただいております。居室は3階にあり、よく伺うことが多いのですが、伺うとかならず笑顔で迎えてくださり、「さあさあ、あがって」とお部屋のほうに招いてくださいます。
そこでお話をするのですが、ぼくのことを、近所の住人と思っているところもあるように思い、「○○さんが、今どうしているか、気にかけてくれ会いに来てくれたのね、それだけでうれしい」とおっしゃってくださいます。このように人との交流を大切にし、大事に思ってくださる方です。
また、この方は、整理整頓がお好きな方のようで、よくご自身でお部屋の模様替えを行っております。そのなかで、非常に感心させられたのが、細長い衣装ケースをくぼんだ壁にそって、たてに置き、そうすることで、ちょうどその方の背丈にあったテーブルのようになり、そこに小物類を置いていらっしゃいました。この発想はすごいなあ、と思いましたし、何とかしようという工夫を感じました。
いまでは、すっかり、他の入居者さんたちとも、なかよく馴染んで毎日をお過ごしになられているように感じます。
なによりも、この方には、生きる力ということを、おしえていただいたように思います。