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【山あり谷あり】  とちの実 中島

2021年10月10日 | とちの実

とちの実の管理者になってそろそろ丸10年になります。
管理者の仕事は多岐に渡っていて、入居者さんに活き活きと能力を発揮して健康に生活してもらえるよう目を配り(ケアマネジメント)、介護保険法に則って適切に事業所が運営されるよう制度の改正をチェックしながら対応し、職員への仕事の割り振りと指導・監督、また、職員がやりがいをもって取り組めているか、また労災など発生しないように気を配り人事考課を行い、地域との関係づくり、ご家族様、行政や医療機関との連絡調整、事業所の年度計画の対応、金銭や重要書類の管理、データ(介護記録等)の保守、災害や感染症への対策の指揮、建物の経年劣化への対応、運営推進会議の開催、第三者評価の対応、などさまざま。全ての仕事は職員間のチームワークと、地域の皆様、ご関係の皆様の、またほかならぬ入居者さん方のお力添えによって進めることができています。いつもありがとうございます。
しかし私の方は10年経ってもいまだ未熟なもので、細部に目が行き届かず皆さんにご迷惑をおかけすることがあります。6月の話ですが、とちの実はゲリラ豪雨により初めて床上浸水に見舞われました。私が新人職員に大雨の際の土嚢の設置の指示を指導していなかったことに起因しています。また、以前あった建物裏の広大な空き地との境界の塀がいま一時的に無くなっており、膨大な雨水が流入してくることを想定できていなかったことも大きかったと思います。
不幸中の幸いで、入居者さんや職員が人的被害を受けることはなかったのですが、雨水の影響でエレベーターが故障し、1か月ものあいだ入居者さんに大変なご不便をおかけし、入居者さんを支援する職員達にも相当の負担をかけてしまうこととなりました。もちろん会社にとっても巨額の損失です。この場を借りましてお詫び申し上げます。すみませんでした。
エレベーターが使えない1か月の間、かなり大変でしたが、そう悪いことばかりでもなかったです(どの口が言うか、という気もしますが…)。その頃階段を歩くのが難しくなっていた入居者さん方に、1日2回、どうにかこうにか腰を支えたりしてハラハラしながら階段を移動してもらったのですが、これほどの力を持っておられたのかと胸が熱くなりましたし、リビングに集合できないときに廊下に椅子を並べて献立の相談をするのもまぁ・・・楽しかったです(再び、どの口が言うか、という気もしますが…)。
じつはこれでも、水害を想定した防災訓練は毎年実施していました。
浸水はしてしまいましたが、浸水でエレベーターが停止することは想定して、そのように訓練を積んでいましたので、エレベーター内への入居者さんや職員の閉じ込めという危険な事態は避けられましたし(本当によかったです)、備蓄していた非常食も役に立ちました。
防災計画や訓練はいくらか活かされたかな、と思っています。
喉元過ぎれば・・・といったことのないよう、今後一層意識を高めて防災についても取り組んで参りたいと思います。
宜しくお願い致します。

06:25 | Posted by jizai