6/8にyahooニュースでこんな記事を読みました。『エーザイなど共同開発のアルツハイマー病治療薬
世界初 米FDAが承認』
東証1部でもエーザイの株が買えなくなるなど、話題になったニュースです。
記事の中で『脳内に蓄積し、アルツハイマー病を引き起こすとみられる物質を除去する効果があるとされている。』とありますが、病を引き起こす物質ってなんのこっちゃ?と思いませんか?
認知症の種類は約70種類あると言われていますが、代表的なもので
『アルツハイマー型認知症』『レビー小体型認知症』『脳血管性認知症』
の3種類となります。
アルツハイマー型とレビー小体型の症状は非常に似ており、1995年に違う種類の病であると提唱されましたが、一般的に知られるようになったのは15年ほど前になるかと思います。
アルツハイマー型認知症は脳細胞のニューロンに特定のタンパク質アミロイドβ が付着し脳細胞が死んでしまう事で、認知症の症状を引き起こされる事になります。
脳細胞は復活しないので、どうなんだろう?と思っていたところ。後日に別の記事でMCI=軽度認知障害(認知症に至る前段階)やごく初期の方に対して2019年に治験を行われていましたが、中間解析では有効性は認められず、治験は中止になっているようです。ただ、特定の物質は50%~70%の減少が認められたようで、再解析し2020年の7月承認申請が条件付きで認定されたようです。
今回のニュースではアメリカ食品医薬品局(FDA)が条件付きで認定をしたことで大きく報道されました。
日本では厚生労働省に申請をしているようで、年末には結果が出るようです。
ただ、どうも色々とゴタゴタしており今後どうなるか分からない状況となっていますが、治療薬となればアルツハイマー型認知症は治療できる病となるので、そこは期待したいところです。
参考資料
https://news.yahoo.co.jp/articles/7aa3998a2591812a0d58872529ee981db0539f8c
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210608/k10013072991000.html
https://www.asahi.com/articles/ASP685H86P68ULBJ00S.html