以前、とちの実の職員同士で、ロールプレイングによる食事介助をした時のことです。
当時のご入居者さん役をした私に、「そうそう、似ている」と周りの職員から言われた事があり少し嬉しい気持ちになりました。また、最近では夜間帯に少しテンションがあがって何度も覚醒されていた入居者さんの様子を真似て身振り手振りで申し送りした際に、「最近よくその様子あるよね」と言われ、自分なりに、その方の特徴を良く観察できていたのかなと思いました。
私達は「アセスメント」と良く口にし、それぞれの入居者さんの情報を得て、適切な関わりをもてているか?日々のアセスメント向上は欠かせないものだと課題にしています。
その重要さを特に実感するのは新人職員のOJT期間です。新人の対応を客観的に見ると、環境や、状況、背景など様々な事は見えず(知らず)、その時点の対応になっている事がありありとしており、改めて気付かされるのです。
新人にアセスメントの重要さを伝えながら思うことは、知り得ることで、視野がひろがり多くの理由を想像することが出来ると、いろんな関わり方で接することができると、自分にも今一度言い聞かせています。
しかし、アセスメントは、やはり容易なことではありません。様々な方がいる。目に見えていることだけでなく、その方の感情も、以前の背景などいろんな事が関係してくる。
入居者さん同士の対人関係の影響もあります。昨日は良かったことも今日はダメなこともあります。
人の心と身体バランスはいろんな要因でも変わってくる。でも、ずっと知り得ようとすることで、その方の人柄は理解できてくると思います。
アセスメントの技術は奥深く、日々訓練が必要だと思います。その方を知ることは自立支援にもつながっていくと思います。自然と身につける事ができれば、支援することが楽しくなるのではないでしょうか?うまくその方の支援につなげる事ができた時、喜びに変わると信じています。