log

【無法松の一生】  とちの実 中島

2020年07月13日 | とちの実

今年ご入居をされたAさんは、歌をうたうのがとてもお好きな女性です。
ご入居したばかりの頃は、余暇の時間に職員のほうからちょっと歌いませんか?とお誘いをする格好だったのですが、最近はご自分から「歌いましょうよ」としばしば仰り、日中、ふと気がつけば同じく歌のお好きなBさんと一緒に、歌の会を開いて楽しまれている様子が見受けられます。
お二人とも私の知らない時代の歌をうたっておられることが多いのですが、あるときAさんが、どこか馴染みのあるメロディーをお一人でハミングしていました。耳をそばだてて聴いてみると、村田英雄の無法松の一生でした。
じつはこの曲、かつてとちの実で十年間ほど生活をなさっていた、Kさんという男性の十八番だったのです。私も何度も聴かされて2番まで歌詞を覚えていましたので、歌ってみせると「ありがとう。わたしこの曲大好きなのよ」と、Aさん。Bさんもノッてきて一緒に何度も繰り返して三人で歌いました。
その夜、私がAさんの部屋を巡回したときにちょうどAさんが起きていらっしゃいまして「また無法松歌ってちょうだいね」との言葉を頂きました。Aさん、Bさんとの交流が一歩進んだ気がして、とても嬉しい出来事でした。
長く勤めているとこういうこともあるのですね。
Kさんありがとう!

10:39 | Posted by jizai