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【居間で集う】  とちの実  渡邉

2020年04月07日 | とちの実

2019~2020年の年末年始にかけて、新しいご入居者さんが3名入所され3~4ヶ月過ぎようとしています。
ご入所当初、Aさんは帰宅願望が強く「帰ります。うちの者誰が迎えに来るかしら」とかなりの頻度で職員に質問されました。対応しても不穏があり落ち着きがありませんでした。いまでも、「何時に迎えにくるかしら」と口にされますが、同時期に入所されたBさん、Cさんと居間で会話をされている時間も長くなり、この間は、帰らなければならない事を忘れているようです。
BさんとCさんも、入所前はお部屋に閉じこもりがちの方だと聞いていましたが、意外と居間で長く過ごされています。それはAさんが日頃からよくおしゃべりをする方なので、Aさんの側で一緒にお茶をのんでお話をされています。
ご自分の加減でそれぞれの居室に戻ったり、居間にきたりされています。

ただ気になることは、この入所間もないご入居者さんに以前からいるDさんが加わったテーブルの座席はなぜか固定されたかのようになっており、古い入居者さんとの関わりが無いわけでは無いですが、少なく感じます。悪いふうに言うと他の人を寄せ付けないような空気を感じます。または、同時期に加わった者同士肩をよせあっているのでしょうか?

ただ、あまりにも同じメンバーで長い時間会話をしていると、帰宅願望があるAさんの不穏が現れたとき皆が影響され、それぞれが言いたい放題になって、「また同じことを言っている」とか、「帰らない、ここにいるはずだ」というようなみんなが頭の上にはてなマーク?をつけて会話をするので、不穏の渦が出来てきます。そうなる前に職員の介入が必要になってくる状況が発生することも、少なくはありません。

以前からいる方と新しいご入居者さんとの、コミニティー形成が課題とも思われますが、まだまだスタートしたばかりだし、それぞれ、その方らしく毎日のペースで過ごされていると思いますので、当面はこの居間でのご様子は見守らせて頂きたいと思います。

2020年の春は、新型肺炎の拡大でとんでもない自体になっていますが、近所の公園でも花見はできると思いますので、ご入居者さんが健やかに、明るい毎日過ごせるように努力したいと思います。

15:27 | Posted by jizai