今年はオリンピックイヤーでしたね。
日本では史上最年少のオリンピック金メダリストが生まれました!!西矢椛さん。本当にカッコ良かったです。
コロナ禍でのアスリート達の頑張りに胸打たれました。みなさんは、どの競技をご覧になっていましたか?
とある日のこと、Iさんがふらっとお一人でお出かけになられたのです。私はIさんのいつものコースを探しました。いつものコースでは見つからず、見渡す限りIさんらしき人が見当たりません。これは大変だと思い、警察へ連絡。ぶなの実でも、Iさんが見当たらない事を他の入居者さんにお話しすると、Oさんが「えっ!Iさんが!!それは探しに行ってあげなきゃ」と。1人だと迷子になっちゃうからとスタッフと一緒に1時間近く探しに行ってくださいました。またKさんは「Iさんってどんな人だったかしら。あー、このおじいちゃんね。私も近くを探してみるわ」とみらべるへ。帰ってくるや否や「あのおじいちゃんはいなかったわぁ」と伝えてくださいました。いつもはみらべるへ行くと絶対にお菓子を買われるKさんが、お菓子を買わずに戻られたことに感動しました。
Aさんも「それは心配ね。」と気遣ってくださいました。その後も刻々と時間が過ぎていきます。
段々寒くなり辺りが暗くなって来た頃、警察からIさんらしき人が見つかったと連絡がありました。緊張が解けてほっと胸を撫で下ろしました。警察へは息子さんが迎えに行ってくださり、「脱走兵を連れて帰って来ました」と明るく帰って来てくださいました。失語症がおありのIさんも警察ではしっかりと話されていて、息子さんが「あのままカツ丼出されていたら、しっかりと食べられたんじゃないかな」と。Iさんはやはり疲れている様子でした。Iさんが見つかった場所はなんと染井霊園辺り。ぶなの実から1kmもある所で発見されました。息子さんは昔のお家に帰ろうとしたのではないかなとおっしゃっていました。
恐るべし96歳!!本当に怪我もなく無事に帰って来てくださり安堵致しました。また、ご家族の方もぶなの実にご理解があり、本当に感謝しかありません。そして、所在不明は絶対に起こしてはいけませんが、ぶなの実でもIさんの事を心配してくださったり、探しに行ってくださったみなさんに心を打たれました。本当にぶなの実で働けて幸せだなと感じました。