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【Tさんとの思い出】  ぶなの実 内田

2020年07月13日 | ぶなの実::ぶなの実3F

 このどっこいしょにも何度も書かせて頂いたTさんが6月初めに永眠されました。
96歳でした。Tさんはいつも誰にでも優しく紳士的なお方でした。
 歌舞伎がお好きだったTさんと篠原演芸場で観覧した事や、皆さまと1泊旅行に行けた事が私の中でとても良い思い出です。
 篠原演芸場では「割れんばかりの晴天だね」と満面の笑みのTさん。そして、演劇の最後に私にこっそりと「また観に来ようね」と囁かれるTさん。舞台袖のお手洗いに行く際に階段を上ろうとするTさんに、複数のお客さんが「あら、お手伝いしましょうか」と声をかけてくださり、心が温まりました。
 伊東の温泉への1泊旅行のカラオケでは最初は恥ずかしそうに断られていましたが、「赤城の子守唄」が流れ始めるとスッと立ち上がりカラオケボックスの前に立ち、上手に歌われている姿が今でも鮮明に心に残っています。
コロナウイルスの影響で面会にもあまり行く事が出来ず、最後のお別れも遠くからだったため、本当に寂しい思いをされてしまった事がとても残念でなりません。
Tさん、天国からぶなの実を見守っていて下さい。
Tさんなら「はいよ~。任せときなさい」とおっしゃってくれそうな気がします。
ぶなの実一同、心からご冥福をお祈り致します。

10:40 | Posted by jizai